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いらなくなったペットケージや犬小屋の処分方法は、サイズや素材、状態によって7通りあります。
自治体のゴミとして捨てられるほか、売ってお得に処分することも可能です。
そこでこの記事では、買い替えやペットの旅立ちによっていらなくなったペットケージや犬小屋を処分する方法について解説します。
捨てる際にかかる費用の目安や、リサイクルショップ等に売った場合の買取相場、ペット供養についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
ペットケージと犬小屋の違い
ペットケージと犬小屋の正しい処分方法
ペットケージや犬小屋を自分で解体する方法
ペットケージと犬小屋の違い
ペットケージと犬小屋のいずれも、ペットに居場所を提供するアイテムですが、設置する場所や飼育するペットの種類等が異なります。
ペットケージと犬小屋の違い
飼育する動物の種類 | 使用する場所 | 用途 | |
---|---|---|---|
ペットケージ | 犬・猫・うさぎ・ハムスター・ 小動物各種 | 屋内 | 食事トイレ、睡眠トレーニング 留守番、等の一時的な利用 |
犬小屋 | 犬 | 屋外 | 生活全般の長期的な利用 |
ペットケージとは
- ペットケージとは、屋内で使用されるアイテム。
- 犬や猫のほかにも、さまざまなペットの飼育に利用される。
- 犬や猫などのペットを一時的に入れておくことができるほか、トイレや食事、寝る場所として利用される。
またトレーニングや安全な場所としての役割もあり、ペットが家の中で自由に動き回るのを防ぐためにも使用されるのも、ペットケージの特徴です。
ペットケージの材質は、金属もしくはプラスチックが一般的です。
柵を模した形状のほか、折りたたみ式やキャスター付きなど、移動や収納が容易なデザインなど、バリエーションが豊富にあります。
またサイズも、ペットに合わせてさまざまです。

ペット「ゲージ」と誤って表記されることもありますが、正確にはペット「ケージ」です。
ゲージ(英語ではgauge)とは、雨量計や圧力計など計器や測定器の総称です。
ペットケージはペットを入れておくアイテムですから、鳥かごや獣の檻を意味するケージ(英語表記でcage)が正しいといえます。
犬小屋とは
- 犬小屋は主に屋外で使用される、犬が住むための小さな建物のこと。
- 犬小屋は犬が雨風や日差しを避けながら快適に過ごせるような仕様になっている。
- 犬にとってのテリトリーであり、安心できる居場所。
一部の犬小屋は、断熱材や防水加工が施されています。
四季のある日本でも、屋外飼育犬が快適に過ごせるよう、寒さや暑さに対応できる構造です。
犬小屋の素材には、木製やプラスチック製、金属製などがあり、犬のサイズに合わせて、バラエティ豊富なサイズやデザインが展開されています。
ペットケージや犬小屋の処分方法7選

ペットケージや犬小屋の処分方法には、次のようなものがあります。
- 自治体のゴミに出す
- 動物保護施設や支援団体に寄付する
- リサイクルショップに買取依頼する
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- 不用品回収業者に回収依頼する
- 友人や知人に譲る
- ペット遺品供養を依頼する
自治体のゴミに出す
ペットケージや犬小屋は、自治体のゴミとして捨てることができますが、サイズや素材によって分別方法が異なるのでご注意ください。
自治体のゴミとしてペットケージや犬小屋を捨てるときは、サイズをチェックしてから、素材によって分別します。
- 最長辺が30cmもしくは50cm以上の場合や、自治体指定のゴミ袋に入らない場合は、粗大ゴミに分類されることが多い傾向。
- 粗大ゴミの基準よりもサイズが小さく、かつ木製やプラスチック製のペットケージや犬小屋は可燃ゴミに、金属製の場合は不燃ゴミに分類されるのが一般的。
粗大ゴミに分類されるサイズの基準は各自治体によって異なるため、お住まいの自治体のルールをご確認ください。
以下は、各自治体におけるペットケージや犬小屋を粗大ゴミとして捨てる際の、費用の事例です。
粗大ごみ費用の事例
自治体名 | 粗大ゴミの費用 | 注意点 |
---|---|---|
札幌市 | ・木製又はスチール製:500円 ・木製及びスチール製以外:200円 | ─ |
世田谷区 | 最大辺及びその次に長い辺の合計 ・140cm以下:400円 ・140cm超 200cm以下:800円 ・200cm超 270cm以下:1,200円 ・270cm超:2,000円 | 解体した場合でも、解体前の大きさが基準になる |
横浜市 | 500円 | ─ |
名古屋市 | 90cm角未満 500円90cm角以上:1,000円 | ─ |
大阪市 | 幅・奥行・高さの合計 ・1.5m未満:200円 ・1.5m以上 2m未満:400円 ・2m以上2.5m未満:700円 ・2.5m以上:1,000円 | ─ |
大きなサイズのペットケージや犬小屋を解体して小さくすることで、粗大ゴミではなく可燃ゴミや不燃ゴミとして費用をかけずに捨てられる自治体もあります。
ただペットケージや犬小屋は、ペットの安全を守るために丈夫に作られており、簡単には解体できません。
無理に解体しようとすると怪我をする恐れもあるので、十分ご注意ください。
動物保護施設や支援団体に寄付する

寄付をはじめとする有志の支援で運営していることが多い動物保護施設や支援団体では、ペットケージや犬小屋をはじめとするペット用品の寄付を募っていることがあります。
ペットケージや犬小屋の状態によっては、使用済みでも寄付できることもあるので、興味をお持ちの方は直接施設や団体にお問い合わせください。
ペットケージや犬小屋を寄付する場合の送料は、自己負担ですが、余っているペット用品も一緒に寄付すれば、家族や住む場所のない動物達をサポートする施設や支援団体の、大きな支えになるでしょう。
ただし在庫状況や保護している動物の状況によって、寄付の対象品目は変動します。
送付する前に必ず、ペットケージや犬小屋の要否や寄付の仕方について、動物保護施設や支援団体にご確認ください。
リサイクルショップに買取依頼する
購入したものの使用せず保管していた未使用品、もしくは使用頻度が少なく状態のよいペットケージや犬小屋であれば、リサイクルショップに買取依頼できることもあります。
一般社団法人ペットフード協会が発表した2021年(令和2年)全国犬猫飼育実態調査の結果で、ペットを飼育する世帯は増加していると公表されました。
ペット市場やペット用品の需要の拡大を受けて、積極的にペット用品の買取を行うリサイクルショップは増加傾向にあるといわれています。
ただし傷みが激しいものや破損している場合は、買取を依頼しても値段がつかないこともあります。
またリサイクルショップによっては、ペットケージや犬小屋といったペット用品の買取自体に対応していないケースもあるので、注意が必要です。
ペットケージや犬小屋の買取実績には、次のようなものがあります。
ペットケージや犬小屋の買取実績
製品の種類 | 製品の特徴 | 買取金額(目安) |
---|---|---|
ハムスター用ケージ | 2床式 | ・新品:1,800円 ~ 7,100円 ・中古品:900円 ~ 5,300円 ・傷有り品:900円以下 |
大きなウサギ用ケージ | 1階建 折りたたみ可能 | ・新品:2,600円 ~ 10,300円 ・中古品:1,300円 ~ 7,700円 ・傷有り品:1,300円以下 |
大きなウサギ用ケージ | 2階建 折りたたみ可能 | ・新品:3,000円~ 12,200円 ・中古品:1,500円 ~ 9,100円 ・傷有り品:1,500円以下 |
大きなウサギ用ケージ | 3階建 折りたたみ可能 | ・新品:4,800円 ~ 19,300円 ・中古品:2,400円 ~ 14,500円 ・傷有り品:2,400円以下 |
猫用ケージ | アイリスオーヤマ製 2段 中古美品 | 2,000円程度 ※店頭まで持ち込んだ場合 |
取扱説明書などの付属品があれば、一緒に買取に出してください。査定結果がよくなることがあります。
フリマアプリやネットオークションに出品する
ペットケージや犬小屋は、フリマアプリやネットオークションに出品して販売することもできます。
流通価格より安価にペットケージや犬小屋を手に入れられるのが、フリマアプリやネットオークションの魅力です。
ペット用品をリーズナブルに揃えたいニーズに合致すれば、リサイクルショップに持ち込むより高値で売れる可能性がある点は大きな魅力です。
フリマアプリで取引されたペットケージ・犬小屋の一例
商品名 | 商品情報 | 取引価格 |
---|---|---|
犬用ケージ | ・60×90cm ・トイレ付き ・金属製 ・1年くらい使用した中古美品 | 1,000円(送料着払い) |
猫用ケージ | ・75×49×75cm ・トイレ付き(未使用) ・2段 ・2ヶ月使用の美品 | 3,000円(送料込) |
犬用ケージ | ・72×63cm ・スチール/天然木/ABS製 ・半年弱使用 | 9,800(送料込) |
犬小屋 | ・115.7×78.5×81.5cm ・木製 ・屋外用 ・中型〜大型犬用 | 18,500円(直接引き渡し) |
猫用ケージ | ・87×133cm ・木製 3段 ・数回使用 | 28,000円(直接引き渡し) |
犬用ケージ | ・71×65×1190cm ・防音仕様 ・空気清浄機付き ・4ヶ月使用 | 150,000円(送料込) |
防音機能があるものや、金属製で丈夫なペットケージや犬小屋は、高値でも購入者がつきやすい傾向があります。
ただしフリマアプリやネットオークションの場合、自分で出品作業をしなければならず、手間がかかるのが弱点です。
また出品してもすぐに買い手が見つかるとは限らないため、処分を急がない場合に有効な方法といえます。
早期売却するために、商品詳細に詳しく記入したり、写真の枚数を増やしたりといった工夫によって訴求力をあげるとよいでしょう。
不用品回収業者に回収依頼する
ペットケージや犬小屋をすぐに処分したい場合や、他にも処分したい不用品がある場合は、不用品回収業者の利用をご検討ください。
金属製のペットケージや屋外での使用に耐えるように頑丈に作られている犬小屋は、重量があります。
解体したり、搬出したりといった作業は、かなりの重労働です。
こういった手間を省きながら、家中の不用品を一掃できるのが、不用品回収業者です。

買取に対応している業者に依頼すれば、ペットケージや犬小屋の状態によって、わずかでも値がつく可能性もあります。
買取金額は不用品の処分費用から相殺されるので、お得に不用品一式を処分することが可能です。
友人や知人に譲る
ペットを飼っている、もしくはこれから新たにペットを迎える友人や知人がいれば、譲るのもよいでしょう。
特に新たにペットを迎える家庭や子犬や子猫が生まれた場合には、ペット用品を揃えるコストがかかります。
子犬や子猫はあっという間に成長するので、成長に合わせてペットケージや犬小屋を買い替えるのは、大きな出費です。
安価に、もしくは無料で不要になったペットケージや犬小屋を譲れば、喜ばれるでしょう。
ただ、ペットケージや犬小屋を処分したいタイミングで、欲しい人が現れるとは限りません。

日頃から手放したいペットケージや犬小屋があり、引き取ってくれる人を探していると周知しながら待てる場合は、検討したい方法です。
ペット遺品供養を依頼する
長年家族として連れ添ったペットが旅立った場合、ペットケージや犬小屋を捨てたり売ったりといった方法には、抵抗を感じることもあるでしょう。
そういった場合に検討したいのが、ペットの遺品供養を依頼する方法です。
人間の場合でも、故人の思い入れのある遺品については、お焚き上げ供養をすることがあります。
これと同様に、ペットの愛用した遺品を供養するものです。
一部の神社仏閣が動物の供養に対応しているほか、身近にペット供養できる寺社がない人のために、ペットの遺品供養専門の業者もいます。
ペットの遺品供養の専門業者であれば、宅急便で送付するだけで供養を依頼することが可能です。
ペットの遺品供養の対象品目は、それぞれの寺社や業者によって異なるため、詳細は各受け入れ先にお問い合わせください。
ペットケージや犬小屋は解体できる?

ペットケージや犬小屋はペットが安心して過ごせるように、簡単には分解できないように作られています。
しかし次のような構造の場合、ある程度まで解体できることもあるので、試す価値があるでしょう。
解体を試す価値があるケース
- 全体がプラスチックでできている場合
- プラスチックと金属のパーツが組み合わさっている場合
- 金属のパーツをプラスチックの留め具で留めている場合
- 全体が木でできている場合
ハムスターやうさぎ、猫といった小動物用のペットケージでは、全体がプラスチック製であったり、プラスチックと金属を組み合わせた構造や、金属製のパーツをプラスチックの留め金で組み立てている場合があります。
- プラスチックのパーツであれば、強い力をかければ割れるので、接続部分に強い圧をかけることで解体が可能。
- 手では外せない場合は、ペンチなど工具を使うと、容易にプラスチックを割って分解できる。
- プラスチックの破片が飛び散ることがあるので注意が必要。
広い作業スペースを確保した上で、ゴーグルなどで目を保護するなどの対応で、怪我しないようご注意ください。
例えばアイリスオーヤマのペットケージは、使用に際して組み立てた時と逆の手順を踏むことで、解体が可能です。
パネルを固定するジョイントパーツを取り外して解体していきます。
この時、全てのジョイントパーツをいきなり全部外さないようにご注意ください。ペットケージが崩れて、怪我をすることがあります。

取り外す予定のパネル付近のジョイントパーツから順番に、少しずつ解体するのがポイントです。
アイリスオーヤマの公式サイトから、取扱説明書のデータをダウンロードできます。解体の手順を確認する際は、ぜひご活用ください。
また木製のペットケージや犬小屋も、自分で解体できる可能性があります。
ただし木製のペットケージやイブ小屋は、厚みのある木を用いているため、一般的なノコギリでは切れないこともあるでしょう。
こういった場合は、電動ノコギリなど、プロユースの工具が必要です。はめ込んであるパーツは、金槌で叩くことで外れる可能性もあります。
Richell(リッチェル)など、ペットケージや犬小屋を販売しているメーカーの中には、解体方法について公式サイト等で案内していることもあります。
メーカーの公式サイトをチェックするのもおすすめです。
まとめ
ペットケージや犬小屋の処分方法のまとめは以下です。
- ペットケージや犬小屋は、可燃ゴミ、不燃ゴミ、粗大ゴミといった自治体のゴミとして捨てられる。
- 粗大ゴミの場合はサイズによって、200円から1,000円程度の費用での処分が可能。
- 十分使用できる状態であれば、リサイクルショップやフリマアプリ等を利用して売るのもよい。
不要な品を手放して、お金が手元に戻ってくるメリットがあります。
しかし手間をかけずに、すぐにペットケージや犬小屋を処分したい場合は、不用品回収業者を利用するのが便利です。
不用品回収業者に依頼すれば、ペットケージや犬小屋以外の不用品も、全て一度に処分できます。
不用品回収業者をお探しの場合は、「不用品回収モール」をぜひご利用ください。
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。

不用品回収モールを活用して、いらなくなったペットケージや犬小屋をはじめとする家中の不用品の処分を不用品回収業者に依頼してみてはいかがでしょうか。