公開日:
最終更新日:
ダイニングチェアやオフィスチェアなどの椅子は、毎日の使用頻度が高いアイテムということもあり、何年も使用していると劣化が見られるようになります。
劣化や買い替えなどで不要になった椅子は処分が必要になりますが、椅子の処分方法は一つだけではありません。
「なるべくお金をかけずに処分したい」
「手間をかけず効率的に処分したい」
このように人によって重視する点はさまざまなので、それぞれのケースで最適な処分方法も異なります。
今回は、椅子の正しい処分方法について紹介していきます。
- お金をかけずに処分する方法
- 収入を得られる可能性もある方法
- 時間や手間をかからない方法
上記のさまざまな捨て方を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 椅子の種類とごみ区分について
- 椅子の処分方法
椅子の種類とゴミ区分
まず、椅子を処分する前に確認しておきたいのが、椅子の種類について。
椅子にはさまざまな種類があり、種類によってゴミ区分が異なるケースがあります。
主な椅子の種類のゴミ区分は以下のとおりです。
椅子の種類とごみ区分
種類 | ゴミ区分 |
---|---|
ダイニングチェア | 粗大ゴミ |
オフィスチェア | |
座椅子 | |
折りたたみ椅子 | |
キャンプ用の椅子 | |
お風呂・浴室用の椅子 | 可燃ゴミ |
バンボ |
ほとんどの椅子は粗大ゴミに分類されますが、お風呂で使用するプラスチック製の小さな椅子や赤ちゃん用のバンボなどは可燃ゴミとして処分できます。
ただし、お風呂で使用する介護用の椅子やサイズの大きなバンボの場合は、可燃ごみではなく粗大ゴミとしての処分が必要になるケースもあるので注意してください。
また、パソコンデスクで使用するオフィスチェアには、ガスシリンダーで高さを調節できるタイプのものが多くなっていますが、粗大ゴミとして処分する場合は分別する必要はありません。
一方で、美容室など商業用として使用していた椅子を自治体の一般ゴミとして処分することはできません。
事業で使用していた椅子は産業廃棄物としての処分が義務付けられているため、産廃業者に引き渡して処分する必要があります。
一般ゴミとして処分してしまうと不法投棄で罰せられてしまう可能性もあるので注意してください。
不要になった椅子の処分方法7選
不要になった椅子の主な処分方法としては、以下の方法があげられます。
- 自治体の粗大ゴミとして処分する
- 販売店に引き取ってもらって処分する
- 引っ越し業者に引き取ってもらって処分する
- リサイクルショップや買取店で売却して処分する
- フリマアプリやネットオークションで売却して処分する
- 欲しい人に譲って処分する
- 不用品回収業者に回収してもらう
それぞれの処分方法について詳しく解説していきます。
自治体の粗大ゴミとして椅子を処分する
先述したとおり、椅子のゴミ区分は種類やサイズ、使用されている素材によって異なります。
ただ、椅子は基本的にサイズが大きいため、粗大ゴミとして処分しなくてはならない自治体がほとんどです。
主な自治体における椅子の処分費用や、粗大ゴミとして処分できる椅子の条件は以下のようになっています。
各自治体の椅子の処分費用
自治体 | 処分費用や条件など | |
---|---|---|
北海道札幌市 | 500円 | |
埼玉県さいたま市 | 550円 ※最大の1辺又は直径が90センチメートル以下の製品は「燃えないゴミ」 | |
東京都江東区 | 400円 | |
千葉県 | 千葉市 | 15kg未満:390円 25kg未満:780円 |
市川市 | 520~1,050円(種類による) | |
松戸市 | 1,000円 ※50センチメートル未満は「不燃ごみ」 | |
柏市 | 1,000円 | |
神奈川県横浜市 | 200円 ※応接用の椅子は500円 | |
大阪府大阪市 | 200円 ※回転機能つきやロッキングチェアは400円 | |
京都府京都市 | 400円 ※応接用の椅子は800円 | |
福岡県福岡市 | 300円 |
処分費用や条件については自治体によって異なるため、処分する前に必ず確認するようにしましょう。
また、同じ粗大ゴミとして区分されているものであっても、どちらかと言えばソファに該当するような応接用の椅子や屋外で使用するベンチなど、同じ自治体でも種類によって処分費用が異なる場合があるので注意してください。
椅子は解体すれば一般ゴミとして処分できる?
細かな条件は自治体によって異なる場合がありますが、ほとんどの自治体において指定のゴミ袋に入るサイズのものは可燃ごみや不燃ごみなどの一般ゴミとして処分できるようになっています。
椅子も解体すれば一般ゴミとして処分できる可能性が高いと考えられますが、椅子の解体は大変なのであまりおすすめできる処分方法ではありません。
木製の一般的なサイズのダイニングチェアの場合、ノコギリの扱いに慣れている人でも一時間以上はかかります。
かかる時間や労力を考えれば、数百円の処分費用を払って粗大ゴミとして処分する方が効率的です。
また、全て木でできている椅子であればノコギリで小さく解体するだけで済みますが、アルミやスチール、布や革が使用されている椅子の場合は、別の道具や分別作業も必要になってきます。
解体作業中にケガをする可能性などを考慮しても、数百円の処分費用を支払って粗大ゴミで処分する方法をおすすめします。
もし実際に解体される場合は、自治体によって解体しても一般ゴミで処分できないケースもあるため、事前に自治体の対応について確認が必要です。
販売店に引き取ってもらって椅子を処分する
椅子の販売をおこなっている販売店の中には、不要になった椅子を回収してくれる店舗もあります。
主な販売店における椅子の引き取り処分の対応状況は以下のとおりです。
販売店の引き取り対応
販売店 | 対応状況 | 費用や条件など |
---|---|---|
ニトリ | 引き取り可 | 4,400円 ※商品の購入が必要 ※同数量・同容量のもの ※一部対応不可の地域あり |
IKEA | 引き取り可 | 4,550円~ ※IKEAの家具のみ※買い取ってもらえることもある |
無印良品 | 引き取り可 | 4,000円※商品の購入が必要 ※同種類・同数量のもの |
ベルメゾン | 引き取り可 | 無料 ※商品の購入が必要 ※41,800円以上の商品を購入した場合のみ |
Amazon | 引き取り可 | 無料 ※商品の購入が必要 ※引き取ってもらえるのはAmazon指定の製品のみ |
引取サービスを実施している販売店は少なくないものの、基本的に有料のサービスとなっており、料金は4~5,000円ほどで設定されています。
ベルメゾンやAmazonのように無料で引き取りをおこなっているケースもありますが、新しい商品の購入や指定する商品のみが引き取り対象など条件が細かく設定されているため、利用のハードルが少し高めです。
販売店での回収処分は、処分にかかる費用よりも効率を求める方向けの処分方法だと言えるでしょう。
引っ越し業者に引き取ってもらって椅子を処分する
引っ越しにともなって不要な椅子が出た場合は、引っ越し業者に椅子の引取処分を依頼できることもあります。
主な引っ越し業者の対応状況は以下のとおりです。
引越し業者の対応状況
引越し業者 | 対応状況 |
---|---|
サカイ引越センター | 未対応 |
ヤマトホームコンビニエンス | 未対応 |
アリさんマークの引越社 | 引き取り可 |
ハート引越センター | 引き取り可 |
アップル引越センター | 引き取り可 |
アート引越センター | 未対応 |
アーク引越センター | 未対応 |
ファミリー引越センター | 引き取り可 |
約半数の大手引っ越し業者が、引っ越しにともなって発生する椅子などの不用品引き取りに対応しています。
ただし、引き取ってもらう際にかかる費用や条件などについては「要問合せ」となっているところがほとんどです。
また、引っ越し業者が提供している不用品の引取サービスはあくまで引っ越しを依頼した場合に対して行われているサービスなので、不用品の引き取りのみを依頼することはできません。
引っ越しを予定している人のみが活用できる限定的な処分方法となっています。
リサイクルショップや買取店で椅子を売却して処分する
処分予定の椅子の状態が良く、まだ十分に使える状態であれば、ゴミとして処分するのではなく売却して処分するのがおすすめです。
椅子は需要の高いアイテムなので、状態がよければ売却できる可能性はおおいにあります。
椅子の主な売却先としてはリサイクルショップや買取店があげられます。
ただ、リサイクルショップは安価で買い叩かれてしまうケースが多いため、「今すぐに売却して処分したい」という場合でない限り、家具に特化した買取店の利用がおすすめです。
少し手間はかかるものの専門的な買取店であればリサイクルショップよりも値段がつきやすいので、できる限り買取店で売却するようにしましょう。
家具の買い取りに強い買取店では、実際に以下のような価格で椅子が売却されています。
買取店における買取例
買取店 | 製品名 | 売却価格 |
---|---|---|
買取アシスト | 天童木工 アームチェア | 7,000円 |
カグウル | フリッツ・ハンセン アリンコチェア | 13,000円 |
買取MAX | AKRacing Premium Monarca Black | 20,000円 |
家具買取に強い専門的な買取店であってもノーブランドの椅子や安価な家具メーカーの椅子は、500円や1,000円など安い金額でしか買い取ってもらえません。
一方、有名な家具ブランドの椅子やゲーミングチェアなど人気の椅子であれば、数万円での買取も期待できます。
綺麗な製品の方が査定時の印象が良く、値段がつきやすくなるので、掃除するなどして綺麗な状態にしてから買い取りを依頼するようにしましょう。
椅子をフリマアプリやネットオークションで売却して処分する
即金性よりも適切な価格や高値での売却を重視するのであれば、リサイクルショップや買取店ではなくフリマアプリやネットオークションでの売却がおすすめです。
リサイクルショップや買取店は再販を前提として買い取りをおこなうため高値で売却しにくいですが、フリマアプリやネットオークションは自分で使用するために購入するユーザーがほとんどなので、適切な価格や高値で売却しやすくなっています。
フリマアプリで椅子を売却するのであれば「メルカリ」、ネットオークションであれば「ヤフオク!」がおすすめです。
メルカリやヤフオク!では、実際に以下のような価格で椅子の売買が成立しています。
メルカリ・ヤフオクの取引例
サービス名 | 製品名 | 売却価格 |
---|---|---|
メルカリ | Boconcept Squilla オットマンセット | 346,855円 |
ハーマンミラー イームズ シェルチェア | 35,000円 | |
ピアノ用の椅子 | 2,000円 | |
ヤフオク! | IDC大塚家具 秋田木工 ダイニングチェア | 28,000円 |
ゲーミングチェア | 13,382円 |
元々の販売価格が高い有名ブランドの椅子だと数万円で売れることも珍しくなく、椅子によっては数十万円で売却できることもあります。
また、フリマアプリやネットオークションには、ノーブランド品でも出品価格が適切であれば買い手がつく可能性があるというメリットもあります。
一方、以下のすべての作業を自分で行う必要があるため、手間がかかる点は注意が必要です。
- 出品にともなう撮影や説明文の考案
- ユーザーからの問い合わせ対応
- 売却が成立した場合の梱包・発送作業
取引や商品の状態に関するクレームなど、トラブルが発生する可能性もゼロではないため、サービスの特徴・特性を理解した上で利用するようにしましょう。
欲しい人に譲って椅子を処分する
椅子は需要の高い家具なので、まだ使える状態なのであれば友人や知人などに譲って処分するという方法もあります。
椅子は安いものでも数千円、しっかりしたものを購入しようとすると一万円以上かかることもあるため、状態が良ければ喜んで受け取る人も多いでしょう。
また、掲示板やSNSを使って椅子が欲しい人を募り、譲渡するという方法もあります。
「ジモティー」などの掲示板サービスを活用すれば、同じ都道府県内に住んでいる人や近隣の地域に住んでいる人に絞り、椅子を引き取ってくれる人を簡単に募集できます。
相手方へ椅子を持っていったり郵送したりすると手間もお金もかかるので、「〇〇まで引き取りにくれる方」や「着払いで引き取ってくれる方」など、条件を設けて引き取り手を募集するようにしましょう。
掲示板やSNSで引き取り手を募集する際は、トラブルを避けるためにも安易に住所を教えたりしないよう注意してください。
不用品回収業者に椅子の回収を依頼する
次のような条件にあてはまる方は不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
- ダイニングセットの買い替えをする
- 引っ越し・大掃除などで処分したい椅子が複数ある
- 椅子以外にも処分したいアイテムが複数ある
不用品が大量にある場合は、分別や処分に手間や時間がかかってしまいます。その中に粗大ゴミの対象アイテムが複数ある場合はさらに面倒です。
売却して処分する方法もありますが、必ずしも売却が成立するわけではありません。
一方、不用品回収業者に依頼すれば、分別や処分に手を煩わされることはありません。
不用品を部屋から搬出するところから任せられるため、ほとんど何もせずに不用品を処分できます。
また、不用品回収業者は即日回収に対応しているところも多く、急ぎの回収も依頼できるようになっているので、粗大ゴミのように一週間前から回収依頼する必要はありません。
一方で、不用品回収業者の中には悪質業者もいるため、業者選びは慎重におこなわなくてはいけません。
不用品回収業者をお探しの際は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
不用品回収モールには、当サイトのコンセプト(ぼったくりなどの被害を防ぎたい)に賛同いただいている企業様を掲載しております。
ぜひ当サイトに掲載されている企業/回収業者様を一度ご検討いただき、もし何かご不満などがございましたら、当サイトへ口コミをお寄せください。
まとめ
不要になった椅子の処分方法について紹介してきました。
最適な椅子の処分方法は重視するポイントによって異なりますが、美品でまだ使える状態であれば売却処分がおすすめです。
- 即金性を求める場合:リサイクルショップや買取店で売却
- なるべく高値で売却したい場合:フリマアプリやネットオークションがおすすめ
- SDGsなど環境を意識する場合:必要としている人に譲って処分する
売却できそうもない椅子はゴミとして処分することになりますが、ほとんどの椅子は粗大ゴミに分類されるので、自治体に回収を依頼して処分しましょう。
処分したい椅子が複数ある場合や椅子以外にも処分したい不用品がある場合は、不用品回収業者にまとめて回収してもらうのがおすすめです。
不用品回収業者に任せれば分別や部屋からの搬出、運搬などほとんどの作業を任せられるので、効率的に椅子を処分したい方はぜひ検討してみてください。