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五月人形を飾る期間は人によって異なり、明確な決まりはありませんが、子供が大きくなるにつれて飾らなくなる家庭も多いのではないでしょうか。
飾らなくなったとはいえ、そのまま処分するのは気がひける方もいるはずです。
そこでこの記事では五月人形の処分方法について詳しく解説します。
お守りとしての役割や願いが込められた人形は供養して処分するほうが気持ちもスッキリするので、最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 五月人形を処分するタイミング
- 五月人形を供養して処分する方法
- 供養できない/しない場合の処分方法
- 五月人形は寄付・譲って処分も可能
- 五月人形を不用品回収業者に依頼
五月人形を処分するタイミングは?
五月人形を処分するタイミングは明確に決まっていないため、役割を終えた五月人形はご自身のタイミングで処分してしまって問題ありません。
処分タイミングが決まってないとはいえ「なかなか捨てられない」「目安を知りたい」といった方もいると思いますので、人形ごとの一般的な処分タイミングを紹介します。
五月人形を処分するタイミング
五月五日端午の節句に飾られる五月人形は、男の子の健やかな成長を願うもので、梅雨目前に武具の手入れをする武家の習慣が由来になったと言われており、事故や病気などの危難から守ってくれるお守りとして飾られています。
そのため、男の子が成人したら処分していいタイミングといえるでしょう。
また、古来では元服は15歳から16歳とされていたため、子供が進学して家を離れる15歳から16歳で処分してしまっても問題ないと考えられます。
とはいえ、五月人形の処分タイミングも明確には決まっていないので、各家庭で区切りが良い時期に処分しましょう。
雛人形を処分するタイミング
三月三日の桃の節句に行われるひな祭りは、女の子の健やかな成長や良縁を願うものですが、雛人形に厄を移して川に流す「流し雛」という風習が残っている地域もあります。
雛人形には女の子の成長を見守る意味や厄を代わりに受けてもらう意味合いがあるので、処分するタイミングはご家庭によって異なりますが、一般的な処分タイミングは下記のようです。
雛人形を処分するタイミング
- 就職や家を離れて自立した時
- 18歳になった時
- 結婚した時
- 雛人形を飾らなくなった時
中には処分せずに嫁入り道具として持ち込んだり、結婚後は祖父母の家に飾ったりする家庭もあるようですが、ご家庭ごとに節目で役目を終えた雛人形を処分することが多いようです。
五月人形同様、明確な決まりはなく飾らなくなったタイミングで処分してよいと言えるでしょう。
破魔矢・羽子板を処分するタイミング
生まれてきた子供の初正月に飾る破魔矢や羽子板には厄除けの意味があります。
古来では季節の変わり目に鬼門が開き、邪気が出てくるとされていたので、こうした災厄から生まれてきた子供を守る役割がありました。
現代でも古来の風習を大切にしている家庭では、12月の半ばからお正月を過ぎたあたりまで飾られていたり、子供のお守りとして年中飾っていたりと各家庭によって時期は異なるようです。
五月人形と同じく、お子様の厄除けとしても用いられる破魔矢や羽子板を処分するタイミングにも明確な決まりはありませんので、処分が必要であれば五月人形と同じタイミングで処分しても問題はありません。
五月人形を供養してから処分する方法
五月人形を処分する際、何もせずにそのままゴミに出してしまうことに抵抗がある方も少なくないでしょう。
そんな方は五月人形の供養も兼ねて下記3つの方法で処分できます。
- 神社・お寺に持ち込む
- 葬儀会社に依頼する
- 人形供養の専門業者に任せる
供養を行っている神社・お寺に持ち込む方法や人形供養を専門的に行っている業者に任せると、安心して五月人形を処分することができるでしょう。
また、意外と知られていない方法として葬儀会社に依頼することもできます。
実家に眠っている五月人形の処分を葬儀会社に任せられるため、遺品整理と同時に処分することもできるでしょう。
神社・お寺に持ち込む
神社やお寺によっては五月人形を供養している場合があります。
最寄りに供養を受け付けている神社やお寺が無い方でも、郵送対応している神社やお寺もあるので自宅にいながら人形供養をすることが可能です。
日本では古来より万物には魂が宿っているとされているので、ゴミとして処分する方法に抵抗のある方は神社やお寺に処分依頼しましょう。
お焚き上げを行ってる神社・お寺
地域名 | 神社名 | 時期 | 初穂料 |
---|---|---|---|
東京都 | 明治神宮 | 毎年秋 | 45ℓポリ袋で3,000円 |
東郷神社 | 4月初旬 | 120サイズで3,000円 | |
田無神社 | 8月 | 一箱5,000円 | |
埼玉県 | 越谷香取神社 | なし | 45ℓビール袋2袋まで 5,000円 |
所沢神明社 | ・神社祭礼日 ・七五三 ・年末年始 を除いた期間 | 一体あたり500円から1,000円 | |
草加神社 | 1月を除く毎月最終日 | 一体につき1,000円 | |
神奈川県 | 寒川神社 | なし | 1,000からのお気持ち |
平塚八幡宮 | 3月 | お気持ち | |
六所神社 | 9月第1土・日曜日 | 一体1,000円より | |
千葉県 (お寺) | 本光寺 | 4月第2日曜日 | 一体1,000円から |
長福寺 | なし | 一体身の丈10㎝以内1,000円から | |
智弘院 | なし | 五月人形・雛人形は 魂抜供養5,000円 | |
北海道 札幌市 | 清田稲荷神社 | なし | 1件ごと個別の供養・お焚き上げ 雛人形段飾り一式30,000円 |
西野神社 | 毎年3月3日過ぎの最初の日曜日 5月から7月・10月から11月の間 受付可能 | 45ℓのビニール袋に 入るくらいの量で3,000円 | |
新川皇大神社 | 毎年3月第2日曜日年中受付 | 45ℓのポリ袋1袋につき3,000円 | |
大阪府 | 鳥居弁財天社 | なし | 3辺合計120㎝まで3,000円 |
天神社 | 年末年始・秋祭りを除く期間 | 数に関係なく5,000円 但し多数の場合はこれに限らない | |
岡山県 | 由加神社本宮 | 1月を除く毎月24日 12月25日~2月12日まで受付不可 | 一律5,000円 |
阿智神社 | なし | 一体につき1,000円 | |
福岡県 | 鳥飼八幡宮 | なし | 3辺の長さ100㎝未満の 段ボール1箱5,000円 |
和布刈神社 | なし | 3辺の長さ100㎝未満の 段ボール1箱3,000円 |
神社やお寺ではお経や御祈祷、お焚き上げで人形に宿る魂を浄化してもらえるため、心残りがなくなり、人形を送ってくれた方に罪悪感を抱くこともありません。
五月人形の処分相場は3,000円から10,000円ほどですが、神社やお寺によって初穂料は異なります。
また、人形を保管するためのガラスケースや木箱などは受け取ってもらえないことが多いため、事前に供養できる物を確認しておきましょう。
葬儀会社に依頼する
五月人形の供養は葬儀会社でもできることをご存知でしょうか。
葬儀会社によってはセレモニーホールで人形供養を行っている場合があります。
人形供養の方法は葬儀会社で異なりますが、お経からお焚き上げまでしっかりとやってもらえる会社もあるため、最寄りに神社やお寺が無い方は利用してみてください。
人形供養にかかる費用相場は1体300円から500円や1箱で3,000円から10,000円と葬儀会社によって異なります。
また、人形の種類やケースなどによっても費用が変わったり、ホームページに細かい料金が載っていないこともあったりするため、人形供養を依頼する前に問い合わせしてしっかりと確認しておきましょう。
人形供養の専門業者に任せる
五月人形の供養は人形供養の専門業者に任せることもできます。
人形供養の専門業者は年に数回ほど供養祭を行っていたり、神宮で行われる人形感謝祭等の代行をおこなっていたりするため、しっかりと供養してもらえるか不安な方も安心して人形供養を任せることができるでしょう。
人形供養の専門業者によっては五月人形の台座やお飾りなども受け付けているので、人形以外の装飾品も処分することができます。
処分費用は業者によって異なりますが、2,000円から10,000円とサイズで分けられているようです。
また装飾品を引き取ってもらう場合、15,000円ほどの費用がかかります。
地域によっては出張引き取り費用がかかることもあるため、専門業者の地域別出張料金をしっかりと確認しておきましょう。
五月人形を供養できない/しない場合の処分方法
五月人形を処分する場合、これまでの感謝の気持ちを込めて人形供養することが一般的ですが、どうしても供養に出せない場合は下記4つの方法で処分することも可能です。
- 自治体のルールに沿って処分できる
- リサイクルショップに持ち込む
- フリマサイトに出品する
- エステートセールで売却する
五月人形の処分方法は上記のような方法があり、大切にしてきた人形だからこそ誰かに使ってほしいと考える方もいるでしょう。
五月人形を処分する前には塩で清めてこれまでの感謝の気持ちを込めて処分するなどして、心残りがないようにしてくださいね。
自治体のルールに沿って処分できる
五月人形は自治体のルールに沿って分別することで個人で処分することもできます。
地域によって分別区分に違いがあるので注意しましょう。
一部地域の分別区分
地域名 | 分別区分 | 備考 |
---|---|---|
東京都新宿区 | 燃やすごみ | 陶器のものは金属・陶器・ガラスゴミ。 1辺の長さが30㎝を超えるものは粗大ゴミ |
埼玉県さいたま市 | 燃えるごみ 陶器製は燃えないゴミ | 人形ケースは燃えないゴミ。 90㎝以上は粗大ゴミ |
神奈川県横浜市 | 燃やすゴミ | ガラス製・陶器製は燃えないゴミ。 金属製は金属類。 50㎝以上は粗大ゴミ(金属製は30㎝以上) |
千葉県船橋市 | 可燃ゴミ・不燃ゴミ | 可燃性の人形で50㎝以上は粗大ゴミ。 不燃性の人形は指定袋に入らないものは粗大ゴミ |
北海道札幌市 | 燃えるゴミ | 袋に入らないものは大型ごみ |
大阪府大阪市 | 普通ゴミ | 最大の辺または径が30㎝をこえるものは粗大ゴミ |
岡山県岡山市 | 可燃ゴミ | なし |
福岡県福岡市 | 燃えるゴミ 燃えないゴミ | 指定袋に入らないものは粗大ゴミ。 |
人形の素材やサイズによって分別区分は異なりますが、可燃性の人形は燃えるゴミ、不燃性の人形は燃えないゴミになることが一般的です。
また袋に入らないものや30㎝以上の人形は粗大ゴミになるので注意しましょう。
五月人形はガラスケースやプラスチックケースに入っていることもあり、ケース自体も素材や大きさによって分別区分は異なります。
五月人形を自治体で処分する際には自治体のホームページから分別区分をしっかりと確認しましょう。
リサイクルショップや骨董品店に持ち込む
五月人形はリサイクルショップや骨董品店で売却することができます。
一口に五月人形いってもその種類は多岐にわたり「人形によっては売却できる」といったほうが正しいでしょう。
売却できる可能性のある五月人形・雛人形
- 有名作家や人形師が制作したもの
- ブランド価値のある人形
- コラボレーション作品
そもそも五月人形や雛人形の中古品を購入する方は少ないため、作家のわからないものや無名ブランドの人形は買取対象外になることが一般的です。
また店舗によってはそもそも五月人形を取り扱っていないことも少なくありません。
大手のリサイクルショップで売却できるような人形はキャラクターとコラボレーションした作品のみということもあります。
そのため上記の条件に当てはまるような五月人形を持っている方であれば売却を検討してみましょう。
フリマサイトに出品する
作家が不明な五月人形や雛人形でもフリマサイトであれば売却できる可能性があります。
ただし、五月人形や雛人形の中古品を購入する方は少ないので、売却までに時間がかかったり、売却できなかったりと出品時期に左右されることが多いようです。
実際に出品されている五月人形や雛人形の数は多く、数百円から30,000円を超えるものまでありますが、取引が成立しているものは少ないので出品する際には注意しましょう。
例外としてキャラクターとコラボレーションしている五月人形や雛人形はコレクションとしての価値があるので、出品時期に関わらず売却できる可能性が高いです。
ガラスケースや装飾品だけで出品していることもあるので「人形供養で引き取ってもらえなかったものがある方」や「処分に費用をかけたくない方」は出品してみてはいかがでしょうか。
エステートセールで売却する
エステートセールとはアメリカで一般的だった遺品整理の方法で、家族に残したいもの以外をすべて売却するという方法です。
北米ではエステートセラーと呼ばれる人や家族が遺品一つひとつに値段をつけて自宅や専用の販売サイトで売却することが一般的となっており、日本でもこの方法を参考にアレンジしたエス―テートセールを行っているのです。
日本ではエステートセールを行っている販売店に委託する形で五月人形を売却できます。
越境ECと呼ばれる海外向けサイトでエステートセールを行っている会社もあり、日本の伝統工芸品を海外の人に販売できるため、興味のある方は利用してみてください。
五月人形は寄付・譲って処分も可能
飾らなくなった五月人形は下記2つの方法で寄付したり譲ったりすることができます。
- NPO法人や幼稚園などに寄付する
- ジモティーで必要な人に譲る
NPO法人や幼稚園などに寄付できる五月人形に制限はないので、役割を終えた人形を新しい場所で活用してもらうことができるでしょう。
またジモティーでも売却できないような五月人形を無料または有料で譲ることができるため、フリマサイトやリサイクルショップで引き取ってもらえなかった人形をお持ちの方は上記の方法を試してみてください。
NPO法人や幼稚園などに寄付する
NPO法人では全国から季節人形を募集しており、リユースした人形を国内外の必要な場所に届けています。
リユースしきれなかった人形も供養してもらえるため、安心して利用することができるでしょう。
さらにリユースした量に応じてワクチン募金をしているNPO団体もあるので、国際支援に関わることも可能です。
また、保育園や幼稚園では五月人形や季節人形を募集している場合があります。
季節によって募集をしているものは変わるので、募集しているタイミングで寄付してみてはいかがでしょうか。
NPO法人に寄付する場合、各団体のホームページから申し込みを行い、宅配便で人形を送る形となります。
送料は発送者負担になりますが、社会貢献に興味のある方は利用してみてください。
ジモティーで必要な人に譲る
リサイクルショップやフリマサイトで売却できなかった五月人形はジモティーで売却できる可能性があります。
ジモティーは自宅で使わなくなった不用品を譲ったりもらったりできるサイトで、利用料や仲介手数料なしで使えるため、取引に無駄なコストがかからないのが特徴です。
都道府県別板のサイトを利用すると、五月人形を自宅に引き取りに来てもらうことも可能なので、7段飾りのような大型の人形セットを手数料なしで手放すこともできるでしょう。
実際に掲示板サイトジモティーでは大型の五月人形が無料または有料で掲載されており、タイミングが良ければ掲載と同時に買い手が見つかっているケースもあります。
ただし、人形の受け渡し方法や金額などはすべて利用者同士で決めなければならず、万が一トラブルになった場合、ジモティーが仲介してくれることはありません。
五月人形を掲載した後の連絡や実際に会って受け渡しが必要な場合があるため、こうしたやり取りが苦手な方は別の方法を選んだほうが良いでしょう。
五月人形をまとめて処分するなら不用品回収業者に依頼
飾らなくなった五月人形は保管スペースを圧迫してしまうことから、処分したいと考える方も少なくないのではないでしょうか。
五月人形を自治体のゴミに出す場合、人形ケースや装飾品など複雑な分別が必要な地域が多く、指定袋に入らないような人形は粗大ゴミになります。
金属やプラスチック、貴重な素材が使われているような人形は分別するだけでも大変な作業になるでしょう。
加えて大型の7段飾り等になれば運搬にも苦労するはずです。
五月人形をまとめて処分したい方は不用品回収業者をオススメします。
不用品回収業者の中には合同供養を行っている業者もあり「人形供養をしっかりとしたい」といった方はお焚き上げまで代行している業者もあるので安心できるでしょう。
神社やお寺に人形供養をお願いする際にはガラスケースや装飾品は受け付けていないことが多いため、まとめて処分したい方はなかなか利用しづらいかもしれません。
不用品回収業者は自宅のお部屋に回収しに来てもらえるので、運搬や梱包が難しい方は利用してみてください。
まとめ
五月人形の処分方法をまとめると。
- 人形供養をしたい方は神社やお寺に初穂料を払って供養してもらう
- 遺品整理で出てきた人形は葬儀会社に依頼できる
- 人形供養専門の会社に依頼する
- 供養できない場合自治体の分別ルールに従って処分する
- タイミングによってはリサイクルショップやフリマサイトで売却可能
- 必要な場所や人に寄付したり譲ったりすることもできる
五月人形には子どもの健やかな成長を願う人たちの思いが込められているので、感謝の気持ちを伝えて供養したいものです。
サイズの大きなものや人形の数が多い場合は処分が難しいこともあるかもしれません。
その場合はお焚き上げを代行して貰えるような不用品回収業者を選んでみてはいかがしょうか。
不用品回収業者をお探しの際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。