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お正月飾りは日本の伝統的な文化の象徴として、多くの家庭で飾られています。
しかし、時期が過ぎた後の処分方法に迷う方も多いのではないでしょうか。特に、しめ縄や門松などの大きな飾りは、一般的なゴミとして出せるのか、神社に持っていくべきなのか、判断に迷うところです。
お正月飾りの処分は、その種類や地域によって方法が異なります。
ここでは、自宅での処分方法から神社での処分まで、安全で適切な処分方法について詳しく解説していきます。さらに、処分時期の選び方や、地域ごとの規制についても触れていきましょう。
この記事でわかること
お正月飾りの適切な飾り期間
しめ縄や門松などの処分時期
正しい処分方法と注意点
神社でのお焚き上げについて
お正月飾りはいつからいつまで飾るのか

一般的なお正月飾りは、12月28日から30日の間に設置するのが基本とされています。この時期に飾ることで、新年を迎える準備を整え、清々しい気持ちで新年を迎えることができます。
一方、片付けの時期については、地域によって異なる習慣が存在します。
関東地方では1月7日、関西地方では小正月とされる1月15日までと、地域ごとに異なる慣習が守られています。これらの地域の習慣に合わせて片付けることが望ましいとされています。
お正月飾りの設置から片付けまでの時期を適切に守ることは、日本の伝統文化を継承し、年中行事としての意義を実践することにもつながります。より良い新年を迎えるために、それぞれの地域の習慣を尊重しながら、この伝統を大切に守っていくことが重要です。
お正月飾りの正しい処分方法と手順
お正月飾りの処分方法として最も望ましいのは、神社での「お焚き上げ」です。これは、一年間の感謝の気持ちを込めながら、清めの火で神聖に処分する伝統的な方法です。
多くの神社では1月15日前後に一斉にお焚き上げを実施しており、各神社によって受付期間や料金が異なります。近年は新型コロナウイルスの影響で受付方法が変更になっている可能性もあるため、事前確認と早めの予約が推奨されます。
お焚き上げに出す際は、基本的には分別せずにそのままの状態で構いませんが、プラスチックや金属などの装飾品は事前に取り外す必要があります。神社によっては専用の袋や封筒が用意されていることもあります。
お焚き上げでの処分は、玄関や室内に飾っていた全ての正月飾りをまとめて持参することができ、近所の方と共同で持ち込むことで効率的な処分も可能です。伝統的な処分方法を通じて、新年の飾りを丁寧に締めくくることができます。
お正月飾りを自宅で処分する方法
お正月飾りはしめ縄や鏡餅、破魔矢、門松など、それぞれの飾りによって適切な処分方法が異なります。自宅で処分する場合に、これらの処分を適切に行うことで、環境への配慮と伝統的な作法の両立が可能となります。以下の項目について、各飾りの正しい処分方法について詳しく解説していきます。
- しめ縄飾りの処分方法
- 鏡餅の処分方法
- 破魔矢の処分方法
- 門松の処分方法
しめ縄飾りの正しい処分方法
自宅で処分する場合、しめ縄は基本的に燃えるゴミとして処分することができます。
ただし、必ず藁や麻などの自然素材のみにして、ビニール紐や金属の装飾品は取り除いてから出すようにしましょう。大きなしめ縄の場合は、50cm以内に切り分けるなどの工夫が必要です。
また、水に浸して完全に乾かしてから出すことで、燃えやすくなり、処分がスムーズになります。近年では、環境に配慮した処分方法として、コンポスト化する方法も注目されています。
鏡餅の正しい処分方法
鏡餅は、その形態によって処分方法が異なります。本物のお餅の場合は、できるだけ食べきることをお勧めします。腐敗を防ぐため、早めに処分することが重要です。
プラスチック製の鏡餅は、プラスチック部分と飾り(水引や装飾品)を分別して処分します。
特に最近は、プラスチック製の鏡餅が増えているため、環境に配慮した処分が求められています。容器包装プラスチックは、自治体の分別ルールに従って処分することが重要です。
破魔矢の正しい処分方法
破魔矢を自宅で処分する場合は、木の部分と金属・プラスチック部分を分別する必要があります。特に、矢じりや装飾部分には注意が必要です。処分する際は以下の手順に従いましょう。
- 破魔矢を新聞紙できれいに包み、「おふだ」「おまもり」などと明記した別の袋に入れる。
- プラスチックや金属の装飾は外し、矢と装飾品は分別する。
- 神聖なものなので、他のゴミと混ぜずに個別の袋で包む。
処分の前には、一年間お守りとしての役目を果たしてくれたことへの感謝の気持ちを込めて、丁寧に扱うようにしましょう。最後に、燃えるゴミの収集日に出すことで、適切に処分することができます。
門松の正しい処分方法
門松は、竹や松、わら、装飾品など、複数の素材で構成されています。処分する際は以下の手順に従いましょう。
- 竹や松は50cm以内に切り分ける
- 土台の針金やプラスチックを取り除く
- 装飾品は素材ごとに分別する
- 自然素材は燃えるゴミ、その他は区分に従って処分
門松などの大型の正月飾りは、50cm以下に切り分けて処分することが推奨されています。
また、大きすぎる門松は粗大ゴミ扱いになる可能性があるので、自治体で決められている品目やサイズを必ず確認してください。
正月飾りは毎年新しいものに!再利用する場合の注意点

正月飾りは、本来であれば毎年新しいものに取り替えることが望ましいとされています。
これは、新年を清々しい気持ちで迎えるという日本の伝統的な考え方に基づいています。新年の準備として、正月飾りは新しいものを用意することで、清浄な場を整える意味があります。
ただし、環境への配慮や経済的な理由から再利用を考える場合は、注意が必要です。
プラスチック製の鏡餅や造花の飾りなど、人工素材でできたものに限り、丁寧に保管すれば再利用することは可能です。
しかし、しめ縄や門松など自然素材のものは、虫害や腐敗の危険があるため、再利用は推奨されません。
保管する際は、以下の点に注意が必要です。
- 湿気を避け、風通しの良い場所で保管
- 直射日光が当たらない場所を選ぶ
- 防虫剤を使用し、虫食いを防ぐ
- 装飾品は個別に包んで保管
なお、神棚や神具と同様に、正月飾りも神聖なものとされています。神聖なものの取り扱いについて詳しく知りたい方は、下記記事もご参照ください。
まとめ:神社のお焚き上げか自宅で適切な分別を
お正月飾りの処分は、地域のルールと時期を守ることが大切です。神社でのお焚き上げが理想的ですが、自宅で処分する場合は適切な分別と準備が必要となります。特に、しめ縄や門松は大きさや素材によって処分方法が異なるため、事前に確認することをお勧めします。
環境に配慮した処分を心がけることで、新年からの良いスタートを切ることができます。また、来年の処分に向けて、今年の経験を活かし、計画的に準備することも大切です。
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