公開日:
最終更新日:

古き良き時代の音楽メディアであるレコード。コレクターにとっては宝物でも、引っ越しや断捨離の際には処分に困ることもあるのではないでしょうか。捨て方がわからない、もしくは価値があるかもしれないと思うと、なかなか手放せないものです。
実は、レコードの処分方法はいくつもあり、状態や希少性によっては高値で売却できる可能性もあります。適切な方法を選ぶことで、大切にしていたレコードを有効活用することができるのです。
この記事では、レコードの適切な処分方法から売却のコツまで、さまざまな選択肢を詳しく解説していきます。不要になったレコードを最適な方法で処分したい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
レコードの主な処分方法と選び方
自治体ごみでの正しい出し方
高く売却するためのポイント
処分にかかる費用相場
おすすめの買取先と査定のコツ
レコードの主な処分方法
レコードを処分する方法は大きく分けて5つあります。それぞれの特徴を理解して、ご自身の状況に合った処分方法を選びましょう。
ここでは以下の5つの処分方法について詳しく解説します。
- 不燃ごみとして処分する
- 自治体の粗大ごみ処分を利用する
- 友人や知人に譲る
- 不用品回収業者に依頼する
- 売却する(インターネットオークション、フリマアプリ、リサイクルショップ、専門店)
レコードの状態や数量、また手間をかけたくないかどうかによって、最適な処分方法は異なります。それぞれのメリット・デメリットを把握して、自分に合った方法を選びましょう。
不燃ごみとして処分する
レコードは主にビニール素材でできているため、多くの自治体では「不燃ごみ」として分類されています。処分する量が少ない場合や、特に価値がないと思われるレコードは、この方法が最も手軽です。
ただし、自治体によってごみの分別方法は異なるため、必ずお住まいの自治体のルールを確認してから処分するようにしましょう。たとえば、プラスチックごみとして分類している自治体もあります。中には「燃えないごみ」や「プラスチックごみ」など、呼び名が異なる場合もあるので注意が必要です。
レコードを不燃ごみとして処分する場合は、レコードをジャケットから取り出して分別するのがベストです。ジャケットは紙ごみとして、レコード本体は不燃ごみとして出すことで、より環境に配慮した処分が可能になります。また、レコードジャケットの中に入っている歌詞カードや解説書なども、紙ごみとして処分することができます。
大量のレコードを一度に処分する場合は、不燃ごみの収集量に制限がある自治体もあるため、数回に分けて出すか、次に紹介する「粗大ごみ」での処分を検討することをおすすめします。
自治体の粗大ごみ処分を利用する
レコードをまとめて大量に処分したい場合は、自治体の粗大ごみ処分サービスを利用する方法も有効です。特にコレクションとして数百枚単位のレコードを持っている場合、不燃ごみとして少しずつ出すよりも効率的です。
自治体の粗大ごみ処分では、通常、事前に申し込みが必要で、処分料金がかかることがほとんどです。料金は自治体によって異なりますが、一般的には処分する量や重さによって決まることが多いです。
申し込み方法は、電話やインターネット、専用のアプリなど、自治体によって様々です。処分日も指定される場合が多いので、計画的に申し込むことをおすすめします。申し込み時には「レコード○○枚入りの段ボール箱」というように、具体的な内容と量を伝えるとスムーズです。
粗大ごみ処分の流れは、申し込みをして、処分料金を支払い(粗大ごみ処理券の購入など)、指定された日時・場所に出すというのが一般的です。長年コレクションしてきたレコードを一度に処分する場合は、この方法が手間も少なく済むでしょう。
友人や知人に譲る
まだ聴ける状態のレコードであれば、友人や知人に譲ることも良い選択肢です。特に価値のあるコレクションであれば、同じく音楽を愛する人に受け継いでもらうことで、レコードに新たな命を吹き込むことができます。
最近は若い世代の間でもレコードが見直されており、「レコードを集め始めた」という知人がいるかもしれません。SNSで呼びかけてみるのも一つの方法です。無料譲渡サイトやフリーマーケットなどを活用するのもおすすめです。
譲る際のポイントとしては、レコードの状態を正直に伝えることが大切です。傷や音飛びの有無など、あらかじめ伝えておくことで後々のトラブルを防げます。また、相手の好みに合いそうなジャンルやアーティストを選んであげると喜ばれるでしょう。
音楽の好みが似ている人に譲れば、レコードに新たな命を吹き込むことになります。大切にしていたコレクションが別の人に楽しまれると思えば、愛着のあるレコードを手放す気持ちも少し楽になるでしょう。地域のコミュニティセンターや図書館、音楽教室などで引き取ってもらえる場合もあるので、問い合わせてみるのも良い方法です。
不用品回収業者に依頼する
レコードだけでなく他の不用品も一緒に処分したい場合や、大量のレコードを一度に処分したい場合は、不用品回収業者への依頼が便利です。特に高齢者の方や、自分で運び出すのが難しい場合におすすめです。
不用品回収業者は、自宅まで来てレコードを含む不用品を回収してくれるので、重いレコードを運び出す手間が省けるというメリットがあります。また、自治体の粗大ごみでは対応していない量でも回収してもらえることが多く、他の粗大ごみと一緒に回収してもらえるため、まとめて処分したい場合に便利です。
ただし、不用品回収業者に依頼する際は、許可を持った正規の業者かどうか確認することが重要です。無許可の業者に依頼すると、不法投棄されるリスクがあるため、必ず許可を持った業者に依頼しましょう。事前に料金体系を確認し、見積もりをもらうこと、そして複数の業者で料金を比較することで、適正な価格での回収が可能になります。
なお、中には買取も行っている不用品回収業者もあります。レコードの状態が良ければ、回収料金から買取金額を差し引いてもらえる場合もあるので、事前に相談してみるといいでしょう。
売却する
状態の良いレコード、特に希少価値の高いものは、売却することで収入を得ることも可能です。レコードの売却方法には主に4つの方法があり、それぞれ特徴が異なります。
インターネットオークション
ヤフオクやeBayなどのインターネットオークションは、コレクター向けの希少なレコードを高値で売却できる可能性がある方法です。特にマニアックなジャンルや希少盤は、コレクターが高額で落札することもあります。
オークションサイトでは、世界中の購入希望者と取引ができるため、マニアックなジャンルのレコードでも買い手が見つかりやすいというメリットがあります。ジャズの名盤やクラシックの限定盤、初期のロックレコードなどは特に人気です。
出品する際のポイントは、レコードの状態(傷や汚れの有無)を詳しく記載することと、ジャケットの写真も複数アングルから撮影すること、そしてアーティスト名、タイトル、レーベル、発売年、盤番号などの情報を正確に記載することです。ただし、梱包や発送の手間がかかり、取引相手とのやり取りも必要になるため、時間と手間をかけられる場合に向いています。
フリマアプリ
メルカリやラクマなどのフリマアプリも、レコードを売却する有効な手段です。オークションよりも手軽に出品でき、スマートフォンだけで完結するため、初めての方でも利用しやすいでしょう。
フリマアプリはオークションと比べて手軽に出品できるため、初めての方でも利用しやすいでしょう。また、即決価格で売買するため、取引がスムーズに進みやすいというメリットもあります。人気アーティストの名盤や限定盤、初回プレス盤、特に近年人気の高まっている和製シティポップなどは需要が高い傾向にあります。
ただし、価格設定が難しく、相場より高すぎると売れにくいため、事前に類似商品の取引価格をチェックしておくことをおすすめします。また、専門知識を持った買い手が少ないため、マニアックなジャンルは専門店での買取の方が高値がつく可能性があることも覚えておきましょう。
リサイクルショップ
ブックオフやハードオフなどのリサイクルショップでは、手軽にレコードを売却することができます。店舗に持ち込むだけで、その場で査定してもらえて即日現金化できるのが最大のメリットです。
リサイクルショップの最大のメリットは、その場で査定してもらえて即日現金化できる点です。また、送料や手数料などの余計なコストがかからないという利点もあります。レコードプレーヤーなど関連機器と一緒に売却することもできるため、まとめて処分したい場合に便利です。
一方で、専門店と比べると買取価格が安くなる傾向があります。特に一般的な人気アーティストのレコードは、供給過多で安値になりがちです。それでも、手間をかけたくない場合や、少量のレコードを手放したい場合は、手軽さを考慮するとリサイクルショップも良い選択肢です。店舗によっては査定額に満足できない場合、無料で引き取りのみ行ってくれるケースもあります。
レコード・CDの買取専門店
ディスクユニオンやタワーレコードなどのレコード・CD買取専門店は、レコードの価値を正確に評価してくれるため、適正価格での買取が期待できます。特に希少価値の高いレコードは、専門店での査定がおすすめです。
買取専門店では、マニアックなジャンルや希少盤の価値を理解しているスタッフが査定するため、一般的なリサイクルショップよりも高額査定が期待できるでしょう。ジャズやクラシックの名盤、プログレッシブロックやサイケデリックなどのマニアックなジャンル、未開封や美品状態のもの、限定盤や初回プレス盤などは特に高く買い取られる傾向があります。
店舗に持ち込む以外にも、宅配買取サービスを利用すれば、自宅から発送するだけで査定してもらえる便利さもあります。大量のレコードを処分する場合は、出張買取サービスを行っている専門店もあるので、調べてみるとよいでしょう。ただし、専門店でも一般的なレコードは安値になりがちなので、価値のあるものとそうでないものを事前に分けておくと効率的です。
レコードを高く売却するためには?
レコードを少しでも高く売却するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。適切な準備と知識があれば、思いがけない高値がつくこともあります。
まず、レコードの状態が良いほど高価買取につながります。傷や汚れが少なく、ジャケットも美品であれば、買取価格は上がります。保管状態が悪く埃や傷が目立つものは、大幅に価値が下がってしまうので注意しましょう。売却前に専用のクリーナーでレコード盤面を清掃し、ジャケットの汚れも可能な限り落としておくことで、査定額アップが期待できます。
次に重要なのは、レコードの希少性です。限定盤や初回プレス盤、生産数が少なかったレーベルのものなどは高値がつきやすいです。特にジャズ、クラシック、プログレッシブロックなどの特定ジャンルは、コレクターからの需要が高い傾向があります。日本のレコードは海外でも人気があり、特に和製シティポップなどは海外のコレクターからの需要が高まっています。国際的なオークションサイトでの出品も検討してみると良いでしょう。
また、複数の買取業者で査定してもらうことも大切です。業者によって得意なジャンルや買取強化中のアーティストが異なるため、複数の専門店で査定を受けることで最も高い買取価格を引き出せます。事前にインターネットで各買取店の強化買取ジャンルを調べておくと効率的です。
レコードの付属品も忘れずに確認しましょう。初回特典や限定ポスター、ステッカーなどが揃っていると価値が上がります。また、同じアーティストやジャンルでまとめて売ることで、セット買取として高く評価されることもあります。
最後に、レコード市場の動向にも注目しましょう。近年はアナログブームで人気アーティストのレコードは需要が高まっています。特定のアーティストが再評価されたタイミングや記念イベントの時期は、関連するレコードの価値が上がることもあるので、売却のタイミングも考慮するとよいでしょう。
レコードを処分する際の費用相場
レコードを処分する方法によって、かかる費用は大きく異なります。ここでは、各処分方法の費用相場について詳しく見ていきましょう。
不燃ごみ
不燃ごみとしてレコードを処分する場合、自治体が指定する不燃ごみ袋の購入費用がかかります。この方法はレコードを少量処分する場合に最も経済的です。
不燃ごみ袋の価格は自治体によって異なりますが、一般的に10〜45リットルサイズで20〜100円程度です。例えば、東京23区では45リットルの不燃ごみ袋が1枚あたり70円程度、神奈川県横浜市では同サイズで40円程度となっています。
レコード1枚あたりの処分費用は非常に安く済みますが、大量にある場合は袋の数が必要になるため、総額が高くなる可能性があります。目安としては、LP盤であれば45リットルの袋に15〜20枚程度入るでしょう。
また、自治体によっては、不燃ごみシールを購入して貼り付ける方式を採用している場合もあります。シールは通常1枚10〜50円程度で、一定量ごとに1枚必要になります。一度に大量のレコードを処分すると収集車の負担になる可能性があるため、少量ずつ複数回に分けて出すという方法も検討しましょう。
自治体によってはリサイクル処理費用が別途かかる場合もあるので、事前に自治体のホームページや窓口で確認することをおすすめします。
自治体の粗大ごみ処分
自治体の粗大ごみ処分サービスを利用する場合は、処分量や重さに応じた料金がかかります。大量のレコードをまとめて処分する際に適した方法です。
多くの自治体では、粗大ごみ処理券を購入する形で費用を支払います。料金は自治体や処分量によって異なりますが、一般的に小さめの段ボール1箱分(LP50〜100枚程度)で300〜1,000円程度です。
例えば、東京23区の場合、30cm×30cm×30cm程度の段ボール箱であれば、400円程度の粗大ごみ処理券が必要になります。横浜市では、同程度の大きさで200〜300円程度です。大きな段ボール箱になると、500〜1,500円程度かかることもあります。
事前に自治体のホームページや窓口で料金を確認し、必要な処理券を購入してから処分日に備えましょう。また、粗大ごみ処分には予約が必要なことが多く、人気の日程はすぐに埋まってしまうこともあるため、余裕を持って申し込むことをおすすめします。
料金を節約するコツとしては、できるだけコンパクトに梱包することや、複数の小さな箱に分けるよりも一つの箱にまとめた方が安くなる場合もあるので、自治体の料金体系を確認するとよいでしょう。
不用品回収業者
不用品回収業者に依頼する場合の費用は、回収量や業者によって大きく異なります。一般的には量や重さによって料金が決まりますが、中には最低料金が設定されている場合もあります。
一般的には、軽トラック1台分(350kg程度、LP約500〜700枚)で15,000〜30,000円程度が相場です。これはレコードだけでなく他の不用品も一緒に回収してもらえる量なので、まとめて処分したい場合はコストパフォーマンスが良くなります。
料金体系は業者によって異なり、回収する量や重さによる料金設定、車両のサイズ(軽トラック、2トントラックなど)による料金設定、品目ごとの料金設定などがあります。また、地域によっても料金相場は変わってくるので注意が必要です。
また、業者によっては、レコードがまだ価値があると判断された場合、買取りとして扱い、回収費用から差し引いてくれるケースもあります。特に状態の良いレコードが多い場合は、事前にそのような対応が可能かどうか確認してみるとよいでしょう。
料金トラブルを避けるためにも、必ず事前に見積もりを取り、複数の業者で比較することをおすすめします。また、許可を持った正規の業者かどうかも確認しておくことが大切です。「不用品回収モール」のような比較サイトを活用すれば、優良業者を見つけやすくなります。
まとめ
レコードの処分方法について詳しく解説してきました。処分方法は状況に応じて最適なものを選びましょう。
- 不燃ごみとして処分:最も手軽だが、自治体のルールを確認する必要がある
- 粗大ごみとして処分:大量にまとめて処分する場合に便利
- 友人や知人に譲る:状態の良いレコードを有効活用できる
- 不用品回収業者に依頼:他の不用品と一緒に処分したい場合におすすめ
- 売却する:状態の良いレコードや希少価値のあるものは高値がつく可能性がある
特に希少価値の高いレコードは、適切な方法で売却することで思わぬ収入になることもあります。処分を考える前に、一度専門店などで査定してもらうことも検討してみてください。
レコードの状態や数量、手間をかけられるかどうかなど、自分の状況に合った処分方法を選ぶことが大切です。大切にしてきたコレクションだからこそ、最適な「旅立ち方」を選んであげましょう。