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手軽で身体に優しいイメージがあるホットカーペット。寒い時期は毎日のように使うという方もいることでしょう。
しかし、このホットカーペットもあまり長い期間使い続けていると、危険かもしれません。古いホットカーペットが火災など、事故の原因になることもあるからです。これを防ぐためには、カーペットの買い替えと、古いものの処分が必要になります。
そこで、本記事で解説するのが、ホットカーペットを処分する方法です。戸惑うことが多い自治体での捨て方だけでなく、他の方法についても解説します。
この記事でわかること
- ホットカーペットを処分する時期
- ホットカーペットの自治体での捨て方
- 家電量販店の引取サービスを利用する方法
- リサイクルショップやフリマアプリで売却する方法
- 人気のホットカーペットのメーカー
自分の状況に合った処分方法がわかれば、買い替えもスムーズに進むはずです。
新しいホットカーペットを使い、安全で快適に生活するためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。
ホットカーペットを処分する時期は?
故障して全く使えないとか、ひどく汚してしまったという場合でなくても、ホットカーペットを処分した方が良い時期があります。
これから紹介することは、使う方の安全を守ることにもつながりますので、一度手持ちのホットカーペットを確認してください。
耐用年数をこえて使っている場合
家庭で使われている電気製品には安全に使える期間・耐用年数があります。ホットカーペットの場合はおおよそ5年です。メーカーでも、5年を目安に点検を受けるように注意を促しています。
耐用年数をこえていても問題なく使えることもありますが、5年を経過したら一度点検をして、処分を検討した方が良いかもしれません。
5年をこえて使っている場合に怖いのは、ホットカーペットが傷んでいる可能性があることです。次のように、事故の原因になるさまざまな症状が出ることもあります。
さまざまな症状が出ている場合
まだ、5年も使っていないホットカーペットでも、さまざまな症状が出ていたら安全のために処分を検討しましょう。これらはすべて火災や感電など、事故の原因になる症状です。
すぐに使用を中止し、修理や買い替えを検討してください。
- 異常な音や臭いがする
- 電源コードを動かすと、電気が通ったり通らなかったりする
- 電源プラグや電源コードが異常に熱い
- カーペット本体や操作パネルが異常に熱い
ホットカーペットの扱いにはいくつかのタブーがあります。このタブーを犯していると、ホットカーペットは傷み、上記のような症状を引き起こすことがあります。買い替えをしたら、ぜひ以下のような扱いはしないようにしてください。
1. 本体をシワのある状態で使う
カーペット内部のヒーターを傷めて、火災の原因になる
2.タンスやピアノを載せる
熱で変形したり割れたりするため
3.座布団などを長時間載せる
熱で置いた座布団などが変色するだけでなく、床材が変色する原因にも
4.操作パネルに水やお茶をこぼす
操作パネルは防水ではないため、水分がかかると火や煙が出る原因になる
5.ナフタリンなどの防虫剤を使う
操作パネルが傷んで、火や煙が出る原因になる
ホットカーペットの捨て方
ホットカーペットを買い替えたら、古いものは不用になるはずです。捨て方として最初に考えるのは、自治体でゴミとして回収してもらうことでしょう。
これは安心で信頼できる方法ですが、捨て方に注意しないと、近隣の方々に迷惑をかけるかもしれません。
粗大ゴミとして処分
ホットカーペットの捨て方で、一般的なのは粗大ゴミとして処分することです。多くの自治体では、一辺が30cm以上のものは粗大ゴミになると規定されていることが多く、ほとんどのホットカーペットは一辺30cm以上のものが多いためです。捨て方は、自治体によって違いますが、大まかな流れは以下の通りです。
- 電話やインターネットで収集日を予約する
- 予約した当日に指定された場所にホットカーペットを置いておく
- 指定された方法で料金を支払う
以下のようにさまざまな支払い方法があるため、事前に確認をしておきましょう
- 前もって有料シールを購入して貼っておく
- 直接現金で支払う
- 電子決済
以下にホットカーペットを粗大ゴミとして回収している自治体の一例をまとめましたが、料金も条件もまったく違います。収集を申し込む前には、確認をしておくことが大切です。
ホットカーペットを粗大ゴミとして回収している自治体
自治体名 | 手数料 | 収集の条件 |
---|---|---|
足立区 | 400円 | 30cm以上のもの |
千葉市 | 3畳以下390円 3畳超780円 | 市の指定袋に入らないもの |
船橋市 | 3畳まで370円 | 20L以上の大きさ、または重量のあるもの |
川崎市 | 500円 1,000円 | 最も長い辺が50cm以上180cm未満 最も長い辺が180cm以上 |
浜松市 | 310円 | 大小問わず粗大ゴミ |
名古屋市 | 500円 | 30cm角をこえる大型のもの |
大阪市 | 200円 | 幅や長さが30cmをこえるもの |
京都市 | 400円 800円 1,200円 | 3畳以下 3畳をこえ6畳以下 6畳をこえ9畳以下 |
熊本市 | 500円 900円 | 指定袋に入れて口が結べない場合は粗大ゴミ |
福岡市 | 300円 | 指定袋に入らないものは粗大ゴミ |
船橋市 | 持ち込んだゴミが15kg未満は150円 15kg以上は10kg増えるごとに150円加算される |
また、指定の処理施設に直接ホットカーペットを持ち込めば、手数料を節約できる場合があります。ただし、処理施設に持ち込むためには予約が必要な場合もあるため、やはり前もって確認が必要になるでしょう。
可燃・不燃ゴミとして処分できることも
自治体によって、またホットカーペットの大きさによっては粗大ゴミにならないこともあります。捨て方は通常と同じになるため、処分が早く終わり、費用もかかりません。
実際にホットカーペットを可燃ゴミとして回収している自治体を紹介します。
- 千葉市
- 熊本市
- 福岡市
収集の条件として共通しているのは、指定袋に入るものということです。また、コードなどの付属品は取り除く必要があります。
可燃ゴミとして回収する理由はさまざまです。ホットカーペットが可燃ゴミになることに違和感を覚える方もいるでしょうが、自分の思い込みで間違った捨て方をしないようにしましょう。
- 千葉市では、ホットカーペットをリサイクルできない布として回収しているため
- 熊本市や福岡市では、プラスチック製品は焼却処分されるため
また、埼玉県狭山市のように、粗大ゴミとして規定されている大きさ以下にすれば、不燃ゴミに出せる場合もあります。ホットカーペットを30cm以下に切断できれば、不燃ゴミの扱いになることも多いです。
ただし、ホットカーペットは中に電熱線が入っているため、とても切りにくくなっています。無理に切るとケガの原因にもなったり、感電の恐れもあるため、難しいと感じたら他の捨て方を考えた方が良いかもしれません。
小型家電リサイクル法の対象品になる場合も
ホットカーペットは小型家電リサイクル法の対象品の1つですが、自治体によって回収方法と対象品目が違うため、まずはホームページなどで捨て方を確認してください。
小型家電を回収するには、リサイクルボックスの利用が一般的ですが、以下のような回収も行われています。その他に、大阪市のように認定事業者と提携して、宅配便で回収している自治体もあります。
また、そもそもホットカーペットが対象品ではなく、小型家電としては回収していないこともあるため、事前の確認が大切です。
- 集積場を利用するステーション回収
- イベント開催に合わせて回収するイベント回収
- 処理施設内で不燃ゴミの中から抜き出すピックアップ回収
実例
金沢市 | 小型家電類を月に1度不燃ゴミとして回収 捨て方は集積場に出すだけで、料金はかからない |
大阪市 | リサイクルボックスに入らない小型家電を市と提携した認定事業者が、宅配便で回収 小型家電1つのみの回収だと、料金は1,500円ほど |
家電量販店の引取サービスを利用する
住んでいる自治体で、ホットカーペットが小型家電リサイクルの対象品ではない場合、利用すると良いのが、家電量販店の引取サービスです。
家電量販店では、国からリサイクルを認められた事業者が使用済みの小型家電を引き取っています。
自分で持っていく手間がかかったり、引き取り自体も有料ですが、買い替えと処分が一度で終わるため、ホットカーペットを新しく購入する予定がある方にはお勧めです。
店名 | 引取サービス |
---|---|
エディオン | 2畳未満のホットカーペット 550円 2畳以上のホットカーペット 1,100円 |
ケーズデンキ | ホットカーペット 1,100円 |
ホットカーペットを売却する
使用してそれほど期間が経過していないホットカーペットなら、売却もできます。それなりの手間と時間がかかりますが、不用なホットカーペットで収入が得られるかもしれません。
ホットカーペットを売却するには、リサイクルショップなどの利用とフリマアプリなどの利用、2つの方法があります。
リサイクルショップなどを利用
店頭に品物を持ち込むだけでなく、出張買取を選べば、外出しにくい状況の方も簡単にホットカーペットを売却できます。もし、売却ができなくても、出張費などがかからない店舗を選べば、経済的なダメージはありませんから、気軽に査定をしてもらうことができるでしょう。
下に紹介しているのは「買取NET」での2畳用ホットカーペットの買取価格です。
- パナソニック ホットカーペット DC-2NKB10 買取価格上限4,300円
- パナソニック ホットカーペット DC-2HAB4 買取価格上限5,900円
- コイズミ ホットカーペット KDC-2081 買取上限価格3,700円
また、出張買取を利用するなら、ホットカーペットだけの査定をお願いするよりも、他の品物を一緒に査定してもらうと良いでしょう。
これは一度に多くの品物を買取できる方が、リサイクルショップにとっても効率が良いからです。一度に多くのものを売却して、利益を得るとともに部屋をスッキリさせましょう。
ホットカーペットを上手に売却するために
ホットカーペットを売却するために、前もってやっておいた方が良いことがいくつかあります。
- 動作確認をしておく
- 箱や取扱説明書・付属品はまとめておく
- 掃除をする
寒い季節にしか使わないホットカーペットは、しまっている間に故障しているかもしれません。売却をするなら、キチンと動くことが前提ですから、動作確認をしてください。
購入する方にとっては、付属品一式がそろっているものの方が使いやすいので、箱や取扱説明書、付属品はセットにしておきましょう。
そして、直接その上に座ったり寝転んだりするホットカーペットは清潔感が大切です。必ず掃除をしてから査定にのぞみましょう。
業者に依頼する前に、確認しておきたい情報
最近では電話で買取金額を提示してくれるリサイクルショップが増えています。そのときに以下のことを伝えると話がスムーズに進みます。
- メーカー:パナソニック、日立など
- 型番:「DC-3NH」のようなアルファベットと数字の文字列
- 年式:12年製などと表記してある製造年・ホットカーペットの寿命・製造後5年以内のものが買取してもらいやすい
これらの情報はホットカーペットのコントローラーの裏に記載されていることが多いです。
フリマアプリなどを利用する際にも、これらの情報を記載して出品すると、購入を考えている方にとっては実物をイメージする手がかりになります。
人気のホットカーペットのメーカーはある?
- パナソニック
- 日立
- KODEN
- 山善
以上のメーカーは知名度があり、ホットカーペットも人気があります。
特に一見フローリングに見える、パナソニックの「かんたん床暖シリーズ」は人気があるそうです。すでに生産が終了しているシリーズですが、見た目がフローリングをジャマしないため、おしゃれに感じられます。
また、掃除がしやすく清潔感があること、上にテーブルを置いて使えることが人気の理由でしょう。処分したいホットカーペットが上記のメーカーなら、一度は売却を考えてみましょう。
フリマアプリなどを利用する
フリマアプリなどを利用すれば、1人で作業ができるので、自分のペースで処分ができるでしょう。価格も自分が設定するので、納得できるはずです。
状態の良いカーペットなら、リサイクルショップに依頼するよりも利益がのぞめるかもしれません。また、状態が良くない場合でも価格設定を低くすることで利益がのぞめるかもしれません。
実例として、フリマアプリやネットオークションに出品されている、ホットカーペットを紹介します。
メルカリ | パナソニック ホットカーペット DC-2HA | 6,000円で出品 |
---|---|---|
コイズミ 電気カーペット 2畳用 | 4,000円で出品 | |
ヤフオク | パナソニック ホットカーペットDC-15NJB1-C | 14,000円で出品 |
ただし、デメリットもあることを忘れてはいけません。
- 必ず売却できるとは限らない
- 処分に時間がかかることがある
- 売却できたときは、自分で責任を持って発送まで終わらせなくてはならない
- 送料や手数料がかかる
売却できなかったときは、値下げをして待つのか、諦めるのか、前もって考えておきましょう。そして価格設定をするときは、送料や手数料のことまで考えておかないと、利益がほとんど出ないということになりかねません。そして時間に余裕がない方には、この方法は難しいということを覚えておきましょう。
不用品回収業者に依頼する
ホットカーペットを急いで処分したいときは、不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。
不用品回収は申込みをしてから対応するまでの時間が短く、粗大ゴミの収集を予約したときのように待ち時間が長くありません。
不用品回収業者に依頼すると、他にもメリットがあります。
- 早朝や深夜にも対応してもらえるため、自分の都合に合わせて処分ができる
- 自宅まで来てもらえて、分別や運搬などもすべてやってもらえる
- 他に不用品がある場合は、一緒に持っていってもらえる
- 不用品買い取りをしている業者が多いため、不用品が利益になることも
不用品回収業者に依頼すると、ある程度の料金がかかるのは事実です。
しかし、これだけのメリットがあり、確実に処分を終わらせてくれるため、処分をする時間がないときには依頼する価値があるはずです。
不用品回収業者は1回の回収で10,000円程度という料金設定をしているところが多いため、実際にホットカーペットだけの回収では高くつくこともあります。
不用品をまとめて処分したい引っ越しを控えた方や断捨離中の方にはお得な処分方法となるでしょう。
実際に不用品回収業者をお探しの際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。
まとめ
ホットカーペットの処分方法を解説してきました。自治体での捨て方以外にも、処分できる方法があることがわかっていただけたと思います。
ホットカーペットの処分に高い料金を支払うなんて、と考える方もいるかもしれませんが、お金と時間、どちらを費やすのかは自分の状況に合わせれば良いことです。
時間に余裕がある方は自治体での処分やフリマアプリに出品することができ、そうでない方は不用品回収業者に依頼するのが良いでしょう。大切なのは古いホットカーペットを確実に処分することであって、捨て方は関係ありません。
古いホットカーペットが処分できないと、安全面に不安を抱えたまま使い続けてしまうかもしれません。本記事を参考に自分に合った処分方法を選んでみてください。