オフィス家具を処分する方法を解説｜粗大ゴミとして出すのはNG

「オフィス家具って、どうやって処分するの？」
「オフィス家具を大量に処分したいんだけど、オススメの方法は？」
「オフィス家具を廃棄するときの費用はどのくらいかかるの？」

オフィス家具を処分しようと思っている人の中には、上記のような疑問を持っている人も多いでしょう。

この記事では、オフィス家具を処分する方法を詳しく解説します。オフィスの家具の処分で困っている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

オフィス家具は基本的に産業廃棄物になる

家庭から家具を廃棄する場合は、自治体が粗大ゴミとして引き取ってくれます。しかし、オフィス家具は基本的に産業廃棄物として処理されるので、粗大ゴミとして出すことはできません。

具体的なオフィス家具の例は以下の通りです。

• デスク
• チェア
• ロッカー
• キャビネット
• カーペット
• パーテーションなど

法人のオフィス移転でいらなくなった上記のような家具は、サイズや形状に関係なく粗大ゴミとしては回収してもらえないので注意しましょう。

また、オフィス家具は基本的に産業廃棄物になりますが、中には一般廃棄物に分類されるものもあります。

産業廃棄物と一般廃棄物の違いは以下の通りです。

産業廃棄物	ガラスや金属を多く使用しているもの
一般廃棄物	ガラスや金属をほとんど使用していないもの(例えば、木製のイスなど)

どちらに分類される場合でも、粗大ゴミとして処分することはできません。

ただし、ゴミ処理施設に直接持ち込む場合は、オフィス家具を処分できる自治体もあります。ゴミ処理施設に持ち込む処分方法については、後で詳しく解説します。

産業廃棄物とは？簡単にわかりやすく解説【処分方法・マニフェスト】

オフィス家具の処分方法6選

ここでは、オフィス家具の処分方法を6つ紹介します。

産業廃棄物処理業者に引き取ってもらう

先述した通り、オフィス家具は基本的に産業廃棄物になります。そのため、最も一般的な処分方法は産業廃棄物処理業者に回収してもらうことになります。

産業廃棄物を処分できるのは、産業廃棄物処理業の認可を受けた業者だけです。許可を得た業者しか処分できないのは、ゴミが不法投棄されて環境に悪影響を与えるのを防ぐためです。オフィス家具を処分する際は、きちんと産業廃棄物収集運搬業許可を持っている業者に依頼しましょう。産業廃棄物処理業者は自分の住んでいる自治体のホームページから調べることができます。

また、産業廃棄物を処分する際は、廃棄物の種類や量、依頼した運搬業者などを細かく記入したマニフェスト(産業廃棄物管理表)を発行する必要があります。そのため、産業廃棄物処理業者に依頼して処分してもらう場合は、必ずこのマニフェストを作成してもらいましょう。作成しなかった場合は法律違反になり、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰則が科されるので注意してください。処分料金は依頼する産業廃棄物処理業者や処分するオフィス家具の量によって異なります。

ただし、専門業者への依頼になるので、処分費用は割高になります。まだ使えそうなオフィス家具がある場合は、リサイクルショップやフリマアプリ、ネットオークションで売るのがオススメです。

木製の家具は事業系一般廃棄物に分類されるため、引き取ってもらう場合は一般廃棄物処理業者に依頼しましょう。

地元のゴミ処理施設に直接持ち込む

先述した通り、オフィス家具は産業廃棄物や一般廃棄物に分類されるので、粗大ゴミとして捨てることはできません。しかし、直接ゴミ処理施設に持ち込む方法であれば、オフィス家具を処分できる自治体もあります。

主な地域の産業廃棄物や一般廃棄物の持ち込みの対応は以下の通りです。

地域	事業系ゴミの持ち込みは可能か
大阪市	事業系ゴミとして持ち込めるのは、一般廃棄物のみ(産業廃棄物は不可)
東京都世田谷区	一般廃棄物と産業廃棄物の持ち込みが可能
愛知県春日井市	事業系ゴミとして持ち込めるのは一般廃棄物のみ(産業廃棄物の持ち込みは不可)
札幌市	事業系一般廃棄物と産業廃棄物の持ち込みが可能
福岡市	一般廃棄物と産業廃棄物の持ち込みが可能

自治体によっては、事業系ゴミの持ち込みはさらに細かい条件が指定されています。実際に持ち込んで捨てる際は、きちんと持ち込み条件を調べておくことが大切です。処分料金は自治体ごとに異なるので、処分する際は事前に自治体のホームページで調べておきましょう。

例えば、札幌市ではゴミ処理施設によって産業廃棄物の処分料金が違っており、10kgあたり130.1円〜360円で処分することができます。

リサイクルショップに買い取ってもらう

オフィス家具をすぐに手放したいなら、リサイクルショップに買い取ってもらう方法がオススメです。リサイクルショップなら、持ち込めばその日のうちに買い取ってもらうことができます。

オフィス家具は家庭用の家具に比べ頑丈なので、状態や年式次第ではリサイクルショップでも高く買い取ってもらえるかもしれません。リサイクルショップでは、オフィス家具の中でもオフィスチェアの需要が高いです。

以下の表では、実際に売れていたオフィスチェアの買取価格を紹介しています。

商品名	メーカー	状態	買取価格
高級オフィスチェア	スチールケース	目立った傷や汚れなし	15,000円
ボディフレックスチェア	コプラス	目立った傷や汚れなし	100円
高級オフィスチェア	エルゴヒューマン	目立った傷や汚れなし	63,000円

ただし、持ち込みまでして買い取って貰えなかった場合は、無駄足になってしまいます。店舗に持っていく場合は、事前に買い取ってもらえるかどうかを問い合わせてをして聞いてみると良いでしょう。

また、持ち込み以外にも、家まで来てくれる出張買取や家から送れる宅配買取などを利用する方法もあります。「価値が多少でも残っているオフィス家具を処分するのはもったいない」と思う人は、リサイクルショップに買い取ってもらいましょう。

フリマアプリやネットオークションで売る

できるだけ高く売りたいなら、フリマアプリやネットオークションを利用して売るのがオススメです。フリマアプリは売る値段を自分で設定できるので、リサイクルショップに買い取ってもらうよりもオフィス家具を高く売ることができます。

具体的なサービスは以下の通りです。

• メルカリ
• ラクマ
• ヤフーオークション

中でもオススメなのは、利用者数が一番多く不用品が売れやすいメルカリです。どのフリマアプリを利用しようか迷ったら、とりあえずメルカリを利用すると良いでしょう。

メルカリでは、オフィス家具が以下の値段で取引されていました。

商品名	状態	取引価格
ナチュラルウッドパーテーション 高さ120cm 2つセット	未使用に近い	23,000円
シングルチェア 4脚セット	目立った傷や汚れなし	20,000円
高耐荷重傾斜ワゴン3段	新品、未使用	9,900円
オフィス用 ミーティングテーブル	目立った傷や汚れなし	5,000円
スチールキャビネット 収納棚2台	目立った傷や汚れなし	30,500円

フリマアプリで高く売るコツは、相場よりも少し値段を高めに設定することです。売れなかったらだんだんと値段を下げていくことで、オフィス家具を一番良い値段で売ることができます。

また、フリマアプリは「値下げが前提」という風潮があるので、最初は相場よりも高めに設定しておくことで、値下げ交渉が来た場合でも価格交渉を有利に進めることができます。

ただし、フリマアプリやネットオークションは商品の写真をキレイに撮ったり、商品を丁寧に梱包したりなど、一定の手間がかかります。特に、大量のオフィス家具を売る場合は、商品の写真を撮るだけでもかなり労力がかかってしまいます。「面倒な作業はなるべくしたくない」という人は他の処分方法を検討しましょう。

フリマアプリは買い手がつくまでに時間がかかるというデメリットもあるので、早くオフィス家具を処分しなければいけない場合にも向いていません。

ジモティーを利用して格安で譲る

お金はいらないからとりあえず費用をかけずにオフィス家具を処分したい場合は、ジモティーを利用して格安で譲る方法がオススメです。ジモティーとは、不用品を他人に売買したり、譲ったりできるサービスになります。

オフィス家具は丈夫なものが多いので、格安で貰えるなら欲しいという人も多いでしょう。もし知り合いや友人にオフィス家具を欲しい人がいる場合は、ジモティーを利用せずに直接譲るのも1つの方法です。

どちらの方法で譲るにせよ、オフィス家具が汚れている状態だと、貰った側も嬉しい気持ちにはなりません。タダであげるとしても、最低限キレイな状態にしておいてください。

また、知り合いや友人にあげる際は、いらないのに無理やりあげるのは相手の迷惑になるのでやめましょう。

不用品回収業者に依頼する

「オフィス家具をまとめて処分したい」
「オフィス家具と一緒に、電化製品も一緒に処分したい」

上記のような人は、不用品回収業者に依頼するのがオススメです。

不用品回収業者は回収から処分までをすべて任せることができるので、手間がかかることは一切ありません。

また、自分の都合のいいときに回収してもらえるので、「平日は仕事で忙しい」という人は土日に回収してもらうことも可能です。

業者によっては即日回収をしてもらえるので、オフィスの移転が迫っていてすぐにオフィス家具を処分しなければいけない場合にもオススメです。

回収料金は不用品回収業者のプランや不用品の量によって大きく変わります。基本的には不用品の量が多ければ多いほど処分料金がお得になるので、不用品回収業者を利用する際はまとめてオフィス家具を回収してもらいましょう。

ただし、不用品回収業者の中には、必要な許可を持っていない違法な業者も存在します。

そういった業者に依頼してしまうと、不用品が不法投棄されたり、高額な処分料金を請求されたりする可能性があります。不用品回収業者に依頼する際は、事前にインターネットで業者の口コミや評判を調べておきましょう。

不用品回収業者の選び方：10つのポイントと悪質業者の特徴・回避方法

まとめ

この記事では、オフィス家具を処分する方法を詳しく解説しました。

オフィス家具は基本的に産業廃棄物になり、粗大ゴミとして捨てられないので注意しましょう。

持ち込みなら処分できる場合もありますが、自治体によって廃棄できるゴミの条件は異なります。持ち込み処分をする際は、自治体の公式ホームページで事前に条件を調べておきましょう。

今回の記事で紹介したオフィス家具の処分方法を表にまとめると、以下のようになります。

処分方法	処分費用	メリット	デメリット
産業廃棄物処理業者に引き取ってもらう	依頼する産業廃棄物処理業者や処分するオフィス家具の量によって異なる	オフィス家具を適切に処分してもらえる	処分料金が高い
地元のゴミ処理施設に直接持ち込む	捨てるゴミ処理施設や産業廃棄物の量によって異なる 〈例〉札幌市では、産業廃棄物の処分料金は10kgあたり130.1円～360円	都合のいいときにオフィス家具を処分できる	量が多いと持ち込むのが大変
リサイクルショップに買い取ってもらう	0円	持ち込めばその日のうちに処分できる	買取金額が安い
フリマアプリやネットオークションで売る	0円	自分で売値を設定できるので、高く売れる可能性がある	写真をキレイに撮ったり、商品を丁寧に梱包したりする必要がある
ジモティーを利用して格安で譲る	0円	無料で手軽に処分できる	欲しい人がいない場合は処分できない
不用品回収業者に依頼する	業者の料金プランや不用品の量によって変わる	大量の不用品を一気に回収してもらえる	処分料金が高い

処分するオフィス家具の状態や量などを考えて、一番合った方法を選びましょう。

手間をかけずにオフィス家具を一気に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのがオススメです。

不用品回収業者を探す際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください！

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