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最近はベッドや布団でシーツの代わりに敷きパッドを使う方が増えています。簡単に使える敷きパッドですが、捨て方はわかっていない方も多いかもしれません。
思い込みだけで敷きパッドを捨てると収集する方や近隣の方に迷惑をかける可能性があります。また、敷きパッドの処分方法は廃棄するだけではありません。本記事では敷きパッドの処分方法について解説します。
この記事でわかること
- 敷きパッドとは何か、その期待できる効果
- 敷きパッドの寿命
- 敷きパッドの正しい捨て方
- 敷きパッドを売却する方法と人気のメーカー
自分に合った方法で敷きパッドを効率よく処分してください。
敷きパッドとは何か
敷きパッドはベッドのマットレスや布団の上に敷いて使います。シーツも同じ使い方ですが、シーツが5mm程度の厚さなのに対して敷きパッドには中綿が入っており厚みは1cm以上です。使い方はシーツよりもさらに簡単で、四隅についているゴムをマットレスや布団に引っ掛けて使用します。
敷きパッドを使うことで以下のような効果が期待できます。
- 布団の中の温度や湿度の調整
- マットレスや布団を汚れから守る
- 体圧を分散させ、寝心地を向上させる
処分するときも、中綿の入った敷きパッドはシーツとは処分の方法が異なる場合があります。
敷きパッドの寿命
使う状況や手入れによって変わってきますが、敷きパッドの寿命は2~3年です。
シーツや布団カバーの上につけて使う敷きパッドは汚れやすく、どうしても洗濯の回数が多くなるため、2~3年という寿命は決して短くありません。
寿命年数を過ぎた敷きパッドを使っていると、機能性を損なっているため、さまざまな弊害が出てきます。以下のようなことを少しでも感じるなら、処分を検討したほうが良いでしょう。
- 敷きパッドの中綿がへたって寝心地が悪くなる
- ベッドのマットレスや布団に直接影響して寿命を縮める
- 肌に接触する部分が劣化して肌触りが悪くなる
近年は、夏になるとニトリの「Nクール」という、肌に接触する部分が冷たく感じられる敷きパッドが人気です。これは冷たさを感じる鉱石を練り込んだ糸や化学繊維が原料になっています。
冷たく感じる効果には変わりがなくても、使用するうちに毛玉ができて肌触りが悪くなります。Nクールの寿命も他の敷きパッドと変わらず、数年ほどとなっています。
敷きパッドの捨て方
寿命を迎えた敷きパッドを処分したいときは、自治体でゴミとして処分するのがもっとも簡単で確実な方法です。
- 可燃ゴミとして捨てる
- 粗大ゴミとして捨てる
資源ゴミとして捨てられないのかと疑問に思う方もいるかもしれません。確かに多くの自治体で布類を資源ゴミとして回収していますが、敷きパッドには資源ゴミとして回収できない理由があります。
敷きパッドは資源ゴミにならない?
布製品であっても、羽毛や綿が含まれたものは多くの自治体でリサイクルできません。羽毛も綿もリサイクルルートが確立しておらず、敷きパッドには中綿が入っているため、資源ゴミとして回収できない自治体が多いです。
敷きパッドは布製品のため『資源ゴミにならないときは可燃ゴミになるのではないか』と考えてしまいますが、自治体によって分別が異なるため自治体に確認をするようにしましょう。例えば、中野区では30cm以上の大きさの布類をゴミとして出すと、清掃工場の設備の故障につながるとして可燃ゴミとして処分ができません。
敷きパッドの分別ルールなどを確認せずに捨てると、思わぬトラブルになる恐れがあるため十分な注意が必要です。
通常のゴミとして捨てる
敷きパッドをもっとも簡単に処分するのは、自治体で通常のゴミとして捨てることです。下記で紹介している自治体では、分別の名称は異なってもすべて可燃ゴミとして敷きパッドを回収しています。
自治体名 | 捨て方 | 収集の条件 |
---|---|---|
仙台市 | 家庭ごみ | 綿入りの衣類・雨具などは資源ではなく家庭ごみ |
足立区 | 可燃ゴミ | 50cm角以下に裁断すること |
横浜市 | 可燃ゴミ | 畳んだ状態で50cm未満のもの |
川崎市 | 普通ゴミ | 最長辺が50cm未満のもの |
大阪市 | 普通ゴミ | 畳んだ状態で30cm以下にする |
定期的に回収してもらえる上に回収の回数も多いため、確実に処分でき、処分にかかる費用も指定袋の購入費用程度で済みます。
捨て方は畳んでゴミ袋に収まれば良い自治体もあれば、裁断が必要な自治体もあるため、事前に確認をしてから捨ててください。
粗大ゴミとして捨てる
自治体名 | 料金 | 収集の条件 |
---|---|---|
練馬区 | 400円 | 30cm角以上のもの |
江戸川区 | 400円 | 30cm以上のもの |
足立区 | 400円 | 30cmをこえるもの |
大田区 | 300円 | 30cmをこえるもの |
品川区 | 300円 | 30cmをこえるもの |
横浜市 | 200円 | 畳んだ状態で50cm以上 |
川崎市 | 500円 | 長さが50cm以上180cm未満のもの |
藤沢市 | 500円 | 50cm以上2m未満のもの |
名古屋市 | 250円 | 30cm角をこえるもの |
大阪市 | 200円 | 30cmをこえるもの |
京都市 | 400円 | 中身が見える45Lのポリ袋に入れて口が縛れるもの |
広島市 | 250円 | 30cm以上のもの |
粗大ゴミは通常のゴミの捨て方とは違い、自分で収集を予約する必要があります。
手順は、電話やインターネットで収集の予約をし、当日に敷きパッドを指定された場所に出すといった流れです。
粗大ゴミの収集には手数料がかかることがほとんどで、料金の支払い方法は自治体によって異なります。
一般的には粗大ゴミ処理手数料納付券などを指定された店舗で購入して、粗大ゴミに貼り付ける方法が多いです。この場合は収集の予約のときに手数料の金額を確認して、収集日までに納付券を購入しておきましょう。
自治体によってはキャッシュレス決済が使えたり、収集の当日に現金支払いをするケースもあるため、支払い方法についても必ず確認をしておきましょう。
また、職員に収集に来てもらわずに、自分で処理施設に敷きパッドを持ち込むと手数料が節約できる自治体もあります。例えば、練馬区の場合、通常400円かかる粗大ゴミの手数料が持ち込みの場合半額の200円になります。
練馬区では事前に申し込みが必要ですが、持ち込みには予約が必要ない自治体もあるので、受付日や時間についても事前に自治体のホームページなどで確認することが必要です。
敷きパッドを寄付する
敷きパッドの処分方法として寄付をする方法もあります。寄付をすれば不用な敷きパッドが誰かの役に立つかもしれません。
寄付の対象としては以下のような団体があります。
動物保護団体 | NPO法人 その小さな命守りたいプロジェクト NPO法人 ピース・アニマルズ・ホーム |
児童養護施設 | 社会福祉法人 光明会 杉並学園 |
海外支援団体 | NPO法人 ワールドギフト |
原則として寄付は新品のものに限られますが、動物保護の団体では敷きパッドや毛布などの布類をケージの中の敷物として使う場合が多いため、新品でなくても寄付できるところがあります。
「ピース・アニマルズ・ホーム」では布類を寄付する前に以下のことを呼びかけています。他の団体でも寄付のための条件があるかもしれないので、事前に確認をすることが大切です。
寄付をする布類を動物たちの大きさに合わせて裁断する
30×50cm、50×50cm、50×70cmなど
寄付する前に洗濯をする
免疫力が落ちている動物、アレルギーを持っている動物、他の動物の匂いがストレスになる動物がいるため
また、実際に敷きパッドを送る方法は以下になります。送る方法についても細かなルールなどが施設によって異なるため注意が必要です。
- 直接持ち込む
- 宅配便を使う
「その小さな命守りたいプロジェクト」では宅配業者はヤマト運輸を指定しており、「ワールドギフト」では寄付の際に、運送費の他に寄付金を振り込むことが必要です。
宅配便を使うときは送料を自己負担するなどの配慮が必要です。
また、敷きパッドを団体の所在地に直接持ち込む際は、事前に連絡をしてからにするようにしましょう。
児童養護施設の場合は、その都度必要なものが変わるため、常に敷きパッドを受け入れているわけではありません。ホームページなどで寄付して欲しいものを発信している施設もあるため、事前に確認をしておくと本当に必要としている場所や団体に寄付することができます。
敷きパッドを売却する
未使用の敷きパッドは売却できるかもしれません。新品で人気のメーカー品であることが売却の条件になります。売却には2つの方法があります。
- 買取専門店に依頼する
- フリマアプリなどを利用して自分で売却する
売却しやすい敷きパッド
敷きパッドはいろいろなメーカーから販売されていますが、売却するときに人気があるのは「西川」のものです。
「西川株式会社」は寝具全般の製造と販売をしているメーカーで、創業が室町時代と400年以上の歴史があるため、敷きパッドも高い信頼が寄せられています。「西川」の敷きパッドはギフトとしても用いられることが多いため、使用せずに自宅に眠っているという方もいるのではないでしょうか。自宅に未使用の「西川」の敷きパッドを見つけたら、一度買取専門店に相談してみましょう。
また、季節によって売却しやすい敷きパッドは異なります。
暑い季節に人気がある敷きパッド
「ニトリ」のNクールのような冷感接触のもの
ポリエチレン、麻、加工された綿などの素材のもの
寒い季節に人がある敷きパッド
「ニトリ」のNウォームのような温感接触のもの
化学繊維を起毛させた素材のもの・マイヤー・ボア・フリース・フランネル・プラッシュなど
これから迎える季節に適した素材の敷きパッドなら、きっとうまく売却が成立するはずです。
リサイクルショップで売却
通常のリサイクルショップでも敷きパッドの買取を依頼できますが、まずは事前に敷きパッドの取り扱いがあるかどうかを確かめましょう。
もし人気メーカーの敷きパッドを売却したいなら、ベッド買取専門店を選ぶと有利に売却できるかもしれません。ベッド買取専門店は寝具全般に精通していて敷きパッドの価値を的確に判断してくれるからです。
ベッド買取専門店「フクロウ」は買取対象の幅が広く、フランスベッド・東京ベッドだけでなくニトリの製品も対象になっています。
出張費などはかからないので、売却できない場合も金銭的なダメージはありません。気軽に相談できるでしょう。
フリマアプリなどを利用して売却
リサイクルショップで売却ができなくても、フリマアプリなどを利用すれば自分で価格を設定して売却できます。数回使ってしまった敷きパッドも、設定した価格によっては売却できるかもしれません。
中古の敷きパッドには以下のような需要が見込まれているため、売却を諦める必要はありません。
- 接触冷感のNクールや接触温感のNウォームなど、目新しい機能を試してみたい
- 小さな子どもやペットがいて敷きパッドを汚す可能性が高いため、安く洗い替えを調達したい
- 子どもは成長とともにサイズが変わるため、安いもので済ませたい
フリマアプリ「メルカリ」なら会員登録後、敷きパッドの写真・説明文・発送の条件を設定すると、出品が完了します。実際にメルカリでは以下のような条件で敷きパッドが取引されています。
- ニトリNウォームSP 置くだけ簡単敷きパッド シングル 2,900円で売却
- リラックマ お昼寝敷きパッド 1,100円で売却
ただし、送料はどうしても出品者が負担することが多く、メルカリでは売却が成立すると販売代金の10%が販売手数料として差し引かれます。それを考慮せずに価格を設定してしまうと、利益がまったく出ない可能性もあるので、価格設定には注意をしてください。
また、数回使用したものや長年保管していて劣化をしているものなどは商品説明に正直に記載するようにしてください。フリマアプリを利用するのは個人間のやり取りになるため、マイナスの情報も正直に申告することが購入してくれる方とのトラブルを回避する最善の方法です。
不用品回収業者に依頼する
事情によって粗大ゴミの収集まで待っていられないなど、処分を急いでいる方もいるでしょう。そのようなときにお勧めなのが不用品回収業者に依頼する方法です。
不用品回収業者は1回の回収で10,000円前後の料金設定をしているところが多いため、費用が高額になるという印象があるかもしれせん。自治体で敷きパッドを粗大ゴミにするときの手数料が、高くても400〜500円ということを考えると確かに高額です。
しかし、不用品回収業者にはその料金を上回るメリットがあります。
不用品回収業者を利用するメリット
- 申込みから実際の対応までの時間が短く、処分が早く終る
- 早朝や深夜などの時間にも対応してもらえるため、自分の都合に合わせて利用できる
- 敷きパッドの他に不用品があれば一緒に回収してもらえる
- どのような状態の敷きパッドでも回収してもらえる
- 運搬や分別などを自分でしなくても良い
- 不用品買取を行っている業者が増えているため、不用品が収入になることも
このように不用品回収業者に依頼するのは、引っ越しなどの事情で急いで敷きパッドを処分したい方には最適な方法です。
この方法はメリットばかりのようですが、業者をしっかり選ばないと後から思わぬトラブルになる可能性もあります。
不用品回収業者の選び方
優良な業者とは、営業に必要な許可を自治体から得ている業者のことです。一般の家庭から不用品を回収するためには以下の許可が必要になります。
不用品回収に必要な許可
一般廃棄物収集運搬業許可 | 一般の家庭から不用品を回収・運搬するために必要 |
古物商許可 | 販売目的で不用品を買取するために必要 |
これらの許可を受けずに営業しているのは違法業者なので、利用することで高額な料金を請求されたり、回収した不用品を不法投棄するなどトラブルになる事例が後を絶ちません。不法投棄については、違法業者と知らずに依頼した方も、罪に問われる場合があるため注意が必要です。
許可を得ている業者は自社サイトで許可番号を記載しているので確認するようにしましょう。また、自社サイトがあることで所在地が明らかになるため、信用できる業者である証拠にもなります。
一般廃棄物収集運搬業許可業者については、ホームページで紹介している自治体もあるため、参考にすると良いでしょう。
この他には以下のようなことが業者選びのポイントになります。
不用品回収業者選びのポイント
- 料金体系がわかりやすい
- 無料見積に応じてくれる
- 対応が親切である
不用品回収業者を選ぶのに慣れていないという方にも、わかりやすく親切に応対してくれる業者は、安心して依頼できるはずです。
まとめ【敷きパッドは捨て方に注意!新品はぜひ売却を】
敷きパッドの処分方法を解説してきました。さまざまな方法がありますが、その方の状況によって最適な方法は異なります。
- 自治体でゴミとして捨てる
→処分に費用をかけたくない方や簡単で確実に処分をしたい方 - リサイクルショップやフリマアプリで売却
→敷きパッドを無駄にしたくない方 - 不用品回収業者に依頼
→処分するのに時間をかけられない方
不用品回収業者に依頼すると時間がかからないだけでなく、敷きパッド以外の不用品も回収してくれます。処分が難しい布団やベッドなどを一緒に処分できるため、引っ越しや片付けなどの作業を一気に進めることができます。
不用品回収業者を探す際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
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