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「美容師の練習用マネキンって、どうやって捨てるの?」
「家に大量のマネキンがあるんだけど、これって普通ごみで出せるの?」
「ウィッグを買ったんだけど、似合わなかった。そのまま処分するのはもったいないから、何かいい方法はないかな?」
マネキン・ウィッグを処分しようと思っている人の中には、上記のように思っている人も多いでしょう。
この記事でわかること
- マネキンや個人用ウィッグの捨て方
- 使用済みのマネキン・ウィッグを再利用する方法
- 未使用や綺麗な状態のマネキンやウィッグを処分する方法
- マネキンやウィッグを売る・譲る際の注意点
そこでこの記事では、美容師の練習用マネキン・個人ウィッグの正しい捨て方を解説します。マネキン・ウィッグの処分で困っている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
美容師の練習用マネキン・個人用のウィッグの捨て方3つ
ここでは、美容師の練習用マネキン・個人ウィッグの一般的な捨て方を3つ紹介します。
美容師の練習用マネキンは「カットウィッグ」と呼ばれることもありますが、本記事では「マネキン」という表現で進めていきます。
地域のルールに従って家庭ごみとして処分する
マネキン・ウィッグを手軽に捨てたいなら、家庭ごみとして処分するのがオススメです。お金もほとんどかけずに処分できるので、迷ったらとりあえず家庭ごみとして処分しましょう。
ただし、美容師の練習用マネキン・ウィッグの材料には、プラスチックや化学繊維が含まれている場合があります。そういった素材が含まれているものを分別せずに捨ててしまうと、環境に悪影響を与えてしまう可能性があります。マネキン・ウィッグを捨てる際は自分の地域のルールに従い、適切な処分を心がけましょう。
マネキン・ウィッグの素材と捨て方は以下の通りです。
種類 | 素材 | 捨て方 |
---|---|---|
マネキン | 合成樹脂製の部分(頭部) | プラスチックごみ |
マネキン/ウィッグ | 化学繊維製の毛 | プラスチックごみ |
人毛・動物の毛 | 可燃ごみ | |
ウィッグ | プラスチック(アジャスター部分) | プラスチックごみ |
金属(ピン類) | 金属ごみ |
細かいごみの分別は自治体ごとに異なるので、上の表はあくまで目安と考えてください。実際に捨てるときは、自分の住んでいる自治体のごみ分別を確認しましょう。
自治体ごとの収集に必要な料金
主な地域のマネキン・ウィッグの収集に必要な料金は以下の通りです。
地域 | 品名 | 捨て方 | 収集にかかる料金 |
---|---|---|---|
大阪府 大阪市 | ウィッグ (人毛・化学繊維製の毛) | 普通ゴミ | 中身の見える透明、半透明のごみ袋に入れ無料で処分可能。 |
千葉県 千葉市 | ウィッグ (付け毛) | 可燃ごみ | 指定ごみ袋に入れて処分。指定ごみ袋の料金は以下の通り。 ・5リットル:40円 ・10リットル:80円 ・20リットル:160円 ・30リットル:240円 ・45リットル:360円 上記はすべて10枚セットの料金。 |
愛知県 名古屋市 | かつら | 可燃ごみ | 指定ごみ袋に入れて処分。 指定ごみ袋の料金は住んでいる地域によって変わる。 |
神奈川県 横浜市 | かつら・付け毛 マネキンヘッド | 燃やすごみ | 通ゴミ中身の見える透明、半透明のごみ袋に入れ無料で処分可能。 50cm以上のマネキンヘッドは粗大ごみ。 金属製で30cm未満のものは小さな金属類、30cm以上のものは粗大ごみ。 処分料金はマネキンヘッドの大きさによって変わる。 処分料金は、横浜市の粗大ごみ受付センターにお問い合わせを。 |
家庭ごみとして捨てる際の注意点
家庭ごみとして捨てる際は、以下の点に注意しましょう。
- アジャスターフックやピン類を取り外しておく
- マネキン・ウィッグの顔が見えないようにする
- 一度に大量のマネキン・ウィッグを処分しない
それでは順番に詳しく解説していきます。
アジャスターフックやピン類を外しておく
人毛・動物の毛のウィッグ・マネキンは可燃ごみとして処分できる地域が多いです。しかし、アジャスターフックやピン類はプラスチックごみや金属ごみになる可能性があります。そのため、自分の住んでいる自治体のホームページを確認し、きちんと分別して処分しましょう。
マネキン・ウィッグの顔が見えないようにする
捨てる際は、マネキン・ウィッグの顔が見えないようにしてください。なぜなら、人間だと思われ、回収業者の人が驚いてしまったり、近隣住民に通報されて警察沙汰になったりする可能性があるからです。そういった事態を起こさないためにも、マネキン・ウィッグを捨てるときは周りの人への配慮を欠かさないようにしましょう。
いらない新聞紙やチラシで包んで「マネキン・ウィッグ」と記載しておくと、ごみを見た人が驚くことはありません。もし包む紙がない場合は、ウィッグのネット面を裏返し、毛が全て内側に入るように包みこんでから輪ゴムで縛るという方法でも大丈夫です。
一度に大量のマネキン・ウィッグを処分しない
一度に大量のマネキン・ウィッグを出すと、業者が出していると思われたり、不法投棄だと思われたりして回収されない可能性があります。マネキンの数が多い場合は、ゴミ捨て場に大量に出しても大丈夫かどうかを一度自治体に確認してみましょう。
個人で大量に出す場合は、清掃工場に持ち込んで処分する方法を提案されることが多いです。清掃工場に持っていく場合は手続きや身分証明書の提示が必要になる場合があり、処分に必要な金額も自治体によって変わります。持ち込む場合は、自治体のホームページで条件や処分当日の持ち物などをしっかり確認しましょう。
勤務先の美容室で事業系廃棄物として捨ててもらう
美容室で働いているなら、勤務している美容室で事業系廃棄物として捨ててもらう方法がオススメです。お店によっては個人で持ってきたマネキン・ウィッグは処分してもらえない可能性もありますが、一度相談してみて損はありません。
不用品回収業者に回収依頼をする
「マネキンやウィッグが何ごみなのか、いちいち気にするのが面倒」「マネキン以外にも捨てたいものがある」「引越しついでにマネキンやウィッグを処分したい」
上記のように思っている人は、不用品回収業者に依頼するのがオススメです。
不用品回収業者は自宅まで来て不用品を回収してくれるので、処分に手間がかかりません。ごみの分別をする必要もないので、何から何まで任せることができます。
また、都合の良い時間に回収しに来てくれるので、「平日は仕事で忙しい」という人でも土日に依頼することが可能です。
家庭ごみや美容室で処分するのが難しそうな人は、ぜひ不用品回収業者を検討してみてください。
ただし、不用品回収業者の中には、高額な料金を請求してくる悪質な業者も存在します。
そういった業者に頼んで損をしないためにも、依頼する際は事前にインターネットで口コミを確認しておきましょう。悪い口コミが多かったり、ほとんど口コミがなかったりする場合は、悪質な業者の可能性が高いので注意してください。
使用済みのマネキン・ウィッグでも再利用できる!
使い終わったマネキンや汚くなったウィッグはごみとして処分するのがベストです。しかし、「綺麗ではないけどまだ使えそう」「捨てるほど汚くない」といった状態のものは再利用ができます。
ここでは、マネキン・ウィッグの再利用方法を紹介します。「捨てるのはもったいないから、何かに有効活用したい」という人はぜひ参考にしてください。
【マネキン】アート・クラフト作品に利用
使用済みのマネキンは、ヘアアクセサリーや装飾用の人形、オブジェなど、アート作品やクラフト作品に利用できます。「なるべくお金をかけずにおしゃれをしたい」「DIYをするのが好き」といった人にオススメの再利用方法です。
【マネキン】カカシとして利用
マネキンは農作物を荒らす害獣を追い払うためのカカシとしても利用できます。マネキンはリアルな人間の顔なので、カラスや猫なども恐がって畑に近づいて来なくなります。もし畑で農作物を育てているなら、ぜひマネキンをカカシとして再利用することを検討してみてください。
ただし、頭だけで生首のカカシは他の人が見たときにかなり怖くなってしまいます。場合によっては、近隣から苦情が来てしまう可能性もあります。カカシを作るなら人間から見て怖くないように、頭だけでなく胴体部分も作り、シャツなどを着せておきましょう。
【ウィッグ】ペット用のウィッグに利用
ウィッグはペット用のウィッグとして利用し、自分の飼っている猫や犬を可愛く変身させることができます。週末のパーティーやクリスマス、家族の誕生日会など、利用できる場面は意外とたくさんあります。ペットを飼っている人は、ペット用のウィッグとして再利用するのがオススメです。
ただし、人間用のウィッグをそのまま被せると、サイズが合わない可能性があります。被せる際は適切な大きさにカットしたり、ウィッグ同士を縫い合わせたりして、ペットの負担にならないように加工してあげましょう。
【ウィッグ】コスプレ用として利用
ウィッグは形を整えたり、カラーリングを施したりすることによって、コスプレ用としても利用できます。コスプレ用品は専門店で買うと、高くついてしまうことが多いです。しかし、使用済みのウィッグを再利用すれば、コスプレに使う費用を少しでも抑えることができます。
【人毛のウィッグ】園芸用として利用
人毛のウィッグは園芸の肥料として利用できます。髪の毛には窒素が含まれており、土壌に栄養を与える効果を期待できるのです。ただし、髪の毛が長いと分解されにくいので、なるべく小さく切っておきましょう。
未使用・綺麗な状態のマネキン・ウィッグを処分する方法3つ
ここでは、未使用・綺麗な状態のマネキン・ウィッグを処分する方法を3つ紹介します。まだ使えるマネキンやウィッグを持っている人は、ぜひ参考にしてください。
フリマアプリやネットオークションで売る
マネキン・ウィッグをなるべく高く売りたいなら、フリマアプリやネットオークションがおすすめです。
具体的なサイトは以下の通りです。
- メルカリ
- ラクマ
- ヤフオク
特に、メルカリやラクマなどのフリマアプリは自分で値段を設定できるので、状態のいいものであれば買取を依頼するよりも断然高く売ることができます。例えば、メルカリではウィッグがおよそ1,000円〜3,000円で売れています。
高く売るコツは相場よりも値段を少し上げて出品することです。売れなかったら徐々に値段を下げていくことで、出品した商品を一番高い値段で手放すことができますよ。
ただし、フリマアプリやネットオークションは写真を取ったり、商品説明欄を作ったりなど、一定の手間がかかります。また、サービスによっては送料や手数料がかかるので、出品する際はそれらを考えて値段を決めなければいけません。
そういった作業をするのは面倒という人は、フリマアプリやネットオークション以外の処分方法を検討しましょう。
リサイクルショップで売る
店舗が近くにある場合は、リサイクルショップで売るのがオススメです。リサイクルショップに持ち込めば、手間をかけずに簡単にマネキン・ウィッグを売ることができます。
ただし、フリマアプリやネットオークションで売るよりも、買取金額は安くなる傾向があります。リサイクルショップを利用する場合は買取金額にはあまり期待せず、少しお小遣いが貰える程度と考えておきましょう。
また、未使用・綺麗な状態であっても購入から年数が経ってしまっているものは買い取ってもらえない可能性があります。店舗に行ってから「買取ができない」と告げられると無駄足になってしまうので、心配な人は行く前に買取条件を問い合わせてみると良いでしょう。
寄付する
「お金は別にいらない」という人は、寄付をしてマネキン・ウィッグを処分するのがオススメです。
寄付できる場所は主に以下の2つになります。
- 美容学校や地元の美容室
- NPO法人
それでは順番に詳しく解説していきます。
美容師の練習用マネキンは美容学校や地元の美容室へ
美容師の練習用マネキンはお世話になった美容学校や地元の美容室に寄付するのがオススメです。練習用のマネキンが足りていない場合は、喜んで受け取ってくれるでしょう。無料で処分できるのも、美容学校や地元の美容室に寄付するメリットです。
個人用のウィッグはNPO法人などの団体へ
個人用のウィッグはNPO法人などの団体に寄付する方法がオススメです。寄付したウィッグは基本的に病気で髪が抜けてしまった人の元に届きます。
ウィッグを募集している主な団体と送る際の注意点は以下の通りです。
団体名 | 注意点 |
---|---|
ウィッグリング・ジャパン | ・ウィッグは軽く洗って小さな箱か袋に入れて送る ・送る際の事前連絡は不要 ・公式サイトの「ウィッグ提供チェックシート」に記入し同封 ・着払いや不足料金が発生するものは対応不可 ・ヘアドネーション用の髪や金髪、赤色などの奇抜なファッションウィッグ、男性用のウィッグは受付不可 |
スマイルプロジェクト | ・受け付けているのは人毛ウィッグ、人毛ヘアピース、かもじ ・条件は髪の長さが20cm以上、人毛100%のみ ・ファイバー製、ファイバー+人毛(ミックス型)については、在庫多数のため寄付を一旦ストップしている |
※2023年4月5日時点の情報です。最新の情報は各団体の公式サイトでご確認ください。
寄付できる団体は上記以外にもあります。どの団体に寄付するときでも相手に迷惑にならないよう、送る前に各団体の求める寄付条件をしっかりと確認しておきましょう。
売る・譲る際の注意点
マネキン・ウィッグを売る・譲る際は、ベストな状態にしておきましょう。もし臭かったり汚かったりすると、高く売れず貰った人も嬉しくありません。
ウィッグの最適な保管場所はケースとウィッグスタンドの2種類があります。
保管場所 | 注意点 |
---|---|
ケース | ・ウィッグが型崩れしないように髪を綺麗に丸めケースに入れる ・湿気は匂いの原因になるので、完全に乾いた状態で保管する |
ウィッグスタンド | ・絡み防止のため、ケアミストをかけてブラッシングをしてからウィッグスタンドにかける ・ウィッグが痛むのを防ぐため、高温多湿・直射日光は避ける |
ベストな状態を保つには、普段からの手入れも必要です。
具体的な手入れの方法は以下の通りです。
- 40度程度のお湯をはった洗面器でウィッグをブラッシングする。
- シャンプーとリンスをして洗い流す。
- タオルで水を拭き取り、ドライヤーの冷風を当てて乾かす。
ただし、洗いすぎると毛の痛みにつながるので、あまり洗いすぎないようにしましょう。至近距離で温風を当てると、ウィッグが溶けてしまう可能性があるので注意してください。
まとめ
本記事では、美容師の練習用マネキンや個人用ウィッグの正しい捨て方を解説しました。
基本的な捨て方は以下の通りです。
- 家庭ごみとして処分する
- 事業系廃棄物として処分してもらう
- 不用品回収業者に依頼する
もし処分するのがもったいないと思う人は、アートやクラフト作品に利用したり、ペット用のウィッグとして活用したりする方法もあります。
また、未使用・綺麗な状態のマネキンは以下の方法で売るのがオススメです。
- フリマアプリやネットオークションに出す
- リサイクルショップで売る
- 寄付する
マネキン・ウィッグの状態を見極めながら、上記の中で自分に一番合った処分方法を選んでください。
大量のマネキンやウィッグを処分したかったり、他にも処分したいものがあったりする場合は、不用品回収業者に依頼するのがオススメです。
不用品回収業者を探す際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
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