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「服や衣類の処分」といってもいろいろな場合がありますね。
「季節ごとの衣替えで、使わない小物類がたまって気になってきた」とか
「思い切ってクローゼットを整理したら、わりと出てきた…」とか
「毎日子育て、サイズアウトした子供服があっという間に大量に!」とか
日々の暮らしの中で、不用品を整理していくのはとても自然、むしろ健全なことです。
はたまた、引越しや遺品整理で、強制的に大量処分を考えなければいけない場合もあります。
そこで今回は、服や衣類、小物類などをどのように処分するかについて、役立つ情報をたくさん集めました。ごみとしてトラブルなく捨てるコツから、お金やクーポンに換えておトクに処分する方法、大量処分をする方法まで、服・衣類の処分方法まとめの【保存版】となっています。
ものを処分するときは、その方法に納得し、ストレスなく実行するのが一番です!
記事を参考に、あなたのライフスタイルや条件にピッタリの方法を見つけて下さい。
この記事でわかること
- 服・衣類を処分するタイミング
- 処分方法や費用
- 処分した後の整理整頓のコツ
服・衣類の処分を判断する基準
いらない服を処分せずにクローゼットや押し入れにため込んでも、よいことは1つもないです!
よほど広い家でない限り、大切なスペースを圧迫してしまいますし、ダニやホコリが発生し、アレルギーの原因にもなりかねません。場合によっては他のムシの発生源にまでなり、必要な衣類にまでダメージを与えるかもしれません。
最近はテレビやSNSでもお掃除ブームで、有名アドバイザーの整頓テクニックや、ミニマリストの断捨離術が注目されることもありますね。あんなに「映える」収納術でなくとも、不要なものはかしこく整理して、スッキリ暮らしたいものです。
ちなみに、風水においても、クローゼットはためる(=貯める)場所であり、余計なものや古いものをためていると、お金も貯まらないそうですよ!もったいない精神は逆効果ということになります。
というわけで、まずは衣類ごとに処分の基準となるヒントを集めました。自分でどんどん判断して処分できる人には読み飛ばしてくれてOKですが、「自分だけでは判断できず、処分ができない!」という、筆者のように優柔不断な人はぜひ、下の表のヒントを参考にしてみてください。
服の種別 | 処分の基準・ヒント |
---|---|
すべての衣類に共通 | ・大きなシミ、汚れ、穴あきなど修復不可能な傷みのあるものは処分(よほどのお気に入りでない限り、修理もしないでしょう) ・体型的に合わなくなってしまったものは処分(体型が戻ることを願うのは、あまり現実的ではありません) |
一般的な洋服 | 1年以上着なかったものは処分(今年1シーズン着なかったということは、きっと来年も着ません) ※ただし、特殊な季節もの(例:暖冬で厚手のセーターを着なかったなど)については、例外です |
和服、着物類 | ※好みの変化など、処分の基準は個人差が大きいため割愛 |
ブランド服 | ※好みの変化など、処分の基準は個人差が大きいため割愛 |
子供服幼児の衣類 | サイズアウトしてしまったら処分(弟や妹がいる、または予定があれば、残しても構いません) |
メンズ服 | ※好みの変化など、処分の基準は個人差が大きいため割愛 |
制服類 (セーラー服など) | すみやかに後輩などに譲ればベストだが、それができなければ処分(どうしても想い出にとっておきたいなら別ですが…) |
フォーマル服 (スーツなど) | 仕事などで日常的に着る人は、1シーズン着なかったものは処分普段着ない人は、現役と予備が1着ずつあればじゅうぶん |
礼服・喪服 | 春夏型と秋冬型がそれぞれ1着ずつあれば普通はじゅうぶん(予備の予備などは不要!) |
小物類 | ※好みの変化など、処分の基準は個人差が大きいため割愛 |
亡くなった人の衣類 | 形見の品、どうしても残したいものは除いて、すみやかに処分 |
いらない服・衣類の処分方法は主に6通り!
いらない服や衣類をどうやって処分するかを、この記事では6つのグループに分けて解説していきます。
6つのグループとは
- 各自治体のごみとして処分
- 衣類店の回収ボックスを利用
- リサイクルショップや古着屋で買取依頼
- ネットオークションやフリマアプリで販売
- 慈善団体などに寄付
- 不用品回収業者に依頼して処分
以上の6つで、それぞれの見出し以下で詳しい方法や注意すべき点を、詳しく解説していきます。
お役立ち情報をたくさん集めましたので、表などを参考に、気になるところから読んでいただいて構いません。
また上の6つのグループに入らない処分方法は…
- 友人知人親戚などに譲る
- 地域のバザーなどに出品する
などが考えられますが、これらはいつでも誰でも成立するわけではなく、個人の人間関係や地域の事情にも左右されるため、解説は省略しています。ご了承ください。
子供服などなら、知人に譲ったりするのがベストな解決法でしょう。しかし、譲られた側がまた不要になってしまったり、バザーなどで売れ残った衣服を、結局処分することになったり…その場合は、この記事を参考にしてくださいね!
処分方法ごとのメリット・デメリットの一覧表
この記事内で紹介する、服や衣類の処分方法の概要がわかりやすいように、一覧にしてあります。
気になる処分方法があれば、それぞれの見出しから詳細をご覧ください。
記事内で紹介している処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
各自治体のごみとして処分 | 無料でほとんどの衣類を処分できる(有料指定袋の場合あり) | 自治体ごとの分別ルールを守る必要あり排出日程(曜日)に従う必要あり |
衣類店の回収ボックスを利用 | クーポン等に変換できる場合ありエコ活動に貢献 | 回収には条件が付く場合もある |
リサイクルショップや古着屋で買取依頼 | 換金できる可能性があるブランド品・美品は高額買取 | 美品以外は値が付かない可能性もある |
ネットオークションやフリマアプリで販売 | 高額換金の可能性は最も高い | 梱包、発送の手間と費用がかかる処分完了までもっとも時間がかかる |
慈善団体などに寄付 | 社会貢献としての満足感 | 美品でないと受け付けられない梱包や発送の手間 |
不用品回収業者に依頼して処分 | 分類等の手間なく、大量に即時処分が可能衣類以外の不用品も一括回収が可能 | 少なくとも数千円の処分費用が発生 |
処分方法の相性についての一覧表
処分する服の種別と、処分方法ごとの相性についても一覧にしました。評価についてはごく大まかではありますが、総合的に判断して◎〇△✕の順で評価してあります。
服の種別 | 各自治体のゴミとして処分 | 衣類店の回収ボックス | リサイクルショップや古着屋 | ネットオークションやフリマアプリ | 慈善団体などに寄付 | 不用品回収業者に依頼して処分 |
---|---|---|---|---|---|---|
一般的な洋服 | 〇 | 〇 | 〇 美品は歓迎される | 〇 | 〇 美品に限る | 〇 |
和服、着物類 | 〇 少しもったいない | △ 条件に合いにくい | ◎ 専門業者に依頼 | 〇 | △ 条件に合いにくい | 〇 |
ブランド服 | 〇 少しもったいない | 〇 | ◎ 美品なら高額 | ◎ 美品なら高額 | 〇 | △ もったいない |
子供服幼児の衣類 | 〇 着れなければ… | 〇 | ◎ 売れやすい | ◎ 売れやすい | ◎ 美品は歓迎される | 〇 |
メンズ服 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 美品に限る | 〇 |
制服類(セーラー服など) | 〇 | △ | △ | ✕ | ✕ 条件に合いにくい | 〇 |
フォーマル服(スーツなど) | △ 分別の手間 | 〇 | △ 専門業者はあり | △ | △ 条件に合いにくい | 〇 |
礼服・喪服 | △ 分別の手間 | 〇 | △ 専門業者はあり | △ | △ 条件に合いにくい | 〇 |
小物類 | △ 分別の手間 | △ 条件に合いにくい | ◎ 美品は歓迎される | ◎ 美品は歓迎される | △ 条件に合いにくい | 〇 |
亡くなった人の衣類 | △ 分別の手間 | △ 条件に合いにくい | 〇 美品は歓迎される | △ 大量処分に不向き | △ 条件に合いにくい | ◎ 一括処分に向く |
引越しなどの大量処分 | △ 分別の手間 | △ 条件に合いにくい | 〇 美品は歓迎される | △ 大量処分に不向き | △ 条件に合いにくい | ◎ 一括処分に向く |
自治体の燃えるゴミや資源ごみとして処分する
お住まいの自治体のごみ回収を利用して、衣類を処分する方法について解説します。
再利用できないほど傷んだ衣類や靴下、下着類はごみとして出すことも多いと思います。
ごみとして出す場合の最大の注意点は「自治体ごとに分別や出し方のルールが違う!」という点です。
下につけた参考資料のように、日本では市区町村によって微妙にごみ出しルールが異なります。同じ衣類でも、素材ごとに分別すべき自治体や、ボタンやファスナーなどの金属類を外さなければいけない自治体も存在します。
各自治体のホームページや広報チラシを参考に、必ずルールを守ったごみ出しをしましょう。
また、近年では大半の自治体で、環境負荷を意識した取り組みが増えており、衣類や布類の積極的回収、リサイクル、または資源ごみでの扱いを推奨している場合が大半です。ただしこちらも自治体ごとにルールが違うため、必ず分別ルールの確認が必要です。
【衣類を普通ごみとして出す場合の注意点まとめ】
- 各自治体ごとの分別ルール、ごみ出しのルールを必ず確認する
- 半透明袋などでは、下着類を新聞紙で包むなど、外から見えないような工夫も必要
- リサイクルや拠点回収制度があればなるべく利用する
衣類を資源ごみ、リサイクルに出す場合の注意点まとめ
- 共通点として、濡れているものはNGのため、乾いた状態で出す
- 同じ理由により、雨の日は回収されないことも多い
- 資源として受け付ける衣類の種類は、自治体ごとに違う
- 特に、汚れや痛みの許容度は制度ごとに大きく違うので必ず確認する
参考資料:各自治体(全国から一部抜粋)による分別基準の例
市区町村 | 分別基準の例・注意点 |
---|---|
宮城県 仙台市 | 家庭ごみ(普通ごみ)に分別 ただし、分別リサイクルを推奨 |
栃木県 宇都宮市 | ファスナー、ボタンなどはとらずに、 そのまま布類として分別回収 ただし汚れがひどいものは焼却ごみに分別 |
埼玉県 さいたま市 | 資源物2類(段ボール・紙類・繊維)に分別 再使用できないものはもえるごみ |
東京都 杉並区 | 合成繊維、皮革製品を含めて可燃ごみに分別 ただし再利用できるものは拠点回収を推奨 |
東京都 大田区 | 皮革、ゴム製品、衣類は可燃ごみ 汚れがなく再利用できるものは拠点回収 |
神奈川県 横浜市 | 汚れているものは燃やすごみ 古布の分類で地域で資源集団回収 |
神奈川県 川崎市 | 汚れているものは普通ごみ リサイクル可能なら古着類として 資源集団回収または拠点回収 |
神奈川県 相模原市 | 制服、綿入りのもの、汚れたものは一般ごみ 資源(布類)として週1回の回収 |
静岡県 浜松市 | もえるごみ(指定袋) 資源集団回収も推奨 |
愛知県 名古屋市 | 可燃ごみ(指定袋) 資源(衣類・布類)として集団回収しみあり 冬物もOK、ただし、綿入りは不可 |
大阪府 大阪市 | 普通ごみ(中身が見えるごみ袋) 洗濯して、衣類の分別収集(週1回収集) |
京都府 京都市 | 汚れのひどいものは燃やすごみ 資源物の拠点回収(持ち込み上限あり) |
岡山県 岡山市 | 古布の分類で月2回回収(幅広く衣類) 汚れがひどい、不衛生なものは可燃ごみ |
衣服販売店の回収ボックスを利用する
最近になって、いらない服や衣類の処分方法として有力になっているのは、衣類販売店などに設置された回収ボックス・回収サービスを利用する方法です。
ニュースなどでもよく取り上げられている通り、近年は環境意識の高まり、特にSDG’Sを意識した企業の環境活動への取り組みが増えています。ファッション業界やリテーリング業界はこうした活動に敏感で、多くの企業がエコ活動の一環として、衣類の再回収、リサイクル等に取り組んでいます。
回収サービスであって買取ではありませんが、企業やブランドによっては、自社のクーポンと交換するなどの特典をつけている場合もあります。不要な衣類がごみ袋で1~2袋程度で、近くに利用できる店舗があるようなら、ぜひ利用してみるとよいでしょう。
企業の回収サービスを利用する際は、企業ごとに違う持ち込みルールに注意しましょう。下の表には、主な持ち込み先と注意点、もらえる特典などについてまとめましたので、参考にしてください。
衣類の回収サービスを展開しているブランド等の一覧
※2022年8月時点の情報
ブランド | 回収場所・回収方法 | 回収対象・注意事項 | 特典等 |
---|---|---|---|
UNIQLO(ユニクロ) GU(ジーユー) | 各店舗に回収ボックスを設置 | ・全国のユニクロ・ジーユー・プラステで販売された全商品衣料支援としてのリユースが主な目的なので、洗濯済みの清潔な状態で出す | 回収は無料サービスクーポンやマイルなどがもらえるキャンペーンを期間限定で実施する場合あり |
H&M (エイチ&エム) | 各店舗にて回収 | ・ブランドや状態を問わず、 不要になった衣類( 擦り切れたタオル、穴の空いた靴下、 不要になったシーツやカーテンなどのホームテキスタイルも受け付け) ・皮革製品やシューズ、 アクセサリーは回収対象外 | 1袋につき500円分のデジタルクーポン(3,000円以上の買い物に2枚まで使用できる) Consciousポイント20ポイント(Consciousポイントは貯めるとクーポンなどと交換) ※特典を受け取るにはH&Mメンバーに登録する必要あり |
ZARA (ザラ) | 専用コンテナに投入 | ・ZARA製品に限らず、すべての衣類やテキスタイル商品。 ※ただしテキスタイル商品以外(靴など)は未対応状態、素材を問わず回収袋などに密封して出す | 無料サービス特典は特になし |
無印良品 | 全国の各店舗 | ・無印良品で販売されている衣料品全般(下着とくつ下を除く) ・タオル・シーツ・カバー類 ※靴、バッグなど金属やゴムを含む製品も回収対象外 | MUJI passport 1000マイルを付与(1日1回まで) |
Patagonia (パタゴニア) | 各店舗または郵送 | ・Patagoniaの製品のみ(サーフボードを除く) | 無料サービス特典は特になし |
表に掲載した以外では、イオングループが期間限定で衣類の回収キャンペーンを開催していたり、ワコールがブラジャーのみの回収を行っていたりします。環境系の取り組みは現在進行形で増加中なので、今後はさらに多くの衣類店が、回収サービスに参入する可能性があります。
リサイクルショップや古着屋で買取依頼する
衣類の処分方法として、お手軽かつ換金性も期待できる方法に、リサイクルショップや古着屋での買取が挙げられます。
全国展開のリサイクルショップも増えた現在では、衣類の買取査定もすっかり身近でメジャーな方法になりました。
下に載せた表では、お住まいの地域にもいくつか出店がありそうな、大きめのリサイクルショップについて情報をまとめてあります。衣類については店頭に持ち込んで査定をしてもらうパターンが大半ですが、ブランド品がメインの場合は宅配査定が利用できることもあります。
リサイクルショップに売る場合の共通点として…
手続きに関すること
- 買取を受けるには免許証や保険証などの本人確認書類が必要
- 混雑状況や持ち込むんだ衣類の量によっては、査定に時間がかかる
- 査定価格が不満、または買取不可だと持ち帰ることになる(引き取りOKのところもある)
買取対象にならないことが多い品目
- メンズスーツ・制服類
- 女性用の水着・使用歴のある下着・ヘアアクセサリー等
- コピー品・模造品・手作りのもの
買い取り不可または0円査定となりやすいもの
- シミ・汚れ・カビのあるもの(特に襟元、袖周り)
- においの強いもの(タバコ・香水・カビ等)
- 焼け・色あせ・ほつれ・破れ・穴あき・すそ破れのあるもの
- ファスナーの開閉ができない(壊れている)もの
- 付属品の破損・欠品があるもの(ボタン・ベルトループ・金具等)
- 毛玉・頭髪・動物の毛・ほこりの付着等があるもの
- 品質表示(ケアタグ)が付属していないもの
- 製造・販売業者名が確認できないもの(ブランドによる)
- シワ・よれ・変形・のびがあるもの
- プリントのひび割れがあるもの
- 本体に名前の書き込みがあるもの
買取査定を受ける場合は、きれいに洗濯するなどして、できるだけよい状態で持ち込むことが、高めの査定を受けるコツになります。
また、通常のリサイクルショップでは買取対象にならなかったり、あまり査定が得られなかったりするスーツや、礼服、和服などについては、美術品や貴金属系の専門買取店に持ち込むと、買い取ってもらえる可能性があります。(下につけた2番目の表を参照)
一般的な買取サービス企業例の一覧
買取企業 | 衣類の買取方法 | 買取の条件・注意事項・買取相場 |
---|---|---|
セカンド ストリート | 店頭買取or宅配買取 ※一部指定ブランドのみ | ※出張買取は不可 衣類は幅広く買取してくれる 買取強化中のブランド品は高価買取り |
ブックオフ | 店頭査定のみ | ノンブランドも含め、幅広く買取 値段が付かなくても無料で引き取ってくれる |
ブランディア | 宅配買取 | ブランド品に特化 多少の傷・状態の悪くても買取の可能性あり |
ZOZOTOWN | 買い替え割のみ | ブランド品メイン、対象外のブランドもあり 発売から1年以内の美品は高価買取 定価3,000以下の商品不可 |
高く売れる ドットコム | 店頭買取 出張買取 宅配買取 | ブランドスーツ、着物や帯類も買取対象 事前査定できるので相場がわかる |
特定の衣類に特化した買取サービス企業例の一覧
買取企業 | 買取の方法 | 買取の条件・注意事項・買取相場 |
---|---|---|
福ちゃん | 店頭・出張・宅配 | 骨董や美術品の買取が主力礼服、和服、 毛皮類、ブランド衣類も買取遺品整理などにも強い |
バイセル買取 | 店頭・出張・宅配 | 和服(着物・帯など)や古銭買取が主力 |
スーツ買取.com | PC申し込み後、宅配 | 紳士服(スーツ・ジャケット・礼服類) に特化量販店のものも買取可能 |
クール・ヴェール | 店頭・出張・宅配 | 男性用スーツ買取に特化紳士靴、 ネクタイ、バッグなどの小物類も取扱い |
※和服は着物店や質屋でも買取や下取りをしてくれる場合があります。スーツ類は需要がある都市部には、独立系のリユースショップもあります。
ネットオークションやフリマアプリで売る
少し手間と時間はかかりますが、リサイクルショップなどの買取よりも、もっと高く売って処分する方法もあります。それは、ネットオークションやフリマアプリを活用する方法です。
出品に向けては会員登録から写真撮影、梱包、発送など、多少の慣れとコツが必要なので、経験者が有利な方法ですが、スマホやパソコンの操作に慣れていれば、誰にでも挑戦できます。
状態のよいブランド品などなら、リサイクルショップの査定額を大きく上回る取引ができる場合もあり、衣類を処分する方法としては、もっとも換金性の高い手段となります。
メリットやデメリット、注意すべき情報をまとめておきます。
ネットオークションやフリマアプリのメリット
- 状態がよいものはリサイクルショップでの買取額より高い値が付きやすい
- オークション形式ならブランド品にプレミアがつき、驚くほどの高額になることも
- 0円査定だったようなものでも、出品のタイミングや工夫次第で売れる可能性あり
ネットオークションやフリマアプリのデメリット
- 操作にある程度慣れないと、出品や発送の作業が大変
- クレームや未入金などのトラブル対応のリスクや手間がある
- 取引成立まで数日~数週間かかるので急ぎの処分や大量処分には向かない
- 低額の取引ばかりでは、手数料や送料ばかりでもうけが出ない
ネットオークションやフリマアプリでは、悪用される恐れのあるものや公序良俗に反するものなど、利用規約により出品が禁じられているものがあります。これらはサービスごとに違うので、規約をよく読んで、個人の責任で出品を控える必要があります。
衣類でも、規約等により出品できなことが多いもの
- 制服類
- 女性用の水着・使用歴のある下着類
- コピー品・模造品
- 本体に名前や個人情報の書き込みがあるもの
また、以下のようなものは、出品できないということはありませんが、出品しても売れない可能性が高いので、状態の悪いものの出品はあまりおすすめできません。また、状態の悪さを隠して取引すると、クレーム発生の原因になり、返品返金になったり、低評価で次回以降の取引がやりづらくなったりと、よいことはありません。さらに、運営側に悪質とされるとペナルティを受けることにもなります。
出品不可ではないが、出品時は注意を要するもの
- シミ・汚れ・カビのあるもの
- においの強いもの(タバコ・香水・カビ等)
- 焼け・色あせ・ほつれ・破れ・穴あき・すそ破れのあるもの
- ファスナーの開閉ができない(壊れている)もの
- 付属品の破損・欠品があるもの(ボタン・ベルトループ・金具等)
- 毛玉・頭髪・動物の毛・ほこりの付着等があるもの
- シワ・よれ・変形・のびがあるもの
- プリントのひび割れがあるもの
サービス | ユーザー数 | 手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
メルカリ | 約2000万人 | 10% | 出品してすぐに売れることも多々あり若年層向け スマホ出品に特化送料込みで出品することが慣習的 |
ラクマ | 約1000万人 | 6.6% | 送料が少し高め |
PayPayフリマ | 約500万人 | 5% | 送料は出品者負担が多い |
ヤフオク | 約1000万人 | 10% | ヤフープレミアム会員だと 落札手数料が8.8%送料は落札者負担が慣習的 |
ジモティ | 約1000万人 | 0円 | 対面取引、匿名取引どちらも可能 あんしん決済機能の場合 販売手数料が決済時の5%発生 |
不要な服を寄付する
少し変わった選択肢として、不要な服をボランティア団体などに寄付する方法も紹介しておきます。
基本的な寄付方法は、それぞれの団体の送付方法に従って、段ボール箱等に入れた衣類を、団体の受け入れ先住所あてに送る、という手順でOKです。
ただし、下表にも情報をまとめましたが、多くの団体の共通事項として、寄付された衣類はそのまま、支援先でのリユースに回すか、販売して収益を活動資金にするという点があります。
そのため…
- シミや汚れがあるもの、傷んでいるものは受け入れていない場合がほとんど
- 名前が書かれているものは受け入れ不可が多い
- 下着や靴下は新品のみの受付の場合がほとんど
- ユニホームや制服、体操服、水着は不可の場合が多い
- 洗濯またはクリーニングをして、使える状態で送る
といった、受け入れに関する決まりも多いので注意してください。
もっとも大切な注意事項!
この記事内ではテーマの都合上、寄付という活動を衣類の処分方法の1つとして紹介しました。しかし、どの団体も、商業的なサービスとは異なり、非営利活動として真剣に活動されています。寄付をされる場合は、寄付できる衣類の種別や、注意事項などを、それぞれのホームページで再度よく確認して、送付先なども間違いのないように、じゅうぶんに注意してください。
衣類を寄付できる団体例の一覧表
寄付の受付団体 | 寄付できるもの・注意点 | 活動の特徴など |
---|---|---|
セカンドライフ | 衣類だけでなく、使えるものをを幅広く回収専用回収箱(1箱2,100円~)の申し込みが必要 | リユース目的を主体に、支援を必要とする人たちに、回収した品物を送付SNSを活用した、見える活動報告で有名 |
古着deワクチン | 衣類全般を幅広く回収回収キット(1箱3,300円)の購入が必要 | 寄付された衣類は分類され、リサイクルやリユースされる収益金は途上国のワクチン普及に向けられる |
国際子供友好協会 | 子供服・子供用品がメイン送料は自己負担 | 途上国の子供支援が主な活動 |
ワールドギフト | 衣類だけでなく、使えるものをを幅広く回収(食品なども受付可) 発送と寄付がセット(1箱につき3,000円前後) | 100か国近い支援実績インスタグラムで活動報告 |
日本救援衣料センター | クリーニング済みの衣類、毛布、新品の下着類などを回収送料を自己負担、海外輸送費もセットで寄付(1箱1,500円程度) | アジア・アフリカの途上国に送付して支援 |
JFSA | 衣類・バッグ・毛布のみ受付段ボール以外で送付送料は自己負担 | 正式名称は、日本ファイバーリサイクル連帯協議会パキスタンの現地支援に特化(学校など) |
寄付の最大のメリットは…?
寄付では、クリーニングや梱包などの手間もかかるうえ、送料や寄付金の負担が発生します。それでも、「社会貢献できた」「世界で困っている誰かの助けになった」という気持ちが、あなたの日常生活をきっと前向きなものに変えてくれるでしょう!
不用品回収業者に回収してもらう
服や衣類を処分する際の究極の方法としては、民間の不用品回収業者に依頼してもらう方法があります。
回収には少なくとも数千円の手数料をとられますから、衣類の処分だけに不用品回収業者を利用するのは、あまりコストパフォーマンスの良い手段とは言えません。
しかし、大掃除、断捨離などで他の不用品も一緒に出た時、引越しや遺品整理などで一気に大量処分をするときなどは、不用品回収業者も有力な選択肢となり得ます。
なぜかというと…不用品回収業者なら…
- 分別や運搬などの手間なく、一括処分が可能
- 自分に都合の良い日程を指定、または急ぎの処分にも対応してくれる
という2つの大きなメリットがあるからです。
これまで見てきたように、衣類を自治体のごみとして出すには、分別のルールに従い、回収日に合わせて出す必要があります。衣類店の回収ボックスも大量処分には向きませんし、同じく分類の手間もあります。また、リサイクルショップやフリマアプリ、寄付などを考える場合は、汚れのない再利用可能なものだけを選び、残りは廃棄、さらに売れるまでの運搬や梱包といった手順もあり、やはり大量処分には向きません。
大量処分のもう一つの方法としては、一時多量ごみとして、自治体に引き取ってもらう方法がありますが、これは多くの自治体で有償サービスであり、連絡や手続きの煩雑さを考えると、民間の不用品回収業者に依頼する場合と比べて、どちらが便利であるかは微妙なところです。
よって「衣類の場合でも大量処分なら、不用品回収業者に依頼するのも有力な選択肢になる」と覚えておくとよいでしょう。
服・衣類処分後も部屋やクローゼットをスッキリ保つコツ
さて、記事の最後に「服・衣類処分後も部屋やクローゼットをスッキリ保つコツ」を特集しておきます。
この記事のこれまでの内容を参考にして、不必要になった衣類をスッキリと処分できたなら、たいへん光栄です!しかし、せっかくスッキリしても、部屋の片隅やクローゼットには徐々にまた不要な衣類がたまってしまう!?
そんなあなたに、とっておきのコツを伝授したいと思います!
…と、大げさに書きましたが「こんな方法もあるよ」というご紹介です。「へぇ~」と思ったら、参考にしてみてくださいね。
【クローゼットをスッキリ保つコツ①】小さめ衣装ボックスを活用
収納ボックスやカラーボックス、チェストなどを活用するのは、衣類収納の基本です。収納に慣れていない人は、大きな収納ボックスを買って大量に詰め込んでしまいがちですが、それではまた、不要な衣類が奥のほうにたまってしまう可能性が高いです。
衣類を整理するときの収納ボックスはなるべく小さなもの(できれば透明か半透明)をいくつか用意し、ラベルを貼るなどして種類ごとに収納するようにします。季節ごとの衣替えでは、収納ボックスの中身を100%入れ替えることを心がけることで、衣類を常に清潔に保ち、かつ不要な衣類がたまってしまうのを防ぐことができます。
小さめの収納ボックスで種類ごとに管理すると、似たような衣類が増えてしまったときに、早めに気が付けるメリットもあります。そうして自分の衣類の在庫管理ができていれば、余計な服を買ってしまうことも減り、クローゼットはスッキリ保たれます。
収納ボックスは、楽天やYahoo、ニトリなどで1個あたり1,000円程度で売られています。好みやクローゼットのテイストに合ったものを選んで、おしゃれに整理を楽しみましょう。
【クローゼットをスッキリ保つコツ②】サブスク系収納サービスを活用
物理的にクローゼット内に保管する衣服の量を減らしてしまうのも、大胆ですが有効なスッキリ作戦です。と言っても、トランクルームなどを借りて保管してしまうと、結局そこに不要な衣類がたまってしまった、などという失敗談もよく聞きます。
そこでおすすめなのが、少量の衣類などに適したサブスク系の収納サービスです。マンが本や家電の保管などでも人気のサービスですが、スマホ操作で1品ずつ管理できて、衣類の整理にも効果抜群です!
人気のサブスク系収納サービスには、sharekura(シェアクラ)、サマリーポケット、minikura(ミニクラ)などがあり、いずれも月額わずか数百円から衣類を保管でき、スマホから簡単に1品ずつの出し入れができます。
サブスク系収納は、少し昔なら存在しなかった進化型の収納方法です。スマートな方法でクローゼット整理をしたい人は、ぜひチェックしてみましょう。
【クローゼットをスッキリ保つコツ③】シェアリングエコノミーを活用
「不要な服がたまってしまうこともあるけど、オシャレは全力で楽しみたい!」という人には、シェアリングエコノミーを活用したクローゼット整理もおすすめです。
衣類のシェアリングエコノミーは日本でもすでに人気があり、女性向けのエアークローゼットやアールカワイイが有名です。そのほかにもメンズアイテムに特化したRobesや、靴や小物類のシェアリングサービスなども数多く存在しています。
シェアリングエコノミー系のサービス利用は、月額数千円~の費用がかかる場合が多いです。それでも、最新のファッションアイテムやプロが提案するコーディネートを存分に利用することができるため、オシャレ好きには多くのメリットがあります。スッキリしたクローゼットと最新のオシャレを同時に楽しみたい人は、試してみたいサービスです。
まとめ
いらなくなった洋服や衣類について、かしこい処分方法や、処分するときそれぞれに注意すべきことなどをまとめました。自治体のごみ回収から、民間のサービス、換金もできる方法まで、地域や世代に関わらず誰でも利用できる情報を中心に、役立つ情報を集めています。
衣類の処分については、処分する洋服の種類や、保存状態、そしてその分量によって、適した処分方法が異なります。トラブルのない処分に役立つものとして、記事を活用していただけたら何よりの喜びです。
スムーズに処分を終え、クローゼットをスッキリ保って、またオシャレを楽しみたいですね!
- 分別をしている時間がない!
- 買取などの手間もかけられない!
- 即日大量処分したい!
上記のような事情で不用品回収業者の利用を検討されている場合は、業者選びに「不用品回収モール」をご活用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。