ウォータークーラー（冷水機）の処分方法は？処分にかかる費用も解説！

オフィスや公共施設で長年活躍してきたウォータークーラー（冷水機）ですが、近年はウォーターサーバーの普及により、処分を検討されるケースが増えています。

この記事では、ウォータークーラーを適切に処分するために必要な知識と手順を紹介します。処分方法の選択から、業者への依頼方法、費用の目安まで、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

ウォータークーラーが粗大ごみとして処分できない理由

ウォータークーラーの処分には特別な注意が必要です。ウォータークーラーにはフロン類を使用する冷却装置が含まれているため、一般の粗大ごみとしての処分はできないです。

「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律（フロン排出抑制法）」や、「フロン回収・破壊法」により、回収業者によって適切な回収と処理が義務付けられています。

また、フロン排出抑制法に違反して不適切な処分を行った場合、最大50万円の罰金が科される可能性があります。

事業者が故意に違反した場合は、より重い罰則が適用されることがあります。法令を遵守し、適切な処分方法を選択することが重要です。

なお、ウォータークーラーは家電リサイクル法の対象ではないため、注意が必要です。

ウォータークーラーの具体的な処分方法

ウォータークーラーを処分する方法は、大きく分けて廃棄物処理業者、メーカー引き取りサービス、処分不用品回収業者の3つがあります。

それぞれの方法には独自のメリットがあり、機器の設置状況や予算、スケジュールなどを考慮して選択する必要があります。

処分を検討する際は、見積もりの明確さや作業内容の説明、アフターフォローまで含めて総合的に判断することをお勧めします。

ここでは、それぞれの処分方法の特徴や選び方のポイントについて詳しく解説します。

• 廃棄物処理業者での処分
• メーカー引き取りサービスでの処分
• 不用品回収業者での処分

専門の廃棄物処理業者への依頼

フロン類回収の資格を持つ専門業者に依頼する方法です。

「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」により、都道府県知事から許可を受けた業者であることが必要です。

見積もりの提示から処理完了までの一連の流れが明確で、処理証明書の発行も確実に行われます。一般的な処分費用は15,000円から30,000円程度ですが、設置場所や取り外しの複雑さによって変動することがあります。

メーカーによる引き取りサービス

製造メーカーによっては、使用済みウォータークーラーの引き取りサービスを提供しているケースがあります。

製造メーカーによる引き取りサービスは、機器の特性を熟知した技術者が作業を行うため、安全かつ確実な処分が期待できます。フロン回収から最終処分まで一貫した対応が可能で、処理証明書も確実に発行されます。

ただし、製造から年数が経過している場合や、メーカーが既に存在しない場合は利用できないことがあります。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者への依頼は、他の不用品と合わせて一括処分できる便利さがあります。

また、不用品回収業者も取り外しから処分をまとめて任せられるため、自宅にいながらすぐに処分できるため、時間や手間が一切かかりません。

ただし、必ずフロン類回収の資格や産業廃棄物収集運搬業許可を持っている業者を選ぶ必要があります。

信頼できる業者を選ぶポイントは、見積もりが明確であること、必要な許可証を持っていること、処理内容を詳しく説明してくれることなどです。複数の見積もりを比較検討することをお勧めします。

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処分にかかる費用の目安

費用は地域や回収業者によって異なりますが、一般的な相場と追加料金が発生する条件を解説します。

ウォータークーラーの処分費用は、機器の大きさや設置場所によって異なりますが、一般的に15,000円から30,000円程度です。

この費用には以下の項目が含まれます。

• フロン類の回収費用
• 運搬費用
• 処分費用
• 各種証明書発行費用

また、以下のような場合は、標準料金に追加費用が発生する可能性があります。

• 設置場所が高層階にある場合
• 機器の取り外しが複雑な場合
• 特殊な工具や機材が必要な場合
• 休日や時間外の作業が必要な場合

処分や回収を依頼する際には設置場所や状態などを詳しく説明し、複数の見積もりを比較検討することをお勧めします。

参照：環境省「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律について」

まとめ

ウォータークーラーの処分は、フロン類の適切な回収が必要なため、専門業者への依頼が必須です。

適切な処分方法を選択し、法令に従った処理を行うことで、環境への配慮と法令順守を両立させることができます。

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