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好みじゃないお酒をプレゼントされたり、妊娠を機にアルコールをやめた場合などはお酒が大量に余るため、収納場所に困っている方もいるのではないでしょうか。
特に高級なお酒は飲みかけであっても、そのままゴミとして処分するのはもったいないのでどう処分して良いかわからないこともあるはずです。
そこでこの記事ではお酒の処分方法について詳しく解説しています。
お酒をゴミとして処分するのがもったいないと思う方に向けてお酒のリメイク方法についても紹介していますので、この記事を最後まで読んで参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 飲みきれないお酒の処分方法
- お酒の容器の分別区分
- お酒を処分する際の注意点
- お供え物のお酒の処分方法
未開封や残ったお酒の処分タイミング
お酒と一口にいってもその種類はさまざまで賞味期限のないお酒もあるため、処分するタイミングが良くわからないといった方もいるのではないでしょうか。
基本的に賞味期限のあるものは早めに飲んでしまうか知人に譲るなどして、賞味期限のないお酒は保管方法に注意すれば好きなタイミングで売却することもできるでしょう。
お酒の処分タイミングは種類によって変わるので、以下の表を参考に適切なタイミングで処分してください。
賞味期限のあるお酒 | 賞味期限の無いお酒 |
---|---|
・ビール(約10カ月) ・チューハイ(約12カ月) | ・日本酒(飲み頃は製造年月から約1年、生貯蔵は約9カ月) ・ワイン(赤ワインは2から3年、白ワインは1から2年ほど、タイプによって大きく異なる) ・焼酎(容器・保管方法に依存する) ・ウイスキー(容器・保管方法に依存する) ・リキュール(果実やヨーグルトなどが原料に使用されているものは未開封でも痛みやすい) |
お酒に含まれるアルコール度数によって賞味期限の有無が異なり、アルコール度数が高いものは雑菌が繁殖できないので賞味期限がありません。
お酒の種類によりますが、未開封で保管方法が良ければ10年以上保管することも可能です。
ただ、どのお酒も開封後に酸化が進み風味や香りが落ちていくため、アルコール度数の高いお酒であっても開封後は1年以内に飲んでしまうか譲るなどしたほうが良いでしょう。
お酒は基本的に高温や紫外線に弱いため、冷暗所に保管することで光や温度の影響を受けずらくなります。
ワインセラーや専用の冷蔵庫などで温度管理ができる環境であればいつ処分しても問題ありませんが、常温で保存できないお酒はなるべく早く処分することをオススメします。
飲みきれないお酒の処分方法
プレゼントや景品などで貰ったお酒が飲みきれない場合、賞味期限のあるものはキッチンに流すかトイレにそのまま流しても問題ありません。
キッチンやトイレでお酒を流す場合は気分が悪くならないように換気扇をつけて水を流しながら複数回に分けると良いでしょう。
処分方法として間違っている方法は河川や草むらなどに捨ててしまうことやボトルにお酒が入ったままゴミとして処分することです。
外に捨てる場合、場所によっては問題ないこともありますが、悪臭や害虫などが発生するため、基本的には自宅で処分するようにしてください。
未開封のお酒を処分する際は銘柄や製造年数などを確認して、売却できそうであればリサイクルショップに持ち込むかお酒の買取専門店を利用すると良いでしょう。
お酒の容器の分別区分について
飲みきれないお酒をキッチンやトイレに流した後の容器は一般ゴミとして処分できますが、自治体によって収集日などが異なるので注意が必要です。
また、お酒の容器がぺットボトルの場合はスーパーに設置してある回収ボックスに持ち込んで処分することもできます。
この時、お酒が入ったペットボトルをそのまま回収ボックスに入れる方もいますが、キャップとラベルは外して中身は水洗いするように決まっているので持ち込む際には注意してください。
お酒容器として特に多く使用されているものに紙パックがありますが、燃やすゴミとして処分している方が多いのではないでしょうか。
紙パックの種類によって処分方法は地域で異なるので以下の表にまとめてみました。
地域名 | 紙パックの分別について |
---|---|
東京都 新宿区 | ・紙パックは可燃ゴミ・回収ボックス ・中にアルミの貼っているものは燃やすゴミ |
東京都 目黒区 | ・紙パックは可燃ゴミ・回収ボックス ・中が銀色ものは可燃ゴミ |
埼玉県 さいたま市 | ・酒類の紙パックは燃えるゴミ ・内側にアルミコーティングされていないものは古紙類 |
神奈川県 横浜市 | ・酒類の紙パックは燃えるゴミ ・内側がアルミではないものは古紙 |
千葉県 千葉市 | ・紙パックは資源物 ・内側がアルミコーティングされたものは燃えるゴミ |
愛知県 名古屋市 | 内側にアルミが貼られているものは紙製容器包装でステーション収集 |
兵庫県 神戸市 | 燃えるゴミ (500ml以上で内側が白いものは洗って店頭や地域の資源集団回収へ) |
大阪府 大阪市 | 普通ゴミ(内側が白いものは古紙・衣類) |
京都府 京都市 | 内側にアルミ箔が貼ってあるものは燃やすゴミ (内側が白いものは販売店回収・拠点回収) |
福岡県 福岡市 | 汚れや臭いのついたものは燃えるゴミ (汚れや臭いのないものは地域集団回収や資源物回収拠点) |
お酒の紙パックは中身が銀色になっており、アルミ箔でコーティングされているため、燃えるゴミとして処分する地域が多いようです。
中には牛乳パックと同じように紙パックマークが表示されているものもあり、こちらは飲料用紙パックとして拠点回収に出すこともできます。
また、酒類用の紙パックを拠点回収する活動の1つとして、「エコ酒屋」に登録しているお酒の販売店に持ち込むことでリサイクルに協力することも可能です。
エコ酒屋の活動に協力する際にはキャップを外して切り開き、中身を洗うようにしてください。
お酒容器の種類によってさまざまな処分方法があり、自治体や店舗によって処分方法が変わることもあるので、処分する際には自治体のホームページや販売点の活動を確認してみてください。
神社でもらった御神酒やお供え物の処分方法
神社でもらったりお供え物として使っている御神酒には特別な力が宿っているとされているため、役目を終えたものは家庭で飲むことが一般的です。
ただ、お酒を飲めない方もいるため、捨て方に困っている方もいるでしょう。
安産祈願などでもらった御神酒は賞味期限が切れる前に少量ずつでも飲むことが理想的ですが、自分以外の人が飲んでも問題ないとしている神社が多いため、親戚や友人の集まりで飲んでしまいましょう。
御神酒をどうしても飲めない場合は以下のような使い方もできます。
- 調味料にする
- お風呂に入れる
- 庭にまく
- お掃除に使う
御神酒の御利益を受けられるように調味料として使ったりお風呂に入れる方も多いようです。
また少量であれば庭に撒くことで清める意味合いもあります。
そのため、大掃除で御神酒を使い拭き掃除をすることで家中を清めることもできるでしょう。
「御神酒は神社で処分してもらわないといけない?」と思っている方もいますが、どうしても使いきれない場合は感謝の気持ちを込めてキッチンに捨てても問題ないとされています。
未開封のお酒の処分方法
お酒の種類によって「売却できるもの」と「売却できないもの」に分かれますが、未開封のお酒は以下4つの方法で処分することができます。
- お酒買取専門店を利用する
- フリマサイトやオークションサイトに出品する
- ジモティーで人に譲ることもできる
- NPO法人に寄付する
銘柄に関係なく利用できる処分方法もあるので、処分したいお酒の種類によって自分に合ったものを検討してみてください。
お酒買取専門店を利用する
未開封のお酒で人気のある銘柄の場合、お酒買取専門店で売却できる可能性があります。
店舗によって取り扱っているお酒の種類は異なりますが、以下の種類が買取対象になっていることがほとんどです。
- ワイン
- シャンパン
- ウイスキー
- ブランデー
- 日本酒
- 焼酎など
ウイスキーであれば五大ウイスキーに代表される銘柄のものが買取対象になっており、例えばジャパニーズウイスキーで最近CMで人気になっているサントリー碧の箱付きであれば、安価ですが2,000円程度で売却することも可能です。
お酒買取専門店と聞くと高価なお酒の買取をイメージしますが、定価がそこまで高くない銘柄や製造年月日の新しい商品も買取対象になっている場合もあります。
店舗によって買取強化中の銘柄が異なり、売却価格に数千円ほどの違いがあるため、処分したいお酒の銘柄を確認してなるべく高く買い取ってもらえる店舗を選びましょう。
最寄りにお酒買取専門店が無い方は「出張買取」や「宅配買取」に対応している店舗を利用してください。
出張買取を利用する場合、インターネットから申し込みを行ったあと、品物についてヒアリングが行われ、専門の査定師が自宅に訪ねてくることが一般的です。
宅配買取の場合はインターネットから申し込みを行ったあと、申し込み用紙や発送通知が自宅に届き、ゆうパックなどで発送する形になります。
お酒の銘柄に詳しくない方でも売却価格がわかるように、ホームページで参考買取価格を見ることも可能です。
参考価格はその銘柄の最高売却額になっており、中身や箱などの状態によってマイナス査定になることが多いので注意しましょう。
ホームページで公表されている参考買取価格から少し差し引かれた金額になることを覚悟して、条件が合うようであれば売却を検討してみてください。
フリマサイトやオークションサイトに出品する
お酒の買取専門店では缶ビールや缶酎ハイの買取をしていないことがほとんどですが、フリマサイトであれば売却することも可能です。
実際にフリマサイトに出品されているお酒は多く、未開封の焼酎やウイスキー、缶ビールなどが数千円程度で取引されています。
缶ビールや缶酎ハイの賞味期限は9カ月から1年程度になっていることが多いため、賞味期限が1カ月以上残っている商品であれば売却できる可能性が高くなるでしょう。
フリマサイトは出品方法が自由に選べるので、なるべく早く処分したい場合はまとめ売りにして種類や銘柄を分けずに処分することも可能です。
一方でオークションサイトは利用者の年齢層が高い傾向にあるため、ウイスキーやブランデー、日本酒などのブランド銘柄のお酒が多く出品されています。
人気のものはお酒買取専門店で売却するよりも高値になることもあるようです。
ただお酒が売れた場合、緩衝材やビニール袋などを使用して丁寧に梱包する必要があり、発送する際には割れないように注意しなければなりません。
瓶類の配送料金は60サイズで750円程度、80サイズで850円ほどになっているため、出品価格に送料を乗せることを忘れないようにしましょう。
フリマサイトでお酒を出品する際に気をつけたいこと
- 写真は5枚以上でラベルはアップで撮影する
- 産地や製造元を記載する
- 品質や特徴を記載する
- 手放す理由を明記する
- 保存方法を正確に伝える
フリマサイトによっては一部の商品に出品規制がかかっていることがあります。
例えばメルカリではコロナウイルスの影響を受けて「ウォッカ」「ジン」「ラム」の出品が禁止されています。
時期によって出品規制が入ることもあるので、実際に出品する前にお酒に関する注意事項を読むようにしてください。
ジモティーで人に譲ることもできる
未開封のお酒であれば欲しい人をジモティーで探すこともできます。
ジモティーは自宅にある不用品をもらったり譲ったりできる掲示板サイトのことで、仲介手数料や利用料が発生しないため、多くの方が利用しています。
出品価格は有料または無料に設定できるので飲みきれなかったお酒を無料で欲しい人に譲ることも可能です。
さらに都道府県別を利用すれば地元で欲しい人を見つけられるので梱包や発送の必要がありません。
実際にジモティーではウイスキーや日本酒、缶ビールなどのお酒が0円から数千円ほどで掲載されています。
缶ビールや缶酎ハイは賞味期限があるので早く処分してしまいたい方は無料に設定すると良いでしょう。
ジモティーに掲載する際に気をつけること
- 商品画像は全体とラベルは必須
- 商品の状態を記載
- 製造年月日・製造元を記載
- 引き取り希望の方は自宅付近と日にちを指定する
要らないお酒の出品情報に欲しいものを記載して物々交換もできるため、無料で譲ることに違和感がある方はこうした方法を利用してみてください。
ただし、利用者同士のトラブルにジモティーは一切関与しないとのことなので、連絡する際には丁寧な対応を心がけましょう。
NPO法人に寄付する
未開封のお酒はNPO法人に寄付できることをご存知でしょうか。
意外と知られていませんが未開封のお酒は物品寄付の対象になっている場合があります。
こうした団体に寄付する場合、通常であれば複雑な手続きが必要になりますが、NPO法人を支援している団体に直接お酒を送るだけで各団体の支援活動に参加することも可能です。
支援先はホームページから確認することができ、実際にどういった活動に資金が提供されているのかを見ることもできます。
お酒の銘柄に関係なく寄付できる場合が多いですが、団体に届くまでの送料は自己負担になることもあるので注意しましょう。
実際にお酒を送る際にはホームページから申し込みを行い、必要事項を記入後ゆうパックなどで発送するだけです。
飲まないお酒で海外や国内の社会福祉活動に貢献できるため、何か人の役に立ちたいと思っている方は検討してみてください。
お酒をリメイクする方法
開封後のお酒は売却したり人に譲ることが難しいため、シンクやトイレに流すことがほとんどですが、大量のお酒が余っている場合は以下のような3つの使い方をすることも可能です。
- 料理酒として使用する
- お掃除用品の代用にする
- 入浴剤としての効能がある
お酒を直接体に取り込む方法は賞味期限を気にする必要がありますが、お掃除や入浴で利用する場合は風味や色合いが落ちたものも捨てずに使用できます。
お酒をそのまま捨てるのがもったいないと思う方は上記3つの方法を試してみてください。
料理酒として使用する
飲みきれないお酒は料理酒として使用することも可能です。
日本酒やワイン、ブランデーなど種類に関係なく、お酒に含まれるアルコールには味を浸透させたり、うまみ成分が出ていくのを防いだりとさまざまな効果が期待できるといわれています。
例えば飲み残しのビールを使ってお肉を煮込むと短時間でお肉を柔らかくすることもできますし、料理の仕上げにウイスキーを使うだけで独特の風味を足すこともできるのです。
余ったお酒で以下のような効果が期待できます。
- 風味を加える
- 食材のうまみを引き出す
- 食材自体を柔らかくする
- 独特の臭いを消す効果もあるなど
普段から料理をする方であれば飲みきれないお酒は、分量を決めて調理酒として保存してみてはいかがでしょうか。
お掃除用品の代用にする
料理をしないという方であれば普段のお掃除に使用する方法もあります。
アルコールには殺菌効果があることをご存知の方は多いと思いますが、消臭効果もあるためアルコール度数の高いお酒はお掃除用品の代用になるのです。
またビールのようなアルコール度数の低いお酒は害虫駆除に役立てることもできます。
観葉植物を置いてある家庭では夏場にコバエが湧きやすくなるため、駆除するのに苦労している方も多いのではないでしょうか。
そこでビールを注いだ器に洗剤を混ぜて放置してみてください。
ビールはコバエを引き寄せるので洗剤を混ぜておけば簡単に駆除することができます。
このようにお酒はお掃除用品の代用になるので気になる方は試してみてください。
入浴剤としての効能がある
ビールやワイン、日本酒などのお酒は、お風呂に入れるだけでもさまざまな効果が期待できます。
ビールの本場ドイツでもビール風呂は浸透しており、ビールに含まれるミネラルやアミノ酸などが美容効果をもたらし、きめの細かい肌になるといわれているようです。
また、ワインにはポリフェノールやタンニン、ビタミンPなどのお肌に良い成分が含まれているため、肩こりや腰痛の解消、肌の引き締め効果を発揮します。
日本酒や焼酎でもそれぞれ原料に使われている成分によって効果が異なるので、気になる方はさまざまな種類で試してみてください。
ただし、お酒の入れすぎには注意なので適切な量を調べてからにしたほうが良いでしょう。
大量に余ったお酒がある場合は不用品回収業者に依頼する
これまでお酒の処分方法や余ったお酒の使い方などを紹介してきましたが、どの方法も使えるお酒の量は限られてしまうため、大量にお酒が余っている場合はすべて使い切ることが難しいのではないでしょうか。
特に仕事や育児に追われている方はこれまで紹介した方法を実践する時間がないかもしれません。
そこで大量に余ったお酒は不用品回収業者に依頼しましょう。
お酒は食品になるため不用品にならないと考えている方も多いですが、問題なく回収してもらうことができます。
また、禁酒を機にワインセラーや保冷庫の処分を考えている方はお酒と一緒にまとめて手放すことも可能です。
さらに買取を行っている不用品回収業者に依頼すればコストを抑えて処分することもできるでしょう。
実際に依頼する際はインターネットから見積もりや回収日時を無料で相談でき、業者によっては即日に回収しに来てもらうこともできます。
お酒の処分に時間をかけられない忙しい方にとって、自由に時間を指定できるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。
お酒の処分は中身を捨てたあとに容器ごとに分別し、拠点回収に出さなければならない地域もあるので、忙しい方は自分で動く必要がない不用品回収業者に依頼することをオススメします。
まとめ
この記事ではお酒の処分方法について解説しました。
これまで紹介した処分方法をまとめたものが以下になります。
開封済みのお酒 | 未開封のお酒 |
---|---|
・トイレやシンクに流す ・料理酒として使用する ・お風呂に入れる ・お掃除用品の代用にする ・不用品回収業者に依頼する | ・お酒の買取専門店を利用する ・フリマサイトやオークションサイトに出品する ・ジモティーで人に譲る ・NPO法人に寄付する ・不用品回収業者に依頼する |
少量のお酒を処分する場合はシンクやトイレに流す方が多い一方、未開封のお酒で人気のある銘柄はお酒の買取専門店に依頼することが一般的です。
ただ大量に余ったお酒は処分するのに時間がかかるため、不用品回収業者に依頼してまとめて処分する方も多くなっています。
サービス内容は業者によって異なるので、業者の選び方がわからない方は、ぜひ「不用品回収モール」をご利用ください!
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