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老人ホームに入居されていた家族・親族が亡くなったら、葬儀や行政手続きなど様々ありますが、持ち込んだ荷物やいらなくなった物を早めに処分することも忘れてはなりません。
では、実際に故人の荷物や不用品を片付けるために家族・親族は何を気にすべきなのでしょう。本記事では「老人ホームで入居していた故人の不用品処分」にまつわる情報をまとめてご紹介していきます。
この記事でわかること
- 老人ホーム内での故人の不用品の扱い方
- 処分をする際に検討すべき方法
- 適切な業者を選ぶためのポイント
故人の不用品を処分する際に遺族が知っておくべきこと
老人ホームに入居していた家族や親族が亡くなった際、部屋を早めに引き渡す必要があるので、早急に不用品の処分が求められます。
そういった状況で、実際に何をしなければいけないのか、どんな手順で行うのが適切なのか、熟知されている方は多くないでしょう。
次章では、家族・親族がギモンに思うことをまとめていますので、作業に取り掛かる前に目を通しておきましょう。
遺族・家族が責任を持って取り扱う
通常、老人ホームに入居していた故人が所有していたもの(生活のために持ち込んだもの)は、ご家族・親族で責任を持って取り扱う必要があります。
ただし、老人ホームには備え付けの家具・家電もあるので、何でもかんでも処分をしていい訳ではありません。
私物と混在しないよう老人ホームの担当者に確認しながら適切に仕分ける必要があります。
不用品の中には、売却処分できるものや、寄付できるものがあるかもしれないので丁寧に扱いましょう。
一般的な老人ホームに入居する際、荷物は最小限に留めていると思いますが、もし処分するものが大量にあった場合、退去を急ぐ必要もあるので、早めに不用品回収業者を利用するようにしましょう。
老人ホームの担当者と相談する
処分しなければならないものがある場合、老人ホームの担当者と相談することをお勧めします。
契約・規約に明記している場合もあるでしょうし、不用品の処理に関するサポートやサービスを提供している場合もあります。
老人ホームが提供していたものかどうかを確認する必要もあるので、一度、担当者に相談しておくとスムーズに進めることができるでしょう。
地域の自治体サービスが利用できるか確認する
老人ホームの不用品に関して、地域の自治体サービスを利用できるかどうかは、自治体によって異なります。
一般的に老人ホームの事業に関係するゴミは、「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分けられますが、故人の不用品は、どちらにも属しません。
したがって、ご家族・親族が直接処分施設に持ち込むか、自治体に推奨された方法を利用する必要があります。
詳しくは、老人ホームがある地域の自治体に問い合わせましょう。また、自治体のサービスを利用する際は、ルールや手続きを確認し、適切に対応することが大切です。
老人ホームに残った故人の不用品回収はどうすればいい?
それでは、実際に作業を進めていくにあたり、適切な方法をご紹介していきます。
老人ホーム側で処分を引き受けてもらえる場合を除き、「持ち帰るか」「老人ホームに引取りに来てもらう」かのどちらかになります。
いずれにしても、自分で車を出すか、業者を利用する場合も立ち合いが必要になるため、作業スケジュールはしっかり立てておくのが良いでしょう。
遺品として相続・持ち帰る
故人の遺品を「相続」や「自宅で保管する」ために持ち帰るなら、老人ホームで仕分けし運搬をすることになります。中には思い出深いものや価値がある物など様々なものがあるでしょう。
家族間で話し合い、適切に分配してください。持ち運びの際は、運搬時に破損や紛失をしないよう梱包に注意してください。
作業時は、故人の遺志を尊重し、遺品にも敬意を払いましょう。家族や親族で協力し、故人を思い出しながら遺品を整理することが重要です。
持ち帰って一般ごみとして処分する
「老人ホームで処分ができない」「不用品回収業者にも依頼できない」「大きな家具・家電がない」場合は、一度すべてのものを自宅に持ち帰り、それから仕分けをすることを検討してください。
なるべく早く部屋を明け渡す必要もあるので、遺品の分配に時間を要してしまうことも考慮し、一度持ち帰ってからゆっくり家族で話し合えるほうがよいでしょう。
最終的に処分する際には、自治体のごみ処理ルールを確認し、正しく分別してください。
持ち帰る際は感謝の気持ちを込めて清掃まで行う
不用品を持ち帰って終わりとせずに、退去時の清掃も行いましょう。
老人ホーム側で次の入居者のために清掃をするため、必ずしも必要な作業ではありませんが、故人が最後に生活していた場所です。
家族と思い出を語りながら掃除をすることで、気持ちの整理を付けていくことができるかもしれません。
お世話になった老人ホームの方に感謝の気持ちを込めて綺麗に掃除をしていきましょう。
業者に引き取りに来てもらう
老人ホームで不用品を引き取ってもらう場合は、「不用品回収業者」や「遺品整理業者」に依頼するのが適切な方法です。
中には、仕分けから手伝ってくれる業者もいますが、生前整理同様、仕分けには時間を要するものです。
老人ホーム側への影響も考慮しスムーズに作業を終わらせる必要があるので、なるべく引き取りだけお願いすることを検討しておきましょう。
「不用品回収業者」か「遺品整理業者」どちらを選ぶべきか迷ったら以下を判断基準としてください。
利用すべき業者の特徴
運搬・処分のみ | 不用品回収業者が適しています。 大きな家具・家電の搬出・運搬に長けています。 |
仕分け・査定が必要 | 遺品整理業者が適しています。 仕分け・査定・梱包作業まで依頼できます。 |
故人の不用品を処分するのに適した不用品回収業者を選ぶポイント
故人の不用品を処分する際に適した業者を選ぶには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
まず、信頼できる業者を見つけるために、インターネットの口コミや評判をチェックしましょう。老人ホームの周辺を拠点とする業者を選ぶと、対応も早く、コミュニケーションも取りやすいです。
また、料金体系が明確か、追加料金は発生しないか、無料で見積もりをしてもらえるかなど、選ぶポイントは様々あります。
そして、中でも重要な点は「老人ホームでの不用品回収」といった特殊な状況に対処できるかですが、見分けるためのポイントを以下に挙げますので参考にしてください。
遺品整理士が在籍している不用品回収業者
老人ホームに入居していた故人の不用品を処分する際、遺品整理士が在籍している業者を選ぶことをおすすめします。
遺品整理士は、故人の品を丁寧に扱い、適切に対処することに長けている専門家です。彼らは故人や遺族の気持ちを尊重し、感情的に難しい作業をサポートしてくれます。
また、貴重品や思い出の品の見極め、適切な仕分け方法を知っているため、安心して任せることができます。
遺品整理士がいる業者を選ぶことで、故人の不用品を敬意を持って処理することが可能です。
実績・クチコミのある不用品回収業者
故人の不用品を処分する際は、実績やクチコミがある業者を選ぶことが重要です。
クチコミを見れば、サービスの質や対応の良さを事前に知ることができます。信頼できる業者を選ぶことで、安心して依頼することができます。
また、実績のある業者は、ホームページなどで「〇〇の老人ホームで作業した」と作業事例・実績といった形で情報を掲載しています。重ねて、多くの類似案件を経験しており、様々な状況に対応できる能力があると判断できます。
同様の理由から、老人ホームなどの施設と提携している業者もおすすめです。
老人ホームでの作業に適した料金プランがある不用品回収業者
老人ホームでの不用品回収を経験している業者の場合、それに応じた料金体系やパック料金を設定していることがあります。
一般的なご家庭での作業と、老人ホームなどの施設内での作業は考慮すべき点が異なります。したがって特殊な状況に適したプランを用意している業者の方が好ましいのです。
老人ホーム内での作業時に考慮すべき点の例
- 入館時に業者名・身分証明をしてもらう
- 物音を立てず、静かに作業する
- 通路や壁に養生が必要
- 部屋から外までの導線が長い
- 隣室の入居者へ配慮が必要
老人ホームによって異なりますが、適したプランを用意している業者は、このような老人ホーム内での作業において注意すべき点や、特性を理解しており、実績が豊富なため安心して依頼ができるということです。
仕分けから手伝ってくれる不用品回収業者
故人の不用品を処分する際、仕分けから手伝ってくれる業者を選ぶと、作業が大幅に楽になります。仕分けを手伝ってくれる業者は、不用品の種類や状態を見極め、適切な処分方法を提案してくれます。
また、遺品整理士の資格を持っているスタッフがいる場合、貴重品や思い出の品の取り扱いにも配慮してくれます。
故人の品を尊重しながら、効率的に処分作業を進めることができるため、遺族にとっても心の負担が軽減されます。
まとめ:老人ホームに残った故人の不用品は速やかに回収しよう
老人ホームでの故人の不用品処分は、家族・親族が責任を持って対応する必要があります。
また、次の入居者のことを考え、なるべく早く私物を運び出す必要があります。
業者を利用する場合、一般家庭と異なる状況でも適切に対応できる業者を選ぶことが求められます。
不用品回収モールには、こういった状況でも柔軟に対応ができる経験豊富な不用品回収業者の情報が掲載されています。該当する地域からご自身の要望を叶えてくれる業者をお探しください。