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身だしなみをチェックするために、全身が映る全身鏡(姿見)が1つあると便利ですよね。しかし、引越しで不要になった場合や、新しい物を購入したから手放したい場合もある思います。
そんな時に意外と全身鏡(姿見)の処分方法を知らない人も多いのではないでしょうか。
また、全身鏡(姿見)が割れて使いものにならなくなった場合は、何ゴミとして処分すればいいのか判断に迷うこともあると思います。
本記事では全身鏡(姿見)の処分方法を詳しく解説しています。この記事を参考に自分の目的に合った方法で正しく安全に全身鏡(姿見)を処分してくださいね。
この記事でわかること
- 全身鏡(姿見)の処分方法
- 割れた全身鏡(姿見)の処分方法
- 全身鏡(姿見)の処分に縁起の悪さを感じる時の対処法
同じ鏡のアイテムでも、「鏡台(ドレッサー)の処分方法」が知りたい方は以下の記事をご覧ください。
全身鏡(姿見)は大きさや状態によって処分方法が変わる
全身鏡(姿見)の処分を検討しているなら、以下をしっかりチェックしましょう。
- どのくらいのサイズの全身鏡(姿見)なのか
- 全身鏡(姿見)が割れているのか、割れていないのか
一見割れていないようにみえても端のほうが割れていたり、欠けている場合もあります。鏡の部分が割れている場合と割れていない場合では処分方法が大きく異なるので注意しましょう。
全身鏡(姿見)の処分方法
ここからは、割れていない状態の全身鏡(姿見)だと仮定して処分方法を8つ紹介します。
粗大ゴミとして捨てる
全身鏡(姿見)の大きさは多くの自治体で粗大ゴミにあたります。粗大ゴミは通常のゴミと異なり、自分で収集を予約する必要があります。
ちなみに全身鏡(姿見)のサイズに関する厳密な定義は特にありませんが、一般的には人の全身が映る大きさを指します。これは通常、身長を基準にして約150cm以上の高さがある鏡を指すことが多いです。
粗大ゴミとして捨てる大まかな流れは以下の通りです。
- 電話やインターネットで収集日を予約する
- 料金を支払う
- 収集日当日に指定場所に全身鏡(姿見)を出しておく
全身鏡(姿見)を粗大ゴミとして処分する場合は、時間に余裕を持って予約をすることが大切です。
粗大ゴミの収集を電話で予約する場合、多くの自治体で月曜日や祝日の翌日などは電話がつながりにくい上に、年度末などは多数の予約があるためかなりの待ち時間が発生します。
また、粗大ゴミを収集に来てもらうには回収費用を支払う必要があります。
粗大ゴミ処理券を購入する場合、購入したシールは手数料を支払った証明になります。処分したい全身鏡に粗大ゴミ処理券を貼った状態で、収集当日に指定場所に出しましょう。これで粗大ゴミの処分は完了します。
自治体の粗大ゴミの条件
自治体名 | 粗大ゴミの条件 | 粗大ゴミの回収にかかる費用 |
---|---|---|
札幌市 | ・指定袋に入らないもの | 500円 |
仙台市 | 高さ、幅、奥行の合計が 30cm以上1.5m未満1.5m以上 | 400円 800円 |
横浜市 | ・鏡台 ・金属以外の材質で50cm以上のもの | 500円 |
神戸市 | ・鏡台やドレッサー ・45Lの指定袋に入らないもの ・5kgをこえるもの | 600円 |
大阪市 | ・鏡台 ・姿見三面鏡 | 1,000円 700円 |
京都市 | ・鏡台 可燃ゴミでは集められない大型のゴミ ・一度に多量に出たゴミ | 800円 |
福岡市 | ・指定袋に入らないもの ・指定袋に入っても袋が破けてしまうもの | 300円 |
上の表からもわかる通り、粗大ゴミとしての条件や粗大ゴミの支払い方法、回収費用は自治体によって異なります。
『捨てたい全身鏡(姿見)が粗大ゴミに該当するのか』、『支払い方法』、『いくらかかるのか』をお住いの自治体のホームページで事前にしっかり確認してくださいね。
自分で直接ごみ処理施設に持ち込む
自治体で全身鏡(姿見)を収集してもらわずに、自分でごみ処理施設に持ち込む方法でも全身鏡(姿見)を処分できます。この方法のメリットは自治体に粗大ゴミとして出すよりも処分にかかる費用が節約できることです。
神戸市の場合は、鏡台やドレッサーを収集に来てもらうと料金は600円ですが、自分で持ち込むと10kgあたり140円です。
ただし、自治体によっては以下のような条件があるため、事前に確認することが大切です。受付曜日や時間なども前もって確認しておくと安心です◎
- 持ち込むときに予約が必要な場合がある
- 持ち込む点数に制限がある場合がある
- 本人確認書類が必要な場合がある
また、この方法では処理施設までの運搬、施設に到着してからの荷下ろしなどもすべて自分で行う必要があります。自家用車を所有している方や運搬のための人手が確保できる方に適している方法です。
解体して燃えないゴミ(不燃ゴミ)に出す
粗大ゴミに当たる大きさの全身鏡(姿見)でも、自分で割って小さく解体すれば、燃えないゴミ(不燃ゴミ)として捨てることができます。
鏡を割る際は、鏡の部分にガムテープを貼って破片の飛散を防止した上で、金槌で叩けば比較的安全に鏡を割ることができます。
鏡を割るときには、ケガ防止のために長袖・長ズボン・軍手・ゴーグルを着用しましょう。作業が終わった後には、破片が残らないように掃除を念入りにしてください。
捨てるときは破片を紙に包むなどして切断面で手を切ったりしないよう注意をしてください。
ちなみに全身鏡(姿見)ではなく、手鏡や化粧鏡などの小さめの鏡であれば燃えないゴミ(不燃ゴミ)として処分することができます。
例えば、東京都世田谷区のゴミ出しルールでは、「一辺の長さが30㎝以下」の鏡であれば燃えないゴミ(不燃ゴミ)に分別されます。
全身鏡(姿見)の枠が別素材になっている場合はどうする?
枠が無い全身鏡(姿見)であれば、鏡の部分を割ればいいですが、鏡の枠の部分が別素材で出来ているケースもありますよね。そういう場合はどうしたらいいのか迷うこともあるでしょう。
以下は一例ですが、枠の材質に合わせて金属用または木材用ののこぎりで切断して小さくしたうえで各自治体で決められたゴミ分類で処分をしましょう。
全身鏡(姿見)の枠がレザーでできている場合
- レザーの部分は燃えるゴミ
鏡とレザーがくっついていて、切り離すのが難しい場合には、鏡の部分を優先して燃えないゴミ(不燃ゴミ)として処分できます。
全身鏡(姿見)の枠がアクリル製の場合
- アクリルの部分は燃えるゴミ(可燃ゴミ)または、燃えないゴミ(不燃ゴミ)
アクリルはプラスチックの一種に該当します。
プラスチックが燃えるゴミ(可燃ゴミ)になるか、燃えないゴミ(不燃ゴミ)になるかは自治体によって異なるため、お住いの自治体のルールに従うようにしましょう。
全身鏡(姿見)の枠がアルミ製の場合
- アルミの部分は燃えないゴミ(不燃ゴミ)
アルミもプラスチック同様に、自治体によって「燃えないゴミ(不燃ゴミ)」で処理できない場合もあるため、お住いの自治体のゴミ分別ルールを確認する必要があります。
全身鏡(姿見)の枠が木製の場合
- 木の部分は燃えるゴミ(可燃ゴミ)
小さいお子さんがいる方や力が無い方が全身鏡(姿見)を解体するのは、ケガのリスクを伴いますので無理はしないようにしましょう。
リサイクルショップに売る
まだ使えそうな全身鏡(姿見)なら、リサイクルショップでの売却を検討してみましょう。
売却ができれば粗大ゴミを出すときにかかる費用がかからず、収集日を待つ必要もありません。また、うまく売却できれば不要品が臨時収入になります。
ただしリサイクルショップで全身鏡(姿見)を売る場合は人気メーカーまたはブランド品であることが大切です。基本的にノーブランドの全身鏡(姿見)は中古市場では需要が高くないため、買取をしてもらえないケースが多いです。
高値買取が期待できるメーカー・ブランド例
- 山室家具製作所
- カリモク家具
- 大塚家具
- ジャーナルスタンダードファニチャー(JOURNAL STANDARD FURNITURE)
- マスターウォール(MASTERWAL)
- カンティーニュ(Kantinue)
- フライミー(FLYMEe)
なお、ブランド品の全身鏡(姿見)であっても、使用年数や使用状況によっては買取してもらえないケースもあるためその点は理解しておきましょう。
フリマアプリに出品して売る
リサイクルショップで買取を断られた場合でも、価格を安く設定することで全身鏡(姿見)を売却できることがあります。
どうしても不用品をお金に替えたい場合は、メルカリやラクマなどの利用が多いフリマアプリを利用するのがおすすめです。
フリマアプリでは誰もが知っている「ニトリ」や「無印良品」などの実用的なメーカーが特に人気があります。ブランド品の全身鏡(姿見)ではなくても売れる可能性があります。
以下は実際に「メルカリ」に出品されていた全身鏡(姿見)の参考例です。
ニトリ スタンドミラー | 2,000円で売却 |
無印良品 全身鏡 | 5,400円で売却 |
フリマアプリは、個人が簡単に商品を出品できるので始めやすいです。しかし、利便性の高さがトラブルの発生にも繋がることがあるので注意が必要です。
ジモティーを利用する
全身鏡(姿見)を処分したいけど「処分費用をかけたくない」、「フリマアプリのような利用手数料を払いたくない」、「梱包や発送の心配をしたくない」という方もいるでしょう。
そのような方に適しているのが「ジモティー」です。「ジモティー」は地元の掲示板をコンセプトとしており、住んでいる場所の近隣で全身鏡(姿見)を必要としている方を探すことができます。
利用手数料もかからず『売る』か『無償で譲るか』も選択できるので、フリマアプリよりも自由度が高いと言えるでしょう。
商品は直接購入者に手渡しすることも可能で、代金は現金で支払うことができるため、取引にかかる時間の短縮になります。
ただしジモティーもフリマアプリ同様に利用する前に会員登録が必要です。登録後の売却までの手順は以下の通りです。
投稿フォームに不用品の詳細を記入&商品の写真を投稿する
問い合わせが来たら、受け渡し方法と代金を決定
商品の受け渡しのときに、代金の支払い方法を相談して取引完了
知人や友人に譲る
全身鏡(姿見)を知人や友人に譲る方法は、一番簡単です。
鏡の状態を正直にはっきり伝え、相手が欲しいかどうかを確認してください。有償か無償かは個人間で決めることが多いですが、多くの場合は無償で譲るケースが多いようです。
ただし、全身鏡(姿見)は気軽に持ち運びできるものではないため、運搬方法も考慮しなければなりません。
不用品回収業者に依頼する
引っ越しなどの事情で全身鏡(姿見)の処分を急ぐ方や全身鏡(姿見)以外にも不用品がたくさんある方もいるでしょう。そういう場合はすべて自分で処分をしようと無理をせずに、不用品回収業者に依頼するのがベストです。
「不用品回収業者は料金が高いんじゃないか」と不安に思う方もいますが、実は不用品回収業者に依頼するメリットはたくさんあります。
- 申込みをしてから実際に対応するまでの時間が短いため、処分が早く終る
- 早朝や深夜などの時間にも対応してもらえるため、利用しやすい
- どのような状態の全身鏡(姿見)でも回収してくれる
- 他に不用品がある場合は一緒にまとめて回収してくれる
- 自分で分別や運搬をしないで良い
- 不用品買取をしている業者が増えているため、料金が買取代金分だけ値引きされる可能性もある
自治体の粗大ゴミは収集を希望する人で混み合っており、予約をしてもすぐに収集をしてもらえません。不用品回収業者なら自分の都合に合わせてすぐに対応してくれるため、最短で即日に回収してもらうことができます。
また、リサイクルショップで買取を断られた全身鏡(姿見)や、使い道のない割れてしまって危険な全身鏡(姿見)でも回収してくれるのは大きなメリットです。
確実に全身鏡(姿見)の処分ができる上、回収してもらえなかった場合のことを考えずに済みます。
ただし、不用品回収業者は軽トラックやコンテナを使って一度に多くの不用品を回収します。そのため全身鏡だけでなく、他にも処分したい不用品が多い方に最適な方法と言えるでしょう。
割れた全身鏡(姿見)はどのように処分すればいい?
割れた全身鏡はリサイクルショップでの売却が難しく、フリマアプリでも梱包に注意が必要で、売れにくいことがあります。ジモティーでの譲渡も現実的ではないため、割れた鏡の処分は、捨てるのが最も適切な選択かもしれません。
割れた全身鏡(姿見)は、多くの場合「燃えないゴミ(不燃ゴミ)」または「粗大ゴミ」として処理されます。鏡の部分はガラス製なので、特に扱いに注意が必要です。自治体によって「燃えるゴミ(可燃ゴミ)」に分類されることもあるので必ず確認しましょう。
また、「不燃ゴミ」または「粗大ゴミ」で出す際は収集作業員が怪我をしないように「危険!」「割れた鏡入り」など包みの中身を知らせるために貼り紙をするようにしてください。
もともと鏡を処分する際は、多くの自治体で注意書きをするように求められますが、鏡が割れている場合は特に怪我防止のため、この注意事項をしっかり守ることが重要です。
また、割れ残った全身鏡(姿見)の方にはガムテープを貼り、これ以上鏡が割れないように対処しておきましょう。
全身鏡(姿見)の処分は縁起が悪いと感じる場合は?
全身鏡(姿見)は人の姿を映し出すものであり、そのままの状態で捨てると縁起が悪いと知られています。
そのため、「全身鏡(姿見)を処分したいけど、なんとなくそのまま捨てたら悪いことが起きる気がする」と割れていない鏡を捨てることに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
全身鏡(姿見)を抵抗感なく捨てるためには以下の行動が効果的です。
- 鏡によく感謝をしておく
- 収集して貰う前にお清めの塩を振る(または鏡を塩水で拭く)
- 鏡に生花を映す
- 白い布や紙で包む
また、風水では鏡が割れたことを『自分の身代わりになってくれた』と考えます。決して縁起が悪いことではなく、単に鏡が役目を終えただけと考えたら気持ちよく全身鏡(姿見)を手放すことができるでしょう。
全身鏡(姿見)を処分せずリメイクして再利用する手もある
破損していないが「何か物足りない」と感じ、処分を検討しているのであれば、リメイクして新しい全身鏡(姿見)として活用することも良い選択です。
全身鏡(姿見)のリメイク例
- 全身鏡(姿見)の枠にタイルシールを貼る
- 全身鏡(姿見)の枠をペンキで塗装する
- 全身鏡(姿見)の枠に装飾的なシールやデカールを貼る
- 全身鏡(姿見)の枠をリサイクル素材や新しい素材で作り変える
- 全身鏡(姿見)の表面に絵を描くまたはエッチングを施す
- 全身鏡(姿見)をインテリアの一部として再利用する(例えばテーブルの天板として使う)
ちなみに「デカール」とは、紙や薄いプラスチックに印刷された模様や絵柄のことで、水や熱を使ってその絵柄を他の物体の表面に転写させるための装飾品です。
部屋の雰囲気に合わせて全身鏡(姿見)をリメイクすれば、処分せずに有効活用できますよ!
まとめ:全身鏡(姿見)を捨てる際は安全に注意して処分しよう
全身鏡(姿見)の処分方法について詳しく解説しました。全身鏡(姿見)の処分方法は複数あることがご理解いただけたのではないでしょうか。
その上で、ご自身が納得いく形で全身鏡(姿見)を手放せる方法を選ぶのが良いでしょう。
- 全身鏡(姿見)が割れている場合、全身鏡(姿見)の処分で費用をかけたくない方、処分を急いでいない方には自治体での処分が最適
- 少しでも収入が欲しい方にはリサイクルショップ・フリマアプリでの売却が最適
- 全身鏡(姿見)を誰かに使って欲しい方はジモティーか人に譲るのが最適
- 全身鏡(姿見)が割れている場合、全身鏡(姿見)以外にも不用品がたくさんある方は不用品回収業者に依頼するのが最適
もし『不用品回収業者に依頼する方法を選択したいけど、業者選びに不安がある』という方は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください。
不用品回収モールに掲載されている業者は、きちんと資格を持っている業者のみに厳選されているため、業者選びの際に参考になるはずです。
「不用品回収業者が持つべき許可」については以下の記事をご確認ください。
「不用品回収業者を失敗せずに選ぶには、どんなことに気を付ければいいのか」が気になる人は以下の記事も合わせて参考にしてください。