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滅多に使わないアイテムの保管場所として重宝する物置は、サイズが大きく重量もあるため処分するのがとにかく大変です。
実際に不要になった物置をどうやって処分すればいいのかがわからず、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、不要になった物置の処分方法について紹介していきます。
なるべくお金をかけずにお得に処分する方法や、手間をかけず効率よく処分する方法など、さまざまな捨て方をまとめて紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 物置の処分方法
- 物置を処分する上でかかる費用
不要になった物置の処分方法7選
不要になった物置の主な処分方法として、以下があげられます。
- 解体して粗大ゴミとして回収してもらう
- 解体して不燃ゴミや金属ゴミ、資源ゴミとして回収してもらう
- 引っ越しのタイミングで引っ越し業者に回収を依頼する
- リサイクルショップや買取店で買い取ってもらう
- フリマアプリやネットオークションで売却する
- 欲しい人に譲る
- 不用品回収業者に回収してもらう
それぞれの処分方法について詳しく解説していきます。
物置を解体して自治体の粗大ゴミとして回収してもらう
物置はサイズが大きいため、そのままだと自治体のゴミとして処分することはできませんが、解体してある程度サイズを小さくすれば粗大ゴミとして処分できるようになります。
主な自治体における解体した物置の参考処分費用や条件は以下のとおりです。
各自治体での物置の処分費用・条件(参考)
自治体 | 処分料や条件など | |
---|---|---|
北海道札幌市 | ・幅が60cm未満:500円 ・幅が60cm以上:900円 | |
宮城県仙台市 | 高さ・幅・奥行の合計 ・2.5m未満:800円 ・2.5m以上:1,200円 | |
埼玉県 | さいたま市 | 要確認 |
川口市 | 要確認 | |
東京都 | 品川区 | ・最大辺90cm未満:600円 ・最大辺90㎝以上:1,400円 |
世田谷区 | 最大辺及びその次に長い辺の合計 ・140cm以下:400円 ・140cm超200cm以下:800円 ・200cm超270cm以下:1,200円 ・270cm超:2,000円 | |
足立区 | 鉄板類:400円 | |
板橋区 | 鉄板類:400円 | |
千葉県 | 千葉市 | 390円 |
船橋市 | 要確認 | |
柏市 | 資源品(金属類)として回収可能 | |
神奈川県 | 相模原市 | 要確認 |
横浜市 | 要確認 | |
横須賀市 | 520円 | |
兵庫県 | 神戸市 | ・高さが90cm以下:300円 ・高さが90cm超え:600円 |
姫路市 | 要確認 | |
京都府京都市 | 高さ、幅及び奥行の合計 ・2m未満のもの:400円 ・2m以上2.5m未満のもの:800円 ・2.5m以上3m未満のもの:1,200円 ・3m以上3.5m未満のもの:1,600円 ・3.5m以上4m未満のもの:2,000円 ・4m以上4.5m未満のもの:2,400円 | |
宮崎県宮崎市 | 要確認 |
※同じスチール製品のスチールラックの処分料を参考にしています。あくまで参考処分料となるので、より正確な処分費用については各自治体に確認するようにしてください。
物置を解体して自治体の不燃ゴミや資源ゴミとして回収してもらう
物置の解体は大変ですが、各自治体が定める一般ゴミとして処分できるサイズで解体することができれば、不燃ゴミや金属ゴミ、資源ゴミなどの一般ゴミとして処分することもできます。
一般ゴミとして処分できるゴミのサイズは各自治体によって異なりますが、以下を条件としている自治体が多いです。
- 最大辺の長さが30cm以下
- 指定のゴミ袋に収めることができる
物置はスチールで製造されている製品がほとんどなので、主な自治体でスチールなどの金属類を処分する際のゴミ区分について紹介します。
各自治体での金属類のゴミ区分
自治体 | ゴミ区分 | |
---|---|---|
北海道札幌市 | 小物金属類 ※市の指定袋に入り持ち手が縛れる大きさのもの | |
宮城県仙台市 | 要確認 | |
埼玉県 | さいたま市 | もえないゴミ ※サイズなどの条件については要確認 |
川口市 | 資源物(金属類) ※最大辺が40cm以下のもの | |
東京都 | 品川区 | 金属ゴミ ※最大辺が30cm以下のもの |
世田谷区 | ・不燃ゴミ ・金属系資源ゴミ ※最大辺が30cm以下のもの | |
足立区 | 燃やさないゴミ ※30cm以下のもの | |
板橋区 | 不燃ゴミ ※30cm以下のもの | |
千葉県 | 千葉市 | 不燃ゴミ ※サイズなどの条件については要確認 |
船橋市 | 資源ゴミ ※サイズなどの条件については要確認 | |
柏市 | 資源品(金属類) ※3m、30㎏を超えるものは資源組合で直接回収 | |
神奈川県 | 相模原市 | 金属類 ※50cm未満のもの |
横浜市 | 小さな金属類 ※一番長い辺が30cm未満のもの | |
横須賀市 | 資源ゴミ ※サイズなどの条件については要確認 | |
兵庫県 | 神戸市 | 燃えないゴミ ※市の指定袋に入り持ち手が縛れる大きさのもの |
姫路市 | 要確認 | |
京都府京都市 | 小型金属類 ※最長部分が概ね30cm以下のもの | |
宮崎県宮崎市 | 金属類 ※厚さが5mm未満のもの ※大きさが1m以下のもの |
実際に解体する際は、事前に自治体のホームページで詳細を確認したり直接問い合わせるなどして、条件を確認した上でおこなうようにしてください。
引っ越しのタイミングで引っ越し業者に物置の回収を依頼する
引っ越しの準備にともなって発生する不用品は、引っ越し業者に回収を依頼することもできます。
主な引っ越し業者の不用品回収の対応状況は以下のとおりです。
引越し業者における不用品回収対応
引越し業者 | 対応状況 |
---|---|
アリさんマークの引越社 | 家具、家電などさまざまなアイテムの引き取りに対応 |
ハート引越センター | 家具、家電などさまざまなアイテムの引き取りに対応 |
アート引越センター | 引き取り不可 ※回収の対象は家電リサイクル法の対象商品のみ |
サカイ引越センター | 引き取り不可 ※回収の対象は家電リサイクル法の対象商品のみ |
ヤマトホームコンビニエンス | 未対応 |
不用品の回収はどの引っ越し業者でも依頼できるわけではありません。
大手の引っ越し業者で物置を回収してもらえる可能性があるのは「アリさんマークの引越社」と「ハート引越センター」です。
この2社はさまざまな不用品の回収に対応していますが、回収対象となる品目など詳細は公表されていないので、物置の回収可否については事前に確認しておく必要があります。
また、引っ越し業者による不用品の回収は、あくまで引っ越しを依頼した方に向けて提供されるオプションサービスの一つです。
引っ越しを依頼せずに不用品の回収のみを依頼することはできませんので注意してください。
不用品の回収のみを依頼したい場合は、不用品回収業者の利用を検討しましょう。
リサイクルショップや買取店で物置を買い取ってもらう
処分予定の物置がまだ使える状態であれば、ゴミとして処分するのではなく売却処分を検討してみるのもおすすめです。
リサイクルショップや買取店の中には物置の買い取りをおこなっているところもあるので、製品によっては数千円〜数万円で売却できることもあります。
以下は、リサイクルショップや買取店での物置の売却事例の一部です。
物置の買取例
店舗名 | 製品名 | 売却価格 |
---|---|---|
エクラタンテ | イナバ物置 FXN-1726HY | 60,000円 |
出張買取アシスト | イナバ物置 ネクスタ NXN-29S | 10,000円 |
良品計画 | ヨド物置 ESE-1809A | 15,000円 |
リサイクルショップや買取店で売却する場合は、買い取ってほしい不用品を店舗に持ち込み、査定後に買い取ってもらいます。
その場でお金を受け取ることができる即金性の高さが、リサイクルショップや買取店で物置を売却する最大のメリットです。
不用品を自分で店舗に持ち込む必要はありますが、最近は出張買取を実施している店舗も増えてきているので、手間をかけずに買い取りを依頼できるようになってきています。
ただし、買取価格はそれぞれの店舗によって異なるだけでなく、店舗選びを誤ってしまうと安値で買い叩かれてしまうこともあるので、なるべく複数の業者に査定を依頼した上で売却先を決めるようにしましょう。
フリマアプリやネットオークションで物置を売却する
物置を「1円でも高い値段で売却したい」と考えている方は、リサイクルショップや買取店ではなくフリマアプリやネットオークションでの売却がおすすめです。
フリマアプリやネットオークションでは商品を出品する際に自分で価格を設定できるようになっているので、納得できる価格で不用品の売却が可能です。
「メルカリ」や「ヤフオク!」など人気のサービスでは、実際に以下のような価格で物置の売買が成立しています。
メルカリ・ヤフオクでの物置の取引例
サービス名 | 製品名 | 売却価格 |
---|---|---|
メルカリ | イナバ物置 8番 | 37,000円 |
タクボ 屋外物置 | 35,000円 | |
サンキン 大型屋外物置 | 50,000円 | |
ヤフオク! | イナバ物置 NX-17S 鍵付き | 43,510円 |
タクボ物置 GP-156BT | 62,300円 |
売却価格は製品の種類や状態によって異なりますが、数万円で売却が成立するケースも珍しくありません。
イナバ物置やタクボ物置など知名度が高いメーカーの製品であれば、50,000円以上で売却が成立することもあります。
また、適切な価格で出品することでノーブランドの物置であっても売却が成立する点は、フリマアプリやネットオークションならではです。
ただ、フリマアプリやネットオークションには、売却価格と送料を別にすると買い手がつきにくいという特徴があります。
そのため、フリマアプリやネットオークションでは送料込みの価格で出品するのが一般的ですが、物置はサイズが大きく重量もあるため、送料だけで数千円〜数万円になってしまうことも珍しくありません。
送料の計算を間違ってしまうと、仮に売却できたとしても手元にほとんど残らなかったり、逆に赤字になってしまうこともあるので、送料込みで出品する場合は注意するようにしてください。
物置を欲しい人に譲って処分する
物置は、使用頻度の低いものの保管場所として重宝する製品です。
ただ、購入するとなると安いものでも20,000円ほど、高いものでは10万円以上になることもあります。
そのため、「譲ってもらえるのであればぜひ譲ってほしい」と考えている方も少なくありません。
もし、まだ使える状態の物置を売却せずに処分しようと考えているのであれば、ゴミとして捨てるのではなく、物置を欲しい人に譲って処分するという方法もあります。
物置は置き場所が必要になるため譲れる人も限られてしまいますが、まずは友人や知人など身近な人に声をかけてみましょう。
友人や知人など身近な人で物置を引き取ってくれる人が見つからない場合は、SNSや掲示板を使って譲渡先を探すという方法もあります。
SNSや掲示板で譲渡先を探すときは、「面識のない人に譲る」ということをしっかりと認識し、個人情報の取り扱いに注意しながら引き渡すようにしてください。
不用品回収業者に物置を回収してもらう
劣化がひどく売却できる状態ではない物置は、解体することで粗大ゴミや一般ゴミとして処分できますが、物置の解体処分は手間がかかります。
「自分で解体するのは面倒」「自分で解体するのは難しそう」という方は、自分で解体して処分するのではなく、不用品回収業者に回収してもらうのがおすすめです。
解体して自治体のゴミとして処分するよりも高くつきますが、搬出から運搬まですべての作業を任せることができるので、不要になった物置を効率的に処分できます。
また、即日回収に対応してくれる業者も多く、依頼するタイミングによってはその日のうちに回収してもらうことも可能です。
粗大ゴミとして処分する場合は申し込みから回収まで一週間以上あいてしまうこともあるので、なるべく早く物置を処分したいときは自治体ではなく不用品回収業者に回収を依頼するようにしましょう。
不用品回収業者を探す際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。
不要になった物置を販売店に回収してもらうのは難しい
劣化や新しい製品への買い替えによって不要になった物置の処分を検討している方の中には、物置を「販売店で回収してもらいたい」と考えている方もいるかと思います。
ただ、物置の回収を実施している店舗は多くはありません。
以下は、物置の主な販売店の対応状況です。
販売店における物置の回収対応
販売店 | 物置の回収 |
---|---|
カインズ | 不可 ※不用品の引き取りをおこなってはいるものの、物置は対象品目外 |
コーナン | 不可 ※不用品の引き取りをおこなってはいるものの、物置は対象品目外 |
ビバホーム | 可 ※新しい物置の購入と設置が必要 |
ホーマック | 要確認 |
ホーマックについては問い合わせが必要がありますが、大手のホームセンターで不要になった物置の引き取り回収をおこなっているのはビバホームのみです。
また、ビバホームについても店舗によって対応状況が異なる可能性があるので、実際に物置の回収を依頼する場合は事前に確認する必要があります。
それぞれの地域でのみ店舗展開しているような地域密着型のホームセンターの中で対応している店舗がある可能性もありますが、大手の販売店でも対応が分かれる点を考慮すると、引き取りに対応している販売店はかなり少ないでしょう。
不要になった物置の処分は、先述した方法のいずれかの方法での処分をおすすめします。
まとめ
不要になった物置の処分方法について紹介してきました。
不要になった物置を処分する際は、以下を基準に処分方法を判断するようにすると、より最適な方法で物置を処分できるようになるでしょう。
- 不用品回収業者に回収を依頼する
- 売れそうなものはフリマアプリやネットオークションで売却して処分する
- 「譲ってほしい」という人がいれば譲って処分する
- 解体して自体のゴミで処分する
解体して自治体のゴミとして処分することで処分費用を抑えることはできますが、サイズが大きくスチールでできている物置を解体するのは大変です。
手間をかけたくない方は、解体処分以外の方法を検討するようにしましょう。