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ルンバは「iRobot」が製造している掃除機の名称です。スイッチを入れるだけで、部屋をキレイに掃除してくれるため、ロボット掃除機とも呼ばれています。忙しくて掃除だけに時間を割けない方にとっては頼れる存在でしょう。
現在、とても認知度が高くなっているルンバですが、壊れたときや買い替えなどで不用になったときに、どうやって処分したら良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事でわかること
- ルンバのホームベースとクリーンベースについて
- 壊れたルンバの処分方法
- まだ壊れていないルンバの売却方法
- 急ぎで処分するなら不用品回収がおすすめ
正しい捨て方を理解していないと、ルンバを捨てることで誰かに迷惑をかけてしまう恐れもあります。そこで本記事では、ルンバの処分方法を解説していきます。
また、キャニスター掃除機やコードレス掃除機の捨て方については、下記の記事で解説しているので、お持ちの種類に合わせて参考にしてください。
ルンバを理解すると捨て方がわかる
ルンバを捨てる前に、まずルンバについて理解をしましょう。ルンバについて知ることで、注意すべき点がわかり、それが正しい捨て方につながります。
ルンバには充電ステーションがある
ルンバが掃除をするとき以外、常に待機している場所があります。これをiRobotではホームベースと呼んでおり、ここで充電されることで、ルンバはコードがなくても、自由に掃除ができるわけです。
ホームベースで充電できるということは、ルンバには小型充電式電池が使われているということです。ルンバを処分するとしても、小型充電式電池は別の処分方法になるため、ルンバの中に入れたまま捨てるわけにはいきません。
クリーンベースがある場合も
ルンバにはホームベースではなく、クリーンベースが付属している場合もあります。ホームベースとクリーンベースの違いは下記の通りです。
ホームベースの役割 | ルンバを充電すること |
クリーンベースの役割 | 充電するだけでなく、ルンバ本体のゴミを紙パックに吸い取り、最大1年分ためておける |
自分のルンバには、ホームベース・クリーンベースどちらなのかよくわからない方はゴミの捨て方に注目してください。クリーンベースがない場合は、ルンバ本体のダストボックスにたまるゴミを掃除の都度捨てなくてはいけないので、そういった作業をしている方はホームベースということになります。
クリーンベースはホームベースに比べてサイズが大きいため、処分するときは捨て方に注意を払う必要があります。クリーンベース内の紙パックは本体とは捨て方が違いますから、外して別々に処分をしてください。
壊れたルンバの捨て方
ルンバが壊れてしまった場合、売却できるとは考えにくいため、ゴミとして処分しましょう。最初に考えられるのが自治体で処分することですが、何ゴミになるのかは、その自治体によって違います。
不燃ゴミや可燃ゴミなどの通常の捨て方ができない場合は、粗大ゴミとして捨てるか、小型家電リサイクルで回収してもらうなどの方法を取ると良いでしょう。まず、ルンバや付属品のサイズが捨て方のヒントになるので、ぜひ参考にしてください。
本体
ルンバは機種によってサイズが違います。ゴミを捨てるときに問題になるのは最大の辺ですが、ルンバは機種によって31.2cmから35.3cmのサイズがあります。最大の辺が30cm以上は粗大ゴミになると規定している自治体が多いため、事前にサイズを確認しておくと捨て方に悩むことが減るでしょう。
また、最大の辺が50cm以上が粗大ゴミとなっていたり、指定袋に入らないものが粗大ゴミとなっている自治体では通常のゴミとして捨てることができます。
ホームベース
ホームベースのサイズは16cm×14.9cm×11.4cmです。粗大ゴミになるサイズではないため、不燃ゴミとして捨てられる自治体が多いでしょう。
クリーンベース
クリーンベースのサイズは39cm×31cm×49cmです。このサイズだと不燃ゴミとして捨てられない自治体があるため、事前に捨て方を確認をしてください。
通常のゴミとして捨てる
自治体名 | 収集の条件 |
---|---|
さいたま市 | 小型家電リサイクルでは回収不可 |
千葉市 | 指定袋に入るもの |
船橋市 | 指定袋に入るもの |
福岡市 | 指定袋に入るもの |
横浜市 | 燃えるごみ 小型家電リサイクルでは回収不可 |
川崎市 | 30cm未満のものは小物金属 |
上記はルンバ(掃除機)を通常のゴミとして捨てられる自治体の例です。通常のゴミとして捨てる場合は、不燃ゴミになる自治体が多いです。しかし、不燃ゴミとして捨てられる条件は自治体によって違います。
また、横浜市のように燃えるごみに出す自治体もありますから、自分の思い込みで捨てないように事前に確認をしてください。通常のゴミとして捨てるメリットは下記の通りです。
- ゴミ袋以外に費用がかからない
- 普段使っている集積場に出せば良いので手軽に処分ができる
- 定期的に収集しているため、確実に処分ができる
粗大ゴミとして捨てる
自治体名 | 料金 | 収集の条件 |
---|---|---|
世田谷区 | 400円 | 一辺の長さが30cmをこえるもの |
品川区 | 300円 | 一辺の長さが30cm以上のもの |
新宿区 | 400円 | 一辺の長さが30cmをこえるもの |
渋谷区 | 400円 | 一辺の長さが30cmをこえるもの |
中野区 | 400円 | 一辺の長さが30cm以上のもの |
墨田区 | 400円 | 一辺の長さが30cm以上のもの |
千葉市 | 390円 | 指定袋に入れて、口が結べないもの はみ出すもの |
船橋市 | 370円 | 指定袋に入らないもの、はみ出すもの |
川崎市 | 200円 | 最長辺が30cm以上50cm未満で全部 または一部が金属製 |
名古屋市 | 250円 | 30cm角をこえるもの |
大阪市 | 200円 | 最大の辺が30cmをこえるもの |
京都市 | 400円 | 30cm×40cm×40cmよりも大きいもの |
福岡市 | 300円 | 指定袋に入らないもの |
上記はルンバを粗大ゴミとして回収している自治体の例です。この方法のメリットは以下の通りです。
- 自治体が行っているため、信頼できる
- 手数料はかかるが良心的な値段
粗大ゴミは通常のゴミとは捨て方が違います。自治体によって細かな違いはありますが、大まかには下記のような手順です。
- 電話やインターネットで収集の予約を取る
- 収集日当日に指定された場所にルンバを出しておく
- 手数料を支払う
予約をしてから実際の収集までは時間がかかる場合があります。引っ越しなどで急いで処分をしたい場合は、時間に余裕を持って予約をしましょう。また、収集当日には決められた場所にルンバを出しておく必要があるため、場所の確認も忘れないでください。
手数料の支払い方法も、自治体によって違います。もっとも多いのはコンビニなどで「粗大ゴミ処理券」を購入して、粗大ゴミに貼っておく方法です。他には以下のような方法があります。
- 電子決済:クレジットカードやスマホ決済など
- 現金:当日収集に来た職員に支払う
粗大ゴミは収集に来てもらうだけでなく、自分で処理施設に持ち込むこともできます。この場合は手数料が節約できる場合も多いですが、持ち込みできる曜日が決まっていたり、事前に予約が必要だったりするため、持ち込む前に確認することを忘れないでください。
小型家電リサイクルとして回収してもらう
自治体名 | 収集の条件 |
---|---|
名古屋市 | 15cm×40cm×25cm以下の小型家電 は回収ボックスに入れることができる |
大阪市 | 回収ボックス以外に、 リネットジャパンリサイクル(株) による宅配で回収を実施している |
京都市 | 30cm×40cm×40cm以内 ほぼすべての家電が対象 |
上記はルンバを小型家電リサイクルの対象品として回収している自治体の例です。
平成25年から施行されている小型家電リサイクル法によって、各自治体では使用済みの小型家電製品を再資源化のために回収するようになりました。しかし、回収対象の小型家電や回収方法は、その自治体が決めて良いことになっています。
住んでいる自治体ではルンバを回収していないこともあるため、まずは自治体に確認を取ってください。小型家電を回収ボックスで回収している自治体の場合は、投入口に入らないとリサイクルできないことが多いようです。
家電量販店に回収してもらう
自治体でルンバを回収してもらえない場合、家電量販店に持ち込むという方法もあります。店舗に行く手間はかかりますが、買い替えと処分が一度に終わるため、買い替える予定がある方にはお勧めの方法です。
- エディオン 550円
- ヤマダ電機 550円
- ケーズデンキ 1,100円
上記の料金は店舗に掃除機を持ち込んだときの金額です。ヤマダ電機では訪問回収もしてもらえますが、料金は上記とは異なります。また、ケーズデンキでは、小型家電の引き取りだけのための訪問に出張料金がかかるそうです。
リネットジャパンリサイクル(株)に回収してもらう
大阪市でも実施されている、リネットジャパンリサイクル(株)による小型家電の回収は、宅配便を利用しています。大阪市以外でも多くの自治体と連携しているため、安心して利用できるのではないでしょうか。自宅にいながら処分が完了するため、忙しい方に最適です。
回収のための料金はかかってしまいますが、下記の大きさのダンボール箱なら、かなり多くのものが処分できるはずです。まとめて小型家電を処分したい方にも、この方法は最適です。
- ダンボール箱1箱:3辺の合計が140cm以内 重さ20kg以内なら1,500円
- 上記のダンボール箱にパソコンが入ると、1箱分の回収費用が無料になる
小型充電式電池の捨て方
先ほども触れましたが、ルンバの本体には小型充電式電池が使われており、捨て方が違います。今まで解説してきた処分方法では、すべて事前にルンバの中の小型充電式電池を抜いておくことが前提です。正しい捨て方をせず、電池に圧力がかかると、発火して火災の原因になることもあります。
小型充電式電池はほとんどの自治体で処分ができません。電気店やホームセンターに設置されているリサイクルボックスに入れてください。リサイクルボックスに入れることで、ニッケルやコバルトなど、貴重な金属を再資源化できます。
リサイクルボックスに入れる際は、以下のことに注意しましょう。
- +極と−極にセロテープなどを貼って絶縁する:絶縁することで電池は電流が流れない状態になる
- ルンバから電池が取れないときは、無理をして外さず販売店などに相談する
まだ壊れていないルンバは売却できる
ルンバがまだ壊れていない場合は売却を検討してみましょう。ゴミとして処分をすると料金がかかるかもしれませんが、売却できれば利益になります。
また、自分にとっては不用品でも他の方の役に立てることができれば、捨てるよりも環境に優しいはずです。
リサイクルショップで売却
不用品を売却するなら、リサイクルショップという方も多いでしょう。出張買取を行っている店舗も多いため、処分したいものがたくさんある場合も便利です。
出張費などが無料の店舗を選べば、売却が成立しなくても、ダメージがありません。気軽に依頼してみましょう。下記は実際にルンバの売却が成立した例です。
- ルンバ 国内正規品871 2014年製 買取価格4,280円
- ルンバi7 RVB-Y1 買取価格25,000円
フリマアプリなどを利用して売却
フリマアプリなどを利用する場合、リサイクルショップでは売却が成立しなかったルンバも、価格を下げて自分で売却できる可能性があります。また、売却まで1人で作業ができるため、自分のペースでルンバの処分ができるでしょう。下記は実際にメルカリにルンバが出品されている例です。
- iRobot ルンバ870 8,000円で出品
- iRobot ルンバ780 6,500円で出品
ただし、価格を下げても必ず売却が成立するとは限りません。売却できない場合は、そのままルンバが手元に残ってしまいますから、どうするのかを考えておきましょう。また、売却が成立した場合でも、注意したいことがあります。
- 責任を持って梱包と発送を行わなくてはいけない
- 送料や手数料がかかる
あまりに値下げをした場合、手間ばかりかかって利益にならなかったということもあり得ますので、十分に注意をしてください。
ルンバの売却を成立させるために
リサイクルショップとフリマアプリ、どちらを利用する場合も、売却を成立させるためには注意するポイントがあります。
掃除をする
ルンバ自体が掃除をする道具ですから、汚れがたまりやすいです。ダストボックスのホコリを取るのはもちろんですが、ダストボックスの中のフィルターも忘れないでください。フィルターは一見キレイに見えても、細かなホコリがついています。歯ブラシなどを使って丁寧にホコリを落としましょう。
センサー部分も、日頃から柔らかい布で拭いてください。センサーが正常に作動するかどうかは、ルンバを売却するための大きなポイントになるからです。硬い布でゴシゴシ拭くことは、センサーを傷め、誤作動の原因になることがあります。
箱をとっておく
売却の際には箱があった方が良いです。使わないときは箱にしまっておくことで、ルンバを傷付けない効果もあるため、結果として売却に有利になります。また、説明書や付属品も揃えておいた方が、購入する方に親切です。
使わないなら早めに売却する
ルンバだけに限ったことではありませんが、家電製品はなるべく新しい方が売却が成立しやすいといえます。もう使わないと感じたときは、できるだけ早めに売却をすると良いでしょう。
ルンバを急いで処分するなら不用品回収業者に依頼
急いでルンバを処分したい方には、不用品回収業者に依頼することをお勧めします。
不用品回収業者は1回の回収で10,000円程度の料金設定をしている場合が多いです。自治体で粗大ゴミを捨てる料金に比べると、高額なイメージがあるかもしれません。しかし、メリットもたくさんあります。
不用品回収業者に依頼するメリット
- 申込みをしてから、実際に対応してくれるまでの時間が短い
- 早朝や深夜など、対応してくれる時間の幅が広い
- 壊れているルンバや売却できなかったルンバも回収してくれる
- ルンバの他に処分したいものがある場合も回収してくれる
- 分別や運搬など、自分では何もしなくて良い
- 不用品買取をしている業者が多いため、不用品が利益になることも
不用品回収業者に依頼すれば、自分のルンバがどのような状態でも、必ず処分ができます。申込みさえすれば後は安心です。たくさんの不用品を1度に処分できれば、料金もそれほど気にならないのではないでしょうか。
また、不用品買取をしている業者を選べば、買取金額は回収料金と相殺できますから、不用品回収業者を一層お得に利用できるはずです。
信頼できる業者を選ぶポイント
不用品回収業者を選ぶには、ポイントがあります。まず、営業に必要な許可を自治体から得ていることです。
一般家庭からルンバを回収するためには、次の許可が必要になります。
不用品回収業者に必要な許可
- 一般廃棄物収集運搬業許可:家庭から出る不用品を回収するために必要
- 古物商許可:販売する目的で不用品を買い取るために必要
無許可で営業している業者に依頼すると、高額な料金を請求されたり、回収したものを不法投棄されたりするトラブルにつながる恐れがあります。
この許可を得ているかどうかは、業者のホームページを見るとわかることが多いです。ルンバの回収を依頼する前に、ホームページを確認すると良いでしょう。
また、自治体のホームページでも自治体が許可を出した業者を紹介しています。住んでいる自治体のホームページで調べれば、近隣の業者が確認でき、業者選びの参考になるはずです。
不用品回収業者を探す際は、ぜひ「不用品回収モール」もご活用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。
まとめ【自分に合った方法でルンバを処分しよう】
ルンバの処分方法について解説してきました。自分の状況に合った方法で、ルンバを処分してください。
時間に余裕がある方、処分に費用をかけたくない方は自治体で捨てたり、回収してもらうのが良いでしょう。売却をするのも、お勧めです。
しかし、処分のために時間も手間もかけられないなら、不用品回収業者に依頼するのが最適です。一度にたくさんの不用品を処分できますから、引っ越しや片付けの作業が一気に進み、心にも余裕が生まれます。
私たちを掃除から解放してくれるために開発されたのがルンバです。処分のときも、捨て方に悩んだりせず、ラクに処分できる自分に合った方法を選びましょう。