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畳の寿命は約10年ほどとされているため、しばらく使い続けていると劣化が進み、交換しなくてはいけなくなってしまいます。
畳を新調して古い畳を処分する際、処分方法がわからず悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、正しい畳の捨て方について紹介していきます。
お金をかけずに処分する方法や分解処分についても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 畳の処分方法
- 畳を処分する上で分解したり燃やすことはおすすできない理由
- 法人や事業で使用した畳を処分する方法
不要になった畳の処分方法6選
不要になった畳の主な処分方法として、次の方法があげられます。
- 自治体の粗大ゴミとして処分する
- 畳店に回収してもらって処分する
- 引っ越し業者やリフォーム業者に引き取ってもらって処分する
- リサイクル業者に回収してもらって処分する
- 必要としている人に譲って処分する
- 不用品回収業者に回収してもらって処分する
それぞれの処分方法について詳しく解説していきます。
自治体の粗大ゴミとして畳を処分する
買い替えなどで不要になった畳は、自治体の粗大ゴミとして処分できます。
主な自治体における畳の処分費用や回収の条件などについては以下のとおりです。
各自治体での畳のゴミ区分・費用等
自治体 | 費用や条件など | |
---|---|---|
東京都 | 荒川区 | ・半畳(畳マットなど):800円 ・一畳:1,200円 |
足立区 | ・プラスチック製の軽量なもの、ウレタン:400円 ・半畳(畳マットなど):800円 ・一畳:1,200円 | |
江戸川区 | ||
西東京市 | 料金や条件については要確認 | |
神奈川県横浜市 | 一畳:1,000円 | |
富山県富山市 | 燃やせるゴミ ※半分に切った上で小分けにして出す | |
愛知県名古屋市 | 一畳:1,000円 | |
大阪府大阪市 | 一畳:700円 | |
京都府京都市 | 一畳:400円 |
畳はほとんどの自治体で粗大ゴミとして回収されていますが、富山市のように例外的な自治体もあるので、ゴミの区分を必ず確認した上で処分するようにしてください。
また、処分する際の費用についてもそれぞれの自治体によって異なります。
処分費用はそこまで高くなく、ニトリなどで販売されているユニット畳であれば数百円で処分可能です。
ただ、部屋の畳をまるごと入れ替えるなど複数枚処分する場合は結構な金額になる可能性があるので、費用についても前もって確認しておくようにしましょう。
畳店に畳を回収してもらって処分する
既存の畳を新しいものに買い替える場合であれば、古い畳を畳店に回収してもらって処分することもできます。
新しい畳に買い替える場合であっても無料で回収してもらえるケースは少なく、処分費用を支払って回収を依頼することになります。
一枚あたりの回収費用は2,000円ほどです。
買い替えをせずに古い畳の処分のみを依頼する場合は、一枚あたりの処分費用が500~1,000円ほど上乗せされることが多いです。
処分費用や対応はそれぞれの畳店によって異なるので、事前に問い合わせて確認してから依頼するようにしましょう。
引っ越し業者やリフォーム業者に畳を引き取ってもらって処分する
引っ越しやリフォームにともなって発生する古い畳の処分は、引っ越し業者やリフォーム業者に依頼できる場合があります。
引っ越しやリフォームの施工と畳の処分を別でおこなうと手間も増えるため、一括で依頼できる場合は引き取りを依頼するのがおすすめです。
ただし、引っ越し業者やリフォーム業者のホームページには、古い畳の回収や料金などについて記載されていないことが多いので、事前に確認する必要があります。
リサイクル業者に回収してもらって畳を処分する
状態が良くまだ十分に使用できる状態の畳は、リサイクル業者に回収してもらって処分することもできます。
畳の回収をおこなっている有名なリサイクル業者としては、以下のような業者があげられます。
畳回収を行うリサイクル業者一例
業者名 | 住所 |
---|---|
カンポグループ | 京都市伏見区羽束師古川町235番地 |
株式会社エコテック | 三重県南牟婁郡御浜町引作141-69 |
興農舎RE | 茨城県稲敷市犬塚509−6 |
畳回収を行なっているリサイクル業者は必ずしもそれぞれの地域にあるわけではありませんが、出張で回収をおこなっているケースもあるので遠方からでも利用が可能です。もちろん持ち込みで処分を依頼することもできます。
申込み方法や費用はそれぞれの業者によって異なるので、必ず問い合わせてから回収を依頼するようにしましょう。
畳を必要としている人に譲って畳を処分する
まだ使用できる状態の畳は、必要としている人に譲って処分することも可能です。
畳を新調しようと考えた場合、ホームセンターで格安のものを購入したとしても一枚あたり5,000円~20,000円ほどかかります。
複数枚用意するとなると高額になるため、「タダで譲ってもらえるのであれば譲ってほしい」と考えている人も少なくありません。
友人や知人など身近な人で畳を必要としている人がいるのであれば、ぜひ譲ってあげましょう。
また、「ジモティー」などの掲示板やSNSで畳が欲しい人を探すのもおすすめです。
掲示板やSNSでは譲渡の条件に注意が必要で、中古品であることや着払いでの配送になることを伝えておかないと、後々大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。
トラブルを防ぐためにも、事前に条件をしっかり伝えて了承している人に譲渡するようにしましょう。
不用品回収業者に畳を回収してもらって処分する
畳はサイズが大きいため、粗大ゴミとして処分するにしても一枚あたり400~1,000円ほどの費用がかかります。
また、売却して処分するのも難しいため、処分する際はある程度の負担が必要になります。
もし処分する予定の畳が複数枚あるのであれば、粗大ゴミとして処分するよりも不用品回収業者に回収してもらうのがおすすめです。
不用品回収業者はさまざまな不用品の回収を請け負っているため、処分する予定の畳の枚数によっては粗大ゴミで処分するよりも不用品回収業者に依頼する方が安く済ませられる可能性もあります。
また、不用品回収業者は部屋からの搬出作業もおこなってくれるので、複数枚処分する場合であっても手間がかかりません。
さまざまな製品の回収に対応しているので、畳以外の不用品がある場合もまとめて処分することができます。
依頼する際は複数の業者に見積もりを出してもらい、費用相場を確認したり、それぞれの業者を比較した上でどの業者に依頼するか決めるようにしましょう。
不用品回収業者をお探しの際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
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畳処分のために分解したり燃やすことは非推奨
畳はサイズが大きいということもあって、他の粗大ゴミに比べると処分する際の費用が割高です。
複数枚処分する場合、処分するだけで数千円かかってしまうことも珍しくありません。
そのため、DIYで分解したり燃やすなどして処分し、燃えるゴミなどの一般ゴミとして無料で処分できないかと考えている方も多いかと思います。
しかし、畳を無料で処分するために分解したり燃やすことはおすすめでません。
ここからは、なぜ畳処分において分解や焼却をおすすめしないかについて解説していきます。
分解して畳を処分することをおすすめしない理由
畳は藁やゴザで作られているため、カッターやノコギリなどを使用して切ることができます。
ただ、カッターやノコギリで切断して処分するのはかなり大変で、慣れている人でも一枚分解するのに2~3時間かかると言われています。
電動ノコギリを購入すれば時間を短縮できますが、電動のこぎりは安いものでも5,000円ほどするため、電動ノコギリを購入するくらいであれば処分料を支払って粗大ゴミとして処分する方が効率的かつ経済的です。
また、分解して小さくしても粗大ゴミでの処分が必要になる自治体もあるので、解体にかかった手間が無駄になってしまう可能性もあります。
畳を燃やして処分することをおすすめしない理由
畳の処分方法として「燃やす」という選択肢を思いつく方もいますが、この方法は大変危険なので行わないようにしましょう。
そもそも、畳を燃やして処分する場合は燃やせる程度のサイズに分解する必要があり、先述した分解をした上で燃やすという非常に手間がかかる方法です。
また、自分の土地で焼却したとしても煙や臭いなどで近隣トラブルに発展する可能性があり、自分が所有していない土地で畳を燃やした場合は法に触れる可能性もあります。
マンションなどの集合住宅では、賃貸契約で住んでいる場合はもちろん、購入したマンションであっても部屋以外のスペースは所有物ではないため、勝手に火を燃やすことはできません。
何より、焼却処分は火災につながる可能性があり大変危険なので、他の処分方法を検討しましょう。
事業で使用した畳は産廃としての処分が必要
ここまで紹介してきた畳の処分方法は、いずれも家庭で使用していた畳の処分方法です。
畳店やリフォーム業者など、事業活動にともなって出た畳の処分は別の方法で行う必要があります。
まず、事業活動にともなって発生した不要な畳は、家庭のゴミとして処分することができません。
事業で発生したゴミは産業廃棄物(産廃)という扱いになるため、産廃専門の業者に依頼するなどの対応が必要になります。
産業廃棄物を家庭ゴミと偽って処分してしまうと、不法投棄をおこなったとして処罰の対象になる可能性があるので、産廃として適切に処分するようにしてください。
まとめ
不要になった畳の処分方法について紹介してきました。
畳は、その他の不用品とは異なり売却して処分することができません。
そのため、お金をかけずに処分したい場合は、別の方に譲って処分するかリサイクル業者に回収してもらう必要があります。
引っ越し業者やリフォーム業者に引き取ってもらうという方法もありますが、回収に対応しているかや料金がかかるかは業者によって異なるので、必ず前もって確認するようにしてください。
粗大ゴミとして処分する場合や畳店に処分を依頼する際は意外と高くつくこともあるため、他にも不用品がある方や多くの畳を処分しようと考えている方は、ぜひ不用品回収業者をご利用ください。