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皆さまのお宅の傘立てには何本の傘が立っていますか？そのうち使える傘は何本ですか？
「10本立っているけど、使える傘は2本」という残念なことになっていませんか？
雨が振り出してからあわてて買った安価な傘やビニール傘は、その価格に合わせて強度も低く、骨が折れたり生地が破れたりして、すぐに使えなくなってしまいますね。
使えなくなった傘ですが、「いったい何ゴミなのだろうか」と捨て方がわからずに、そのまま傘立てに立てているのではないでしょうか。ご家族やご自分が、壊れた傘を間違って持って出掛けたこともあるでしょう。
そこで今回は、傘の処分の仕方についてお話しいたします。壊れた傘やいらない傘を処分して、玄関まわりをすっきりとさせましょうね。
この記事でわかること
傘・ビニール傘は何ゴミか？- 傘・ビニール傘の分解・解体方法
- 出先で処分したい時の方法
「たった今！出先で処分したい！」という方は、記事後半の「出先で傘・ビニール傘を処分したい時はどうする？」をご覧ください。
ビニール傘の使い捨てが廃棄問題になっている
コンビニエンスストアや100円均一ショップなどで簡単に購入できるビニール傘は、安価なために耐久性が弱く、すぐに使えなくなってしまいます。また、急に晴れて不要になれば捨てたくなりますし、どこかに置き忘れた際には探す手間を惜しみます。
使い捨てにされるビニール傘はたいへん多く、年間6,000～8,000本と言われています。大切に使い続けたり、どこに置いたかと探し回ったりしない、安価で愛着の無いビニール傘は、置き去りや粗大ゴミとして捨てられ、地中に埋立処分されているのです。
埋め立てるには土地が必要ですが、その土地にも限りがありますし、環境汚染の原因にもなります。また、埋め立てる傘の中にはリサイクルできる部分があるかもしれません。
処分のための土地や、原料としてのリサイクルなど、エコの観点から傘の処分について考えてみましょう。
傘・ビニール傘は何ゴミ？
傘・ビニール傘は、多くの自治体で燃えないゴミに分類されていることが多いようです。
「1辺が30cm以上は粗大ゴミ」と分類されていても傘は例外で燃えないゴミであったり、棒状のものは100cm以内という規定があったりと、自治体によって区分が違います。100cmを超えると粗大ゴミに分類される自治体もあります。
また、分解して資源ゴミにしなければならない自治体や、収集センターへの申し込みが必要な自治体もあります。
透明の袋に入れる、袋には入れない、指定袋に入れる、紐でまとめるなどの指定があるほか、袋に入らない場合は飛び出しても構わない自治体もあれば、全体を袋に入れる必要がある自治体などさまざまです。
詳しくはお住まいの自治体のホームページや広報誌等でご確認ください。
傘・ビニール傘の分解・解体方法
分解しなければならない場合や、指定の袋内に納める必要がある場合は、手間が掛かってなかなかゴミ出しできないことでしょう。ケガをするのも怖いですね。
分解・解体の手順をご紹介いたしますので、お気をつけて分解なさってください。安全のために、軍手や手袋を付けましょう。
分解に必要な道具
軍手・ハサミ・ペンチ・お湯
作業前～作業中の注意事項
・ジャンプ式の傘は急に開く場合がありますので、開いた状態で作業しましょう。
・グラスファイバー骨は折れると危険です。慎重に作業しましょう。
➀石突を外す
石突は、開いた傘の中心部分、閉じた傘なら地面に突く部分です。まずは石突を外しましょう。タイプごとに外し方が違います。
| タイプ | 外し方 |
|---|---|
| 接着剤タイプ | お湯に10～15分ほど浸けて、接着剤を柔らかくしてから引き抜きます。 やけどにご注意ください。 |
| ねじ式タイプ | 石突をクルクルと回して外してください。 |
| 骨との融合タイプ | 骨からつながっている場合はペンチ等で切り離しましょう。 |
②露先を外す
手で簡単に引き抜くことができます。抜けない場合はハサミでシート部分を切っても構いません。骨の跳ね返りにご注意ください。
③シートを外す
石突と露先が外れると、自然とシートも外れます。もしも接着剤等で着けられている部分があれば、ハサミで切り離してください。
④持ち手を外す
自治体によっては持ち手を外さなければならない場合もあります。お湯で温めて接着剤を柔らかくしてから引き抜くか、ペンチ等で切り離してください。
⑤自治体の指定に従う
・指定袋に入れたい・・・ハサミやペンチで指定サイズ以下に切りましょう。
・分別したい・・・金属、プラスチック、ビニール、布等に分け、自治体の指定に従いましょう。
傘には鋭い部品が多いですし、バネもあります。目や顔まわりをケガしないように、十分に注意をして作業なさってください。
傘・ビニール傘の処分法3選
傘・ビニール傘の捨て方について、おすすめの処分方法は3つあります。
- 自治体で処分
- ブランド品の傘なら売却処分
- まとめて手放したい物があるなら不用品回収業者に依頼
それぞれの処分方法を解説いたしますので、傘の種類や量に応じて、適切な処分方法を見つけましょう。
①自治体で処分
安価な傘やビニール傘はゴミとして処分するというのが一般的でしょう。いくつかの自治体の指定方法をまとめましたので、参考になさってください。
詳しい内容や、記載のない自治体は、各自治体のホームページや広報誌などでご確認ください。
| 自治体 | 傘は何ゴミ？ | 費用 | 参考 |
|---|---|---|---|
| 目黒区 | 燃やさないゴミ （1辺が基準サイズ以上は粗大ゴミとの定義があるが、傘は例外で不燃ゴミ） （透明の袋に入れて、不燃ゴミの日に出してください） | 無料 | 目黒区のホームページ |
| 江東区 | 江東区のホームページ | ||
| 練馬区 | 練馬区のホームページ | ||
| 北区 | 北区のホームページ | ||
| 世田谷区 | 世田谷区のホームページ | ||
| 豊島区 | 豊島区のホームページ | ||
| 新宿区 | 金属・陶器・ガラスゴミ（燃やさないゴミ） | 新宿区のホームページ | |
| 横浜市 | 分解し、「燃やすゴミ」と「小さな金属類」に分けて透明袋に入れてください | 無料 | 横浜市のホームページ |
| 川崎市 | 小物金属（袋に入れない） | 無料 | 川崎市のホームページ |
| さいたま市 | 燃えないゴミ （透明の袋に入れて、不燃ゴミの日に出してください） | 無料 | さいたま市のホームページ |
| 仙台市 | 家庭ゴミ （有料指定袋に入れてください） | ※10枚1組で販売（消費税込み） 大（45L）400円 中（30L）270円 小（20L）180円 特小（10L）90円 | 仙台市のホームページ |
| 名古屋市 | 不燃ゴミ （有料指定袋に入れてください） | 10L、20L、45Lがあり、通販サイトでは10枚入りが200～300円程度で販売されています | 名古屋市のホームページ |
| 京都市 | 2本までは家庭ゴミ （燃やすゴミ） （有料指定袋に入れてください） | 1枚換算 45L：45円 30L：30円 20L：20円 10L：10円 5L：5円 | 京都市のホームページ |
| 堺市 | 不燃小物類（粗大ごみ受付センターへ申込が必要） | 4本まで無料 | 堺市のホームページ |
| 大阪市 | 普通ゴミ（100cm以内） | 無料 | 大阪市のホームページ |
| 神戸市 | 燃えないゴミ （45Lの指定袋に入るもの） | 神戸市内のスーパーやコンビニエンスストアのほか、インターネットサイト（45L10枚入りで200～300円）でも販売されています | 神戸市のホームページ |
| 福岡市 | 燃えないゴミ （およそ100cm以内） | 1枚換算 45L：45円 30L：30円 15L：15円 | 福岡市のホームページ |
②ブランド品の傘なら売却処分
ルイ・ヴィトンやプラダなどの有名ブランドの傘であれば、売却できる可能性があります。
ご自分でフリマアプリやネットオークションに出品してもいいですし、リアルのフリーマーケットで販売してもかまいません。
自分で売るのが面倒な方は、リサイクルショップに持ち込んでみましょう。ブランド・製造年・使用状態によって、買取価格にバラつきがありますが、良い状態のものはしっかりと買い取ってくれます。
フリマアプリ・ネットオークションに出品
写真撮影や出品の手間はありますが、ある程度の高値で販売できるようです。出品された商品の状態にもよりますが、最近落札されたのは以下のような価格帯です。
- ルイ・ヴィトン・・・10,000～50,000円
- プラダ・・・2,000～20,000円
- グッチ・・・2,000～30,000円
- シャネル・・・5,000～50,000円
- エルメス・・・5,000～40,000円
お手元の傘がブランド品であれば、まずまずの収入になりそうですね。
リサイクルショップへ買取依頼
ハイブランドの状態の良い傘であれば、フリマアプリやネットオークションよりも高値が付きそうです。
- ルイ・ヴィトン・・・30,000～60,000円
- シャネル・・・30,000～70,000円
- セリーヌ・・・2,000～3,000円
ハイブランド品でなくても、新品であれば2,000円ほどで買い取ってもらえることがあります。
③まとめて手放したい物があるなら不用品回収業者に依頼
捨てたいものが傘のほかにもたくさんある場合は、不用品回収業者がおすすめです。
回収の手数料は必要となりますが、希望の日に家まで引き取りに来てくれますし、燃えるゴミも燃えないゴミも粗大ゴミもまとめて回収してくれます。
また、値段が付きそうな物が含まれている場合は、買い取ってくれる業者もあります。
転居や断捨離などで、たくさんの物を処分したい場合には、不用品回収業者に見積もりを依頼してみましょう。
出先で傘・ビニール傘を処分したい時はどうする？
出先で骨が折れて不要になった傘、急な雨で慌てて買ったけど今は晴れて不要になった傘など、出掛けた先で傘を処分したいこともありますね。
「持って帰るのは面倒だからそのあたりに放置しちゃおう」
「コンビニの傘立てなら置き去りにしてもバレないだろう」
などと、悪の誘惑に駆られる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、傘は基本的に自宅で自治体の指定に従って捨てるものです。安価な傘やビニール傘は、かなり柔らかい素材でできています。すべての骨を折り、柄は折り曲げたりしてコンパクトにし、バッグやビニール袋に入れて持ち帰るのがベストな選択です。
ただ、お子さまが作業するには危険ですし、女性やご高齢の方など非力な方には難しい作業かもしれません。傘をコンパクトにしてくれる力自慢さんが周りにいらっしゃると助かりますね。
どうしても出先で手放したい場合は、捨てる場所と手段をきちんと考えましょう。
くれぐれも勝手に捨てて人様にご迷惑を掛けることのないようにしましょうね。
では、出先で傘を処分する正しい方法をご紹介いたします。
①新しい傘を購入した際に引き取ってもらえるかどうかを相談する
雨が降っていて傘は必要だけど、骨の折れた傘は処分したい場合には、傘を新しく購入し、骨の折れた傘を引き取ってもらうという方法があります。
ある程度お値段の高い傘を購入する必要があるでしょうし、お店によっても対応が違うでしょうから、まずはお店の方に相談してみましょう。
②駅員さんに相談する
駅で傘が不要になることもありますね。
不要になった傘と、忘れ物の傘を区別するために、不要な傘を入れる傘立てを用意してある駅もあります。ゴミだということを明確にして駅のご厚意に甘えましょう。
まだ使える状態の傘であれば、次に必要な方のためにシェア用の傘立てが用意してある駅もあります。必要なときに借りて、また駅に戻ったときに返す仕組みです。エコにもつながりますし、人情味のある粋な取り組みですね。
駅のサイトで調べたり駅員さんに尋ねたりして、ご迷惑が掛からないように処分しましょう。不適切な場所に無断で放置するのは止めましょうね。
③資源回収ボックスやリサイクルセンター
自治体の処分に従うのが面倒な場合や、危険を伴う場合には、無料の引き取りを探してみましょう。公民館やリサイクルセンターに、回収ボックスが設置されていることがあります。そのままの状態で処分することができますので、近くに回収ボックスがあれば便利ですね。
まとめ
不要になった傘の処分方法についてお話ししてきました。主な処分方法としては、
- 自治体のゴミとして処分する
分別が必要な場合や、サイズにより分類が異なる。
指定ゴミ袋や指定日に従う必要がある。 - ブランド品の傘は売却できるかも
ブランドや、使用状態による。 - 新品購入で不用品を引き取ってもらう
店舗により対応が異なる。
高額の傘を購入する必要がある。 - 不要傘の回収ボックスを利用する
お近くに回収ボックスがあれば便利。 - 不用品回収業者に依頼する
希望の日に、ほかの不要な物もまとめて回収してもらえるので便利。
不用品回収業者をお探しの際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください！
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