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今やトイレでは欠かせない存在となっているウォシュレットですが、処分するときはどうしたら良いのか、わからない方もいるのではないでしょうか。
故障したからもう不用になった、古くなったから新しいものに買い替えたいなど、ウォシュレットを処分したいときは誰にでもあるはずです。そのような方のために、ウォシュレットの処分方法と処分の前にやっておくべきことを一緒に解説していきます。
この記事でわかること
- 捨てる前に、ウォシュレットを外す方法・手順
- ウォシュレットの捨て方
- ウォシュレットを売却する方法
- 売れるウォシュレットの特徴
ウォシュレットも捨て方に気をつければ、ゴミとして捨てられますし、それ以外にも処分する方法があります。ぜひ、自分に合った方法でウォシュレットを的確に処分してください。
ウォシュレットを捨てる前にトイレから取り外す
ウォシュレットを捨てる前にするべきことは、トイレから取り外すことです。自分で外せないときは業者に依頼することになりますが、余計な料金がかかるため、自分でできそうな方は挑戦してみましょう。
自分でウォシュレットを外す方法
ウォシュレットを便器から外す方法を簡単に解説します。自治体で処分するためには、ウォシュレットをトイレの外に出す必要があるためです。しかし、自分では外せないタイプのウォシュレットもあるため注意が必要です。
必要な道具
- ドライバー・プラスとマイナス、両方用意する
- モンキーレンチ
- スパナ
- タオル、バケツ
作業手順
- 作業の前に、止水栓を閉める
まず、大抵はトイレタンクの横にある止水栓を閉めます。止水栓をそのままにして作業をすると、トイレ内が水浸しになることがあるため、必ず閉めましょう。止水栓を閉めるときは右に回します。
- トイレタンクの上部分を外す
手洗いがついているタイプの場合は、接続されている給水ホースを外します。プラスチック製のナットで固定されているため、手で左に回しましょう。
- ウォシュレットの温水を抜く
温水は便器内に流れるとは限りません。水を受けるために用意したバケツを使いましょう。
- 給水管を外す
給水管の両端を固定しているナットをスパナで左に回して外します。中に水が残っている場合があるため、バケツなどで水を受けてください。
- 分岐金具を外す
この後、ウォシュレット本体・便座・ウォシュレット取り付けベースプレートを外し、最後に電源とアース線を抜けば、ウォシュレットの取り外しは完了です。
注意!自分では外せないウォシュレットもある
もし、自宅のトイレが以下のタイプなら、ウォシュレットを自分で外すのはとても難しくなります。
一体型トイレ | タンクと便座がつながっている |
タンクレストイレ | タンクがないタイプ |
自分でウォシュレットを外せるのは従来からある「組み合わせタイプ・分離型」と呼ばれるもので、タンク・便座・便器が別々の構造になっています。まず、自宅のトイレがどのタイプなのかを確かめましょう。
また、TOTOでは自分で取り外し可能なウォシュレットをホームページで紹介しています。便器のふたの裏側に貼ってあるウォシュレットの製品番号で確認してください。
ウォシュレットの取り外しは業者に依頼すると安心
ウォシュレットは取り外し作業だけを業者に依頼することもできます。
- ヤマトホームコンビニエンス 取り外し作業のみ 料金5,500円
- トイレ救急車 ウォシュレットの取り外しと普通便座への付替え 料金8,800円
取り外し作業を業者に依頼することは、次のような方に最適です。
- ウォシュレットの取り外しに不安がある
- ウォシュレットや便器に触りたくない
- 引っ越しに伴い、ウォシュレットを取り外してトイレを元の状態に戻す必要がある
ウォシュレットの捨て方
ウォシュレットを便器から外すことで、捨て方が格段に増えます。まずは誰にでも可能な自治体で処分する方法を解説します。
粗大ゴミとして捨てる
自治体名 | 料金 | 収集の条件 |
---|---|---|
札幌市 | 200円 | 指定袋に入らないもの |
江東区 | 400円 | 30cm以上のもの |
新宿区 | 400円 | 耐久消費財を中心とする大型のゴミ・解体しても通常のゴミにはならない |
目黒区 | 300円 | 30cm以上のもの |
杉並区 | 400円 | 最大辺が30cmをこえるもの |
千葉市 | 390円 | 指定袋に入れたときに口が結べないもの、はみ出すもの |
横浜市 | 200円 | 最大辺が50cm以上の金属以外のもの |
川崎市 | 200円 500円 | 最長辺が30cm以上50cm未満で全部、または一部が金属製最長辺が50cm以上180cm未満のもの。業者が交換した場合は、業者に引き取り依頼をすること |
静岡市 | 月に1回、7点までなら無料で回収される・ただし指定袋の代金は必要 | |
名古屋市 | 500円 | 30cm角をこえるもの |
神戸市 | 300円 | 指定袋に入らないもの・5kgをこえるもの |
大阪市 | 200円 | 30cmをこえるもの |
北九州市 | 300円または500円 | 45Lの指定袋に入らないもの |
多くの自治体では、30cmをこえるものは粗大ゴミになると規定しているため、ウォシュレットを粗大ゴミとして処分する自治体が多くなっています。
最近はウォシュレットを取り付ける便器の大きさが大型になっており、便座のサイズが47cmになるので、ウォシュレットは粗大ゴミになります。
粗大ゴミは通常のゴミとは捨て方が違い、自分で収集の予約を取らなくてはいけません。手順は自治体によって細かな違いがありますが、大まかには下記のようになります。
- 電話やインターネットで収集の予約をする
- 予約当日に指定された場所にウォシュレットを出しておく
- 手数料を支払う
電話で予約を取る場合は受付時間が決まっており、自治体によっては希望日の2週間前からでないと予約ができないなどと決まっています。引っ越しなどで処分をしたい日が決まっている場合は、なるべく早めに予約を取るようにしましょう。
また、手数料の支払い方法も自治体によって違うため、注意が必要です。コンビニエンスストアなどで手数料納付を証明するシールを購入する方法を取っている自治体が多いですが、最近ではクレジットカードやスマホ決済が使える自治体も出てきました。事前に自分が住んでいる自治体の方法を確認しておくと良いでしょう。
通常のゴミとして捨てる
自治体 | 捨て方 | 収集の条件 |
---|---|---|
札幌市 | 不燃ゴミ | 指定袋に入るもの |
柏市 | 不燃ゴミ | 自己施工のもの |
横浜市 | 可燃ゴミ、不燃ゴミ | プラスチック製で最長辺が50cm未満のもの、陶器製で最長辺が50cm未満のもの |
神戸市 | 不燃ゴミ | 指定袋に入るもの・5kg以下のもの |
福岡市 | 不燃ゴミ | 指定袋に入れて口が結べるもの・重さで袋が破けないもの |
一定の基準を満たせば、ウォシュレットを通常のゴミとして捨てられる自治体もあります。通常のゴミの捨て方と変わらないので、気軽で確実に処分することができます。また、かかる費用も指定袋分だけなので、不用品の処分に費用をかけたくない方には最適な方法です。
小型家電リサイクルで回収してもらう
静岡市 | 回収ボックスの投入口は15cm×26cmだが、清掃工場などに持ち込むなら、大きさの制限はなく、リネットジャパンリサイクル(株)による宅配便を使った方法もある |
大阪市 | リネットジャパンリサイクル(株)による宅配便を使った回収 |
ウォシュレットも電気で動くため、小型家電リサイクルで回収してもらうことができます。上記はウォシュレットを小型家電リサイクルとして回収している自治体の例です。ただし、小型家電リサイクルは自治体によって回収する品目を決められるため、ウォシュレットを回収していない自治体も多いです。
また、回収ボックスを使った回収方法も多く、回収ボックスには投入口よりも大きな家電は入らないため、ウォシュレットは投函できません。
小型家電の回収方法がステーション回収やピックアップ回収だった場合は、家電の大きさは制限されないので、ウォシュレットを回収してもらえるか問い合わせてみると良いでしょう。
ステーション回収 | ゴミ集積場で小型家電だけを回収する方法 |
ピックアップ回収 | 不燃ゴミや粗大ゴミとして出された小型家電を処理施設で分別する方法 |
また、例として挙げた地域のように、住んでいる自治体がリネットジャパンリサイクル(株)と連携していれば、宅配便による回収になるため、大きさの制限がありません。自宅にいながらにして処分ができるため、忙しい方にもお勧めです。
家電量販店に回収してもらう方法も
家電量販店では小型家電リサイクルのために、ウォシュレットを回収している店舗があります。
- エディオン ウォシュレット単品で550円
- ヤマダ電機 ウォシュレット単品なら550円、もしくは1,100円
ヤマダ電機では指定のダンボール箱に詰めれば、1,650円で複数の小型家電を一気にリサイクルできます。
買い替えるなら販売店や業者に下取りしてもらう
ウォシュレットを新しく買い替える予定がある方は、販売店や業者に下取りをしてもらうと良いでしょう。
- 「交換できるくん」11,800円から 新しいウォシュレットの取付工事・古いウォシュレット取り外しと処分・工事保証費・出張費・諸経費を含む
先程も説明しましたが、ウォシュレットの取り外しだけを業者に依頼しても相応の費用がかかります。その上、取り外した古いウォシュレットの処分は頼めない場合もあります。
「交換できるくん」ではウォシュレットの設置だけは行っていません。工事と商品がセットになっているのが特徴です。取付工事の料金に古いウォシュレットの取り外しや処分が含まれているため、新しくウォシュレットを購入する方へのサービスといえます。
ウォシュレットを買い替える予定がある方は、最初からこのような業者でウォシュレットを選ぶのがお勧めです。そうすれば古いウォシュレットの処分方法に頭を悩ませる必要がありません。
また、ホームセンターでも、新しく購入するときに限り、ウォシュレットを下取りしてくれる店舗があります。
- ジョイフル本田 新品を購入・設置するときに限り、ウォシュレットを引き取り・別途処分費が必要
- ホームセンターバロー 新品を購入するときに限り、ウォシュレットを無料で引き取り
ホームセンターバローでは、店舗にウォシュレットを持ち込む必要があるため、自分で外す手間がかかりますが、身近なホームセンターで処分できるため処分へのハードルはグンと低くなるはずです。
ウォシュレットは売却できる?
あまり使用していないウォシュレットを処分することになった場合、売却をしたいと考える方もいるでしょう。トイレで使うという性質上、売却するにもためらいがありますが、実際はどうなのでしょうか?
確かにリサイクルショップでは、ウォシュレットの買取は新品だけという場合がほとんどです。しかし、実際にはフリマアプリなどでは、多くの中古品が取引されています。
実はまだ多くの方がウォシュレットを持っていないため、中古品にも高い需要があります。賃貸住宅ではウォシュレットがついていない場合も多いため、自分で取り付けるために低価格のウォシュレットが求められているようです。
以下のようなウォシュレットは売却しやすいといえます。
- 有名メーカーのもの
以下のメーカーはリサイクルショップだけでなく、フリマアプリでも高い人気を誇っています。
- TOTO
- INAX
- パナソニック
- 東芝
- 発売後3年程度のもの
比較的新しいものの方が、優れた機能を持っており、電気代も安いことが多いです。
例:ふた自動開閉機能・温風乾燥機能
- 動作に異常がないもの
- 見た目に清潔感のあるもの
製造後4~5年経過していても、見た目に清潔感があれば売却ができます。
リサイクルショップで売却
リサイクルショップでは新品・未使用、もしくはあまり使用していないものであれば買取をしてもらえることがあるそうです。
ウォシュレット以外にも処分したいものがある場合、出張買取を行っている店舗を選ぶと気軽に処分ができます。そのときは出張料などが無料の店舗を選びましょう。万が一売却ができなかったときも金銭的ダメージがないので、一層処分へのハードルも低くなるはずです。
以下はウォシュレットの平均買取額です。
- TOTO ウォシュレット 平均買取額14,000円
- INAX シャワートイレ 平均買取額12,000円
- パナソニック 温水洗浄便座 平均買取額8,500円
- 東芝 温水洗浄便座 平均買取額6,500円
ウォシュレットは購入する方々が衛生面や清潔感を大切にするため、新品や未使用のものが好まれます。一度でも使用したウォシュレットを売却するには、細部まで丁寧に掃除をする必要があります。
特に人気が高いTOTOウォシュレット
特にTOTOのウォシュレットは、他のメーカーにはない以下のようなメリットがあるため、人気が高いです。
- もともと知名度が高く人気がある
- 手入れが簡単:きれい除菌水でウォシュレットのノズルをセルフクリーニングしているため・除菌水は便器内の汚れにも有効で掃除の回数を減らし、節水に役立っている
- 節水・節電を考えて作られている:水玉連射方式の節水ノズル「ワンダーウェーブ」が有名
もともとウォシュレットはTOTOが1980年に発売した温水洗浄便座の商品名です。それが代名詞になるほど、TOTOのウォシュレットは長い間、愛用されてきた実績があります。
処分したいウォシュレットがTOTOの場合は、売却を検討しても良いでしょう。
フリマアプリなどを利用して売却
リサイクルショップに売却ができなかった場合、価格を下げてフリマアプリなどで売却するという方法もあります。この場合は、自分1人で作業ができるため、自分の都合に合わせて作業できるのがメリットです。下記は実際にメルカリでウォシュレットを売却した例になります。
- TOTOウォシュレット 温水便座 TCF261 中古 6,800円で売却済
- 東芝 温水洗浄便座 SCS-T160 2016年製 8,000円で売却済
ただし、売却が成立した場合は、自分でウォシュレットを梱包・発送しなくてはならず、送料も自己負担の場合が多いです。メルカリでは売上金額から、販売手数料も引かれるため、価格を設定するときも注意が必要です。
急いで処分したいなら、不用品回収業者に依頼する
引っ越しなどのために急いでウォシュレットを処分したいなら、不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。
不用品回収業者なら、どのような状態のウォシュレットでも確実に回収してもらえます。
不用品回収業者では、1回の回収に10,000円程度の料金を設定していることが多いです。
自治体で捨てる場合や、売却する場合と比べると費用が高額に感じるかもしれません。しかし、不用品回収業者にはその料金を上回るメリットがあります。
不用品回収業者を利用するメリット
- 対応が早い
→申込みをしてから実際に処分するまでの時間が短くて済む・自治体の粗大ゴミのように予約をして待つ必要がない - 自分で分別や運搬をしないで済む
→自宅まで業者が来てくれるため、自分では一切何もする必要がない - 他に処分したいものがある場合、一緒に回収してくれる
→1回の回収で料金が決まっているため、ウォシュレットだけを回収してもらうよりもいくつかの品物を一緒に回収してもらう方が経済的 - 不用品を買取してもらえる可能性もある
→不用品買取をしている業者が増えているため、ウォシュレットが売却できるかもしれない・売却できなくても回収はしてもらえるため安心
不用品回収業者を選ぶときには、自治体から営業に必要な許可を得ているかを確かめましょう。
営業に必要な許可とは以下の通りです。
不用品回収に必要な許可
- 一般廃棄物収集運搬業許可:一般の家庭から不用品を運び出すための許可
- 古物商許可:販売を目的に不用品を買い取るための許可
これらの許可を得ているかは、業者のホームページを確認すると良いでしょう。
また、自治体のホームページでも、一般廃棄物収集運搬業許可を得ている業者の一覧を掲載している場合があります。信頼できる業者を選ぶ際の参考にしてください。
まとめ【ウォシュレットを外せない場合は無理をしないで】
ウォシュレットの処分方法を解説してきました。以下のようにさまざまな方法があるため、自分に合った方法を選んでください。
- 自治体で処分
→ウォシュレットが故障した方・ウォシュレットの処分に費用をかけたくない方 - リサイクルショップで売却
→新品のウォシュレットを処分したい方 - フリマアプリで売却
→使いだして数年のウォシュレットを処分したい方 - 工事業者やホームセンターに依頼する
→古いウォシュレットを新しいものに買い替えたい方
自分でウォシュレットを外せなくても処分する方法はあります。
特に、自分でウォシュレットを外すのに不安がある方は、無理をせずに工事業者に依頼してください。水が噴き出す危険があり、集合住宅に住んでいる場合は他の方に迷惑をかけることにもなりかねません。
また、急ぎの処分や他の不用品もまとめて処分したい方は、ぜひ不用品回収業者を利用するのがおすすめです。
不用品回収業者を探す際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。