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寝具として毎日使うマットレスはなかなか捨てる機会がなく、いざ処分するとなると困る方も多いです。
マットレスの種類によっては一般的なゴミとして処分できないこともあるため、「どうやって処分したらいいの…?」と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、マットレスの処分方法について紹介していきます。
自治体のゴミとして処分できない地域でマットレスを処分する方法などについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- マットレスの種類ごとの寿命
- マットレスのゴミ区分
- マットレスの処分方法
種類で異なる?マットレスのゴミ区分
マットレスを処分する際にチェックしておきたいのがマットレスの種類とゴミ区分についてです。
マットレスの種類や特徴、寿命の目安に触れながら、それぞれのゴミ区分について解説していきます。
マットレスの種類
マットレスにはさまざまな種類があり、種類によって寿命が異なります。
以下は、マットレスの種類と特徴、買い替えの目安となる寿命をまとめたものです。
マットレスの種類と寿命
マットレスの種類 | 特徴 | 寿命の目安 |
---|---|---|
スプリングマットレス | マットレスの内部にコイルが入っているマットレス 適度な反発力が特徴 | 7~12年 |
低反発マットレス | ポリウレタンなど樹脂が用いられたマットレス 体を包み込むような感覚が得られる | 3~5年 |
高反発マットレス | ポリウレタンなど樹脂が用いられたマットレス 寝返りが打ちやすい | 6~8年 |
ファイバーマットレス | 高分子繊維を編み込んで作られるマットレス 通気性が高い | 6~8年 |
ラテックスマットレス | 天然のゴムの樹液から作られるマットレス 適度な反発力で体が痛くなりにくい | 6~8年 |
自治体によってはスプリングマットレスの回収や受け入れをおこなっていない地域もあるため注意しなくてはいけません。
受け入れていない理由を自治体が公表しているわけではありませんが、恐らく解体処理や分別に手間がかかるためだと考えられます。
スプリング入りのマットレスを処分する際は、お住まいの自治体での受入状況を必ず確認するようにしましょう。
マットレスのゴミ区分・処分費用例
自治体のゴミとしてマットレスを処分する場合にチェックしておきたいのが、ゴミ区分と処分にかかる費用についてです。
以下は、主な自治体におけるマットレスのゴミ区分や処分費用についてまとめた表になります。
自治体のマットレスのゴミ区分と費用
自治体 | ゴミ区分 | 処分方法 | 処分料金 |
---|---|---|---|
杉並区 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:400~2,000円 持ち込み:400円 |
品川区 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:300~1,000円 持ち込み:200~500円 |
足立区 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:400~1,200円 持ち込み:無料 |
練馬区 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:400~2,800円 持ち込み:200~1,400円 |
新宿区 | 粗大ゴミ | 戸別回収 | 400~2,000円 |
世田谷区 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:400~1,200円 持ち込み:200~600円 |
大田区 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:300~2,000円 持ち込み:要確認 |
小平市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:200~1,000円 持ち込み:要確認 |
千葉市 | スプリング入りのマットレスは回収不可 (スプリングの入っていないマットレスについては要確認) | ||
横浜市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:200~2,200円 持ち込み:要確認 |
宇都宮市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:840円 持ち込み:無料 ※スプリング入りのマットレスは回収不可 |
仙台市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:400~3,000円 持ち込み:要確認 (持ち込む施設により異なる) |
札幌市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:200~1,800円 持ち込み:要確認 (持ち込む施設により異なる) |
富山市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:2,000円 (30kgまで) 持ち込み:要確認 |
浜松市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:310~1,240円 持ち込み:要確認 |
高崎市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:520円 持ち込み:1kgにつき15円 (100kg以下は無料) ※スプリング入りのマットレスは回収不可 (解体されていれば回収可能) |
名古屋市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:250~1,000円 持ち込み:200円 (10kgごと) |
神戸市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:300~3,000円 持ち込み:要確認 |
岡山市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:200~2,500円 持ち込み:無料 |
広島市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:750~1,250円 持ち込み:要確認 |
大阪市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:200~1,000円 持ち込み:90円 (10kgごと) |
京都市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:400~2,400円 持ち込み:1,000円 (100kgまで) |
愛媛県松山市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:要確認 持ち込み:無料 (30kgまで) |
高知市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:要確認 持ち込み:120円 (10kごと) |
大分市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:1,960円~ 持ち込み:35円 (10kgごと) |
長崎市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:400~2,000円 持ち込み:62円 (10kgごと) |
熊本市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:500~900円 持ち込み:150円 (10kgごと) ※スプリング入りのマットレスは回収不可 |
福岡市 | 粗大ゴミ | 戸別回収 持ち込み | 戸別回収:300~1,000円 持ち込み:140円 (10kgごと) |
ゴミ区分や処分方法、料金は各自治体によって異なるので、必ず前もって確認してから処分するようにしましょう。
マットレスの処分方法5選
マットレスの主な処分方法としては、次の5点があげられます。
- 粗大ごみとして出す
- ばらして燃えるゴミ・燃えないゴミとして出す
- 新しいマットレスを購入する際に引き取ってもらう
- 不用品回収業者に回収を依頼する
- フリマアプリやネットオークションで売却する
それぞれの処分方法の概要や注意点について解説していきます。
1.粗大ゴミとして出す
マットレスは粗大ゴミに分類している自治体がほとんどなので、自治体のゴミとして処分する場合は、所定の処分料を支払って粗大ゴミとして処分することになります。
マットレスを粗大ゴミとして戸別回収してもらう際の手順は以下のとおりです。
戸別回収の手順
- 粗大ゴミの回収を依頼する
- 粗大ゴミ処理券を購入して用意しておく
- 回収を依頼した日に指定された場所にマットレスを出しておく
戸別回収でマットレスを回収してもらう場合、まずは回収を依頼しなくてはいけません。
依頼の方法は各自治体によって異なりますが、ホームページの専用フォームや電話で申し込むのが一般的です。
回収の依頼が完了したら、粗大ゴミの処理券を取り扱っている施設や店舗で処理券を購入します。
処分する予定のマットレスに処理券を貼り付けたら、回収日に指定された回収場所にマットレスを持っていくだけです。
また、回収しにきてもらうのではなく、こちらから処分場に持ち込んで処分してもらうこともできます。
マットレスを処分場に持ち込んで処分する際の手順は以下のとおりです。
施設へ持ち込む際の手順
- 持ち込みでの処分を申し込む
- 申し込んだ日に処分場にマットレスを持ち込み、所定の費用を支払って処分してもらう
一部事前の申し込みが必要ない自治体もありますが、持ち込みで処分する場合も基本的には事前申し込みが必要になります。
申し込みが完了したら、自治体指定の処分場にマットレスを持ち込み、所定の費用を支払って処分してもらいます。
自治体によってはマットレスを持ち込む際に「本人確認書類」の提示を求められるところもあるので注意してください。
いずれの処分方法についても、それぞれの自治体によって手順が異なる場合があるので、実際に処分する際は必ず各自治体のホームページで正しい処分方法や手順を確認して対応するようにしてください。
また、自治体によっては持ち込みでの処分を受け付けていない地域もあるので、持ち込みでの処分が可能かも必ず事前に確認しておくようにしましょう。
2.ばらして燃えるゴミ・燃えないゴミとして出す
お金をかけずにマットレスを処分する方法として、マットレスを解体して燃えるゴミや燃えないゴミとして処分する方法があります。
解体して処分する場合、スプリングやフレームは燃えないゴミとして、それ以外は燃えるゴミとして出すことができます。
自治体指定のゴミ袋に入れて出せるのであれば、処分費用もかかりません。
ただ、自治体の中にはマットレスを粗大ゴミとして処分することを義務付けられているところもあり、解体しても燃えるゴミや燃えないごみとして処分できないケースもあるので、作業が無駄にならないよう必ず事前に確認しましょう。
マットレスのばらし方
マットレスの解体するために、以下の道具を用意しましょう。
マットレス解体の道具
- カッター
- ハサミ
- 鉄切バサミ
- ペンチ
解体作業は以下の流れでおこないます。
マットレス解体の流れ
- マットレスの側面にカッターやハサミで切れ目を入れ、カットする
- パーツを分ける
- フレームを鉄切バサミでカットする
- ポケットコイルが入っている袋をカットし、コイルを一つずつ取り出す
- 指定のゴミ袋に入れて出す
作業の手順としてはそれほど多くありませんが、数百個のコイルを袋から取り出す作業がとにかく大変で、かなり時間がかかってしまうことも珍しくありません。
また、鉄切バサミなど必要な道具の用意にも3,000円近くかかる場合があるので、手間はもちろん費用の面でも必ずしもおすすめの処分方法ではありません。
3.新しいマットレス購入時に引き取ってもらう
古くなったマットレスを新しいものに買い替える際におすすめなのが、小売店での引取処分です。
マットレスの販売をおこなっている小売店の中には、店舗で新しいマットレスを購入する方を対象に古い製品の引き取りを実施している店舗もあります。
代表的な小売店の対応状況や条件などについては以下のとおりです。
小売店での引き取り対応
店舗 | 引き取り サービス | 条件など |
---|---|---|
ニトリ | あり (有料) | 新しいマットレス一点の購入につき 一点まで4,400円で引き取り |
イケア | あり (無料) | ・新しいマットレスの購入が必要 ・店舗で購入し配送サービスを依頼した場合のみ利用可能 |
無印良品 | あり (有料) | 新しいマットレス一点の購入につき 一点につき3,000円で引き取り |
大塚家具 | あり (有料) | ・新しいマットレス一点の購入につき 一点あたり2,000円で引き取り ・サイズによって料金が異なる場合あり |
島忠 | 要確認 | |
ディノス | 要確認 | |
ナフコ | 要確認 | |
ベルメゾン | あり (無料) | ・41,800円以上の購入 ・大型商品送料の対象商品の購入 ・沖縄や一部離島は対象外 |
一部無料で引き取ってくれる店舗もありますが、有料で引き取りを実施しているケースがほとんどです。
有料で引き取ってもらう場合、ほとんどが自治体の粗大ゴミとして処分するよりも高くついてしまうため注意しなくてはいけません。
ただ、買い替えついでに処分ができるという利点もあるので、マットレスを買い替える予定の方は利用を検討してみてください。
4.不用品回収業者に依頼
マットレスはサイズも大きく重量もあるため、搬出や運搬が難しいケースも少なくありません。
そういった場合は不用品回収業者に回収を依頼するのも一つの手です。
不用品回収業者にマットレスの回収を依頼する場合、5,000~10,000円ほどの費用がかかりますが、部屋からの搬出から運搬まで一貫して対応してもらうことができるので、楽にマットレスを処分できます。
早急に対応してもらえる点も不用品回収業者の魅力の一つで、依頼するタイミングによってはその日のうちに回収してもらうことも可能です。
「引っ越しの期限が迫っている」などなるべく早くマットレスを処分したい場合も不用品回収業者に依頼することですぐに処分することができます。
また、引っ越しや大掃除などでマットレス以外にも処分したい不用品が大量にある場合も、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
不用品回収業者は、家具や家電、衣類などさまざまな不用品をまとめて回収してくれるので、分別したりせず、効率的に不用品を処分できます。
お急ぎの処分や不用品をまとめて処分されたい方は、ぜひ不用品回収業者への依頼もご検討ください!
5.フリマアプリやネットオークションで売却する
マットレスは寝具として肌も触れるため、中古品を使うのに抵抗がある方も多く、売るハードルは少し高めです。
ただ、未使用で新品同様のマットレスや美品であれば、メルカリなどのフリマアプリやヤフオクなどのネットオークションで売却して処分することもできます。
実際、メルカリやヤフオクでは以下のような価格でマットレスが売却されています。
メルカリやヤフオクの取引例
サービス名 | アイテム | 売却価格 |
---|---|---|
メルカリ | ニトリ ダブルサイズマットレス | 8,000円 |
メルカリ | 西川 エアー マットレス | 5,000円 |
メルカリ | シモンズ マットレス | 37,400円 |
ヤフオク | シングルマットレス | 9,090円 |
ヤフオク | フランスベッド マットレス | 39,800円 |
有名ブランドのマットレスだと高値で売却できる傾向があるようですが、ノーブランド品でも美品であれば買い手がつくようです。
ただし、フリマアプリやネットオークションには他の処分方法にはないデメリットや注意点もあります。
- 状態の悪いものは売れない
- 出品しても売れない可能性がある
- 送料が割高
- 手間がかかる
- トラブルに発展する可能性がある
傷や汚れがひどいものはいくら有名ブランドのマットレスでも売ることが難しいので、手間をかけて出品したとしても買い手がつかない可能性があります。
また、マットレスはサイズが大きく重量もあるため送料が割高になりやすく、送料込みで出品したり事前に送料をチェックしておくなどの対策が必要不可欠です。
個人間で売買を行うサービスの性質上、買い手との間でトラブルに発展してしまう可能性もあるので、注意して利用しましょう。
まとめ
マットレスの処分方法について紹介してきました。
まだ未使用のマットレスや美品のマットレスは、一度売却を検討してみると良いでしょう。
マットレスを売却するハードルは高めですが、有名ブランドのマットレスや状態が良ければノーブランド品でも売却できる可能性があるので、ぜひ出品してみてください。
その他の方は条件や状況に合わせて処分方法を選びましょう。
- マットレスが売れる状態ではない方、出品や発送が面倒という方:粗大ゴミとして処分
- 新しいマットレスに買い替える予定の方:買い替え先の小売店に引き取ってもらう
また、処分する予定の不用品がたくさんある場合や自分で部屋から搬出したり運搬するのが難しい場合は、不用品回収業者への依頼も検討してみてください。
不用品回収業者をお探しの場合は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。