公開日:
最終更新日:
「長年放置していた未使用花火ってどのように捨てたらいいの?」とお困りの方もいるでしょう。また、古くなったマッチ・ライターの捨て方が気になっている方も多いはずです。
そこでこの記事では、未使用花火・マッチ・ライターの正しい捨て方についてわかりやすく解説しています。
この記事でわかること
- 未使用花火の消費期限
- 未使用の花火・マッチ・ライターの捨て方
- 花火をした後の後片付け方法
火薬や燃料の含まれる品の処分に不安をお持ちなら、ぜひ本記事の情報を参考にしてみてください。
未使用花火の消費期限(使用期限)はどれくらい?
自宅に古い未使用の花火があるけれど、まだ使えるのか気になっている方も多いでしょう。結論として、花火の消費期限はおよそ10年間だと言われています。
花火に使われている火薬は、経年劣化しにくいのが特徴です。10年程度であれば問題なく使用できます。保存状態が良ければ問題なく楽しめるので、花火に使用してみてはいかがでしょうか。
ただし、湿気の多い部屋に収納し続けていたり、花火本体が破れていたりと、見た目から状態が悪いのなら使用を控えることをおすすめします。
未使用の花火・マッチ・ライターの捨て方
古くなった未使用の花火・マッチ・ライターが見つかり、使用せずに捨てようと考えている人向けに、正しい捨て方をまとめました。
花火・マッチ・ライターは、燃料や火薬を含む火気器具・用具です。処分方法を誤ると火災の危険もあるため、正しい処分方法を理解しておくことをおすすめします。
また、詳しい処分方法はお住まいの自治体によって異なります。あくまで参考として、一般的な捨て方をチェックしてみてください。
未使用花火の捨て方
未使用花火を捨てる際には、火気の影響で花火が着火してしまわないように、火薬部分を水で濡らしてから捨てましょう。
ちなみに火薬類は、一度濡れても乾燥したら、また発火する危険があります。1日水につけるだけだと乾いて燃える場合があるため、できればバケツに水を張り、1週間程度つけた状態にしておくのがおすすめです。
また、ゴミを回収してもらうまでに乾燥することを防ぐため、要らないタオルや紙を水で濡らし包んだ状態でゴミ出ししましょう。
もし水につける手間をなくしたいのなら、乾燥させて花火を楽しむのもひとつの選択肢です。
使用後の花火の捨て方
未使用花火を捨てるのがもったいないと感じ、実際に花火に使用した方もいるでしょう。
未使用の花火とは違い、使用後の花火はそのままゴミ出しできるのが特徴です。使用後の花火を水につけておき、翌日にすぐゴミ出しできます。
ただし、使用後であっても中に発火しなかった火薬が残っているかもしれません。安全のため、使用後も必ず水につけたうえでゴミ出ししてください。
未使用マッチの捨て方
自宅に未使用のマッチがあり処分を考えているのなら、全体を水につけ湿らせてから捨ててください。
マッチは軽い摩擦で発火するケースもあり、ゴミ袋が燃えてしまうほか、収集時に被害が起きる可能性もあります。1本当たりの燃焼力は小さくとも、火災の危険があるのも事実です。
特に乾燥している冬場といった時期には、発火の危険性が高まります。半日~1日程度水につけ、濡らしたタオルや紙を巻いた状態でゴミ出ししましょう。
使用後のマッチの捨て方
未使用のマッチが残っているのなら、使用してから処分するのもひとつの方法です。
マッチに消費期限はなく、先端が乾燥していればいつでも着火できます。まずは次のような目的でマッチを使用してみてください。
- 花火
- 紙たばこ
- BBQ
- 暖炉
また、使用して燃えカスになったマッチは、発火成分を失っているためそのままゴミ出しできます。一般的には燃えるゴミとして処分できるのが特徴です。
未使用ライターの捨て方
未使用のライターを捨てる際には、事前に中のガスを抜いた状態で処分する必要があります。ガスを抜かずに処分すると、摩擦や熱の影響で爆発するかもしれません。参考として、ライターのガス抜き手順をまとめました。
- 操作レバーを押す
- ゴムやテープでレバーを固定する
- 「シュー」という音が聞こえたら半日~1日放置する
- 後日火が付かないことを確認する
また、ライターのガス抜きは必ず屋外で実施しましょう。もし屋内でガス抜きをすると、部屋にガスがまん延して体調不良を引き起こすほか、コンロなどを使うと爆発する危険があります。
未使用ライターの捨て方は、自治体によって大きく異なります。事前に処分ルールを確認したうえで、ガス抜きやゴミ捨てをおこなってください。
使用後のライターの捨て方
使用後のライターを捨てる際には、必ず次のポイントを確認してください。
- 着火しないか
- 操作レバーを押した際に「シュー」という音がしないか
一見空っぽに見えていても、実は中にガスが残っている場合があります。少量のガスだとしても爆発する危険性があるので、事前確認を実施したうえで処分しましょう。
未使用の花火等をそのまま捨てるのがNGな理由
未使用の花火等を捨てる際には、必ず時間のかかる処理を実施しなければなりません。しかし、中には「そのまま捨てても問題ないのでは?」と気になっている方も多いでしょう。
安全性を再認識する参考として、火気器具・用具を処理せずに捨てた場合のリスクをまとめました。
- 自宅のゴミ袋の中で発火し家が燃える
- ゴミ回収時に発火して担当スタッフに被害が出る
- 焼却処理場で爆発等が起こり火災が発生する
小規模な火薬、ガスだったとしても、もしものことがあれば大事故を免れません。自治体でも注意喚起されているポイントですので、必ず処理を実施したうえで未使用の花火等をゴミ出ししてください。
また、未使用花火等の回収を自治体・民間業者のどちらに依頼すべきかお悩みなら、以下の記事をご参照ください。回収サービスの違いをわかりやすく解説しています。
花火をした際の後片付け方法
未使用花火を使って、家族や友人と花火を楽しみたい方向けに、花火をした後の適切な片付け方をまとめました。
スムーズに後片付け、ゴミ出しする際の参考として確認してみてください。
消火用のバケツを準備する
まず、花火を始める前に水を張ったバケツを準備してください。
バケツは使い終わった花火やマッチを入れるために使用します。また、もし花火中に火災が発生しても、すぐ消化するために必要不可欠な準備です。
使い終わった花火から順に水につけられるため、後片付けを楽にできます。
自治体指定のゴミ袋を準備する
花火を楽しんだ後は、自治体指定のゴミ袋を準備して片付けの準備にとりかかりましょう。
【指定ゴミ袋の注意点】
花火といった火気器具・用具は、自治体によってゴミ捨てのルールが違います。自治体ルールを確認したうえで指定ゴミ袋を準備しましょう。
使用後の花火は水を切ったうえで、濡らしたタオルや紙に包んでゴミ袋に入れていきます。また、紐やガムテープ等で固定しておくと、ゴミ袋の内部で散らばらずに済みます。
ゴミ袋に花火が入っていることを記載する
自治体の回収日に合わせてゴミ出しする際には、事前にゴミ袋に次のような文言を書き込むことをおすすめします。
- 「使用済み花火あり」
- 「火気器具・用具を入れています(対策済み)」
- 「水に濡らした花火を入れています」
ゴミ袋の中に花火があることを伝えるだけで、処分する際の安全性が高まります。無地のゴミ袋ならそのままマジックで書き込んでも良いのですが、柄・プリントなどがあり読みづらくなりそうなら、ガムテープなどを貼り付けて、その上からマジックで書き込むのがおすすめです。
まとめ
花火やマッチ、ライターといった火気器具・用具は、捨てる際に安全を見越した対策が必要です。しかし、処理する時間がかかることに負担を感じている方も多いでしょう。
もし、未使用花火等の処分の手間を減らしたいと考えており、他にも片付けたいゴミや荷物があるのなら、不用品回収業者といった専門業者に相談するのがおすすめです。
【注意点】
不用品回収業者が対応するのは、主に自宅内のゴミ・不用品の回収です。使い終わって地面に捨てた花火も回収してくれる何でも屋ではないため、事前に使った花火を1箇所にまとめておきましょう。
もし不用品回収業者を自分で探せないとお悩みなら、厳正な審査を通過して登録された優良業者を探せる「不用品回収モール」をご利用ください。地域ごとにおすすめの不用品回収業者を、すぐに見つけられます。