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自宅やオフィスに引いたインターネット回線をWi-Fiで接続できるようにする上で欠かせない製品、「ルーター」。
「Wi-Fiルーター」や「無線LANルーター」などさまざまな種類があるルーターですが、引っ越しや買い替えにともなって古いルーターを処分したくても、どう処分すればいいかわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ルーターの正しい捨て方について詳しく紹介していきます。
お得に処分する方法やルーターを処分する上で欠かせないセキュリティ対策も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ルーターの種類
- ルーターの処分方法
- ルーターの処分にかかる費用
- ルーターを処分する際の注意点
ルーターの種類について
「ルーター」と言ってもその種類はさまざまです。
大きく分けると、以下の4種類に分けられます。
ルーターの種類
- 有線ルーター
- 無線ルーター
- モバイルWi-Fiルーター
- ホームルーター
それぞれのルーターの概要については以下のとおりです。
各種ルーターの概要
種類 | 概要 |
---|---|
有線ルーター | ・パソコンなどの端末をLANケーブルでつないで使用するルーター ・有線で接続するため、通信速度が速く安定している |
無線ルーター | ・自宅やオフィスにひいたインターネット回線を無線化するために用いられるルーター ・Wi-Fiルーターとも呼ばれる |
モバイルWi-Fiルーター | ・Wi-Fi経由でモバイル回線を利用するための機器 ・持ち運びできるサイズの小型の機械 ・スマートフォンやタブレットのようにSIMカードを挿して使用する |
ホームルーター | ・モバイル回線を使ってインターネットに接続する据え置き型のルーター ・工事が必要になる光回線などとは異なり、コンセントを差し込むだけでインターネットに接続できる |
ルーターとモデムの違いとは
ルーターと混同されがちな製品であるモデム、ONU、ハブとは以下のような違いがあります。
製品 | 概要 |
---|---|
モデム | ・ADSLなど電話回線を通してインターネットに接続するための機器 ・電話回線やケーブルテレビ回線のアナログ信号をデジタル信号に変換するための機械 |
ONU | ・光回線終端装置とも呼ばれる光回線におけるモデムの役割を持った機器 ・光信号をデジタル信号に変換する |
ハブ | ・LANの配線を分岐させて増やす機械 ・ルーターにより多くの端末を接続する目的で用いられる |
不要になったルーターの処分方法7選
故障や買い替えなどによって不要になったルーターは、以下の方法で処分できます。
- 自治体のごみで捨てる
- 小型家電回収ボックスに投函する
- 販売店で引き取ってもらう
- 買取店で買い取ってもらう
- フリマアプリやネットオークションで売却する
- 欲しい人に譲る
- 不用品回収業者に回収してもらう
ここからは、それぞれの概要など処分方法について詳しく解説していきます。
ルーターの処分方法①自体地の一般ごみで捨てる
古くなったり故障して使えなくなったルーターは自治体のごみで捨てられます。
ただし、ごみとして処分する際の区分は自治体によって異なるので注意が必要です。
代表的な自治体におけるルーターのごみ区分は以下のとおりです。
各自治体のルーターの分別
自治体 | ごみ区分 | |
---|---|---|
北海道札幌市 | 燃やせないごみ | |
東京都 | 世田谷区 | 不燃ごみ |
品川区 | 金属ごみ | |
練馬区 | 不燃ごみ | |
杉並区 | ||
大田区 | ||
渋谷区 | 燃やせないごみ | |
神奈川県横浜市 | 小さな金属類 | |
京都府京都市 | 小型家電回収 | |
大阪府大阪市 | 普通ごみ | |
兵庫県神戸市 | 燃えないごみ |
何ごみに分別されるのか迷う場合は、自治体のホームページで確認したり、担当窓口に問い合わせてみてください。
ルーターの処分方法②小型家電回収ボックスに投函する
ルーターなどの小型家電は、自治体が設置している小型家電回収ボックスに投函して処分することも可能です。
小型家電回収ボックスの設置場所は自治体によって異なりますが、以下のような場所に設置されている傾向があります。
小型家電回収ボックスの設置場所
- 自治体の関連施設
- 大型のショッピングモール
- 家電量販店
小型家電回収ボックスは投函するために設置場所まで行かなければならないため、手間はかかりますが、不用品をリサイクルできるというメリットがあります。
ただ、すべての自治体でルーターを小型家電として処分できるわけではありません。
自治体によって回収対象となる製品が異なるので、ルーターが回収対象の製品になっているか確認してから投函するようにしてください。
ルーターの処分方法③販売店で引き取ってもらう
古くなった無線LANルーターやポケットWi-Fiのルーターは、販売店で引き取ってもらうこともできます。
ポケットWi-Fiなどワイヤレス仕様のモバイルWi-Fi機器は、リチウムイオンバッテリーが本体に内蔵されている関係上、自治体のごみとして処分することができません。
そのため、ごみとして処分したい場合は販売店で引き取ってもらうのがおすすめです。
ルーターの引き取りを行っている主な販売店と、引き取ってもらう際の費用については以下のとおりです。
販売店でのルーター引き取り費用
販売店 | 処分料(税込) |
---|---|
エディオン | 無料 ※無線、有線に関わらず |
ジョーシン | 550円 |
ビックカメラやヨドバシカメラ、ケーズデンキなども小型家電の回収を行ってはいますが、引取対象としてルーターが明記されていないので、回収を依頼する場合は事前に問い合わせるようにしてください。
ルーターの処分方法④買取店で買い取ってもらう
買い替えなどによってまだ使える状態のルーターを処分する場合は、ごみとして処分するのではなく売却処分がおすすめです。
ルーターは自宅でインターネットを楽しむために必要となるので、需要が高く、買取店でも積極的に買取を行っています。
以下は、買取店におけるルーターの買取実績の一部です。
ルーターの買取例
買取店 | 製品名 | 買取価格 |
---|---|---|
買取コム | au ホーム Wi-Fi ルーター | 2,000円 |
ゲストモバイル | AU / UQ WiMAX WiMAX 2+ 対応ルーター Speed Wi-Fi HOME 5G L12 NAR02 | 1,000円 |
高く売れるドットコム | BUFFALO バッファロー WXR-5950AX12 無線ルーター | 15,000円 |
ルーターは地方のリサイクルショップでも買い取ってもらうことも可能です。
ただ、ルーターに関する知識の元、適切な価格で買い取っているリサイクルショップはそう多くないので、売却するのであればルーターの買取実績が豊富な店舗での売却をおすすめします。
ルーターの処分方法⑤フリマアプリやネットオークションで売却する
まだ使える状態のルーターをなるべく高値で売却したいのであれば、フリマアプリやネットオークションでの売却がおすすめです。
フリマアプリやネットオークションは自分で値段が設定できるので、買取店で買い取ってもらうよりも高値で売却できる可能性があります。
実際に、人気のフリマアプリである「メルカリ」や定番のネットオークションである「ヤフオク!」では、以下のような価格でルーターが売買されています。
メルカリ・ヤフオクでのルーターの取引例
サービス名 | 製品名 | 売却価格 |
---|---|---|
メルカリ | ソフトバンク fon Wi-Fi 無線LANルーター ZGP155 FON2405E | 900円 |
NTT docomo home 5G HR01 | 6,500円 | |
ポケットWi-Fi Rakuten WiFi Pocket 2C | 2,980円 | |
ヤフオク! | au WiMAX 2+ Speed Wi-Fi NEXT W03 HWD34MWA | 1,000円 |
UQモバイル Wi-Fiルーター WiMAX2+ Speed Wi-Fi NEXT W04 | 1,000円 |
auやUQなどモバイルWi-Fiに加入したときに支給されるWi-Fiルーターは、フリマアプリやネットオークションでも高値で売却することは難しく、数百円〜1,000円ほどで売却となるケースが多くなっています。
フリマアプリやネットオークションで売却する場合は、トラブルを避けるためにも、キャリアの利用制限がかかっていないかどうかの確認を必ず行った上で出品するようにしてください。
ルーターの処分方法⑥欲しい人に譲る
ルーターは安いものでも3,000円ほどするので、「無料で譲ってくれるなら、ぜひ譲ってほしい…!」と考えている方もいます。
「まだ使える状態だけど、わざわざ売却するほどではないし…」という場合は、ルーターを欲しがっている人に譲るのも一つの手です。
知人や友人に声をかけてみたり、SNSや掲示板で引き取り手を募るという方法もあります。
欲しい人に譲って処分する際は、しっかり動作しないと思わぬトラブルに発展してしまうこともあるので、必ず状態を確認した上で引き取り手を募集するようにしてください。
また、遠方の方に譲る場合の送料もトラブルの原因になるので、着払いなどを事前に了承してもらった上で譲渡するようにしましょう。
ルーターの処分方法⑦不用品回収業者に回収してもらう
引っ越しや大掃除にともなってルーター以外にも処分したい不用品が大量に出た場合は、不用品回収業者にまとめて回収してもらうという方法もあります。
不用品回収業者は生ごみなど一部を除き、さまざまな不用品の回収をおこなっている業者です。
ルーターなどの小型家電はもちろん、冷蔵庫などの大型家電や家具、雑貨などの小物類までありとあらゆるものの回収をお願いできます。
不用品回収業者に依頼する場合は、分別作業からお願いできるので手間もかかりません。
回収を依頼する際の費用は業者によって異なるので、実際に依頼する際は見積もりを作成してもらった上で依頼するようにしましょう。
ルーターを処分する前に確認しておきたい3つのポイント
実際にルーターを処分する場合、以下の3点をチェックした上で処分するようにしてください。
- ルーターがレンタル品でないかチェックする
- SIMカードが挿し込まれたままになっていないか確認する
- 初期化してから処分する
それぞれ詳しく解説していきます。
ルーターが回線業者からのレンタル品でないかチェックする
インターネット回線を提供しているプロバイダの中には、回線を契約したユーザーを対象にルーターの無料貸し出しを行っているケースがあります。
処分予定のルーターがプロバイダからレンタルしているものの場合、回線業者が指定した方法で返却する必要があり、勝手に処分することはできません。
勝手に処分してしまった場合、数千円〜数万円単位の違約金を支払うことになるので注意しましょう。
ただし、インターネット回線の利用期間によってはルーターの返却が不要になるプロバイダもあります。
まずはレンタル品かどうかをチェックして、レンタル品だった場合は返却方法についてプロバイダに問い合わせてみましょう。
ONUやモデムは、NTTやau、ソフトバンクなど回線業者からレンタルしているものになるので、勝手に処分できないことはもちろん、誤ってプロバイダ会社に送付しないよう注意してください。
SIMカードが挿し込まれたままになっていないか確認する
UQ WiMAXやポケットWiFiなどのモバイルルーターは、SIMカードを挿し込んで使用します。
そのため、モバイルルーターを処分する際は、本体にSIMカードが挿し込まれたままになっていないか確認してから処分する必要があります。
SIMカードには契約者の情報が含まれているので、個人情報保護などセキュリティの観点から挿したままで処分するのはおすすめできません。
処分する前によく確認し、SIMカードが挿し込まれたままになっている場合は取り除いてから処分するようにしてください。
初期化してから処分する
ルーターを処分する場合、SIMカードを抜き取るだけではセキュリティ対策として不十分です。
ルーターは、インターネット回線に接続する上で以下のような情報が保存されるようになっています。
ルーターに保存される情報
- 通信記録
- SSID
- パスワード
これらの情報はいずれも重要な個人情報で、悪意のある人の手に渡ってしまうと危険です。
保存されたデータはルーターを初期化することで削除されるようになっているので、処分前には初期化も必ず実施するようにしてください。
まとめ
古くなって使えなくなったルーターは、以下の方法で処分できます。
古くなって使えなくなったルーターの処分
- 自治体のごみで捨てる
- 小型家電回収ボックスで回収してもらう
- 販売店で引き取ってもらう
まだ使える状態のルーターは以下の方法で処分可能です。
まだ使える状態のルーターの処分
- 買取店で買い取ってもらう
- フリマアプリやネットオークションで売却する
- 欲しい人に譲る
ルーターの状態や重視するポイントに合わせて処分方法を選んでみてください。
また、どの方法で処分するにしても以下の3点には注意しなくてはいけません。
ルーター処分時の注意点
- レンタル品でないかどうか確認する
- SIMが挿し込まれたままになっていないか確認する
- 初期化する
ルーター以外にも処分したい不用品が大量にある場合は、不用品回収業者にまとめて回収してもらうのがおすすめです!
処分にお困りの方は不用品回収業者の利用をぜひ検討してみてください。
不用品回収業者をご利用の際は、業者探しに「不用品回収モール」をご利用ください!
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