公開日:
最終更新日:

「古いガスコンロをどうやって捨てればいいの?」「ビルトインタイプの処分方法がわからない」と悩んでいませんか。
ガスコンロは卓上型とビルトイン型で処分方法が異なり、自治体によっても「粗大ごみ」「不燃ごみ」「資源ごみ」など分類が変わります。また、カセットボンベが残っている場合や、ガス栓の取り外しが必要な場合は、安全に配慮した処分が必要です。
この記事では、ガスコンロの正しい捨て方について、自治体別ルールや安全な処分方法を詳しく解説していきます。
この記事でわかること
ガスコンロの種類別の処分方法
主要都市の自治体別の捨て方ルール
カセットボンベの安全な処分方法
リサイクルショップや不用品回収業者の活用法
ガスコンロの処分方法に迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
ガスコンロは何ゴミ?種類によって処分方法が異なる

ガスコンロを処分する前に、基本的な分別区分を理解しておきましょう。
ガスコンロは「家電リサイクル法」の対象外
ガスコンロは、家電リサイクル法の対象外です。
テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、エアコンの4品目には含まれないため、リサイクル券を購入する必要はなく、自治体のルールに従って処分することになります。
一般的に「粗大ごみ」または「不燃ごみ(金属類)」として扱われる
ガスコンロは、多くの自治体で粗大ごみまたは不燃ごみ(金属類)として分類されます。
鉄やステンレス、アルミニウムなどの金属で作られているため、金属資源として扱われます。小型の卓上ガスコンロであれば不燃ごみ、大型のものは粗大ごみとして処分するのが一般的です。
卓上ガスコンロとビルトインガスコンロで処分方法が異なる
ガスコンロには、主に以下の2種類があります。
- 卓上ガスコンロ(カセットコンロ)
カセットボンベを使用する持ち運び可能なタイプです。小型なため、不燃ごみまたは粗大ごみとして比較的簡単に処分できます - ビルトインガスコンロ(据え置き型・システムキッチン内蔵型)
キッチンに組み込まれたタイプや、ガス栓に接続して使用する大型のコンロです。取り外しにガス工事が必要な場合があり、処分方法も慎重に検討する必要があります
都市ガス用・プロパンガス用いずれも、ガス栓から外した状態で排出する
都市ガス用、プロパンガス用いずれのガスコンロも、ガス栓から外した状態で処分する必要があります。
接続されたまま処分すると、ガス漏れや爆発の危険があります。必ずガス栓から外し、ガスホースを取り外してから処分してください。取り外しが難しい場合や、ガス栓の閉栓作業が必要な場合は、ガス会社や専門業者に依頼することをおすすめします。
卓上ガスコンロ(カセットコンロ)の捨て方

卓上ガスコンロの具体的な処分方法を解説します。
不燃ごみ・金属ごみとして出せるケース
多くの自治体では「金属製小型家電」「不燃ごみ」として出せる場合があります。
指定のごみ袋に入るサイズなら、そのまま不燃ごみとして出せる地域もあります。横浜市などでは、30cm未満の金属製品は「小さな金属類」、それ以上は粗大ごみというように、サイズで区分が分かれています。
粗大ごみ扱いとなるケース
一辺30〜50cmを超えるものや、重量があるタイプは粗大ごみ扱いになります。
多くの自治体では「一辺が30cm以上」または「45Lのごみ袋に入らないサイズ」のものは粗大ごみに分類されます。大型の卓上ガスコンロや複数口のタイプは粗大ごみとして申し込みが必要です。
粗大ごみとして出す場合の一般的な流れは次の通りです。
- 自治体の粗大ごみ受付センターに電話またはWebで申し込む
- 処理手数料(200〜800円前後)を確認する
- コンビニや郵便局で粗大ごみ処理券を購入する
- 処理券を貼り、指定された収集日の朝に指定場所へ出す
申し込みから回収まで、数日〜数週間かかる場合があります。
カセットボンベが残っている場合の注意
カセットボンベが残っている場合は、本体とは別に処分する必要があります。
中身が残ったままのボンベは、「危険ごみ」「資源回収日」などで別扱いになります。必ず中身を完全に使い切り、火気のない屋外でガス抜きをしてから排出してください。
最近は「穴あけ不要」とする自治体が増えているため、ルールを確認し、自己判断で穴を開けないようにしましょう。
ビルトインガスコンロの捨て方(据え置き型・システムキッチン内蔵型)

ビルトインタイプのガスコンロは、取り外しに注意が必要です。
粗大ごみまたは不用品回収業者での処分が一般的
据え置き型やビルトイン型のガスコンロは、基本的に粗大ごみとして処分するか、不用品回収業者に依頼することになります。
システムキッチンに組み込まれたタイプは、取り外しにガス工事が必要になることが多いため、専門業者への依頼が推奨されます。
取り外しはガス会社や専門業者への依頼がおすすめ
ビルトインガスコンロの取り外しは、ガス漏れや爆発の危険があるため、素人が行うべきではありません。
ガス栓の閉栓作業やガスホースの取り外しには専門知識が必要です。誤った方法で取り外すと、中毒や事故につながる可能性があります。東京ガスや大阪ガスなど、多くのガス会社で取り外しサービスが用意されています。
処分費用の目安
- 自治体の粗大ごみ回収:1台あたり500〜1,000円前後
- 取り外し工事費(ガス会社・専門業者):3,000〜10,000円前後
ビルトインタイプは、「取り外し費用+処分費用」がかかるイメージです。
自治体別:ガスコンロの捨て方ルール(主要都市の例)

代表的な自治体のルールを簡潔にまとめます。細かい扱いは各自治体サイトで確認してください。
- 札幌市:小型は「燃やせないごみ」、大型は粗大ごみ(有料)
- 横浜市:30cm未満は「小さな金属類」、30cm以上は粗大ごみ(200〜500円程度)
- 名古屋市:袋に入るサイズなら不燃ごみ、入らないものは粗大ごみ
- 大阪市:基本的に粗大ごみ扱い(事前申込・処理券制)
- 川崎市:小物金属は資源ごみ、大型は粗大ごみ
- さいたま市・京都市・世田谷区・大田区など:一辺30cm超は原則粗大ごみ
どの自治体でも共通しているのは、「サイズで分類が変わる」「金属なので可燃ごみには出せない」という点です。
ガスホースや電池・付属部品の捨て方

ガスコンロ本体以外の付属品も、正しい方法で処分しましょう。
- ゴムホース:多くの自治体で可燃ごみ扱い。ただし汚れや金具付きの場合は不燃ごみのこともあります。
- 乾電池式点火装置:電池は外して資源ごみへ。本体は不燃ごみまたは粗大ごみへ。
- 電源コード付きタイプ:小型家電リサイクルの対象となる場合があります。
リサイクルショップ・買取サービスで処分する方法
まだ使えるガスコンロであれば、買取や譲渡も検討できます。
買取対象になりやすい条件
- 購入から5年以内
- 正常に点火・消火できる
- 目立った傷や汚れがない
- 清掃済みで、説明書や付属品が揃っている
- 「リンナイ」「パロマ」「ノーリツ」など人気メーカー
年式が新しく汚れが少ないほど、高価買取の可能性が高まります。
フリマアプリで出品する際の注意点
メルカリなどで売る場合は、
ガス種(都市ガス/プロパン)、メーカー・型番、動作確認済みであることを必ず明記しましょう。ガス種を誤ると使用できないため、ここは特に重要です。
不用品回収業者に依頼してガスコンロを処分する方法
自分で運べない場合や、ほかの不用品とまとめて処分したい場合は、不用品回収業者への依頼が便利です。
ビルトインタイプや複数台をまとめて処分したい場合に最適
ビルトインガスコンロの取り外しから搬出・運搬・廃棄まで、一括で対応してもらえます。
キッチン家電や家具と合わせて処分したい引っ越し・リフォーム時にも便利です。
回収費用の目安
- 卓上型:1台あたり2,000〜5,000円前後
- ビルトイン型(取り外し込み):5,000〜10,000円程度になることも
他の家電とまとめて依頼すると、トータルでは割安になるケースもあります。
無許可業者に注意
「無料回収」「軽トラ巡回」などをうたう無許可業者の中には、
高額請求や不法投棄などのトラブルも報告されています。
正規の不用品回収業者は「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得しているため、依頼前に必ず許可番号を確認しましょう。
不用品回収モールでは、有資格のプロ業者のみを掲載しており、料金・口コミ・許可証を比較しながら選べます。
家電量販店・ホームセンターで引き取ってもらう方法
家電量販店やホームセンターでも、ガスコンロの引き取りサービスを行っている場合があります。
- 新しいガスコンロを購入する際、旧品を引き取ってもらえることがある
- ヨドバシカメラ・ビックカメラなどでは、設置工事時に同時引き取りに対応
- 費用の目安は500〜1,000円前後(購入とセットなら無料・割引のことも)
店舗や地域によって対応が異なるため、事前確認は必須です。
ガスボンベ・カセットガスの安全な捨て方
カセットボンベの処分には、特に注意が必要です。
- 中身を完全に使い切る
- 火気のない屋外でガス抜きを行う
- 多くの自治体で「穴あけ不要」になっている
通常の不燃ごみとは別に「危険ごみ」「有害ごみ」の回収日が設けられている地域もあるため、自治体の案内に従って処分してください。
ガスコンロの捨て方でよくある質問
Q. ガスコンロは燃えるゴミで捨てられますか?
A. 捨てられません。金属を多く含むため、多くの自治体で「不燃ごみ」「粗大ごみ」「資源ごみ(金属類)」扱いです。
Q. カセットボンベは一緒に捨てていい?
A. 一緒には捨てられません。本体とは別に、中身を使い切ってから「危険ごみ」「資源ごみ」として出します。
Q. ビルトインコンロは自分で外してもいい?
A. おすすめできません。ガス漏れ・爆発の危険があるため、ガス会社や専門業者に依頼しましょう。
Q. 動作するガスコンロは売れる?
A. 可能性はあります。人気メーカー・年式5年以内・清掃済みなら、リサイクルショップやフリマで売却できることがあります。
Q. 一番手間のかからない処分方法は?
A. 取り外しから搬出・廃棄まで任せられる不用品回収業者への依頼が最も手間がかかりません。
まとめ:安全第一で自分に合った処分方法を選ぼう
ガスコンロは、自治体によって「粗大ごみ」「不燃ごみ」「資源ごみ」など扱いが異なります。
卓上型・ビルトイン型・サイズによって処分方法が変わるため、まずはお住まいの自治体のルールを確認することが大切です。
ビルトインタイプは、取り外しにガス工事が必要な場合もあるため、ガス会社や専門業者への依頼が安全です。カセットボンベは本体とは必ず切り離し、中身を完全に使い切ってから、自治体指定の方法で処分しましょう。
まだ使えるガスコンロなら、リサイクルショップ・フリマアプリ・寄付なども選択肢になります。
重くて運べない、ほかの不用品もまとめて処分したいなら、不用品回収業者の利用が便利です。
不用品回収モールでは、有資格の優良業者だけを掲載し、料金や口コミも比較できます。
ガスコンロの処分に迷ったときは、こうした比較サイトも上手に活用しながら、安全で納得できる方法を選んでいきましょう。

