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「不用品回収業者の選び方を知りたい」
「不用品回収業者を失敗せずに選ぶには、どんなことに気を付ければいいの?」
「選んではいけない不用品回収業者の特徴って何?」
不用品回収業者を利用するつもりの人の中には、上記のように思っている人も多いでしょう。
この記事でわかること
- 不用品回収業者の選び方のポイント
- 選んではいけない悪質な不用品回収業者の特徴
- 悪質な不用品回収業者に依頼をした時に起こりえるトラブル
- 悪質な不用品回収業者を回避する方法
不用品回収業者を利用して不用品を処分しようと考えている人は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
不用品回収業者の選び方のポイント10つ
ここでは、不用品回収業者の選び方のポイントを10つ紹介します。
1.不用品回収に必要な許可をもっているか
1つ目の選び方のポイントは、不用品回収に必要な許可を持っているかどうかです。
不用品回収業を行うためには、以下の許可が必要になります。
古物商許可 | 回収した不用品を売ったり、リサイクル品を買い取ったりするために必要 |
一般廃棄物収集運搬業許可 | 家庭から不用品を回収するために必要 |
産業廃棄物収集運搬業許可 | 特定の産業廃棄物の収集や運搬を行う事業者に必要 |
「一般廃棄物収集運搬業」の新規取得は難しいので、ほとんどの不用品回収業者は「古物商許可」のみで不用品回収業を行っているケースが大多数を占めます。そのため、最低限でも「古物商許可」を持っているかどうかを確認しましょう。
実際に許可を持っていない業者でも、口だけなら「うちは許可を持ってますよ」と言えます。本当にその業者が必要な許可証を取得しているかどうか確かめたい場合は「業務許可番号」を教えてもらいましょう。
業務許可番号は古物商許可を持っている業者に割り当てられている番号で、他の業者とはかぶらない固有の番号です。
業者に番号を教えてもらったら、各都道府県の公安委員会が運営している古物商許可番号の検索データベースで照合してみましょう。きちんと許可を取得している業者であればちゃんと登録されています。
逆にデーターベースに載っていないのであれば、その業者は嘘をついていることになるので、『業務許可番号』はとても重要です。
2.サービス内容・料金が分かりやすく明瞭であるか
2つ目の選び方のポイントは、サービス内容・料金が分かりやすく明瞭であるかどうかです。
不用品回収業者のサービスは主に以下の2つです。
- 不用品を単体で回収する
- 不用品をまとめて回収する
不用品を単体で回収するサービスの処分料金は『基本料金+品目ごとの回収料金』によって決まります。
基本料金とは、業者の車両費や出張費など、不用品の品目に関係なく発生する費用です。
一方、不用品をまとめて回収するサービスの処分料金は、積み込むトラックの大きさによって決まります。こちらは基本料金やその他の作業料金がすべて込みで含まれていることが多いです。
いらなくなった自分で処分が難しい大型家電や家具を単体で処分したいか、引越しなどで発生した大量の不用品を処分したいかによって、選ぶサービスは変わってきます。
サービスの料金が作業内容も含めてホームページに明確に示されている場合は、優良な業者と判断できます。また、分からないことがあった場合に質問をしたらきちんと答えてくれるのも、優良な業者の特徴です。
3.料金が相場価格の範囲内で設定されているか
3つ目の選び方のポイントは、料金が相場価格の範囲内で設定されているかどうかです。
どんな業者に頼んだとしても、基本的にサービス内容はほとんど変わりません。そのため、処分料金もある一定の範囲に収まります。
とは言っても「相場価格っていったいどのくらいなの?」と疑問に思う人もいるでしょう。そこで、東京の不用品回収業者の料金を調べてみました。
以下の表は1K程度の部屋の片付けにかかる処分料金になります。
不用品回収業者 | 処分料金(税込) |
---|---|
くまのて | 23,000円~ |
粗大ゴミ回収本舗 | 14,800円~ |
粗大ゴミ回収隊 | 14,800円~ |
粗大ゴミ回収サービス | 14,800円~ |
ワンナップLIFE | 16,280円~ |
エコピット | 19,800円~ |
GO!GO!!クリーン | 27,500円~ |
ゴミ屋東京本店 | 19,800円~ |
KADODE | 20,000円~ |
不用品回収アース東京 | 16,500円~ |
上の表を見ると、1K程度の部屋の片付けにかかる料金はおよそ15,000円~30,000円になることが分かりますね。
もちろん、不用品の量や業者によって多少変わることはありますが、1K程度の部屋に収まる不用品の量であれば上記の処分料金を目安にしてください。
もし何かと理由をつけて上記の料金よりも大幅に上乗せしてくる場合は、悪質な業者の可能性が高いので注意しましょう。
4.ホームページに仕事の実績が載せられているか
4つ目の選び方のポイントは、ホームページに仕事の実績が載せられているかどうかです。
優良な業者の場合、「弊社はこんな実績があります!」とこれまでの取引数や実際に回収した不用品の写真を載せることが多いです。
逆に、悪質な業者の場合は、ネットで簡単に入手できるフリー画像を使っていることがあります。
ホームページに掲載されている実績の画像がある場合は、その画像がフリー画像ではないことを確認しましょう。
Googleで画像検索をして、同じ画像が他のサイトにも掲載されている場合は、フリー画像の可能性が高いです。
もちろん、フリー画像を使用しているからといって、悪質な業者と断定することはできません。しかし、きちんと自分たちで撮った写真を掲載している業者よりも信頼度は落ちます。
また、近年はホームページを作っている業者も多いので、そもそもホームページがない場合も怪しいかも?疑う気持ちを持ちましょう。
5.ホームページ上で顔を出しているか
5つ目の選び方のポイントは、ホームページ上で顔を出しているかどうかです。
悪質な業者は顔がバレるとまずいので、絶対に自分たちの写真をネット上に出しません。
一方、自信を持ってサービスを提供している優良な業者は、お客様を安心させるためにきちんと社長や従業員の顔をホームページに載せていることが多いです。
また、こちらも仕事の実績と同様、不用品回収業者によってはフリー素材の画像を使っていることがあります。
フリー素材の画像は誰でもネット上から入手できるので、信用できる画像とは言えません。特に、明らかにプロが撮ったような写真は、フリー素材の可能性が高いです。
ホームページの従業員の写真に違和感を感じる場合は、画像検索で同じ写真がネット上にないか確かめてみましょう。
6.会社の事務所や連絡先が実在するか
6つ目の選び方のポイントは、会社の事務所や連絡先が実在するかどうかです。
悪質な業者の場合、何かトラブルが発生した場合でも連絡が取れないように、住所や連絡先をわからないようにしていることが多いです。
また、住所や連絡先が書いてあったとしても、実際はその場所に事務所がなかったり、存在しない電話番号であったりする可能性があります。
可能であれば「住所を訪ねる」「実際に電話をかけてみる」といった方法で、正しい情報なのかを確かめましょう。逆に、優良な業者は住所や連絡先をわざわざ隠す必要はありません。
そのため、ホームページがきちんとあり、固定電話と携帯の番号の両方が掲載されていることが多いです。
7.損害賠償保険に加入しているか
7つ目の選び方のポイントは、業者が損害賠償保険に加入しているかどうかです。
損害賠償保険とは、不用品回収の際に壁や床などを傷つけてしまった場合でも、業者が修繕費を負担してくれるサービスを指します。
もし業者が家のものを傷つけてしまった場合でも、損害賠償保険に入っていれば安心です。
優良な業者は損害賠償保険に入っていることが多く、悪質な業者は余計なお金を払いたくないので加入していない場合が多いです。
不用品回収業者に依頼する際は、事前に依頼する業者が損害賠償保険に加入しているかどうかを確認しましょう。加入の有無は基本的に業者の公式ホームページで確認できます。
8.事前に見積もりを出してくれるか
8つ目の選び方のポイントは、事前に見積りを出してくれるかどうかです。
優良な不用品回収業者の場合、こちらから言わなくても「見積もりを出しましょうか?」と言ってくれます。しかし、悪質な不用品回収業者は後から高額な料金を請求するために、見積もりを出してくれないことが多いです。
不用品回収をしてもらう場合は、きちんと見積もりを出してくれる業者に頼みましょう。
9.領収書を発行してくれるか
9つ目の選び方のポイントは、領収書を発行してくれるかどうかです。
領収書には、二重払いや過払いを防ぐ役割があります。優良な業者の場合、清算後に必ず会社印のある領収書を発行してくれます。
不当な高額請求を受けた際の証拠にもなるので、不用品回収を頼んだ際には必ず発行してもらいましょう。
10.やりとりが誠実で丁寧であるか
10つ目の選び方のポイントは、やりとりが誠実で丁寧であるかどうかです。
優良な業者はお金を払ってもらう以上きちんとしてサービスを提供したいと思っているので、しっかりとしたやりとりを行います。
一方、以下の特徴がある場合は悪徳業者の可能性が高いです。
- 高圧的な態度を取ってくる
- やりとりが雑
- 言ったことを守らない
対応が不誠実で違和感を覚える場合は、他の業者を検討するようにしましょう。
選んではいけない不用品回収業者の特徴
選んではいけない不用品回収業者の特徴は以下の通りです。
- 必要な許可を持っていない
- サービス内容や料金が分かりにくく不明瞭
- 料金が異常に高いもしくは安すぎる
- 事業実態が確認できない
- 入るべき保険に加入していない
- 対応があやふやで雑
上記の特徴を踏まえ、その中でも特に注目すべき『選んではいけない業者の特徴』を解説します。
拡声器を使って軽トラックで回っている
1つ目の特徴は拡声器を使って軽トラックで街を巡回していることです。
実は街を軽トラックで回っている業者は不用品回収に必要な許可を持っていないことが多く、依頼時にトラブルになることも少なくありません。
また、そういった業者は店舗や事務所などの拠点になる場所がなく、トラブルになったとしても逃げられてしまう可能性が高いです。
近所を巡回して不用品を回収する軽トラックには、安易に声をかけないようにしましょう。
不用品を無料で回収する内容のチラシを投函している
2つ目の特徴は不用品を無料で回収する内容のチラシを投函していることです。
不用品の処分には費用がかかるので、基本的に不用品回収回収業者が無料で回収してくれることはありません。
そういった業者は「回収料金は無料」と言いつつも、後から運搬料や出張料金を高額で請求してくることが多いです。
チラシでやたらと格安・激安・無料を押し出してくる場合は怪しい業者の可能性が高いので、依頼しないようにしましょう。
突然訪問してくる
3つ目の特徴はいきなり家に訪問してくることです。
こういった業者は、強引に家のものを買い取る「押し買い」をしてくることが多いです。特に、日中の主婦や高齢者の方は注意が必要になります。
こちらから依頼する前に近づいてくる業者は信頼できないので、依頼しないようにしましょう。優良な業者の場合、アポなしで訪問してくることはまずありません。
契約を急かしてくる
4つ目の特徴は契約を急かしてくることです。
悪質な不用品回収業者の中には、「キャンペーン中だから今契約した方がお得ですよ!今を逃すとキャンペーン価格は適用されません!先着5名までなので早いほうがいいです!」など、耳障りの良いことを言って見積もりを出さずに契約させようとする業者が存在します。
優良な業者の場合、お客様を不安にさせるような対応は絶対にしません。
不用品回収業者に依頼する際は、その場の空気に流されず、必ず見積もりをもらってから依頼するかどうかを判断しましょう。
また、見積もりをもらうときは、後から内容を確認できるようにきちんと文書やメールでもらうことも大切です。
悪質な不用品回収業者を選んだ際に生じるトラブル
悪質な不用品回収を選んだときに生じるトラブルの例は以下の通りです。
回収された不用品が不法投棄されていた
正しい手続きをせずに回収した不用品を不法投棄すれば、お客様からもらったお金はすべて業者の利益になります。
そのため、回収した不用品をそのまま不法投棄する悪質な業者も存在します。
場合によっては依頼者が罪に問われる可能性もゼロとは言い切れません。
投函されていたチラシから依頼したらあとから高額なお金を要求された
チラシを入れてくる業者は『無料』や『格安』と魅力的な内容が書かれていることが多いです。
しかし、書かれている内容を鵜呑みにして依頼してしまうと不用品を回収した後に、事前には聞いていなかった様々な名目であとから高額な料金を請求されることがあります。
「タダより怖いものはない」という言葉があるように、オイシイ話には裏があると思っておいて間違いありません。
回収料金の一部は役所に申し出れば”返金される”と騙されて支払った
高額な料金を騙し取るために、実際にはない嘘の制度をでっちあげるのも悪質な不用品回収業者の手口の1つです。
返金されると言われ高額な料金を支払ったとしても、後にお金が返ってくることはありません。
自分が知らない制度などを出された場合、そのまま信じる前に一度疑うことが大事です。
契約を結ぶ前に自分で自治体や専門機関に必ず確認を取りましょう。
家の中から家財道具・貴金属を勝手に持ち出された
悪質な不用品回収業者の中には、家の中にある高価なものを勝手に持ち出す業者もいます。
特に、一人暮らしの高齢者や女性など、自分たちより立場が弱そうな人を狙うことが多いです。
こういう業者は最初は下手にでて安心させますが、金目の物を持ち出す際に態度を豹変させて恫喝・恐喝をして反論ができない状況を作るのが上手です。
よく知らない業者を家にあげるのはリスクが伴うため注意が必要です。
電子レンジの回収でリサイクル料金を請求された
「こちらの家電を回収・処分するには、リサイクル料金が必要なんですよ。法律で決まっているんです。」なんて言い分で法律をチラつかせて支払い義務のない物に対してリサイクル料金を請求してくる業者がいます。
家電リサイクル法でリサイクル料金が必要になるのは、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目のみです。
電子レンジは家電リサイクル法対象にならないので、リサイクル料金を支払う必要はありません。
業者は「法律」という言葉を盾にソレっぽい言い分で請求してくるので注意しましょう。
悪質な不用品回収業者を回避する方法
ここでは、悪質な不用品回収業者を回避する方法を2つ紹介します。
口コミを確認する
依頼する不用品回収業者に目星を付けたら、口コミを確認しましょう。実際に利用した人の評価を参考にするのは、悪質な不用品回収業者を回避する上でとても大切です。
もちろん、業者が自作自演で良い口コミを書いている場合があるので、100%口コミを鵜呑みにするのも良くありません。
選ぶときは1つの良い口コミや悪い口コミに固執せず、いくつかの口コミを見て総合的に判断するようにしましょう。
口コミの中でも特に信憑性が高いのがGoogleマップの評価です。依頼するまでに余裕がない場合は、とりあえずGoogleマップの評価だけでも確認しておきましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
不用品回収業者に依頼する時は、複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。
なぜなら、1社のみの見積もりだと比較対象がなく、ぼったくられていたとしても気付かない可能性があるからです。
複数の業者とやりとりすることによって、「この業者はA社に比べて回収料金が安い」「この業者はB社よりも対応が悪い」といったことが分かります。
不用品回収業者にぼったくられたくない人は、最低でも5社に見積もりをもらって比較検討するのがベストです。
面倒に感じるかもしれませんが、相見積もりをすることで優良な業者に依頼できる確率が高まりますよ。
複数の業者を比べた上で依頼するなら「不用品回収モール」
この記事では、不用品回収業者の選び時のポイントや悪質な不用品回収業者についてを詳しく解説しました。
本記事の内容を表にまとめると以下のようになります。
不用品回収業者の選び方のポイント | ・不用品回収に必要な許可を持っているか ・サービス内容、料金が分かりやすく明瞭か ・料金が相場価格の範囲で設定されているか ・ホームページに仕事の実績が載せられているか ・ホームページ上で顔を出しているか ・会社の事務所や連絡先が実在するか ・損害賠償保険に加入しているか ・事前に見積もりを出してくれるか ・領収書を発行してくれるか ・やり取りが誠実で丁寧であるか |
選んではいけない不用品回収業者の特徴 | ・拡声器を使って軽トラックで回っている ・不用品を無料で回収する内容のチラシを投函している ・突然訪問してくる ・契約を急かしてくる |
不用品回収業者を選ぶ際には、当記事で紹介したポイントを参考にして、信頼できる業者を選ぶことが大切です。そのために「不用品回収モール」を活用することをおすすめします。
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