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オフィスチェア(ワークチェア)の処分方法は、使用した場所によって異なります。
自宅や家庭で使用した場合は自治体のゴミとして、会社で使用した場合は産業廃棄物として捨てるのが基本です。
ただ未使用の場合や使用頻度が少なく状態がよい場合は、売ることもできます。
廃棄処分すると少なからず費用がかかるため、まずは売る方法を検討するのがおすすめです。
この記事でわかること
- オフィスチェアの処分方法
- オフィスチェアの分解方法
- オフィスチェアを処分する際の注意点
オフィスチェア(ワークチェア)の処分方法10選
オフィスチェアの処分方法には、次の10通りの方法があります。
- 粗大ゴミとして捨てる
- 分解して一般ゴミとして捨てる
- リサイクルショップに買取依頼する
- オフィス家具の買取サービスを利用する
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- オフィスチェア(ワークチェア)の引き取りサービスを利用する
- 不用品回収業者に依頼する
- 産業廃棄物の回収業者に依頼する
- 寄付・寄贈する
- 友人や知人に譲る
在宅ワークなどのために自宅で使用した場合は、自治体のゴミとして捨てられます。
会社や事業所などで使用したオフィスチェア(ワークチェア)では、対応可能な処分方法が異なるのでご注意ください。
処分方法 | 家で使用 | 事業所で使用 |
---|---|---|
粗大ゴミ | 〇 | × |
一般ゴミ | 〇 | × |
リサイクルショップ | 〇 | 〇 |
オフィス家具の買取専門店 | △ 業者によって異なる | 〇 |
フリマアプリ | 〇 | 〇 |
引き取りサービス | 〇 | × |
不用品回収業者 | 〇 | △ 産業廃棄物の回収許可 を得ている業者の場合は可 |
産業廃棄物の回収業者 | △ 一般廃棄物の回収許可 を得ている業者の場合は可 | 〇 |
寄付・寄贈 | 〇 | 〇 |
友人・知人に譲る | 〇 | 〇 |
粗大ゴミとして捨てる
オフィスチェア(ワークチェア)を廃棄処分する場合にもっとも手間が少なく便利なのが、粗大ゴミとして捨てる方法です。
一般的に、最長辺が30cmもしくは50cmを超える場合は、粗大ゴミとして処分します。
オフィスチェア(ワークチェア)はプラスチックのほかに金属や布、革などが使われていますが、使用する材質は問わず、サイズで粗大ゴミの処分費用を決定するのが一般的です。
粗大ゴミの処分費用は、およそ200円から800円程度です。
各自治体におけるオフィスチェア(ワークチェア)の処分費
自治体名 | 粗大ゴミの処分費用 |
---|---|
札幌市 | 500円 |
世田谷区 | 10kg以下 400円 10kg以上20kg未満の場合 800円 |
横浜市 | 200円 |
名古屋市 | 250円 |
大阪市 | 200円 回転機能付 400円 |
お住まいの自治体によって、粗大ゴミの処分費用は異なります。
オフィスチェア(ワークチェア)を粗大ゴミとして捨てる場合は、粗大ゴミの回収申し込みの際にご確認ください。
分解して一般ゴミとして捨てる
サイズが大きく一般ゴミとしては捨てられないオフィスチェア(ワークチェア)でも、分解して一般ゴミのサイズにできれば、可燃ゴミや不燃ゴミとして捨てられることがあります。
ただし自治体によっては、分解しても、分解前のサイズで粗大ゴミか否かを判断するケースがあるため、ご注意ください。
一般ゴミの場合であることが必須条件
- 最大辺が30cmもしくは50cm以内のサイズ
- 自治体指定のゴミ袋に入れて口を結べるサイズ
パーツが大きなオフィスチェア(ワークチェア)の場合、分解するために特別な工具を用意しなければならない可能性があります。
工具を購入した場合、粗大ゴミの費用より高くなることがあるため、工具を購入する前に、お住まいの自治体における粗大ゴミの処分費用と比較検討してください。
リサイクルショップに買取依頼する
使用頻度が少なく状態のよいオフィスチェア(ワークチェア)は、リサイクルショップに買取依頼できます。
自宅で使用したもの、事業所で使用したものの、いずれも買取依頼可能です。
一般的なオフィスチェア(ワークチェア)であれば、1,000円から3,000円程度が買取相場です。
ただ有名メーカーのものや人間工学に基づいた設計のもの、新品未使用品など、付加価値があれば、より高く買取されることもあります。
リサイクルショップでの買取実績には、次のようなものがあります。
商品詳細 | 買取金額 |
---|---|
オフィスチェア・okamura | 1,000円 |
オフィスチェア・ノーブランド | 2,000円 |
オフィスチェア | 25,000円 |
オットマン付デスクチェア・Ergohuman Pro | 45,500円 |
ヘッドレスト付ラップバック デスクチェア・Steelcase Gesture | 123,600円 |
粗大ゴミとして処分すれば費用がかかります。
ノーブランドのオフィスチェア(ワークチェア)でも、買取される可能性があるため、まずは見積もりだけでも依頼するのがおすすめです。
オフィス家具の買取サービスを利用する
傷等や致命的なダメージがないオフィスチェア(ワークチェア)は、オフィス家具の買取専門店に買取依頼するのもおすすめです。
自宅で使用したものの場合は、業者によって買取の可否が異なりますが、事業所で使用したものであれば買取依頼可能です。
例えば事務所の移転や内装工事などのタイミングで、捨てたいオフィスチェア(ワークチェア)が複数台ある場合、またオフィスチェア(ワークチェア)以外にも処分するオフィス家具があれば、一緒に買取依頼してください。
オフィス家具の買取専門店の場合、買取依頼する製品の数が多いほど、高値で買取されやすくなります。
また業者によっては、買値がつかないオフィスチェア(ワークチェア)の場合に処分を依頼することもできます。
買取サービスを利用する際の留意点
オフィス家具の買取サービスを利用する場合は、見積もりを依頼してから買取されるまでに、1週間から1ヶ月程度の時間がかかるケースがほとんどです。
これは、事業所で使用したオフィスチェア(ワークチェア)は産業廃棄物の取り扱いとなるため、処理を委託する際に必要な書類を取り揃え、契約書を交わさなければならないことに起因します。
事業所で使用したオフィスチェア(ワークチェア)の買取をオフィス家具の買取専門店に依頼する場合は、スケジュールに余裕を持って依頼するとよいでしょう。
フリマアプリやネットオークションに出品する
傷みの少ないオフィスチェア(ワークチェア)や、購入したものの使用しなかったオフィスチェア(ワークチェア)で、リサイクルショップなどでは思うような買取価格にならない場合は、フリマアプリやネットオークションに出品して、自分で販売するのもよい方法です。
フリマアプリでの取引実績
商品詳細 | 取引価格(税込) |
---|---|
オフィスチェア・湯川家具 | 1,000円(直接渡し) |
収納式オットマン付 人間工学 オフィスチェアHBADA (ハバダ) | 8,900円(送料込み) |
オフィスチェア・Supsea | 11,900円(送料込み) |
オフィスチェア・Wilkhahn(ウィルクハーン) | 19,800円(送料込み) |
リクライニングオフィスチェア・ニトリ | 29,600円(送料込み) |
オフィスチェア・Itoki(イトーキ) | 32,000円(送料込み) |
オフィスチェア・リクライニング・AKRacing | 38,000円(送料込み) |
オフィスチェア・ハーマンミラー | 143,900円(送料込み) |
有名メーカーのオフィスチェア(ワークチェア)で状態がよければ、中古でも高値で取引されているのが、フリマアプリやネットオークションの特徴です。
ただフリマアプリやネットオークションは、出品から梱包・発送まで、すべて自分でおこなわなければなりません。
手間をかけて出品しても、買い手が見つからなかったり、トラブルに巻き込まれて返金しなければならなくなったりすることもあります。
商品の詳細は細かく記載し、写真もさまざまな角度から撮影して掲載してください。
オフィスチェアの引き取りサービスを利用する
オフィスチェア(ワークチェア)を販売するショップでは、新規購入時に限り、無料もしくは有償でいらなくなった製品の引き取りサービスを実施しています。
以下は、オフィスチェア(ワークチェア)を販売する主なショップと引き取りサービスの実施状況です。
オフィスチェア(ワークチェア)を 販売するショップ名 | オフィスチェア(ワークチェア) 引き取りの可否 | 引き取り料金 |
---|---|---|
ニトリ | × オフィスチェア(ワークチェア)は 組み立て家具なので引き取り不可 | ─ |
無印良品 | × オフィスチェア(ワークチェア)は サービス対象外 | ─ |
ベルメゾンネット | × 販売中のオフィスチェア(ワークチェア) はサービス対象外 | ─ |
シマホネット | 〇 | 無料 |
ASKUL | 〇 | 無料 |
おしゃれで汎用性の高い家具や雑貨類を取り扱うニトリでは、大型家具の引き取りサービスを実施しています。
組み立て家具が引き取り対象外のため、現在販売されているオフィスチェア(ワークチェア)のほとんどがサービス対象外です。
ただ完成品で販売されるオフィスチェア(ワークチェア)が今後登場することがあれば、引き取り依頼できる可能性があります。
シマホネットの場合
株式会社島忠が運営する家具・インテリアの公式通販サイトであるシマホネットでは、以下の条件でオフィスチェア(ワークチェア)の引き取りサービスを実施しています。
- 注文いただいた商品と同じ品目の商品
- 引き取り個数は購入した数と同数
メーカーや劣化の具合などを問わず、シマホネット上で購入したオフィスチェア(ワークチェア)と同数だけ、いらなくなった製品の引き取りを依頼できます。
ASKULの場合
オフィス用品の通販サービスを展開するASKUL(以下アスクル)では、指定のメーカーのオフィスチェア(ワークチェア)1台購入につき、1台のいらなくなったオフィスチェア(ワークチェア)を無料で引き取るサービスを実施しています。
条件は以下の通りです。
- 引き取るチェアのメーカーは不問
- 指定のメーカーのオフィスチェア(ワークチェア)を新規購入した場合に限る
- 使用状況は不問
- 回収場所と配送場所が同一の場合に限る
- 引取サービスの商品は、お客様都合による返品が不可
- 引き取るオフィスチェア(ワークチェア)の梱包は不要
メーカーや使用状況を問わず無料で引き取り依頼できるので便利です。
また新規購入という条件の対象になるオフィスチェア(ワークチェア)のメーカーは、コクヨやオカムラといった、オフィスチェア(ワークチェア)メーカーの中でもメジャーなものばかりな点も魅力でしょう。
不用品回収業者に依頼する
在宅ワークなどで使用したオフィスチェア(ワークチェア)がリサイクルショップなどで買値がつかない場合は、不用品回収業者に引き取りを依頼できます。
不用品回収業者は、家庭から排出されるほとんどの不用品の引き取りに対応しているため、オフィスチェア(ワークチェア)以外に不要な品を、一掃するのに便利です。
例えば、在宅ワークのためにオフィスチェア(ワークチェア)と一緒に購入したデスクやそのほかも細々した不用品があれば、不用品回収業者に依頼すると便利です。
ゴミを分別したり、回収日の朝にゴミ集積所まで運ぶ手間がかかりません。
不用品回収業者に依頼する際の注意点
- 複数の業者に見積もり依頼する
- 許可を取得している業者に依頼する
- 無料で訪問見積もりを実施している
- 作業当日の追加料金の有無を確認
不用品回収業者は、一般廃棄物の処理運搬許可を取得していなくてはなりません。
不用品の買取に対応している場合は、古物商の許可も必要です。
ただ買取もできる業者に依頼すれば不用品に買値がつくため、安価に不用品を処分できます。
不用品回収業者を利用する際は、買取もできる業者を選ぶとお得です。
ただし無資格の業者には、十分ご注意ください。
知らずに依頼すると、料金トラブルなどに巻き込まれることがありますので十分にご注意ください。
産業廃棄物の回収業者に依頼する
事業所で使用したオフィスチェア(ワークチェア)を捨てる場合は、産業廃棄物の回収業者に依頼します。
自治体のゴミとして捨てると不法投棄として回収されないことに加えて、罰則を受ける可能性があるためご注意ください。
産業廃棄物の回収業を営むためには、市区町村から許可を得る必要があります。
そのため自治体の公式サイトなどで許可を取得している産業廃棄物の回収業者を探すことが可能です。
なお事業所で使用したオフィスチェア(ワークチェア)の回収を依頼できる産業廃棄物の業者は、
無資格で営業している業者に誤って依頼すると、不当な料金の請求や不法投棄といったトラブルに巻き込まれる可能性があります。
寄付・寄贈する
新品のオフィスチェア(ワークチェア)や使用頻度の少ないオフィスチェア(ワークチェア)であれば、寄付・寄贈する方法もあります。
寄付・寄贈する場合、送料が自己負担になりますが、いらなくなったオフィスチェア(ワークチェア)で社会貢献できるのはメリットです。
オフィスチェア(ワークチェア)を寄付・寄贈先
- 福祉施設
- 国内外の支援をおこなうNPOやNGO
- 海外支援をおこなう企業や団体
施設や事業所を新設する際に事務所で使用するオフィスチェア(ワークチェア)を募っている場合や、売却して得られたお金を寄付や支援活動に活用するケースの2パターンがあります。
いずれの場合も、状態がよいオフィスチェア(ワークチェア)でなければ寄付・寄贈はできません。
しかし家庭で使用したものと事業所で使用したもの、いずれのオフィスチェア(ワークチェア)も、寄付・寄贈できます。
ただし各団体での寄付や寄贈の受付状況は随時変動するため、常にオフィスチェア(ワークチェア)を受付しているとは限りません。
無断で送付すると、各団体に迷惑をかける可能性もあります。
また送料は自己負担です。着払いで送らないよう、ご注意ください。
友人や知人に譲る
いらなくなったオフィスチェア(ワークチェア)は、友人や知人に譲るのもよいでしょう。
例えばこれから在宅ワークになる人や、新たに事業を始める人に譲れば、初期投資の費用を抑えられるため、喜ばれます。
しかしオフィスチェア(ワークチェア)を処分したいタイミングで、必要としている人が現れるとは限りません。
処分を急がない場合は、友人や知人に譲りたいオフィスチェア(ワークチェア)がある旨を伝えながら、欲しい人が現れるのを待つとよいでしょう。
オフィスチェアを分解する方法
オフィスチェア(ワークチェア)の構造は大きく2パターンあります。
完成品、組み立て家具、いずれのオフィスチェア(ワークチェア)でも、分解のポイントは同じです。
ネジを外しながら、パーツが接続されている場所を取り外します。
パーツ同士が溶接されている、もしくはパーツのサイズが大きい場合は、工具で切断する作業があるため難易度が高くなります。
組み立て式のオフィスチェアの場合
自分で組み立てるタイプのオフィスチェア(ワークチェア)であれば、分解は比較的簡単です。
用意するもの
- 軍手
- ネジ穴に合ったドライバー
- ペンチ
- ノコギリなどの切断用工具
分解の手順
- 手を傷めないように軍手を着用する
- ネジを外す
- 背もたれが大きい場合は、ノコギリなどの工具で切断する
- 自治体指定のゴミ袋などに入れて捨てる
自分で組み立てるタイプのオフィスチェア(ワークチェア)は、ネジを一つずつ外すことで簡単に解体できます。
ネジ穴が特殊な形状のオフィスチェア(ワークチェア)の場合は、購入時に付属した専用のドライバーを使用すると便利です。
ネジが固く締まっており回らない場合は、ペンチなどを使うとよいでしょう。
ただし座椅子部分と背もたれが一体になったデザインのオフィスチェア(ワークチェア)は、分解が面倒です。
一般ゴミとして捨てるには、座椅子部分と背もたれ部分のサイズが大きすぎるため、電動ノコギリなどの工具を用いて切断します。
金属部分がある場合は、ボルトクリッパーなど、別途金属を切断するための工具をご用意ください。
完成品のオフィスチェアの場合
完成品として販売されていたオフィスチェア(ワークチェア)を分解する際は、難易度が高い傾向があります。
特にパーツ同士を溶接して接続している場合、ネジを外して分解できません。プロユースでパワーのある工具を用いて、金属などのパーツを切断する必要があります。
用意するもの
- 軍手
- 新聞やビニール袋
- 電動ノコギリなどの切断器具
- ボルトクリッパーやパイプカッターなどの金属を切断できる工具
分解の手順
- 手を傷めないように軍手を着用する
- 床面を新聞紙やビニール袋で養生する
- 接続部分を切断する
- 自治体指定のゴミ袋などに入れて捨てる
解体の手順自体は、組み立て家具のオフィスチェア(ワークチェア)と同じです。
ただ特別な工具を用意しなければならないほか、分解の作業に時間がかかります。
またケガしないよう、十分に注意しながら作業してください。
まとめ
オフィスチェア(ワークチェア)を廃棄処分する場合は、家庭で使用したものであれば粗大ゴミに、事業所で使用したものは産業廃棄物の回収業者に依頼します。
しかし状態がよいオフィスチェア(ワークチェア)であれば買取される可能性があるため、捨てる方法を探す前に、まず売る方法を探すのがよいでしょう。
ただし家庭で使用したオフィスチェア(ワークチェア)であり、状態が悪く買取依頼できない場合、またほかにも捨てたいものがある場合は、不用品回収業者に依頼するのが便利です。
不用品回収業者に依頼すれば、
- ゴミの分別や粗大ゴミの申し込みする手間が省ける
- 収集日の朝に集積所まで搬出するといった手間がかからない
- 価値のある不用品の買取を依頼することも可能 (買取に対応している不用品回収業者の場合)
家庭で使用したオフィスチェア(ワークチェア)の処分を不用品回収業者に依頼する際の業者探しは「不用品回収モール」をぜひご利用ください。
不用品回収モールでは利用者の口コミも掲載されているので、業者のサイトからだけではわからない情報も含めて比較できます。
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。