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引越しや遺品整理、買い替えなどのタイミングで処分が必要になる布団。
「布団の捨て方がわからない」
「布団を処分するときにかかる費用が知りたい」
この記事では上記のようなお悩みをお持ちの方向けに、布団の処分方法や処分する際にかかる費用について紹介していきます。
布団の買い替え時期や布団を処分する際の注意点などについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 布団の寿命と買い替え時期
- 布団の処分方法
- 布団を処分する上での注意点
布団の寿命と買い替え時期について
布団は消耗品なので、しばらく使っていると寿命がきて買い替えなくてはいけなくなってしまいます。
主な布団の買い替え時期は以下のとおりです。
タイプ | 買い替え時期の目安 |
---|---|
掛け布団 | 5~10年 |
敷布団 | 3~5年 |
ベビー布団 | ・明確な買い替えのタイミングはないが、2歳で卒業する子どもが多い ・次の子が生まれるタイミングで買い替えるのがおすすめ |
また、買い替え時期は布団に用いられている素材でも異なります。
布団に使用される主な素材の概要と買い替え時期の目安は以下のとおりです。
素材 | 概要 | 買い替え時期の目安 |
---|---|---|
羽毛布団 | ダウンが50%以上用いられている布団 | 掛け布団:5年 敷布団:3年 |
コットン布団 (綿) | 保湿性・吸湿性の高いコットン が用いられている布団 | 掛け布団:5年 敷布団:3年 |
ポリエステル布団 (合成繊維) | 軽さと保温性に優れたポリエステルが 用いられている布団 | 掛け布団:5年 敷布団:3年 |
ウール布団 (羊毛) | 弾力性、発散性、保湿性の優れた 素材であるウールが用いられている布団 | 掛け布団:5年 敷布団:3年 |
ウレタン布団 | 雑菌やダニなどが発生しにくく、 耐久性の高いウレタンが用いられている布団 | 5~10年 |
低反発布団 | 反発力が弱く体が包み込まれるような 感覚が味わえる布団 | 3年 |
樹脂素材布団 | 通気性が高く ダニやカビが発生しにくい布団 | 7年 |
電気毛布 | 電気で加湿して温めることができる布団 | 3~5年 |
買い替えの時期が近くなると、ヘタって寝心地が悪くなったり汚れが目立って衛生的でなくなったりするので、こちらの買い替え時期の目安を参考に買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?
布団を処分する方法7選
不要になった布団を処分する主な方法としては、以下があげられます。
- 解体して燃えるゴミとして処分する
- 粗大ゴミとして処分する
- 買い替えのタイミングで販売店に引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- ネットオークションに出品する
- 寄付・リサイクルする
- 不用品回収業者に回収してもらう
無料で処分できる方法 | ・燃えるゴミとして処分する ・寄付やリサイクルをする |
場合よっては無料で処分できる方法 | 販売店に引き取ってもらう ※引き取りを依頼する販売店によっては無料での処分が可能 |
お得に処分できる方法 | リサイクルショップやネットオークションで売却する |
それぞれの処分方法について詳しく解説していきます。
布団をハサミで切る・解体して燃えるごみとして処分する
布団を自治体のゴミとして処分する場合は粗大ゴミとして処分するのが一般的ですが、粗大ゴミとして処分すると処分料がかかってしまいます。
処分料は数百円ほどと高くありませんが、処分する布団の枚数が多いとそれなりの金額になってしまう可能性があります。
そこでおすすめなのが、布団をハサミで切って解体して燃えるゴミで処分する方法です。
布団は、以下の手順で解体できます。
- 必要な道具を準備する
- カバーを切ってカバーと中身を分ける
- 中身を小さく切る
- ゴミ袋に入れて燃えるゴミとして処分する
- 解体するときに出たゴミを掃除する
布団の解体には、次のものが必要になります。
- 裁ちばさみなどの大きめのハサミ
- ゴミ袋
- マスク
- 掃除機
解体中はホコリやゴミが出てしまうので、マスクをして作業しましょう。
羽毛布団の場合、ハサミで切って処分することはあまりおすすめできません。
羽毛布団の中には羽毛が大量に入れられており、切って解体すると羽毛が飛び散ってしまう可能性があります。
羽毛は非常に軽くちょっとした風でも舞い上がってしまうので、大量に飛び散った後に綺麗に掃除するのは大変です。
庭やベランダで解体したいと考えている方もいるかと思いますが、外に羽毛が飛び散ってトラブルに発展する可能性もあるので、羽毛布団の解体処分は避けるようにしましょう。
※自治体によっては、布団自体のゴミ区分が粗大ゴミとなっており、袋に入るサイズに解体・分解しても燃えるゴミとして処分できないケースもあるので注意してください。
粗大ごみとして布団を処分する
布団を自治体のゴミとして処分する場合、粗大ゴミとして処分するのが一般的です。
粗大ゴミの収集は、戸別回収か処分場へ持ち込むかのどちらかであることがほとんどですが、自治体によっては戸別回収をおこなっていないケースもあるので注意しましょう。
粗大ゴミは多くの地域で所定の処分料を支払って処分することになります。一部の自治体における処分方法や処分する際にかかる費用などについては、以下のとおりです。
各自治体の粗大ごみの費用や申込方法
自治体 | 費用 | 申込方法 | 注意点など |
---|---|---|---|
札幌市 | 戸別回収:200円 持ち込み:200円 (10kgまで) | 戸別回収:電話 持ち込み:必要なし | 戸別回収の場合、申込日の8時30分までに出しておく必要がある |
仙台市 | 戸別回収:300円 (3枚まで) 持ち込み:150円 (10kgまで) | 戸別回収:電話、インターネット 持ち込み:必要なし | ごみの種類によって搬入先が異なるので、事前の問い合わせが必要 |
練馬区 | 戸別回収:400円 持ち込み:200円 | 電話、インターネット | 持ち込みの場合、1回につき15点・年3回までの制限あり |
杉並区 | 400円 | 電話、FAX、インターネット | 戸別回収の場合、収集時間の指定は不可 |
千葉市 | 390円 | 戸別回収:電話、インターネット 持ち込み:必要なし | 持ち込みでの処分の場合、身分証明書の提示が必要 |
川崎市 | 500円 | 電話、FAX、インターネット | 申込日の8時までに出しておく必要がある |
横浜市 | 200円 | 電話、インターネット、チャット、LINE | 折り畳んだ状態で長い辺が50cm未満になるものは燃えるゴミとして処分可能 |
浜松市 | 310円 (3枚まで) | 電話、インターネット、LINE | 戸別回収の場合、家の中からの搬出や時間の指定は不可 |
名古屋市 | 戸別回収:250円 (3枚まで) 持ち込み:200円 (10kgまで) | 電話、インターネット | 戸別回収の場合、収集日の7日前までに申し込みが必要 |
金沢市 | 戸別回収:500円 (2枚まで) 持ち込み:1,500円 (500kgまで) | 電話、LINE | 戸別回収の場合、申込日の8時30分までに出しておく必要がある |
神戸市 | 戸別回収:300円 (3枚まで) 持ち込み:要確認 | 電話、FAX、インターネット | 戸別回収の場合、申込日の8時までに出しておく必要がある |
加古川市 | 戸別回収:300~900円 (サイズにより異なる) 持ち込み:50円 (10kgまで) | 電話、FAX、インターネット | 持ち込みでの処分の場合、身分証明書の提示が必要 |
大阪市 | 戸別回収:200円 (4枚まで) 持ち込み:90円 (10kgまで) | 電話、FAX、インターネット、はがき | 戸別回収の場合、申込日の8時30分までに出しておく必要がある |
京都市 | 戸別回収:400円 持ち込み:1,000円 (100kgまで) | 電話 | 収集作業に支障をきたす可能性があるため、前日の夜に出すのは不可 |
広島市 | 戸別回収:250円 持ち込み:無料 | 戸別回収:電話、インターネット、チャット 持ち込み:必要なし | 広島市以外で出たゴミの回収不可 |
岡山市 | 戸別回収:200円 (2枚まで) 持ち込み:無料 | 電話、FAX、インターネット | 一度購入した粗大ゴミ処理券は払い戻し不可 |
熊本市 | 戸別回収:500円 持ち込み:150円 (10kgまで) | 電話、FAX | 戸別回収の場合、申込日の8時30分までに出しておく必要がある |
那覇市 | 戸別回収:300円 持ち込み:60円 (10kgまで) | 戸別回収:電話、インターネット 持ち込み:電話 | 戸別回収の場合、申込日の8時30分までに出しておく必要がある |
対応方法や処分場の情報などが更新・変更されている可能性もあるので、実際に粗大ゴミとして布団を処分する際は、住んでいる地域の自治体のホームページなどを確認した上で処分するようにしてください。
布団買い替えの際に販売店舗の引き取りサービスを利用する
布団を販売している販売店の中には、布団を買い替えるタイミングで不要になった古い布団の引き取りをおこなっている店舗もあります。
主な販売店と対応可否やサービスの概要は以下のとおりです。
販売店の布団引き取り対応
販売店 | 料金 | 条件など |
---|---|---|
イオン | 引き取りサービス:無料 | ・ダウン率50%以上の羽毛布団 ・濡れている羽毛布団は回収不可 |
コーナン | 引き取りサービスあり ※料金要確認 | 要確認 |
ジャパネットたかた | 引き取りサービス:無料 | 対象は掛け布団のみ |
ニトリ ベルメゾン | 引き取りサービスなし |
布団の引き取りをおこなっている店舗はあまり多くなく、サービスを実施している場合も「羽毛布団のみ」「掛け布団のみ」など条件が設けられていることがほとんどです。
また、コーナンは引き取りの料金や条件が公表されていないため、事前に詳細を確認した上でサービスの利用を検討するようにしましょう。
布団をリサイクルショップで売却する
布団は、品物によってリサイクルショップでの売却も可能です。
リサイクルショップによっては出張買取や宅配買取を実施しているため、布団を店舗に運び出したりせずより効率的に布団を売却できます。
しかし、どんな布団でも買い取ってもらえるわけではありません。
布団は寝具で直接肌に触れるため、衛生面の観点から使用済みの場合は買い取ってもらえないことが多くなります。
また、有名メーカーやブランド製かつ新品であればそれなりの金額で買取が期待できますが、ノーブランドや有名ではないブランドの布団の場合は、新品であっても十分な金額では買い取ってもらえないことが多いです。
買取が期待できる主なメーカーやブランドとしては、以下があげられます。
- 西川リビング
- 京都西川
- 西川産業
- ロマンス小杉
- エアー(西川)
- ムアツふとん(昭和西川)
- エアウィーヴ
- ブレスエアー
リサイクルショップでの売却は即金性が高いというメリットがある一方、高価買取を実現しにくいというデメリットがあります。
布団をネットオークションに出品する
「なるべく高値で売却したい」「適正価格で売却したい」と考えているのであれば、ヤフオクなどのネットオークションで売却するのがおすすめです。
ネットオークションのシステムは、売却する予定の布団の写真を撮影して出品し、落札されれば発送するといった流れになっています。
ヤフオクでは以下のブランドの布団の出品が多く、よく売れているようです。
- 西川
- アイリスオーヤマ
- ロマンス小杉
次はヤフオクで直近で売れた布団の一例で、全体の相場は「4,700円」となっています。
製品名 | 落札価格 |
---|---|
アイリスプラザ 敷布団 | 5,250円 |
シャルマン 羽毛布団 | 19,000円 |
日川 ホワイトダックダウン | 3,100円 |
必ずしも高額で売却できるわけではありませんが、試しに一度出品してみるのもおすすめです。
ただ、布団は発送時のサイズが大きくなってしまい送料も高くなるので、事前に発送時のサイズを確認しておくようにしましょう。
また、個人間での取引となるためトラブルが発生することもあります。利用規約やルールについてもよく確認しておくようにしてください。
布団を寄付・リサイクルする
「お金をかけずに布団を処分したいけれどわざわざ売却するほどでもないし、かといって解体するのは面倒…」という方におすすめしたいのが、寄付やリサイクルでの処分です。
売却するわけではないので金銭を得ることはできませんが、ゴミの削減や資源の有効活用につながる社会的意義の高い処分方法となっています。
布団の寄付を受け付けている主な業者の概要は以下のとおりです。
布団の寄付を受け付けている団体
業者名 | 概要 |
---|---|
サステブ | ・不要になった布団の素材を元に新しい製品を製造している業者 ・専用の回収パックを取り寄せて不要になった布団を郵送する ・回収パックの利用に5,500円かかる ・ベッド用のマットレスやまくらなど布団以外のものは送れない |
ネクスト | ・不要になった布団の素材を元に新しい製品を製造している団体 ・持ち込み、郵送のいずれかで布団の寄付が可能 ・郵送する場合は送料の負担が必要 |
エコスリープ | ・引き取った羽毛布団を児童養護施設に寄付している団体 ・受け付けているのはダウン率80%以上の布団のみ ・郵送での寄付の場合、送料の負担が必要 |
布団の寄付を受け付けている業者の中には「無料で布団を回収する」とうたっておきながら、回収先で貴金属類を安値で買い叩くなど、布団リサイクルとは別の目的で活動している悪徳業者もいるので注意してください。
また、掲示板サービス・アプリの「ジモティー」を活用すれば、不要になった布団を無料で譲ることもできます。
ただ、個人間で取引をおこなうサービスのためトラブルも発生しやすくなっています。注意しながら利用するようにしましょう。
不用品回収業者に布団の回収依頼をする
引越しや遺品整理などのタイミングで布団以外にも不用品が大量にある場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
不用品回収業者に回収を依頼すると回収費用が発生するものの、大量の不用品を自分で分別する必要がないため手間をかけずに処分することができます。
布団は大きく重量もあるので部屋から搬出したり運搬するのが大変ですが、不用品回収業者に依頼した場合はそれらの作業をすべて任せられます。
また、即日回収を実施している業者や土日・祝日での回収をおこなっている業者も多く、都合がつきやすい点も非常に魅力的です。
処分する布団が大量にある場合や布団以外にも処分したいものが大量にある場合は、ぜひ不用品回収業者への依頼を検討してみてください。
布団を処分する上で注意したいこと
布団を処分する上で注意したいこととしては、次の3点があげられます。
- 事前に自治体のルールを調べておく
- マットレスは粗大ゴミとしての処分が必要
- カバーやシーツなどは分別して処分する必要がある
それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
事前に自治体のルールを調べておく
ゴミを処分する際のルールは自治体によって異なるため、お住まいの地域の自治体のルールを事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。
例えば、「布団は粗大ゴミとして処分する必要がある」と定められている自治体であるにも関わらず、可燃ゴミや資源ゴミとして捨ててしまうと、不法投棄をおこなったとして処罰されてしまう可能性があります。
また、指定のゴミ袋に入れられるサイズであれば可燃ゴミなど普通ゴミとして処分できる自治体であれば、圧縮袋で布団を小さくして袋に入れることができれば、普通ゴミとして費用をかけずに処分できる可能性もあります。
ルールを確認しておかないと思わぬトラブルに発展したり、損をしてしまう可能性もあるので、必ず確認しておくようにしましょう。
マットレスは粗大ゴミとしての処分が必要
布団と同じ寝具に分類されるベッドマットレスは多くの場合粗大ゴミとして処分する必要があります。
マットレスはサイズが大きく解体が困難な製品でもあり、可燃ゴミや資源ゴミとして処分することができません。
ただし、スプリングの入っていない折りたためるマットレスであれば、自治体によっては可燃ゴミや資源ゴミとして処分できる場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
カバーやシーツなどは分別して処分する必要がある
布団を処分する場合、カバーやシーツを一緒に処分することはできません。
布団は粗大ゴミとして処分する必要がありますが、カバーやシーツは可燃ごみや資源ごみとして処分しなくてはいけません。
カバーやシーツを付けたまま粗大ゴミに出してしまうと、布団自体を回収してもらえない可能性もあるので注意しましょう。
この点についても自治体によってルールが異なる可能性があるので、事前に確認しておくようにしましょう。
まとめ
布団の捨て方について、買い替え時期の判断方法や処分する際の注意点を交えながら詳しく紹介してきました。
布団はハサミで切って解体することで、可燃ごみとして処分できる可能性があるものの、粗大ゴミとして処分するケースがほとんどです。
解体処分は手間がかかるだけでなく、布団は粗大ゴミでも一枚あたり数百円で処分できるので、解体処分よりも粗大ゴミとしての処分をおすすめします。
- 処分する予定の布団の枚数が多い場合
- 布団の他にも処分したい不用品がある場合
上記に当てはまる方は、不用品回収業者にまとめて回収してもらった方が効率的に処分できるので、なるべく手間をかけずに処分したい場合はぜひ不用品回収業者の利用も検討してみてください。
不用品回収業者をお探しの場合は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。