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現在、電動歯ブラシを毎日使っている方も多いでしょう。同時に壊れたときや、新しい機種に買い換えたときに古い電動歯ブラシをどのように処分するのか、わかっていない方も多いはずです。
この記事でわかること
- 電動歯ブラシの寿命と、その症状
- 充電池の取り外し方、メーカーごとの手順
- 電動歯ブラシの捨て方
- 電動歯ブラシの売却方法や譲渡・再利用の仕方
- 電動歯ブラシを不用品回収業者に依頼するメリット
電動歯ブラシの処分はいくつかの方法が考えられますが、捨て方には注意する点があります。本記事では処分の方法とともに、その注意点も解説します。正しい方法で気持ちよく電動歯ブラシを処分してください。
電動歯ブラシの寿命
電動歯ブラシにも寿命があります。以下のような兆候が表れたら、新しい電動ブラシの購入を考えた方が良いかもしれません。
- 充電をしてもすぐに使えなくなってしまう
- 充電ができない
- 使用中に突然止まってしまう
- 使用中に異音がする
電動歯ブラシには充電池が使われており、充電池の寿命が来ると上記のような症状が現れます。使う環境や使い方によっても違ってきますが、電動歯ブラシは3年から5年くらい使えるそうです。上記のような症状が出たら、寿命だと考えても良いでしょう。
自分で充電池を交換したい方もいるでしょうが、メーカーでは以下のような理由から電池交換を勧めていません。
- 電動歯ブラシの防水機能が保証できなくなり、故障の原因になる
- ヤケドや感電の恐れがある
なお、ブラシヘッドの寿命はもっと早く、3カ月程度です。電動歯ブラシの効果を活かすためにも、ブラシの毛先が広がってきたら交換しましょう。
電動歯ブラシを捨てる前にやるべきこと
電動歯ブラシを捨てる前には、使われている充電池を取り出して、別に処分する必要があります。充電池が入ったまま捨てると、ゴミ処理施設や収集車の中で発火し火災を招く恐れがあります。
充電池は電動歯ブラシの本体内部に入っているため、本体を開けて中の部分を取り出し、電池を取り出すという作業が必要です。
電池を外すためには、接続コードの切断などが必要です。以下で電池を外すための手順をメーカーごとに解説します。
充電池を取り出す前の注意
安全のために、電動歯ブラシを完全に放電させてから充電池の取り外し作業をすることが推奨されています。
充電器から取り出した歯ブラシのスイッチを入れて、完全に動かなくなれば放電ができていると考えて良いでしょう。何回か同じことを繰り返して、完全に放電したことを確かめればより安心です。
また、充電池を取り出した後も、ショートをさせないように十分に注意してください。電池が取り出せたら、電極にビニールテープなどを貼って絶縁してから、電器店やホームセンターに設置してある回収ボックスに入れて処分しましょう。
オムロンの場合
- 本体からブラシヘッド・リング状のカバー・ラバー部分を外す
- もう1度ブラシヘッドを本体に装着してから、90度回転させた後、ブラシを引き抜く
- 歯ブラシの内部が出てくるため、そのまま本体から引き抜いて、充電池を外す
充電池は両側のコードを切断しないと取れません。このときはハサミやニッパーが必要です。
ラバー部分は、細いマイナスドライバーを溝に引っ掛けるようにして取ると取りやすいでしょう。充電池は取り出しやすく、処分しやすい電動歯ブラシといえます。
古い電動歯ブラシを処分して、新しいオムロンの電動歯ブラシの購入を検討している場合は、以下の記事がおすすめです!
参考サイト:最新のオムロンおすすめ電動歯ブラシ10選!おすすめポイントは?
パナソニックの場合
- 本体の横と裏蓋の2カ所をプラスのドライバーで外す
- 裏蓋を外すと電池ホルダーがあるため、本体と電池ホルダーの隙間にマイナスのドライバーを差し込んで固定しているフックを倒す
- 電池ホルダーを引き出して電池を外す
パナソニックの場合はプラスとマイナス、両方のドライバーが必要です。
電池ホルダーを取り出すまでに2カ所のネジを外す必要があるため、充電池を取るのが少し面倒に感じられるかもしれません。
ブラウンの場合
- 歯ブラシを充電器にセットして本体を後ろに倒し、裏蓋を外す
- ブラシヘッドを取り付ける箇所を下にして手で握り、固いテーブルなどに押し付ける
- 内部が出てくるので、回路基板をマイナスドライバーなどで端子部分を折って持ち上げて外すと電池の入った電池ホルダーが見える
- 電池ホルダーと電池の接続部分を切り離して、電池を取り出す
手順2においてテーブルでは少し不安を感じるという場合は、コンクリート床など傷がついても構わない場所に押し付けると良いでしょう。
また、手順3でマイナスドライバーで回路基板をうまく外せない場合はニッパーなどを使ってください。
フィリップスの場合
- ブラシヘッドを外した後、本体をタオルなどで包み、底から1.5cmほどの箇所を底のキャップ・留め具が外れるまでグルリとハンマーで叩く
- 底を上にして握り、丈夫な場所で本体を押し下げると、内部を取り出すことができる
- 充電池と内部部品の隙間にマイナスドライバーの先を入れて、充電池を離す
- 充電池の接続部分にある金属製のタブをマイナスドライバーで壊して、充電池を取り出す
もっとも頑丈に作られているのがフィリップスの電動歯ブラシかもしれません。その分内部を出すためには、気長にハンマーで叩く必要があります。
電動歯ブラシの捨て方
電動歯ブラシの捨て方には2種類あります。
- 自治体で通常のゴミとして捨てる
- 小型家電リサイクルで回収してもらう
不燃ゴミや可燃ゴミなど自治体によって分別・捨て方はさまざまです。事前に住んでいる場所ではどのような捨て方なのか必ず確認をしてください。自治体で小型家電リサイクルとして回収してもらう場合は無料ですが、家電量販店に回収してもらうには費用がかかります。
通常のゴミとして捨てる
自治体名 | 捨て方 | 収集の条件 |
---|---|---|
仙台市 | リチウムイオン電池等の定日収集 | 電池を外せないものはそのまま出して良い |
川口市 | 一般ごみ | 1辺が40cm以下のものが対象 |
品川区 | 陶器・ガラス・金属ごみ | ブラシヘッドは可燃ゴミ |
練馬区 | 不燃ゴミ | ブラシヘッドは可燃ゴミ |
江東区 | 不燃ゴミ | 充電器も不燃ゴミ・ブラシヘッドは可燃ゴミ |
横浜市 | 可燃ゴミ | 充電器も可燃ゴミ・充電池を外せないものは別の袋で出すこと |
川崎市 | 小物金属 | 電気器具は小物金属か小型家電リサイクルへ・ブラシヘッドは普通ゴミ |
神戸市 | 不燃ゴミ | ブラシヘッドは可燃ゴミ |
通常のゴミとして捨てるのは、電動歯ブラシのもっとも手軽な処分方法です。普段から使っている集積場に出すだけなので、普段のゴミ捨てと一緒に電動歯ブラシの処分ができます。費用もゴミ袋くらいしかかかりません。
ただし、自治体によって分別が異なるため、注意が必要です。
ブラシヘッド・充電器・コードなどの扱い
電動歯ブラシには本体の他、充電器やアダプターなどの付属品があるはずです。それらを一緒に処分したい場合、同じゴミに出せない場合もあります。
ブラシヘッド
ブラシヘッドは可燃ゴミに出せる自治体が多く、本体を不燃ゴミとして捨てる自治体の場合は捨て方が違うことになるため、注意が必要です。
充電器やACアダプターなど
充電器は電動歯ブラシ本体と同じ扱いで、電動ブラシが不燃ゴミなら充電器も不燃ゴミになる自治体が多いですが、自治体では電動歯ブラシの充電器について明言していない場合もあります。
そのような場合、自治体が小型家電リサイクルの対象品として、充電器やACアダプターを回収していることがあります。回収ボックスに入れるだけで簡単で確実に処分ができるため、お勧めの方法です。
しかし、小型家電リサイクルの対象品は自治体によって異なるため、回収対象か確認した上でボックスに入れてください。
小型家電リサイクルで回収してもらう
自治体名 | 回収の条件 |
---|---|
仙台市 | 30cm×15cmの投入口に入り、長さ30cm以下の家電製品 |
品川区 | 10cm×25cmまでの大きさの家電製品を回収 |
江東区 | 15cm×25cmまでの大きさの家電製品を回収 |
板橋区 | 最大辺が30cm未満の家電製品で30cm×15cmの投入口に入るもの・充電池が外せない場合はそのまま回収ボックスに入れて良い |
横浜市 | 30cm×15cmの投入口に入るもので長さ30cm未満 |
川崎市 | 長辺が30cm未満で30cm×15cmの投入口に入る家電製品 |
神戸市 | 30cm×40cm×35cm程度の投入口に入る家電製品 |
大阪市 | 15cm×30cmの投入口に入る家電製品 |
京都市 | 30cm×40cm×40cmの投入口に入るもの |
福岡市 | 25cm×8.5cmの投入口に入るもの |
多くの自治体では回収ボックスを設置して、小型家電を回収しています。回収ボックスは自治体によって、家電製品を入れる投入口の大きさが違います。投入口に入らない大きさの家電製品は回収を断られることがありますが、基本的に電動歯ブラシは心配ないでしょう。
回収ボックスに入れる際は板橋区のような場合を除き、発火・火災を防止するために中の充電池は抜いてください。
また、家電量販店「エディオン」でも電動歯ブラシを小型家電リサイクルの対象品として引き取ってもらえます。料金は550円ですが、新しく電動歯ブラシを購入するなど、家電量販店に行く予定がある方には最適な方法です。
電動歯ブラシを売却する
まだそれほど使っていない電動歯ブラシを処分したいなら、ゴミとして捨てるよりも売却を考えると良いでしょう。電動歯ブラシを売却するには条件があります。
- 付属品が揃っていること
- 清潔感があること
人気メーカーの最新機種の電動歯ブラシは売却しやすいですが、この条件を満たしていることが前提です。電動歯ブラシを売却できれば自分の収入になるかもしれない上、自分には不用な電動歯ブラシが誰かの役に立つかもしれません。
上記の条件をクリアしている場合は、単に廃棄するのではなく売却を検討してみましょう。
リサイクルショップで売却
電動歯ブラシはリサイクルショップで売却できますが、以下のような条件があります。
- 人気のメーカーであること
- 購入後5年以内であること
- キチンと動作すること
人気のメーカーのパナソニック・ブラウン・フィリップスの電動歯ブラシで、最新機種であるほど買取してもらいやすくなります。また、当然ですが電動歯ブラシとしてキチンと動くことが大前提です。以下に紹介するのは中古でも売却が成立した実例です。
- パナソニック ドルツ EW-DP51 未使用・中古 買取相場 500~10,000円
- ブラウン オーラルB ジーニアス9000 未使用・中古 買取相場 1,000~5,000円
- フィリップス ダイヤモンドクリーンスマート HX9964/55 未使用・中古 買取相場 2,000~12,000円
売却をする前には、電動歯ブラシの付属品なども揃えておきましょう。付属品には以下のようなものがあります。
- 充電アダプタ・充電スタンド
- USB電源ケーブル・アダプタ
- 外箱
- 取扱説明書
この他、未開封のブラシヘッドがあれば一緒にしておきましょう。また、キレイに掃除をしておくだけでも、さらに売却しやすくなるはずです。
フリマアプリなどを利用して売却
リサイクルショップで売却ができなかった場合でも、フリマアプリなどを利用すれば自分で売却ができるかもしれません。
実際に「メルカリ」では、下記のように電動歯ブラシが取引されています。
- パナソニック電動歯ブラシ EW-DT52 数回使用済 16,300円で出品
- オムロン 音波式電動歯ブラシ 充電式 新品未使用 2,900円で出品
フリマアプリでは必ず売却ができるのか、いつ売却できるのかはわからないため、手元に電動歯ブラシが残ってしまうことがあります。売却できないときはどうするのかを前もって考えておきましょう。
また、「メルカリ」では販売価格の10%の手数料がかかるため、価格の設定にも注意しましょう。
フリマアプリの利用手順
この項では、「メルカリ」で商品を出品する場合の利用手順を解説します。
- 会員登録をする
- 商品の写真を登録する
- 商品名や詳細を入力する
- 配送について設定する
- 価格を決定する
1.会員登録について
利用する際の前提として、会員登録は必須項目です。グーグルやフェイスブックのアカウントを利用して登録ができるため、誰にでも短時間で登録ができます。
2.3 商品の情報について
フリマアプリなどを利用して商品を購入する方にとっては、2と3の項目でわかる情報はとても大切です。商品の状況がそのまま伝わることを心がけましょう。自然光で明るい場所を選んで商品の写真を撮影するのも大切です。傷や汚れなども伝える正直な姿勢が、商品の売却につながります。
4.配送について
配送は送料を自分で負担する方法と、購入する方に負担してもらう方法があります。やはり自分で送料を負担する方が商品の売却がしやすいです。
5.価格について
自分が送料を負担する場合は、商品の価格に送料を上乗せして設定するのが一般的です。商品によっては参考として売却しやすい価格が表示されることもありますが、同じような商品を出品している方の価格を参考にしても良いでしょう。
出品までの流れを文字にすると、とても作業が多いように感じるかもしれませんが、実際はスマホが1台あれば作業が完結するため、思ったよりも簡単にできます。
売却が成立すると梱包と発送という作業がありますが、電動歯ブラシはサイズも手頃で作業しやすいはずです。
電動歯ブラシを譲る・再利用する
電動歯ブラシを処分するために時間をかけたくない方は、知り合いに譲ることを考えるのも良いでしょう。購入してそれほど時間が経っていないものであれば、喜んで受け取ってくれる人がいるかもしれません。後でトラブルにならないために、以下のことには注意しましょう。
- 無理に押し付けない
- 電動歯ブラシの状態を正直に伝える
歯ブラシは自分の口に入れて使うものですから、ブラシヘッドを取り替えたとしても誰かが1度使ったものに抵抗があるという方もいるでしょう。また、現在の状態を正直に伝えて、それでも良いと言ってくれる方に譲ると後でトラブルになりにくいです。
また、自分で再利用するという方法もあります。古い歯ブラシを掃除に利用する方も多くいますが、電動歯ブラシも自分で力を入れてこすらずに細かい部分の汚れを浮き上がらせてくれるため、掃除の際に活用できます。
不用品回収業者に回収してもらう
引っ越しや片付けなどで電動歯ブラシ以外にも処分したいものが大量にある場合は、不用品回収業者に依頼することをお勧めします。
不用品回収業者は1回の回収で10,000円程度の料金を設定していることが多いため、他の処分方法に比べて高額だと感じるかもしれません。
しかし、不用品回収業者にはそれを上回るメリットがあります。
不用品回収業者を利用するメリット
- 申込みをしてから対応するまでに時間が短いため、早く処分ができる
- 早朝や深夜にも対応してもらえるため、自分のペースを崩さずに処分ができる
- 分別や運搬など、自分では何もしなくて良い
- どのような状態の電動歯ブラシでも回収してくれる
- 処分したいものがたくさんある場合、電動歯ブラシと一緒に回収してくれる
- 不用品買取をしている業者が増えているため、不用品が収入になる可能性がある
不用品回収業者では電動歯ブラシだけ回収してもらうのでは料金がもったいないので他の不用品とまとめて回収依頼するのがおすすめです。
また、業者によっては不用品買取を行っており、代金は回収料金と相殺することができるので、処分したいものがたくさんある方こそお得に処分することができます。
電動歯ブラシの充電池を外すのが面倒で、いくつもためてしまったという方も、不用品回収業者に依頼すれば、電動歯ブラシをそのまま渡すだけで処分することができます。
実際に不用品回収業者を利用する際は、業者選びに「不用品回収モール」をご活用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。
まとめ【小さな電動歯ブラシも正しく捨てよう】
電動歯ブラシの処分方法について解説してきました。
- 手軽に処分したい方:自治体で通常のゴミ、もしくは小型家電リサイクルとして回収してもらう
- 手間をかけても処分に費用をかけたくない方:リサイクルショップ・フリマアプリなどで売却する
- 手軽にかつ処分費用もかけずに処分したい方:周りの人に譲る・再利用する
- 処分したいものが多くて時間もない方:不用品回収業者に回収してもらう
自治体のゴミやリサイクルとして処分する場合は、電動歯ブラシの充電池によっては発火や火災を引き起こしかねないので、処分の際は十分に注意を払うよう心がけてください。
本記事を参考に、自分に最適な電動歯ブラシの処分方法を選びましょう。