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「不用品回収を依頼したいけど、自治体と民間業者のどちらに相談すべきなの?」とお悩みではないでしょうか。一見すると同じように見えるため、相談先に迷っている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、自治体と民間業者の違いやおすすめの依頼方法をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 不用品回収の依頼先について
- 自治体と民間の不用品回収業者の違い
- 自治体と民間の不用品回収業者どちらに依頼をするべきか
- 不用品回収を依頼する際の注意点
満足のいく不用品回収サービスを利用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
不用品回収は自治体・民間業者の両方に依頼できる
自宅に溜まったゴミや不用品の回収は「自治体」と「民間業者」の両方に依頼ができます。
まずは、詳しく知らない方向けに、自治体と民間業者の特徴を解説します。
自治体による不用品回収とは?
自治体が提供する不用品回収は、国民・地域住人の税金で運営されているのが特徴です。お住まいのエリアの自治体に相談できることはもちろん、税金でまかなわれている分お得な金額で利用できます。
ただし、自治体が定める次のルールに注意しなければなりません。
- 不用品回収日が指定されている場合がある
- 不用品回収時間が決まっている場合がある
- 不用品回収に数日かかる場合がある
また、お住まいのエリア内にある「ゴミ受け入れ施設(ごみ処理施設)」に直接持ち込んで処分する方法も選べます。
ゴミ受け入れ施設(ごみ処理施設)は重量で清算することが多く、自身で持ち運びするためお得に処分できるのが魅力です。
民間業者による不用品回収とは?
民間業者が提供する不用品回収は、サービスの柔軟性が魅力です。まず相談できる業者の数が多いので、自分の好きな業者を選択できます。さらに業者を比較していけば、よりお得な業者を探し出せるのがポイントです。
即日対応してくれる民間業者もいるので、お急ぎの方は民間業者に相談してみるのはいかがでしょうか。
ただし、民間業者の中には悪徳業者が潜んでいることに注意しなければなりません。必ず優良業者を選びたいのなら「不用品回収モール」をご利用ください。
実績や登録情報にもとづく優良業者だけを登録・紹介しています。
自治体・民間業者による不用品回収の違い
自治体と民間業者による不用品回収サービスには、さまざまな項目に違いがあります。
参考として、以下に示す5点の違いを整理しました。
- 業務範囲
- サービス内容
- 回収品の有無(できる・できない)
- 料金
- 対応スピード
どちらを利用するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
行える業務範囲が違う
自治体と民間業者は、業務範囲が違います。
自治体
まず自治体では「一般ゴミ回収・処分」「粗大ごみ回収・処分」「持ち込みゴミ処分」という3つのサービスを利用できるのが特徴です。基本的に自宅から持ち出されたゴミを対象に回収・処分してくれます。
一般ゴミの回収はゴミ袋代を除き無料です。自治体指定のゴミ袋に入れて指定場所に置くことで回収されます。
また粗大ごみの回収は、コンビニ等で購入できる『粗大ごみ処理券』を粗大ごみに貼り付けて指定場所に置くことで回収されます。ただし、指定規模以上の粗大ごみは回収してもらえないので注意してください。
ちなみに一度に大量のゴミを出す際には「持ち込みゴミ」としてゴミ受け入れ施設(ごみ処理施設)に持ち込むのがおすすめです。ゴミ・不用品をまとめて処分できます。
民間の不用品回収業者
次に民間業者では、自宅の中に立ち入って回収する「不用品回収サービス」「粗大ごみ回収サービス」を提供しているのが特徴です。
荷物の移動から回収まですべて任せられるので、体力的に片付けられない、ゴミの量が多くて困っているという方におすすめです。
ちなみに自治体が回収したゴミは、自治体が管理する施設で適切に処分されます。一方、民間業者では「回収」だけ対応し「処分」まで実施してもらえません。
もし回収〜処分をまとめて実施できる民間の不用品回収業者に依頼したいのなら、処分業許可を取得している業者もしくは、処分業を実施する業者と提携している業者を探しましょう。
サービスの内容が違う
自治体と民間業者は、不用品回収サービスの内容が異なります。
自治体
自治体は、不用品の『回収』と『処分』しか対応してくれません。
民間の不用品回収業者
民間業者は不用品回収にプラスして次の作業を依頼できます。
- ハウスクリーニング
- 遺品整理・生前整理
- 特殊清掃
- 住居解体
- 買取サービス
中でも買取サービスは、価値のある品を現金化して、不用品回収費用から差し引いてくれるのが特徴です。
民間業者の種類によってサービス内容が大きく変わるため、相談したい自宅の悩みがあるのなら、複数のサービスをまとめて利用できる民間業者を探しましょう。
回収できるもの・できないものが違う
自治体、民間業者には、それぞれ回収できるもの・回収できないものがあります。
詳しい違いを下表にまとめました。
回収できるもの | 回収できないもの | |||
---|---|---|---|---|
項目 | 例 | 項目 | 例 | |
自治体 | 一般ゴミ | 生活ゴミ、缶、びんなど ※指定ゴミ袋に収まるもののみ | 家電リサイクル法対象製品 | エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機 |
粗大ごみ | 家具、趣味用品など ※サイズ指定あり | パソコン類 | パソコン本体、ディスプレイモニターなど | |
- | - | 適正処理困難物 | 土木資材、タイヤ、ピアノ、事業ゴミなど | |
- | - | 有害性、引火性のあるもの 危険なもの 悪臭を発するもの | バッテリー、石油類、ガスボンベ、毒物など | |
- | - | 医療廃棄物 | 針、注射器など | |
民間業者 | 一般ゴミ | 生活ゴミ、缶、びんなど | 汚物、生ごみ | 排泄物、吐しゃ物、食べ残しなど |
粗大ごみ | 家具、趣味用品など | 危険物 | 爆発物、石油類、油など | |
家電リサイクル法対象製品 | エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機 ※追加料金がかかるケースあり | 医療廃棄物 | 針、注射器など | |
パソコン類 | パソコン本体、ディスプレイモニターなど ※追加料金がかかるケースあり | 動物の死骸 | ペット、害獣 | |
事業ゴミ | 事業で発生したゴミ ※回収できないものの項目は除く | 特殊搬出が必要なもの | ピアノ、巨大看板、大理石テーブルなど | |
- | - | 個人情報記載のもの | 免許証、パスポートなど | |
- | - | 中身が入ったままになっているもの | 液体残留の缶・びん、中身の残ったスプレー・ボンベなど | |
- | - | 事件性・違法性のあるもの | 血液が付着したもの、コピーブランド、武器、凶器など | |
- | - | 特別管理産業廃棄物 | 廃油、化学物質、汚染物など |
回収できるものの種類は「自治体<民間業者」のほうが多い傾向にあります。また、回収できないものについては自治体・民間業者ともに、類似物・非類似物があることに注意してください。
民間業者の利用を検討しており、さらに詳しく回収できないものの情報を知りたい方は、以下の記事がおすすめです。回収できないものを紹介しているほか、安全な業者の選び方を解説しています。
また「不用品回収モール」では、公式ページに回収品一覧をまとめています。自宅の回収してほしい品があてはまるのか、あわせて参考にしてみてください。
粗大ごみや不用品の回収料金が違う
自治体・民間業者における粗大ごみの不用品回収は、料金が異なることに注意しなければなりません。
自治体
自治体の場合は、コンビニ等で『粗大ごみ処理券』を購入して粗大ごみに貼り付ける必要があります。自治体によって金額は異なりますが、粗大ごみのサイズによって1品300〜2,000円ほどかかるイメージです。
民間の不用品回収業者
民間業者では、1品ごとに粗大ごみの回収料金が設定されています。回収品の大きさや種類によって金額は変化しますが、1品500〜4,000円程度で回収してもらえるのが一般的です。
詳しくは自治体や民間業者の公式サイトに金額がまとめられています。お住まいのエリアの自治体サイトや、気になる民間業者のホームページをチェックしてみてください。
対応スピードが違う
自治体と民間業者では、不用品回収の対応スピードが違います。
自治体
自治体の場合は決められた日程でしか回収してもらえません。また、予約を取る必要があり、それから数日待たされるケースもあります。
民間の不用品回収業者
民間業者は、最短即日から対応してくれるのがポイントです。その日のうちに自宅までやって来て、不用品を回収してくれます。
不用品回収は自治体・専門業者どっちに依頼すべき?
自治体と専門業者には複数の違いがありますが、どちらを利用するか悩んでしまう人も多いでしょう。
そこで、4つのシーンに分けて自治体・専門業者のどちらがおすすめなのかをまとめました。あてはまるシーンに合わせて、依頼先を検討してみてください。
1.自宅をまるごと片付けたい場合
引っ越しの準備や大掃除など、自宅をまるごと片付けたいのなら、民間の不用品回収業者に依頼しましょう。
自治体は、自宅の片付けに対応していないため、生活ゴミの回収や粗大ごみの回収をまとめて依頼したい場合には、民間業者が役立ちます。
自分の代わりに不用品を運び出してくれるほか、適切に仕分けし法律に則って処分してくれます。ゴミや不用品の規模によっては当日中に回収が完了するため、ぜひ民間業者に相談してみてください。
2.不用品回収の費用を抑えたい場合
費用面を重視しているのなら、自治体に不用品の回収依頼をしましょう。
自分でゴミ・不用品の片付けや分別を実施し、指定のゴミ出し場所へ持っていけば、自治体がゴミや不用品を回収してくれます。片付けの労力はかかりますが、指定ゴミ袋や回収チケット代だけで不用品を処分できるのが魅力です。
また、自治体が運営するゴミ受け入れ施設(ごみ処理施設)といった処分場に自分で持ち込めば、さらに安く処分できます。
ただし、自分で片付ける体力や時間がない場合には民間業者に任せるのが良いでしょう。ゴミや不用品の量によっては、民間業者の見積もりのほうが安くなるケースもあります。
3.不用品の回収を急いでいる場合
次のような理由で、不用品回収を急いでいるのなら、民間業の不用品回収業者に依頼しましょう。
- 引っ越しの期日が迫っている
- 人を招く予定がだまったく片付いていない
- 大掃除を早く終わらせたい
民間業者の場合、最短即日で不用品回収やゴミの片付けに対応してくれます。自治体の場合、自分で片付ける時間や回収の時間がかかるので、急いでいる方は民間業者に相談してみてください。
4.+αの作業を依頼したい場合
不用品回収と一緒に次の作業をお願いしたいのなら、民間業の不用品回収業者に依頼しましょう。
- ハウスクリーニング
- 遺品整理・生前整理
- 特殊清掃
- ゴミ屋敷清掃
不用品回収後の部屋・水回りをキレイにしたいならハウスクリーニングを利用できます。また、親族が亡くなったことによる不用品回収が目的なら、一緒に遺品整理を依頼できるのが業者もおすすめです。
ワンストップ対応してくれるサービスを探しているのなら、幅広いサービスを提供する民間業者に相談するのが良いでしょう。
不用品回収で自治体・専門業者に依頼するときの注意点
不用品回収を自治体・民間業者に依頼する際には、注意すべき点が3つあります。
最後に注意点を3つまとめました。依頼時の失敗を避けるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
自治体・民間業者には回収してもらえない品がある
実は不用品回収サービスは、すべての品を回収してくれる訳ではありません。自治体や民間業者によって、回収できない品が分かれています。
また、自治体では家電回収ができない、サイズの大きな品をゴミ出しできないのも特徴です。スムーズに不用品回収を実施するためにも、依頼先を検討する際には、自分が回収してほしい品を自治体・民間業者が回収してくれるかチェックしてください。
自治体だと曜日やスケジュールに縛られやすい
自治体の不用品回収を利用する際には、ゴミ出し・回収の曜日・スケジュールに縛られやすいのがネックです。また、自治体が運営する施設に直接不用品を持ち込むことも可能ですが、移動時間やゴミ出しの手間がかかります。
会社員として働いている人の場合、不用品をすべて回収してもらうまでに時間がかかってしまうかもしれません。
民間業者だと業者によって金額やサービス内容が異なる
民間業者を利用して不用品回収を実施する際には、必ず複数の業者の見積をとって比較検討をしましょう。なぜなら、業者によって金額やサービス内容、サービス品質が異なるからです。
不用品回収業者を比較したい方は、まず以下の記事をチェックしてみてください。業者選びのポイントと、悪徳業者の回避方法をまとめています。
まとめ
「不用品回収は自治体と民間業者のどちらを利用すべきなの?」と悩んでいる方は、まず自治体と民間業者の違いを理解して、自分の状況にマッチするほうを選ぶことが大切です。
ただし、急いで不用品を処分しなければならないのなら、不用品回収業者といった民間業者に依頼するのが良いでしょう。
最短即日から対応してくれるため、効率よく不用品を回収してもらえます。