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故障や買い替えで不要になった原付バイクは一般ゴミとして処分することができないため、処分方法がよくわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
また、廃車手続きなど処分する前にやっておくべきこともいくつかあります。
この記事では、不要になった原付きバイクの処分方法について紹介していきます。
廃車手続きの流れや必要なもの、原付に関連するアイテムや部品の処分方法などについても詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 原付バイクの廃車手続きについて
- 原付バイクの処分方法
- 原付バイクを分解処分するのはおすすできない理由
- 原付バイクの部品の処分方法
原付を処分するときの廃車手続きの流れ
原付バイクを処分する場合に必ずおこなわなくてはいけないのが「廃車の手続き」です。
廃車の手続きをしておかないと、車両自体を処分したとしても税金の支払い通知が届くなどトラブルの元になるので、必ず処分前に廃車手続きを行いましょう。
原付バイクの廃車手続きをおこなう前にやっておくべきこと
まず、原付バイクの廃車手続きの前に行っておくこととして、「保険情報の確認」と「ナンバープレートの取り外し」の2点があげられます。
廃車後は自賠責保険や任意保険が必要なくなるため、解約などの手続きが必要になります。
残っている保険の期間によっては保険料の一部を返金してもらうこともできるので、保険会社に問い合わせるなどして確認しておきましょう。
また、ナンバープレートについては廃車の手続きの際に提出が必要 になるため、スムーズに引き渡せるよう前もって取り外しておくことをおすすめします。
取り外し方は簡単で、ナンバープレートを固定しているネジを回して取り外すだけです。
廃車手続きの流れ
原付バイクの廃車手続きは、住んでいる地域の市役所や区役所でおこなうことができます。
書類など手続きに必要なものとして、以下のものがあげられます。
- 標識交付証明書
- 印鑑
- ナンバープレート
標識交付証明書を紛失してしまった場合は、書類なしでも手続きできますが、ある方が手続きがスムーズに進むのでなるべく用意しておくようにしてください。
手続きの大まかな流れは以下のとおりです。
- 役所の窓口で廃車の手続きをおこないたい旨を伝える
- 廃車申告書を受け取って記入する
- 廃車申告書と標識交付証明書、ナンバープレートを提出する
- 廃車証明書を受け取る
特に難しいことはなく、スムーズにいけば15~30分ほどで完了します。
受け取った廃車証明書は、バイクを売却して処分する際に業者側に提出するなど非常に重要な書類になるので、紛失しないようにしっかり保管しておくようにしましょう。
不要になった原付バイクの処分方法7選
不要になった原付バイクの主な処分方法として、次の方法があげられます。
- 指定引取所に原付バイクを引き取ってもらう
- 廃棄二輪車取扱店に原付バイクを引き取ってもらう
- バイク専門の処分業者に原付バイクを引き取ってもらう
- リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらう
- フリマアプリやネットオークションで売却する
- 必要としている人に譲る
- 不用品回収業者に回収してもらう
その他の不用品とは異なり、一般ゴミや粗大ゴミなど自治体のゴミとして処分することはできないため注意してください。
それぞれの処分方法について詳しく解説していきます。
指定引取所に原付バイクを引き取ってもらう
不要になったバイクは、公益財団法人「自動車リサイクル促進センター」が全国170ヶ所に展開する指定の引取所で引き取ってもらうことができます。
主な地域の指定引取所は以下のとおりです。
各地の指定引取所
地域 | 引取所名 | 住所 | |
---|---|---|---|
宮城県仙台市 | 株式会社庄子専助商店 | 仙台市宮城野区日の出町二丁目5番30 | |
東京都 | 足立区 | 白井エコセンター株式会社 | 足立区入谷5丁目16番28号 |
江戸川区 | 岡山県貨物運送株式会社江戸川事業所 | 江戸川区臨海町4丁目3番1号 葛西トラックターミナル2号棟 | |
板橋区 | 東亜物流株式会社板橋営業所 | 板橋区舟渡1丁目17番2号 | |
町田市 | 町田市内には引き取り所に指定されている場所はありません | ||
千葉県千葉市 | リバー株式会社千葉事業所 | 千葉市稲毛区六方町210番地 | |
神奈川県 | 横浜市 | 東芝環境ソリューション株式会社 など | 横浜市鶴見区寛政町20-1 など |
相模原市 | 相模原市内には引き取り所に指定されている場所はありません | ||
大和市 | 大和市内には引き取り所に指定されている場所はありません | ||
愛知県名古屋市 | 朝日金属株式会社 | 名古屋市北区六が池町555 | |
福岡県福岡市 | 株式会社西原商事福岡西営業所 | 福岡市西区大字太郎丸799番1 | |
熊本県熊本市 | 熊本新明産業株式会社 | 熊本市南区南高江3丁目3番53号 |
指定引取所は、自分で持ち込むことができれば無料で不要になった原付バイクを引き取ってもらうことができます。
指定引取所で原付バイクを持ち込む際の主な流れは以下のとおりです。
- バイクを持ち込む
- 書類の記入など必要な手続きをおこなう
- 車両を引き渡し、二輪車リサイクル管理票の控えを受け取る
ただし、すべての原付バイクが引き取りの対象ではないので、自動車リサイクル促進センターのホームページで引き取り対象となっているかを確認した上で申し込みを行うようにしましょう。
廃棄二輪車取扱店に原付バイクを引き取ってもらう
指定引取所に自分で原付を持ち込むのが難しい場合は、廃棄二輪車取扱店に依頼してバイクを回収してもらうことになります。
廃棄二輪車取扱店は全国に7,600店あるので、近隣の店舗を探して回収を依頼しましょう。
主な地域の廃棄二輪車取扱店を複数ある中から1箇所ずつまとめました。
各地域の廃棄二輪車取扱店
地域 | 引取所名 | 住所 | |
---|---|---|---|
宮城県仙台市 | 株式会社早坂サイクル商会 上杉本店 | 仙台市宮城野区日の出町二丁目5番30 | |
東京都 | 足立区 | ディージーカンパニー | 足立区大谷田3丁目1-1 |
江戸川区 | クラブ サークル | 江戸川区新堀1-27-1 | |
板橋区 | モト・ウィング・須賀 | 板橋区氷川町19-11 | |
町田市 | バイク館 246つくし野店 | 町田市南つくし野2-31 | |
千葉県千葉市 | 株式会社RUN | 千葉市中央区都町2-2―7 | |
神奈川県 | 横浜市 | 東芝環境ソリューション株式会社 | 横浜市鶴見区寛政町20-1 |
相模原市 | 株式会社オートショップあ・ら・もーど | 相模原市緑区大島2692-6 | |
大和市 | YSP東大和南 | 東大和市南街4丁目20-18 | |
愛知県名古屋市 | レッドバロン今池 | 名古屋市千種区神田町26-16 | |
福岡県福岡市 | ミスミ商会 | 福岡市東区和白3丁目27-84 | |
熊本県熊本市 | 新町モータース | 熊本市中央区新町1丁目9-17 |
廃棄二輪車取扱店に依頼する場合、車両回収と指定引取所までの運搬などを任せることができますが、廃⾞⼿続きや廃⾞処理にかかる実費⽤が請求されます。
相場は一万円ほどですが、業者によって異なるので、事前に確認した上で依頼しましょう。
バイク専門の処分業者に原付バイクを引き取ってもらう
バイクの整備をおこなっている業者の中には、不要になったバイクの回収をサービスの一つとして提供している業者もあります。
整備業者に引き取りを依頼すれば、格安の料金で不要になったバイクを回収してもらえます。
また、無料で回収してくれるような業者もあるため、なるべくお金をかけずに原付を処分したい方におすすめです。
運搬できない場合は引き取りにきてくれるような業者もあるので、運搬する手段を持ち合わせていない人にもおすすめの処分方法となっています。
リサイクルショップや買取業者に原付バイクを買い取ってもらって処分する
処分予定の原付バイクの状態が良く、まだ十分に使用できる状態であれば、廃車にするのではなく売却処分がおすすめです。
原付は交通手段として人気が高く需要もあるので、リサイクルショップや買取店で買い取ってもらうことで処分することができます。
リサイクルショップや買取業者では、実際に以下のような価格でバイクの買い取りが成立しています。
買取店での買取例
業者名 | 製品名 | 買取価格 |
---|---|---|
バイクパッション | スーパーカブC125 | 333,000円 |
エース | スズキ アドレスV125 | 7,000円 |
グッドバイク | ホンダ トゥデイ | 11,000円 |
バイクに特化した専門の買取業者としては「バイク王」や「レッドバロン」なども知名度が高く人気です。
ただし、バイク王やレッドバロンのホームページでは買取実績や買取価格の目安は公開されていないため、おおよその買取価格を知りたい場合は実際に査定を依頼する必要があるので注意してください。
バイクを少しでも高く売りたいのであれば、リサイクルショップよりもバイクに強い買取業者に買い取ってもらうのがおすすめです。
バイクの買い取りに強い業者であれば知識も豊富で、適切な価格で買い取りをおこなってくれるため、安く買い叩かれてしまうこともありません。
フリマアプリやネットオークションで原付バイクを売却して処分する
原付バイクは、リサイクルショップや買取業者だけでなく、「メルカリ」などのフリマアプリや「ヤフオク!」などのネットオークションで売却することも可能です。
リサイクルショップや買取業者は再販目的でバイクの買い取りしているため、どうしても売却価格が低くなってしまいますが、自分が乗ることを目的としているユーザーが多いフリマアプリやネットオークションでは、適切価格での売却や高価買取も期待できます。
メルカリやヤフオク!では、実際に以下のような金額でバイクの売買が成立しています。
メルカリ・ヤフオクの取引例
サービス名 | 製品名 | 売却価格 |
---|---|---|
メルカリ | HONDA PAL | 27,777円 |
YAMAHA vino | 50,000円 | |
スズキ アドレスV100 | 33,333円 | |
ヤフオク! | スズキ レッツ4 | 27,500円 |
ホンダ ライブディオ | 68,000円 |
フリマアプリやネットオークションでは、以下のような原付バイクは高値で売れやすい傾向があるようです。
高値で売れる原付バイクの特徴
- 人気の高い車種
- 高年式の製品
- 状態の良い製品
また、ホンダの「モトコンボ」など希少価値の高い製品の場合は数十万円で売れることもあります。
動かない原付など状態が悪いものであっても、高値売却は期待できませんが、買い手が見つかる可能性がある点は、フリマアプリやネットオークションの魅力の一つです。
ただ、フリマアプリやネットオークションを利用する上で、バイクの売買にともなう対応をすべて自分でこなさなくてはならないので注意してください。
フリマアプリやネットオークション利用時に必要な対応
- 出品
- 問い合わせ対応
- 発送
原付バイクを必要としている人に譲って処分する
「処分予定のバイクがまだ使える状態ではあるものの、わざわざ売却して処分するほどでもない」という場合におすすめなのが、必要としている人に譲って処分する方法です。
友人や知人など、身近な人で原付を必要としている人がいるのであれば、手続きをすべて引き受けることなどを条件に引き取ってもらうことができます。
原付は交通手段として重宝するアイテムなので、喜んで引き取ってくれる方はたくさんいるでしょう。
また、「ジモティー」などの掲示板やSNSを活用して原付を引き取ってくれる人を探すという方法もあります。
原付は購入しようとしようとすると、中古品であっても3万円以上するので、引き取り手を探すのはそう難しくありません。
この場合も、「クレームは一切受け付け不可」や「引き取りに来れる方」などを条件にしておくと、トラブルが発生しにくく、処分するのにも手間がかからないためおすすめです。
原付バイクを不用品回収業者に回収してもらって処分する
原付を売却せずに処分する際は廃車の手続きが必要になりますが、一度廃車にすると公道を走ることできません。
廃車にした原付を自分で処分しようと考えた場合、廃車にした原付を運搬するための手段としてトラックなどを用意しなくてはいけません。
「トラックなんて用意できない」という方。におすすめなのが不用品回収業者です。
不用品回収業者に廃車にした原付の回収を依頼すれば、自分で運搬する必要がなくなります。
また、原付だけでなく、ヘルメットなどの関連アイテムもまとめて処分できるため効率的に不用品を処分できます。
一方で悪徳な業者が増加傾向で不用品回収業者をめぐるトラブルも増えているので、必ず複数の業者に問い合わせをして見積もりを出してもらい、比較をしてから業者に依頼するようにしましょう!
不用品回収業者をお探しの際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。
原付バイクの分解処分をおすすめできない理由
原付バイクは、処分の仕方によって処分にお金がかかります。
高い場合だと10,000円以上かかってしまうこともあるため、処分に費用が発生するのを避けるために原付バイクを分解して捨てたいと考えている方もいるのではないでしょうか?
原付バイクはさまざまなパーツで構成されており、処分にお金がかかるパーツもあるため、分解したとしても必ずしも無料で処分できるわけではありません。
また、原付バイクの分解は専門的な知識が求められる非常に複雑なものなので、かなりの手間がかかると予想されます。
うまく分解できずに中途半端な状態で挫折する可能性もゼロではなく、変に分解した原付バイクの処分は業者から断られる可能性もあるため注意しなくてはいけません。
これまでバイクを分解した経験のない方がバイクを分解して処分するのは現実的ではないので、分解処分以外の方法での処分を検討するようにしてください。
原付バイクの部品の捨て方
バイクに詳しい方や整備経験のある方が原付バイクを分解して処分する場合、部品の捨て方についても把握しておかなくてはいけません。
原付バイクの主な部品とそれぞれの部品の捨て方は以下のとおりです。
原付バイクの部品の捨て方
部品名 | 捨て方 |
---|---|
タイヤ | バイク屋やバイク用品店などに有料で引き取ってもらう |
エンジン | 不用品回収業者に有料で回収してもらう |
バッテリー | ・購入元の販売店に引き取ってもらう ・不用品回収業者に有料で回収してもらう |
エンジンオイル | ・ガソリンスタンドで引き取ってもらう ・廃油処理ボックスで処理し、自治体のゴミとして処分する |
ガソリン | ガソリンスタンドで引き取ってもらう |
タイヤやエンジンはサイズが大きいため、一般ゴミとして処分することはできません。一般ゴミとして捨ててしまうと不法投棄で罰せられる可能性があるので注意してください。
また、エンジンオイルやガソリンは、少量であっても排水口や下水道に流して処分することはできません。
必ず正しい方法で処分するようにしましょう。
まとめ
不要になった原付バイクの処分方法について紹介してきました。
まだ乗れる状態の原付は、ゴミとして処分するのではなく売却処分がおすすめです。
人気の車種であれば数十万円で売れることもあり、一般的なものであっても数万円では売れる可能性があります。
できるだけ高く売りたい場合は、フリマアプリやネットオークションを活用するようにしましょう。
売却したり譲渡したりせずに処分する場合は、以下のいずれかで回収してもらうことになります。
- 指定引取所
- 廃棄二輪車取扱店
- バイク専門の処分業者
- 不用品回収業者
いずれの方法で処分する場合であっても、原付きを処分する際は廃車手続きが必要になるので、処分する前に忘れずに行うようにしてください。
バイク以外にも処分したい不用品が複数ある場合は、不用品回収業者に任せてしまうのがおすすめです!