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嫁入り道具として持ち込んだ婚礼タンスや古くなった重たいタンスを自力で運ぶことは難しいため、処分に困っている方も少なくないのではないでしょうか。
「住んでいる地域でタンスの捨て方は違うの?」
「古いタンスを買い取ってもらえるか知りたい」
こうしたお悩みに応えるため、タンスの処分方法や費用について詳しく解説します。
タンスの解体に必要な道具や手順についても紹介していますので、サイズの大きいタンスを解体して、処分費用を抑えたい方は参考にしてください。
この記事でわかること
- タンスを自治体で処分する方法
- 古いタンスの解体方法
- 家具の販売店・引っ越し業者で処分する方法
- タンスの処分は不用品回収業者がオススメ
自治体でのタンスの処分方法・捨て方
使わなくなったタンスを処分する際、一般的な処分方法となるのが自治体のルールに沿って捨てることです。
地域によって処分ルールは異なりますが、 タンスのサイズや材質に関わらず、さまざまなタンスを自治体で処分できるため、タンスの処分に困っている方は下記3つの方法から自分に合った捨て方をしましょう。
- 粗大ゴミとして処分する
- 自分でゴミ処理施設に持ち込む
- 解体して可燃ゴミに出す
タンスのサイズによって費用は異なりますが、手間をかけるほど処分費用を抑えることが可能です。
しかし自分で運搬できないような重量のあるタンスは、自宅に引き取りに来てもらえるような処分方法を選んでくださいね。
まずは、一部地域の処分ルールを知って、タンスを処分する際の参考にしてみてください。
地域 | 処分ルール | 処分費用 |
---|---|---|
東京都 足立区 | サイズによって費用が異なる | 400~2,800円 |
東京都 練馬区 | 長い2辺の合計が180㎝以下 | 400円 (持ち込みの場合200円) |
東京都 品川区 | サイズと種類で費用が異なる | 300~1,800円 持ち込みは200~900円 |
神奈川 県横浜市 | 最長辺の長さによって費用が異なる | 1,000~1,500円 |
神奈川 県川崎市 | 最長辺の長さによって費用が異なる | 500~1,000円 |
神奈川 県藤沢市 | 1辺の長さ又は直径が1m以上で特別大型ゴミ 1m未満は大型ゴミ | 500~1,000円 |
千葉県 千葉市 | 高さ及び幅が90㎝以下と以上で費用が異なる | 780~1,560円 |
千葉県 柏市 | スチール製は資源品、 木製は1.2m以上で粗大ゴミ | 800円 |
千葉県 松戸市 | 1辺の長さがおおむね50㎝以上 | 1,000円 |
栃木県 宇都宮市 | 縦、横、長さのいずれかが50㎝以上 | 840円 |
北海道 札幌市 | 高さが1m未満と以上で費用が異なる | 500~1,300円 |
宮城県 仙台市 | 最長辺の長さによって費用が異なる | 800~1,600円 |
宮城県 石巻市 | 最長辺の長さによって費用が異なる | 500~1,000円 |
愛知県 豊田市 | 指定袋に入らないものは粗大ゴミ | 粗大ゴミ処理手数料券1枚300円 タンスのサイズで費用は異なる |
愛知県 名古屋市 | 最長辺の長さによって費用が異なる | 1,000~1,500円 |
三重県 津市 | 木材は1m程度に解体すれば燃えるゴミ 木材以外の素材は燃やせないゴミ | なし |
京都府 京都市 | 高さ・幅・奥行の合計によって費用が異なる | 400~2,400円 |
広島県 福山市 | 1辺が2m以下の木製タンスは燃やせる粗大ゴミ | なし |
岡山県 岡山市 | 1辺の長さが120㎝以下と以上で費用が異なる | 1,000~1,500円 |
兵庫県 神戸市 | 高さが90㎝以下と以上で費用が異なる | 900~1,200円 |
福岡県 福岡市 | 燃える素材を使用したものとしていないもの 横幅が1m未満とそれ以上で費用が異なる | 500~1,000円 |
熊本県 熊本市 | 指定袋に入れて口が縛れないもの | 500~900円 |
上記の表を見てわかるように処分ルールは地域によって大きく異なります。
特にタンスのサイズによっても、費用は自治体で差があるので注意しましょう。
また粗大ゴミとして処分する場合は自分でゴミ処理施設に持ち込む方法があったり、解体すれば可燃ゴミや不燃ゴミでも出せたりするため、1つずつ詳しく解説していきます。
粗大ゴミとして処分する
一般的に粗大ゴミに分別されるゴミは、指定袋に入らないものや1辺の長さが50㎝以上のもので、タンスを粗大ゴミとして処分する際には「1辺の長さ」「3辺の合計」といったサイズによって処分費用が決まっています。
地域によって処分費用は異なりますが、京都市ではタンスの処分ルールが細かく規定されています。
京都府京都市の場合
サイズ | 費用 |
---|---|
高さ及び奥行の合計が2m未満 | 400円 |
高さ及び奥行の合計が2m以上2.5m未満 | 800円 |
高さ及び奥行の合計が2.5m以上3m未満 | 1,200円 |
高さ及び奥行の合計が3m以上3.5m未満 | 1,600円 |
高さ及び奥行の合計が3.5m以上4m未満 | 2,000円 |
高さ及び奥行の合計が4m以上4.5m未満 | 2,400円 |
このようにタンスのサイズで処分費用は変わり、大型になるほど手数料が高くなることが一般的です。
しかし、地域によっては京都市のように細かく費用が分かれていないこともあり、費用区分が二通りしかないパターンもあります。
また、一部の地域ではタンスに使用されている素材(スチール等)で処分費用が分かれていることもあるので注意が必要です。
粗大ゴミを捨てる際には、自治体のホームページからインターネット受付するか電話で問い合わせをし、タンスのサイズを伝えて、しっかりと処分費用を確認するようにしてくださいね。
自分でゴミ処理施設に持ち込む
タンスを粗大ゴミに出すと処分費用がかかりますが、自分でゴミ処理施設に持ち込めば手数料を抑えることができます。
例えば、千葉県千葉市ではクリーンセンターや清掃工場にタンスを持ち込むことができ、10㎏ごとに270円(重さによる料金算定が実情にそぐわない場合1㎤ごとに5,400円)10㎏未満でも270円で、使わなくなったタンスを処分することも可能です。
タンスを持ち込める日にちや時間は地域によって異なりますが、千葉市の中央・美浜環境事業所は、月曜から金曜の9時から16時、土曜9時から12時で受付をしています。
また、粗大ゴミを自己搬入する場合、事前に粗大ゴミ受付センターでの申し込みが必要になるので注意しましょう。
このように一般的には自己搬入でタンスをゴミ処理施設に持ち込むことも可能ですが、時間帯や日にちによっては混雑しており、1時間以上待つこともあります。
持ち込む際は、自治体のホームページから混み合わない時間帯を確認してくださいね。
解体して可燃ゴミに出す
重量や大きさでタンスの分別区分は異なる地域が多いですが、自分で解体することで可燃ゴミに出せる場合があります。
例えば愛知県豊田市ではタンスの分別区分は粗大ゴミになっていますが、指定袋に入るものはそのまま可燃ゴミとして処分することが可能です。
また、三重県津市のように、1辺の長さを1m程度に壊して処分することが決められている地域もあります。
タンスの素材はプラスチックやスチールも使われていることがあるため、一概に燃やせるゴミに出せるとは言えませんが、自治体のルールに沿ってタンスを解体すれば費用をかけずに捨てることができるかもしれません。
古いタンスの解体方法
粗大ゴミに当てはまるルールとしては「一番長い辺が50㎝以上」や「金属製品で30㎝以上」となっている地域が多いです。
そのため古いタンスを解体する場合、木製であれば長くても50㎝以下にする必要があり、スチール等の金属製は30㎝以下にしなければなりません。
タンスの種類によって解体に必要なものや手順は異なるため、紹介します。
タンス解体に必要な道具
タンスの解体に必要な道具
- 手袋
- ハンマー
- バール
- ドライバー
- のこぎり
タンス解体時にケガをしないための手袋や、天板や部品を解体するためにハンマーやバール、ドライバーなどが必要です。
電動ドライバーがあれば取っ手等の部品を解体しやすくなるのでオススメします。
タンスの素材が金属やプラスチックであれば木材用のノコギリではなく、万能ノコギリを用意しましょう。
タンス解体の手順
タンス解体の要約
- 部品や金具を外す
- 手で取れる収納を分解
- ネジやダボで固定されているものを解体
- 自治体のルールに沿ってカット
タンスの解体手順
- タンスの解体は木材部分とプラスチック部分、金属部品を分けることから始めましょう。
- 取っ手や扉は金具で固定されているので、ドライバーを使って金具を取り外します。
- すべての金具を取ったら引き出しも外して、手で取れるパーツを分解してください。
- 次にタンスの天板や背面の板などをハンマーで叩くかバールで解体しましょう。
- あとは自治体のルールに沿って木材やプラスチック、金属を指定の長さ以下にカットします。
- 最後にカットした板や部品を「燃えるゴミ」や「燃えないごみ」の指定袋に分けて完了です。
地域によっては高さや長さが指定未満であっても、タンスは粗大ゴミになることがあるので解体する前にホームページで分別区分を確認してくださいね。
家具販売店・引っ越し業者でタンスを処分する方法
古いタンスは自治体のルールに沿って処分することも可能ですが、タンスを処分するタイミングによっては下記2つの方法で処分できます。
- 新しい家具の購入時に引き取ってもらう
- 引っ越しの際に引き取ってもらう
新しい家具を購入するときに家具の販売店で古くなったタンスを引き取ってもらいましょう。
また、引っ越し業者に使わないタンスを引き取ってもらうことも可能です。
特に新しい家具を購入する際には、購入店に引き取りサービスがあるかどうかを事前に確認すると良いでしょう。
新しい家具の購入時に引き取ってもらう
多くの家具販売店では新しい家具の購入の際、古くなった家具を引き取ってもらうことが可能です。
一部の家具販売店では買取サービスも行っているため、新しい家具を購入する前にどういったサービスがあるのかを確認しておきましょう。
メーカーごとのサービス
店名 | サービス |
---|---|
ニトリ | 購入した家具と同等品であれば1注文につき4,400円で引き取り |
イケア | 買取サービスあり |
アクタス | 新しい家具の購入でリサイクル回収サービスが利用可能 |
大塚家具 | 新しい家具の購入で引き取りサービスを利用可能 |
上記のように家具販売店では新しい家具を購入する条件で、古い家具の引き取りサービスを行っています。
多くの販売店では購入した家具と同等品を有料で回収しており、費用は古いタンスの種類やサイズなどで変化するようです。
また、イケアではイケア製のタンスを買取対象としており、3辺の合計が3.8mを超えないもの、ガラスを使用していないなどの条件を満たせば売却できるので、新しいタンスを購入する際にはメーカーごとのサービスをチェックしておくと良いでしょう。
引っ越しの際に引き取ってもらう
引っ越しをするタイミングで古くなったタンスを処分してもらえることをご存知でしょうか。
多くの引っ越し業者は家電リサイクル券を取り扱っていることもあり、一部の不用品を有料で回収処分しています。
例えばサカイ引越センターでは一部のエリアでは委任状を渡すことで、有料で不用品を処分できるようになっています。
また、引越業者によっては買取サービスを実施しているところもあります。
そのため、引っ越しをする際には「古くなったタンスを回収してもらえるのか」確認しておきましょう。
業者によっては家電の回収のみで、家具は対象外といったこともあるので注意してくださいね。
状態の良いタンスは売却処分できる可能性もある
古いタンスであっても状態の良い昭和タンスやアンティークは人気があるため、売却できる可能性があります。
また、タンスに使われている材質によっては 「買取対象になるかどうか」が変わるでしょう。
特に桐ダンスは削り直しができるため、売却できる可能性がある材質となっています。
古い家具だから売れないと思っている方は多いですが、下記3つの方法で売却することも可能です。
- リサイクルショップに持ち込む
- フリマサイトに出品する
- ジモティーに掲載する
リサイクルショップでは無料査定見積もりをしているので、タンスの情報を正確に伝えれば、事前に大体の金額がわかります。
また、出張査定を行っている業者も多いため、梱包・配送の手間はかかりません。
一方、掲示板サイトで売却する場合、梱包や発送は自分でしなければならないことがほとんどなので注意してください。
リサイクルショップに持ち込む
状態が良く人気のあるデザインであれば売却できる可能性があるタンスですが、買取対象になるタンスは店舗によっても異なります。
タンスは大型家具で、店舗のスペースをとるのでサイズの大きな婚礼ダンス等は買取してもらえないことが多いです。
また、近年の住宅にはウォークインクローゼットが備わっていることが一般的なため、大型のタンスが必要なくなったことも買取対象外になっている一因となっています。
とはいえデザイン性の高いものやアンティークとして需要のあるものは売却できる可能性があるので、まずは査定に出してみましょう。
リサイクルショップによっては、タンスの形状やサイズを伝えて簡易的に査定している業者もあるので「使わなくなったタンスが売却できるのかどうか」気になる方は無料査定を試してみてください。
フリマサイトに出品する
フリマサイトはアパレルや中型家電が出品されている印象を持っている方も多いと思いますが、実際にタンスのような大型家具も出品されているので、使わなくなったタンスを売却できる可能性があります。
メルカリでは家具量販店で販売されている商品からアンティーク品まで、さまざまな中古タンスが出品されています。
入札されているタンスの共通点は、状態が良くサイズが大きすぎないものです。
大型のタンスでも売却できる可能性はありますが、送料がかなり高くなってしまうため、出品はあまりオススメできません。
フリマサイト「メルカリ」では大型家具の梱包・発送サービスに「たのメル便」というものがあり、梱包・発送をすべて配送業者に任せられる代わりに、400cmサイズの洋服ダンスでは2万円以上の送料が発生します。
メルカリは出品価格に送料も含まれるシステムになっており、売却しやすいことが特徴ですが、定価の安い大型のタンスは販売価格に含まれる送料の割合が大きくなるため利益が出にくいのです。
逆にブランド家具で200㎝程度の押入ダンス等は送料も5,000円ほどなので、積極的に出品してみてください。
また、実家に眠っているような骨董品のタンスは予想もしていない価値があるかもしれません。
モノによっては10万円を超えるタンスもあるので、こうした骨董品はフリマサイトではなくオークションサイトに出品しましょう。
ジモティーに掲載する
自宅にある不用品をもらったり譲ったりすることを目的にしたサービス「ジモティー」では古いタンスを売却できる可能性があります。
基本的にジモティーのビジネスモデルは広告型なので、無駄な仲介手数料はなく、登録料や手数料が無料です。
無料で利用できますが、利用者同士の取引には一切関与しないので、相手によってはトラブルになる可能性もあるでしょう。
良くも悪くも掲示板の利用者同士で取引方法や金額を決めるため、本来処分費用を払うようなタンスでも、タイミングが良ければ無料で手放すことも可能です。
ジモティーは全国版・都道府県別版に分かれているので、自宅にタンスを引き取りに来てくれるような相手を探すこともできるでしょう。
ただし、掲示板に掲載すれば必ずタンスを手放せる訳ではないので、すぐに処分したい方は別の方法を利用してくださいね。
重くて動かせないタンスの処分は不用品回収業者がオススメ!
古いタンスの処分に困っている方の多くは単身世帯の方や高齢者の方で、重くて動かすことができずに使っていないタンスをそのまま放置していることが多いようです。
粗大ゴミに出したりクリーンセンターに持ち込んだりする場合、どうしても運搬する必要があるので、処分したくてもできないこともあるでしょう。
自宅に引き取りに来てくれる買取り業者も存在しますが、実際には大型タンスの売却は難しいのが現状です。
そこで重く動かせないような大型タンスは訪問回収を行っている不用品回収業者に依頼して処分してもらうことをオススメします。
不用品回収業者に依頼すれば、大型家具や家電などの不用品を自宅にいながら手放せるので、タンスの処分に時間や手間をかけれない方にとってもピッタリのサービスです。
不用品回収業者の中には衣装ケースや毛布など、タンスと一緒に買取りをしてくれる業者もあるので、処分費用を抑えることも可能です。
トラック載せ放題のパックプランを提供している不用品回収業者なら、タンスや他の不用品をまとめて処分することで費用を抑えることができるでしょう。
また午前中に依頼すれば、その日の内に引き取りに来てくれる業者もいるため、すぐにタンスを処分したい方にとっても心強いサービスといえますね。
タンスが重くて動かせないと悩んでいる方だけでなく、処分に時間をかけられない方も利用してみてください。
まとめ
タンスの処分方法をまとめると
- 売却できそうなものはリサイクルショップやフリマサイトで売却
- 運搬できるタンスは粗大ゴミや燃えないゴミ等に出す
- 処分費用を抑えたい方は解体して分別処分する
- 単身世帯の方や高齢者の方は訪問回収サービスを利用する
タンスの処分方法には上記のような手段がありますので、自分に合ったものを選んでください。
訪問回収サービスといっても、どの業者に依頼して良いかわからないこともあるでしょう。
不用品回収業者をお探しの場合は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。